| Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド 11gリリース1(11.1) for Microsoft Windows and UNIX Systems E05707-05 |
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この付録には、トラブルシューティングに関する次の項があります。
Oracleでは、次のタイプのデバッグ・メカニズムを提供しています。
インストール・ログ
インベントリの自動バックアップ
次の項では、各メカニズムについて説明します。
インストール時に、Oracle Universal Installerは次の情報を含むテキスト・ファイルを書き出します。
変数の設定
アクション・コール
問合せ
例外情報
インストール・アクションのログは、<oraInventory>\logsディレクトリにあるinstallActions<date>.logというファイルに書き込まれます。oraInstall<timestamp>.errファイルおよびoraInstall<timestamp>.outファイルも作成され、同じlogsディレクトリに格納されます。特定のセッションの.log、.errおよび.outファイルには、同じタイムスタンプで名前が付けられます。
インストール・ログは、デバッグ目的にのみ使用されます。すべてのアクション、問合せ、インストール時に実行されたすべての処理、およびターゲット・ホストに対するすべての変更がファイルに記録されます。
サンプル・ファイルを次に示します。
installActions2002-08-16_09-52-16-AM.log
Environment variables:
ORACLE_HOME =
PATH = E:\OEM\bin;E:\ORACLE815\bin;C:\Program
Files\Oracle\jre\1.1.7\bin;C:\ORATST\BIN
CLASSPATH = C:\Program Files\Exceed.nt\hcljrcsv.zip;
Username is: jdoe
The installer version is 2.2.1.0.0
*** Welcome Page***
Setting value of FROM_LOCATION to E:\bootstrap\cd\Disk1\stage\products.jar
Setting value of INVENTORY_LOCATION to C:\Program Files\Oracle\Inventory
Setting value of UNIX_GROUP_NAME to
Setting value of FROM_LOCATION to E:\bootstrap\cd\Disk1\stage\products.jar
Setting value of ORACLE_HOME to E:\Universal
Setting value of ORACLE_HOME_NAME to Universal
*** File Locations Page***
FromLocation = FROM_LOCATION = E:\bootstrap\cd\Disk1\stage\products.jar
ToLocation = ORACLE_HOME = E:\Universal
ToName = ORACLE_HOME_NAME = Universal
Initializing installer access setup
Setting value of ORACLE_HOME to E:\Universal
Setting value of ORACLE_HOME_KEY to Software\ORACLE\HOME3
Setting value of ORACLE_HOME_FOLDER to Oracle - Universal
Setting value of ORACLE_HOME_SERVICE to Universal
Setting value of ToplevelComp to oracle.swd, 2.2.1.0.0, >0.0, [ 912 453 615 50 601
173 467 295 87 610 198 918 913 162 2 30 21 10021 111 90 168 888 ][OH:0]
Setting value of SELECTED_LANGUAGES to [en]
Doing operation for installer access setup
Initializing inventory setup WCCE
Doing operation in inventory setup WCCE
*** Available Products Page***
TopLevelComp = ToplevelComp = oracle.swd, 2.2.1.0.0, >0.0, [ 912 453 615 50 601
173 467 295 87 610 198 918 913 162 2 30 21 10021 111 90 168 888 ][OH:0]
LangsSel = SELECTED_LANGUAGES = [en]
Setting value of ToplevelComp to oracle.swd, 2.2.1.0.0, >0.0, [ 912 453 615 50 601
173 467 295 87 610 198 918 913 162 2 30 21 10021 111 90 168 888 ][OH:0]
Setting value of DepMode to Complete
Setting value of TLDepModes to Complete,
*** Installation Types Page***
DepMode = DepMode = Complete
TLDepModes = TLDepModes = Complete,
Setting value of DepMode to Complete
Setting value of PROD_HOME to E:\Universal\oracle.swd
Setting value of PROD_HOME to E:\Universal\oracle.swd
Setting value of PRE_REQUISITE to true
Setting value of PROD_HOME to E:\Universal\oracle.swd
Setting value of SHOW_COMPONENT_LOCATIONS_PAGE to true
*** Component Locations Page***
ShowCompLocs = SHOW_COMPONENT_LOCATIONS_PAGE = true
Entering component: oracle.swd installation
*** Summary Page***
ShowSummary = SHOW_SUMMARY_PAGE = null
Global Settings
Source : E:\bootstrap\cd\Disk1\stage\products.jar
Destination : E:\Universal
テキスト・ファイルはtempディレクトリにも書き込まれます。
