ヘッダーをスキップ
Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1) for Microsoft Windows and UNIX Systems
E05707-05
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

C Oracle Universal Installerのコマンドについて

Oracle Universal Installerは、様々なオプションおよびコマンドライン引数を指定して実行されます。この付録では、Oracle Universal Installerの構文およびOracle Universal Installerで使用可能な様々なコマンドライン・オプションをリストします。次のコマンドは、Oracle Universal Installerユーティリティを実行するための構文を示しています。

./runInstaller or setup.exe <option> [-command_line_variable=value]

前述のコマンドでは、次の変数が使用されています。

Oracle Universal Installerで使用可能なオプション

表C-1に、Oracle Universal Installerで使用可能な様々なオプションをリストします。

表C-1 Oracle Universal Installerのオプション

オプション 説明

-clusterware oracle.crs,<crs version>

インストールされているOracle Clusterwareのバージョンです。

-crsLocation <Path>

Oracle Clusterwareホームの場所へのパスを指定します。このフラグは、クラスタ・インストールでのみ使用します。このフラグを指定すると、セントラル・インベントリから取得されたCRS情報が上書きされます。

-invPtrLoc <full path of oraInst.loc>

インベントリの別の場所を示します。orainst.locファイルには、次のエントリが格納されています。

inventory_loc=<location of central inventory>inst_group=<>

このフラグは、UNIXプラットフォームでのみ渡すことができます。

-jreLoc <location>

Java Runtime Environmentのインストール場所のパスです。デフォルト・パスを上書きするには、このパスを指定する必要があります。

-logLevel <level>

指定された優先順位レベルより低いレベルのログ・メッセージをフィルタ処理します。有効なオプションは、severe、warning、info、config、fine、finerおよびfinestです。

-paramFile <location of file>

Oracle Universal Installerで使用するoraparam.iniファイルの場所を指定します。

-responseFile <Path>

使用するレスポンス・ファイルの場所を指定します。このオプションは、-silentフラグとともに使用します。

-sourceLoc <location of products.xml>

出荷ホームの場所を指定します。

-addLangs

すでにインストールされている製品に新規言語を追加します。

-addNode

インストールにノードを追加します。レスポンス・ファイルを指定してサイレント・モードでこのフラグを使用することはできません。コマンドラインを通じて必要なセッション変数を渡すことができます。このフラグを使用するときは、CLUSTER_NEW_NODES、CLUSTER_NEW_PRIVATE_NODE_NAMESおよびCLUSTER_NEW_VIRTUAL_HOSTNAMESセッション変数を渡す必要があります。

-attachHome

Oracle Universal Installerインベントリにホームをアタッチします。このフラグを使用する場合は、ORACLE_HOMEおよびORACLE_HOME_NAMEセッション変数を渡す必要があります。

-cfs

指定されたOracleホームがクラスタ・ファイル・システム上にある(共有されている)ことを示します。Oracle Universal Installerがインベントリにホームを適切に登録できるよう、-localフラグが指定されている場合には必ずこのオプションを指定します。

-clone

ソースの場所からターゲットの場所へのOracleホームのクローニングに使用します。このフラグを使用する場合は、ORACLE_HOMEおよびORACLE_HOME_NAMEセッション変数を渡す必要があります。

-debug

Oracle Universal Installerからデバッグ情報を取得する場合に使用します。

-deinstall

削除操作に使用します。このフラグを使用する場合は、ORACLE_HOMEまたはORACLE_HOME_NAME(あるいはその両方)セッション変数とともにDEINSTALL_LISTまたはREMOVE_HOMES(あるいはその両方)セッション変数を渡す必要があります。

-detachHome

Oracleホーム内のインベントリ・ディレクトリを削除せずにOracle Universal Installerインベントリからホームをデタッチします。このフラグを使用する場合は、ORACLE_HOMEセッション変数を渡す必要があります。

-enableRollingUpgrade

クラスタ環境で、ノードのサブセット(製品がインストールされているノード)での製品のアップグレードを可能にする場合に使用します。

-executeSysPrereqs

システムの前提条件チェックを実行して、終了します。

-force

空でないディレクトリへの警告なしのサイレント・モード・インストールを可能にします。

-help

構文およびヘルプ情報をリストします。

-ignorePatchConflicts

アップグレード時に既存の個別パッチとのすべての競合を無視します。競合する個別パッチはホームから削除されます。

-ignoreSysPrereqs

システムの前提条件チェックの結果を無視します。

-local

指定されたクラスタ・ノードに関係なく、指定された操作をローカル・ノードで実行します。

-printdiskusage

ディスク使用量に関するデバッグ情報をログに記録します。

-printmemory

メモリー使用量に関するデバッグ情報をログに記録します。

-printtime

時間の使用状況に関するデバッグ情報をログに記録します。

-record -destinationFile <Path>

レスポンス・ファイルを記録します。情報は、指定された記録先ファイル・パスに記録されます。

-removeallfiles

すべてのコンポーネントの削除後にホーム・ディレクトリを削除します。-deinstallフラグとともに使用します。

-removeAllPatches

すべての個別パッチをホームから削除します。

-silent

サイレント・モード操作に使用します。入力は、レスポンス・ファイルかコマンドライン変数値のペアになります。このフラグとともに-responsefileフラグを使用できます。

