この章では、Oracle Database Gateway for DRDAのインストール手順について説明します。
ゲートウェイをインストールするには、次の手順を実行します。
「Oracle Database Gateway for DRDAのシステム要件」に記載されたハードウェアおよびソフトウェア要件をシステムがすべて満たしていることを確認します。
Administratorsグループのメンバーとしてホスト・コンピュータにログオンします。
Oracle Universal Installerを実行します。
Oracle Universal Installerの実行方法の詳細は、「Oracle Universal Installerの実行手順」を参照してください。
Oracle Universal Installerは、ユーザーに操作項目を示すことでゲートウェイのインストール手順をガイドするメニュー駆動型のユーティリティです。操作項目とその表示される順序は、使用中のプラットフォームに応じて変化します。
Oracle Database Gateway for DRDAのインストール手順の詳細は、表12-2を参照してください。
この項では、ゲートウェイのハードウェアおよびソフトウェア要件に関する情報を提供します。この項の内容は次のとおりです。
表12-1に、Oracle Database Gateway for DRDAの最小ハードウェア要件を示します。
表12-1 Oracle Database Gateway for DRDAのハードウェア要件
| 要件 | 値 |
|---|---|
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Oracleホームのディスク領域 |
800MB |
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システム・ドライブのディスク領域(SYSTEM_DRIVE:\) |
260MB |
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一時ディスク領域 |
125MB |
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物理メモリー |
ゲートウェイの1つのインスタンスを実行する場合、最低でも64MBの実メモリーを搭載することをお薦めします。Oracle Database Gateway for DRDAの追加のインスタンスを実行する場合、適度なパフォーマンスを発揮するには、実メモリーを追加するか、スワップ領域を拡張する必要があります。 ゲートウェイの同時使用ごとの合計実メモリー要件は、次の要因に応じて変化します。
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プロセッサ |
このゲートウェイでは、Intelプロセッサを搭載したホストか、または必要なバージョンのMicrosoft Windowsを実行できるPentiumベース・プロセッサを搭載した100%互換PCが必要です。 |
システムが最小要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
物理RAMサイズを確認します。たとえば、Windows 2000を使用しているコンピュータの場合、コントロール パネルの「システム」を開き、「全般」タブを選択します。システムに搭載されている物理RAMのサイズが必要なサイズ未満の場合、作業を続行する前にメモリーを追加する必要があります。
構成済のスワップ領域サイズ(ページング・ファイル・サイズ)を確認します。たとえば、Windows 2000を使用しているコンピュータの場合、コントロール パネルの「システム」を開き、「詳細」タブ→「パフォーマンス オプション」を選択します。
必要に応じて、使用しているオペレーティング・システムのドキュメントで追加のスワップ領域を構成する方法を参照してください。
システムの空きディスク領域量を確認します。たとえば、Windows 2000を使用しているコンピュータの場合、「マイ コンピュータ」を開き、Oracleソフトウェアをインストールするドライブを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
tempディレクトリで使用可能なディスク領域量を確認します。これは、空きディスク領域の合計量からOracleソフトウェアのインストールに必要な領域量を差し引いたものに相当します。
tempディレクトリで使用可能なディスク領域量が125MB未満の場合、まず不要なファイルをすべて削除してください。それでも一時ディスク領域が125MB未満の場合、異なるハード・ディスクを示すようにTEMPまたはTMP環境変数を設定します。たとえば、Windows 2000を使用しているコンピュータの場合、コントロール パネルの「システム」を開き、「詳細」タブ→「環境変数」を選択します。
Oracle Database Gateway for DRDAは、次のMicrosoft Windowsオペレーティング・システムでサポートされます。
Microsoft Windows 2000 Server(Service Pack 2以上)
Microsoft Windows 2000 Professional(Service Pack 2以上)
Microsoft Windows 2003 Server
Microsoft Windows XP Professional
サポートされるゲートウェイの構成は、継続的に更新されています。サポートされる最新の構成に関する情報については、OTN Webサイトの次の資料を参照してください。
http://otn.oracle.com/products/gateways/pdf/mainframe_certification.pdf
表12-2に、Oracle Database Gateway for DRDAのインストール手順を示します。
表12-2 Oracle Universal Installer: ゲートウェイのインストール手順
| 画面 | 操作 |
|---|---|
|
Oracle Universal Installer: ようこそ |
「次へ」をクリックします。 |
|
Oracle Universal Installer: ホームの詳細の指定 |
「名前」フィールドにインストールの名前を指定します。「ホームの詳細の指定」画面の「名前」フィールドのデフォルト設定を編集せずに使用することもできます。 「ホームの詳細の指定」画面の「パス」フィールドで、インストール先を指定します。「パス」フィールドのパス指定を編集する必要はありません。このフィールドのデフォルト設定では、 |
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Oracle Universal Installer: 使用可能な製品コンポーネント |
a. 「Oracle Database Gateway for DRDA 11.1.0.6.0」を選択します。 b. 「次へ」をクリックします。 |
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Oracle Universal Installer: サマリー |
インストールの「サマリー」画面では、現在のインストールにおけるオプションおよびコンポーネントのツリー・リストを確認できます。「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
|
Oracle Net Configuration Assistant: ようこそ |
「取消」をクリックします。 |
|
Oracle Net Configuration Assistant: |
「はい」をクリックします。 |
|
Oracle Universal Installer: 構成ツール |
「終了」をクリックします。 |
|
終了 |
Oracle Universal Installerの最後の画面は、「インストールの終了」画面です。「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 |
これでゲートウェイがインストールされます。
Oracle Universal Installerによりインストールの完了が確認されたら、インストール手順が成功しているかどうかを検証してください。これを行うには、C:\Program Files\Oracle\Inventory\logsディレクトリにあるインストール・ログ・ファイルの内容を確認します。
デフォルトのファイル名は、InstallActionsYYYY-MM-DD_HH-mm-SS-AM/PM.logです。変数の意味は次のとおりです。
YYYY: 年MM: 月DD: 日HH: 時mm: 分SS: 秒AM/PM: 午前または午後ログ・ファイル名のこれらの各変数は、製品がインストールされた日時を示します。