<temp>\OraInstall\oraInstall<timestamp>.err <temp>\OraInstall\oraInstall<timestamp>.out
インストール時に問題が発生した場合は、これらのファイルにキーワードSEVEREを含むメッセージとJava例外が記録されています。
次のようなインベントリの自動バックアップを使用して、インベントリの破損やインストールの失敗からリカバリできます。
セントラル・インベントリのバックアップ
Oracleホーム・インベントリのバックアップ
セントラル・インベントリは、次のモードでOracle Universal Installerを実行すると必ず自動バックアップされます。
-install(新しいホーム)
-deinstall(ホームの削除)
-addNode
-attachHome
-detachHome
-updateNodeList
バックアップされたディレクトリとファイルは次のとおりです。
Central Inventory Location/ContentsXML
バックアップは次の場所にあります。
Central Inventory Location/backup/time stamp/
Oracleホーム・インベントリは、次のいずれかのモードでOracle Universal Installerを実行すると必ず既存のOracleホームで自動バックアップされます。
-install(パッチセット、アップグレードおよび個別パッチ)
-deinstall components(Oracleホームを削除しない)
バックアップされたディレクトリとファイルは次のとおりです。
ORACLE_HOME/inventory/ContentsXMLORACLE_HOME/inventory/ScriptsORACLE_HOME/inventory/CloneORACLE_HOME/inventory/invDetails.properties
バックアップは次の場所にあります。
ORACLE_HOME/inventory//backup/time stamp/
特定のバージョンのOracle Universal Installerの制限事項に関する情報は、リリース・ノートを参照してください。
Oracle Universal Installerの最も一般的なエラーを次にリストします。
デフォルトのTEMPまたはTMPディレクトリに十分な領域があることを確認してください。十分な領域がないと、インストールに失敗します。必要な領域量は、インストールされる製品によって異なります。
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注意: UNIXとWindowsの場合、Oracle Universal Installerは%TEMP%を探し、次に%TMP%を探します。どちらも設定されていない場合、Oracle Universal Installerは、UNIXでは/tmp、Windowsではc:\tempをデフォルトとして使用します。 |
正常なステージング領域があることを確認してください。CDからハード・ディスクへのステージング領域のコピーが正しく行われていない可能性があります。
NTサービス(サービスがすでに開始している場合)
ファイル権限
ユーザーのマシンに製品をインストールしたときのUNCAUGHT_RUNTIME例外
これは、ライブラリからのNullPointersなどのランタイム・エラーを検出するブランケット・エラー検出です。temp\OraInstall\<timestamp>.errにスタック・トレースがあるかどうかをチェックしてください。ユーザーは、Oracleサポート・サービスに連絡して、ステージング領域をデバッグする必要があります。
次のヒントは問題のトラブルシューティングに役立つ場合があります。
PATHにJREの適切なバージョンが指定されていることを確認します。
JavaがSun社マシンのNCD Xターミナルからアプリケーションを実行できない場合(Oracle Universal Installerが起動しない場合)、次のファイルを削除します。
$JAVA_HOME/lib/font.properties
Oracle Universal Installerを使用せずにOracleホームを手動で削除した場合、製品はOracle Universal Installerに登録されたままになります。削除をシミュレーションして、すべてのOracle Universal Installer参照を削除する必要があります。
インストールが取り消された場合は、次の状況が発生します。
製品はOracle Universal Installerで登録されません。
取消しを発行したタイミングに応じて、一部のファイルがコピーされている場合があります。
Oracle Universal Installerでテスト済のXターミナル・エミュレータのリストを、次の各項で示します。
Hummingbird社がExceedで識別した既知の互換性の問題があります。この問題は、「XConfig」→「Screen Definition」→「Screen 0」に移動し、「Window Manager」を「Default to Native」から「Native」に変更することで解決できます。正しい設定は、図B-1を参照してください。
Exceedがフォントの認識に失敗するという別の既知の問題は、次のサイトに文書化されています。
http://developer.java.sun.com/developer/bugParade/bugs/4262023.html
Refection X 6.2+: 「Settings」→「Window Manager」→「Default Local Window Manager」→「Reflection Window Manager」の順に選択します。「X terminal desktop」の選択が必要な場合もあります。
Reflection X 6.0: 「Connection」→「New XDMCP Connection」→「Connection Settings」→「Direct method」→「type host destination」の順に選択し、「Connect」をクリックします。
Tarantellaを使用してDISPLAYをWindowsシステムに送信する場合、たとえばホスティングされているUNIXシステムを使用している場合に、既知の問題があります。一部のOracle Universal Installer画面の一番下に、ボタンが非表示で切断と表示されることがあります。この問題は、より広いXウィンドウ環境を使用せず、Oracle Universal Installerウィンドウが単独で表示されるように個々のTarantellaターミナル・ウィンドウを使用している場合にのみ発生します。
この問題を回避するには、次のいずれかを行います。
キーボード・ショートカットを使用してコマンドを起動します。
「次へ」を表す[Alt]+[N]を使用して、次の画面に移動します。
サマリー・ページで、[Alt]+[I]を使用してインストールを開始します。
画面全体をUNIXモニターと同じように表示するTarantellaのWindow Managerウィンドウを使用します。インストーラ・ダイアログがWindow Managerに正しく表示されます。