-updateNodeList

Oracle Universal Installerインベントリにあるこのホームのノード・リストを更新します。このフラグを使用する場合、ORACLE_HOME、LOCAL_NODEおよびCLUSTER_NODESセッション変数を渡すことができます。

-waitforcompletion

Windowsプラットフォームで使用します。このフラグを指定した場合、コマンド・コンソールはOracle Universal Installerの終了を待機します。

-nobackground

Oracle Universal Installerで背景イメージを表示しないことを指定します。

-noclusterEnabled

クラスタ・ノードが指定されていないことを示します。

-noconsole

コンソールにメッセージを表示しないようにします。

-nowarningonremovefiles

ホーム・ディレクトリを削除する前に警告メッセージを無効にします。-deinstallフラグとともに使用します。

-nowait

Windowsプラットフォームで使用します。タスク(インストールなど)の完了後、ユーザーがコンソールで[Enter]を押すまで待機しないことを指定します。

-formCluster

クラスタを形成するためにOracle Clusterwareをインストールします。

-remotecp <Path>

このフラグは、UNIXプラットフォームでのみ渡すことができます。クラスタ・インストールでのみ使用します。このフラグでは、ローカル・クラスタ・ノード上のリモート・コピー・プログラムへのパスを指定します。たとえば、scpのパスは/usr/bin/scpです。

-remoteshell <Path>

このフラグは、UNIXプラットフォームでのみ渡すことができます。クラスタ・インストールでのみ使用します。ローカル・クラスタ・ノード上のリモート・シェル・プログラムへのパスを指定します。たとえば、sshのパスは/usr/bin/sshです。


Oracle Universal Installerで使用可能なコマンドライン変数

表C-2に、Oracle Universal Installerで使用可能なコマンドライン変数をリストします。

表C-2 Oracle Universal Installerのコマンドライン変数

コマンドライン変数 説明

INVENTORY_LOCATION

インベントリの場所を指定します。

ORACLE_HOME

ORACLE_HOMEの場所を指定します。

ORACLE_HOME_NAME

ターゲット・マシン内のORACLE_HOME名を指定します。

ORACLE_HOME_KEY

ORACLE HOMEキー名を指定します。Windowsプラットフォームでのみ使用します。

ORACLE_HOME_FOLDER

ORACLE HOMEフォルダ名を指定します。Windowsプラットフォームでのみ使用します。

ORACLE_HOME_SERVICE

ORACLE HOMEサービス名を指定します。Windowsプラットフォームでのみ使用します。

ANONYMOUS_LOGIN

匿名ログインを指定します。

LOGIN_NAME

ログイン名を指定します。

PASSWORD

パスワードを指定します。

LOGIN_CATEGORY

ログイン・カテゴリを指定します。

UNIX_GROUP_NAME

UNIXプラットフォーム上のグループ名を指定します。

FROM_LOCATION

コンポーネントのインストールの開始場所を指定します。products.xmlファイルへの完全パスです。

FROM_LOCATION_CD_LABEL

複数のCDによるインストールでproducts.xmlファイルが存在するCDのラベルを指定します。ラベルは、products.jarが存在するディレクトリ内のファイルdisk labelにあります。

COMPONENT_LANGUAGES

コンポーネントのインストールに使用する言語を指定します。

SELECTED_LANGUAGES

選択された言語を指定します。

SELECTED_PLATFORMS

選択されたプラットフォームを指定します。

TOPLEVEL_COMPONENT

現行セッションでインストールされるトップレベル・コンポーネントを指定します。

ToplevelComp

トップレベル・コンポーネントIDを指定します。

INSTALL_TYPE

コンポーネントのインストール・タイプを指定します。

SHOW_SPLASH_SCREEN

現行セッションでスプラッシュ画面を表示するかどうかを指定します。スプラッシュ画面を表示する必要がある場合は、TRUEに設定します。

SHOW_WELCOME_PAGE

現行セッションで「ようこそ」画面を表示するかどうかを指定します。Oracle Universal Installerの「ようこそ」ページを表示する必要がある場合は、TRUEに設定します。

SHOW_ROOTSH_CONFIRMATION

Oracle Universal Installerのroot.shスクリプトの実行を確認するダイアログを表示する必要がある場合は、TRUEに設定します。このフラグは、UNIXプラットフォームでのみ渡すことができます。

