ヘッダーをスキップ
Oracle Database高可用性ベスト・プラクティス
11gリリース1(11.1)
B54839-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

用語集

M O

M

MAA環境(MAA environment)
最大可用性アーキテクチャは、Oracle RACを使用したOracle Database 11gとData Guardを使用したOracle Database 11gの両方の機能とメリットが継承されるため、計画外の停止に対して最も包括的なソリューションのセットを提供する。
MAAには、テクノロジ・スタック全体にわたるすべてのOracle製品(Oracle Database、Oracle Application Server、Oracle Applications、Oracle Collaboration SuiteおよびOracle Grid Control)の高可用性ベスト・プラクティスが含まれる。

O

Oracle Active Data Guardオプション(Oracle Active Data Guard option)
Oracle Active Data Guardオプションのライセンスを購入すると、REDO Applyをアクティブにしたままフィジカル・スタンバイ・データベースを読取り専用アクセスでオープンできる。リアルタイム問合せとも呼ばれるこの機能を使用すると、スタンバイ・データベース上でブロック変更トラッキングが可能になり、それによりスタンバイ上で増分バックアップを実行できる。

一時ロジカル・スタンバイ・データベース(transient logical standby database)
一時ロジカル・スタンバイ・データベースは、ローリング・データベース・アップグレードを実行するために、一時的にロジカル・スタンバイ・データベースに変換されたフィジカル・スタンバイ・データベース。

書込みの欠落(lost write)
書込みの欠落は、I/Oサブシステムでブロック書込みの完了を確認したが、実際には永続記憶域で書込みが発生していない場合に発生する、別形態のデータ破損。I/OサブシステムからOracleへはエラーがレポートされない。

クラスタ全体障害(clusterwide failure)
Oracle RACデータベースをホストするクラスタ全体が使用不可能になるか、機能停止する。これには、クラスタ内の複数のノードの障害と、クラスタを停止してサイトのOracleデータベースおよびインスタンスを使用不可能にする他のすべてのコンポーネントの障害が含まれる。

コンピュータ障害(computer failure)
データベースを実行しているシステムが、クラッシュするか、アクセスできなくなったことにより使用不可能になったときに発生する停止状態。

サイト障害(site failure)
イベントによりアプリケーションの全体または重要な部分が処理を停止するか、利用不可能なサービス・レベルにまで処理が遅延したときに発生する停止状態。サイト障害は、データ・センターのすべての処理に影響するか、データ・センターにサポートされているアプリケーションのサブセットに影響する可能性がある。

ストレージ障害(storage failure)
データベースの内容の一部または全部を格納するストレージが、停止またはアクセス中断を理由として使用不可能になったときに発生する停止状態。
スナップショット・スタンバイ・データベース(snapshot standby database)
フィジカル・スタンバイ・データベースから作成する、更新可能なスタンバイ・データベース。スナップショット・スタンバイ・データベースは、プライマリ・データベースからREDOデータを受信してアーカイブするが、スタンバイ・データベースが読取り/書込みI/Oのためにオープンされている間は、プライマリ・データベースからのREDOデータを適用しない。このため、スナップショット・スタンバイ・データベースは、通常、時間の経過とともにプライマリ・データベースとは異なっていく。また、スナップショット・スタンバイ・データベースに対するローカル更新により、さらに差異が拡大する。ただし、スナップショット・スタンバイはプライマリ・データベースを保護している。これは、スナップショット・スタンバイが、フィジカル・スタンバイ・データベースに逆変換できるためである。

データ破損(data corruption)
破損ブロックとは、変更されてOracleデータベースが予期する検出内容とは異なってしまったブロック。ブロック破損は、物理ブロック破損と論理ブロック破損という2つのカテゴリに分類される。

ネットワーク・サーバー・プロセス(network server processes)
Data Guardネットワーク・サーバー・プロセスは、LNSnプロセスとも呼ばれ、プライマリ・データベースでスタンバイ・データベースのRFSプロセスに対するネットワーク送信を実行する。宛先ごとに1つのネットワーク・サーバー・プロセスが存在する。

ハングまたは遅延(hangs or slow down)
ハングまたは遅延が発生するのは、リソースやロックの競合が原因でデータベースまたはアプリケーションがトランザクションを処理できなくなったときである。認識されるハングは、システム・リソースの不足が原因である可能性がある。

ヒューマン・エラー(human error)
データベースのデータを論理的に破損させるか、使用不可能な状態にする意図的ではないアクションまたは悪意のあるアクションが実行されたときに発生する停止状態。人為的エラーによる停止のサービス・レベルへの影響は、影響を受けるデータの量や重要度に応じて大きく変化する。

目標リカバリ時間(recovery time objective: RTO)
組織に重大な物理的損失を発生させずにITベースのビジネス・プロセスを停止できる最大時間。RTOは、一般的に、ビジネス・プロセスまたは組織の許容停止時間に相当する。
目標リカバリ時点(recovery point objective: RPO)
組織に問題を発生させずにITベースのビジネス・プロセスで失うことのできる最大データ量。RPOは、一般的に、ビジネス・プロセスまたは組織の許容データ損失量に相当する。このデータ損失は、通常、時間を基準として測定される(5時間または2日分のデータ損失など)。

リアルタイム問合せ(real-time query)
Oracle Active Data Guardオプションのライセンスを購入すると、プライマリ・データベースから受信したREDOデータがREDO Applyにより継続して適用されている間も、フィジカル・スタンバイ・データベースをオープンできる。

論理ユニット番号(logical unit numbers: LUN)
同じSCSI IDで最大8つのデバイス(論理ユニット)を区別するためにSCSIバスで使用される3ビットの識別子。