$ALLOCMAPプロパティは、変数割当て用のデフォルトaggmapを指定するプロパティです。変数が、USING句を含まないALLOCATE文のターゲット変数になる場合、Oracle OLAPでは、このプロパティで指定されたaggmapが使用されます。
構文
次のPROPERTY文を使用して、直近に定義または検討されたオブジェクト(DEFINEコマンドおよびCONSIDERコマンドを参照)に対し、$ALLOCMAPプロパティの追加または削除を行います。
プロパティを追加する場合は、次の文を発行します。
PROPERTY '$ALLOCMAP' aggmap-name
プロパティを削除する場合は、次の文を発行します。
PROPERTY DELETE '$AALLOCMAP'
引数
以前に定義されたALLOCMAP型のaggmapオブジェクトの名前を指定するTEXT
式。
例
例5-5 $ALLOCMAPを使用したデフォルト割当て仕様の指定
例9-34「ロックを伴う再帰的均等割当て」では、次の文を使用して、projbudgmap
割当て仕様によりprojbudget
変数にデータを割り当てています。
ALLOCATE projbudget USING projbudgmap
次の文を発行することにより、projbudgmap
をprojbudget
変数のデフォルト割当て仕様に指定できます。
CONSIDER projbudget PROPERTY '$ALLOCMAP' "projbugmap'
これにより、次の文を発行するだけで、projbudgmap
割当て仕様を使用してprojbudget
変数にデータを割り当てることができます。
ALLOCATE projbudget