SHOW_EXIT_CONFIRMATION

Oracle Universal Installerの終了を確認するダイアログを表示するかどうかを指定します。終了の確認ダイアログを表示するにはTRUEに設定します。

SHOW_CUSTOM_TREE_PAGE

Oracle Universal Installerのカスタム・ツリー・ページを表示する必要があるかどうかを指定します。このページで、依存コンポーネントを選択または選択解除します。このページは、カスタム・インストール・タイプでのみ表示されます。

SHOW_COMPONENT_LOCATIONS_PAGE

Oracle Universal Installerの「コンポーネントの場所」ページを表示する必要があるかどうかを指定します。このページは、インストール先ディレクトリを変更できる製品が存在する場合にのみ表示されます。ユーザーが別のディレクトリを指定できないようにするには、値をFALSEに設定します。

SHOW_NODE_SELECTION_PAGE

ノード選択のページを表示する必要があるかどうかを指定します。

SHOW_SUMMARY_PAGE

Oracle Universal Installerのサマリー・ページを表示する必要があるかどうかを指定します。サマリー・ページには、このセッションでインストールする必要のあるコンポーネントのリストが表示されます。

SHOW_INSTALL_PROGRESS_PAGE

Oracle Universal Installerのインストール進捗ページを表示する必要があるかどうかを指定します。このページには、インストールの現在の状況が表示されます。

SHOW_REQUIRED_CONFIG_TOOL_PAGE

Oracle Universal Installerの必須コンフィギュレーション・アシスタント・ページを表示する必要があるかどうかを指定します。このページには、このインストールの一部である、必要なコンフィギュレーション・アシスタントのリストが表示されます。ここには、各アシスタントの状況に加えて、失敗した場合はその理由を示す詳細情報も表示されます。

SHOW_CONFIG_TOOL_PAGE

Oracle Universal Installerのコンフィギュレーション・アシスタント・ページを表示する必要があるかどうかを指定します。このページには、このインストールの一部であり自動的に起動するように構成される、コンフィギュレーション・アシスタントのリストが表示されます。ここには、各アシスタントの状況に加えて、失敗した場合はその理由を示す詳細情報も表示されます。

SHOW_RELEASE_NOTES

このインストールのリリース・ノートをインストールの最後に表示する必要があるかどうかを指定します。このダイアログは「インストールの終了」ページから起動でき、インストールされた製品のリリース・ノートのリストを表示します。これを使用するときは、変数SHOW_END_SESSION_PAGEをTRUEに設定する必要があります。

SHOW_END_OF_INSTALL_MSGS

インストールの終了画面にテキストを表示するかどうかを指定します。テキストは、<Oracle_Home>/install/readme.txtでいつでも参照できます。

SHOW_END_SESSION_PAGE

Oracle Universal Installerのセッション最終ページを表示する必要があるかどうかを指定します。このページにはインストールの成否が表示されます。

SHOW_XML_PREREQ_PAGE

前提条件ページを表示するかどうかを指定します。

NEXT_SESSION

別のインストールを行う際、「ファイルの場所」ページに戻ることをユーザーに許可するかどうかを指定します。別のレスポンス・ファイルを処理する場合にも、このフラグをTRUEに設定する必要があります(「NEXT_SESSION_RESPONSE」を参照)。この引数は、連鎖インストールで使用します。

NEXT_SESSION_ON_FAIL

次のセッション・レスポンスを指定します。現在のインストール・セッションが失敗した場合でも別のセッションを起動することをユーザーに許可する場合は、TRUEに設定します。このフラグは、NEXT_SESSION変数がTRUEに設定されている場合にのみ意味があります。この引数は、連鎖インストールで使用します。

NEXT_SESSION_RESPONSE

次のセッションのレスポンス・ファイルのフルパスを指定します。ファイル名のみが指定された場合、レスポンス・ファイルは<TEMP>/oraInstallディレクトリから取得されます。この変数は、NEXT_SESSION変数がTRUEに設定されている場合にのみアクティブになります。この引数は、連鎖インストールで使用します。

