$AGGREGATE_FROMVARプロパティには、AGGREGATEコマンドまたはAGGREGATEファンクションのFROMVAR句で指定されるのと同じ動作が指定されます。変数に$AGGREGATE_FROMVARプロパティを追加することにより、変数の集計が行われる際、そこで使用されるAGGREGATE文にFROMVAR句が含まれていない場合でも、この動作を確実に実行できます。
$AGGREGATE_FROMVARプロパティおよびFROMVAR句には、集計時に詳細データの取得元となる複数のオブジェクトが指定されます。
構文
次のPROPERTY文を発行して、直近に定義または検討されたオブジェクト(DEFINEコマンドおよびCONSIDERコマンドを参照)に対し、$AGGREGATE_FROMVARプロパティの追加または削除を行います。
プロパティを追加する場合は、次の文を発行します。
PROPERTY '$AGGREGATE_FROMVAR' textvar ACROSS dimname
プロパティを削除する場合は、次の文を発行します。
PROPERTY DELETE '$AGGREGATE_FROMVAR'
引数
キャップストーン集計時に詳細データを取得する対象になるオブジェクト名を指定する、任意のディメンション化された変数または計算式を指定するTEXT
式。値を計算するときにノードが詳細データを必要としない場合は、NA
を指定します。
textvarにより指定されるオブジェクトにあるセルを検出するため、集計がループ処理するディメンションまたは名前付きコンポジットを指定します。textvarにより指定されるオブジェクトは計算式になるため、ループするディメンションを使用してスパース性を排除することにより、大きなパフォーマンス効果を実現できます。
例
例5-4 $AGGREGATE_FROMVARプロパティを使用したキャップストーン集計
例9-31「キャップストーン集計」では、次のAGGREGATEコマンドを使用して、最終キャップストーン集計が実行されています。
AGGREGATE sales_capstone76 USING capstone_aggmap FROMVAR capstone_source
次に示す文のように、sales-capstone76
変数上に適切なFROMVARプロパティを作成する場合はFROMVAR句を省略できます。
CONSIDER sales_capstone76 PROPERTY '$AGGREGATE_FROMVAR' 'capstone_source' AGGREGATE sales_capstone76 USING capstone_aggmap