$AGGREGATE_FROMプロパティには、AGGREGATEコマンドまたはAGGREGATEファンクションのFROM句で指定されるのと同じ動作が指定されます。変数に$AGGREGATE_FROMプロパティを追加することにより、変数の集計が行われる際、そこで使用されるAGGREGATE文にFROM句が含まれていない場合でも、この動作を確実に実行できます。
$AGGREGATE_FROMプロパティおよびFROM句には、集計時に詳細データの取得元となるオブジェクトが指定されます。
構文
次のPROPERTY文を発行して、直近に定義または検討されたオブジェクト(DEFINEコマンドおよびCONSIDERコマンドを参照)に対し、$AGGREGATE_FROMプロパティの追加または削除を行います。
プロパティを追加する場合は、次の文を発行します。
PROPERTY '$AGGREGATE_FROM' fromspec
プロパティを削除する場合は、次の文を発行します。
PROPERTY DELETE '$AGGREGATE_FROM'
引数
集計の詳細データの取得元である任意にディメンション化された変数、計算式またはリレーション。
例
例5-3 $AGGREGATE_FROMプロパティの使用
例9-14「異なる変数への集計」では次のAGGREGATEコマンドを使用して、sales
変数から計算された集計値がtotal_sales_exclud_north
変数に移入されます。
AGGREGATE total_sales_exclud_north USING agg_sales_exclud_north FROM sales
次の文を発行することにより、$AGGREGATE_FROMプロパティをtotal_sales_exclud_north
変数に定義できます。
CONSIDER total_sales_exclud_north PROPERTY '$AGGREGATE_FROM' 'sales'
これで、FROM句を含まない次のAGGREGATEコマンドを発行することにより、データを集計できるようになります。
AGGREGATE total_sales_exclud_north USING agg_sales_exclud_north