LOCATION_FOR_DISK

他のディスクに対する完全なパスの指定に使用される名前です。

DEINSTALL_LIST

削除セッション中に削除するコンポーネントのリストを指定します。この引数は、-deinstallフラグとともに使用します。

SHOW_DEINSTALL_CONFIRMATION

削除の確認を指定します。削除セッション中に削除の確認が必要な場合は、TRUEに設定します。この引数は、-deinstallフラグとともに使用します。

SHOW_DEINSTALL_PROGRESS

削除の進捗状況を指定します。削除セッション中に削除の進捗状況が必要な場合は、TRUEに設定します。この引数は、-deinstallフラグとともに使用します。

REMOVE_HOMES

削除セッション中に削除するホームのリストを指定します。各ホームはフルパスで表現されます。この引数は、-deinstallフラグとともに使用します。

CLUSTER_NODES

インストールでユーザーが選択したクラスタ・ノード名を指定します。

CLUSTER_NEW_NODES

ノードの追加に使用される新規のクラスタ・ノードを指定します。

REMOTE_NODES

リモート・ノードを指定します。

REMOTE_CLEAN_MACHINES

設定されたインストール・インベントリが存在しないリモート・ノードを指定します。

LOCAL_NODE

ローカル・ノードを指定します。

EXISTING_REMOTE_NODES

最新のホームがすでにインストールされているリモート・ノードを指定します。

CRS

OracleホームがOracle Clusterwareホームであるかどうかを指定します。

CLUSTER_NEW_PRIVATE_NODE_NAMES

ノードの追加に使用される新規ノードのプライベート・ノード名を指定します。

CLUSTER_NEW_HOST_NAMES

新規クラスタ・ノードのホスト名を指定します。

CLUSTER_NEW_NODE_NUMBERS

新規クラスタ・ノードのノード名を指定します。

CLUSTER_NEW_VIRTUAL_HOSTNAMES

新規クラスタ・ノードの仮想ホスト名を指定します。

ACCEPT_LICENSE_AGREEMENT

ライセンス契約のステータスを指定します。この変数をTRUEに設定すると、ライセンス契約に同意することになります。

REGISTRATION_KEYWORD

登録キーワード値を指定します。登録キーワード値は、「製品登録」ページで指定されたURLから入手できます。

RESTART_SYSTEM

システムを再起動するかどうかを指定します。システムの自動再起動を許可する場合はTRUEに設定します。FALSEに設定した場合、インストーラは再起動せずに終了します。終了確認のダイアログは表示されません。

RESTART_REMOTE_SYSTEM

リモート・システムを再起動するかどうかを指定します。リモート・システムの自動再起動を許可する場合はTRUEに設定します。FALSEに設定した場合、インストーラはリモート・システムを再起動しません。終了確認のダイアログは表示されません。

SESSION_MODE

このセッション変数には、Oracle Universal Installerの現在の実行モード、たとえばインストールまたは削除セッションの場合はInstall、クローニング(ホームの修復)セッションの場合はCloneが格納されます。

LOG_LOCATION

ログ・ファイルの場所を指定します。この変数は、インストール中に生成されたログ・ファイルを含むディレクトリを指定します。このディレクトリはOracleホーム内にあります。

IGNORE_PREREQ

前提条件チェックを省略するかどうかを指定します。前提条件となるチェックに失敗してもコンポーネントのインストールを続行する場合はTRUEに設定します。

ORACLE_HOSTNAME

システムのホスト名を指定します。

PREREQ_CONFIG_LOCATION

事前に必要な構成ファイルが使用可能な場所を指定します。

PREREQ_LOG_LOCATION

前提条件の結果が生成される前提条件ログの場所を指定します。

PREREQ_ENTRY_POINT

前提条件の結果が生成されるログの場所を指定します。

ROOTSH_STATUS

root.shのステータス(root.shが必要なのは構成前か構成後か)を指定します。このフラグは、UNIXプラットフォームでのみ使用します。

SHOW_CUSTOM_ROOTSH_MESSAGE

root_shダイアログに表示されるカスタム・メッセージを指定します。このフラグは、UNIXプラットフォームでのみ使用します。

ROOTSH_LOCATION

root.shの場所を指定します。デフォルトでは、OH\root.shに設定されます。このフラグは、UNIXプラットフォームでのみ使用します。

USE_PREREQ_CHECKER

インストール時に前提条件チェッカを使用するかどうかを指定します。この変数の値は、oraparam.iniファイルの値に基づいて設定されます。

USE_OLD_INSTALL_PREREQS

インストール・スクリプトで古いスタイルのシステム前提条件を有効にするかどうかを指定します。PRE_REQUISITEコードでは、この変数を使用して、どのチェックを有効または無効にするかを決定します。この変数の値は、Oraparam.iniの値に基づいて設定されます。

SHOW_NEXT_SESSION_PROGRESS

次のセッションの設定時に進捗ダイアログを表示するかどうかを指定します。このフラグは、連鎖インストールで使用します。

NEXT_SESSION_PROGRESS_TITLE

次のセッションの設定時に表示する進捗ダイアログのタイトルを指定します。このフラグは、連鎖インストールで使用します。

NEXT_SESSION_PROGRESS_TEXT

次のセッションの設定時に表示する進捗ダイアログの、進捗バー上のテキストを指定します。このフラグは、連鎖インストールで使用します。