この付録では、OLAP Java APIを使用するアプリケーションの開発環境について説明します。
この付録では、次の項目について説明します。
OLAPオプションを指定してOracle Databaseをインストールすると、OLAP Java APIクライアント・アプリケーションの開発に必要なOLAP Java APIクラス・ライブラリおよびその他のクラス・ライブラリがjar
ファイル形式で提供されます。アプリケーション開発者は、必要なjar
ファイルを、Javaアプリケーションを開発するコンピュータにコピーするか、開発環境からアクセスできるようにする必要があります。
olap_api.jar
ファイル。OLAP Java APIクラス・ライブラリが含まれています。
ojdbc5.jar
ファイル。Oracle Databaseインスタンスへの接続に必要なクラスが含まれているOracle JDBC(Java Database Connectivity)ライブラリです。JDBCファイルはOracleのインストールに含まれています。使用するのはこのJDBCファイルです。他のOracle製品または他のベンダーの製品のJDBCファイルは使用しないでください。
xmlparserv2.jar
ファイル。XML解析サポートを提供するクラスが含まれています。
Java Development Kit(JDK)バージョン1.5。JDKは、Oracleのインストール時には提供されません。JDKの取得および使用方法の詳細は、Sun社のJava Webサイトを参照してください。
http://java.sun.com
Oracle JDeveloperを開発環境として使用している場合、JDKはコンピュータにすでにインストールされています。ただし、JDeveloperで正しいバージョンのJDKを使用していることを確認してください。
表A-1に、アプリケーション開発環境で必要なOLAP Java APIおよびその他のjar
ファイルを示します。この表では、Oracle DatabaseがインストールされているシステムのORACLE_HOME
環境変数によって識別されるディレクトリ下のファイルの場所を示しています。これらのファイルは、アプリケーション開発コンピュータにコピーするか、開発環境に含めます。
表A-1 必要なクラス・ライブラリおよびOracleのインストール時におけるクラス・ライブラリの場所
クラス・ライブラリのjarファイル | ORACLE_HOME下の場所 |
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ORACLE_HOME/olap/api/lib
ディレクトリにはolap_api_doc.jar
ファイルも含まれており、このファイルには、『Oracle OLAP Java API Reference』が含まれています。このJARファイルを現在の開発環境に追加すれば、APIの状況依存ヘルプを利用できます。