この章では、ゲートウェイのこのリリースに固有の情報について説明します。この章の内容は次のとおりです。
次の変更および拡張が、リリース2(10.2.0)ゲートウェイ製品のすべてのリリースに適用されます。
次の項では、このリリースに含まれる変更および拡張を説明します。
このリリースのOracle Database Gateway for WebSphere MQには、Oracle Database 10gリリース2(10.2.0)または使用しているOracleデータベースのリリース用にリリースされた最新のパッチ・セットが必要です。
PL/SQL RAWデータ型制限は、32KB(32767バイト)です。ロードが大きい場合、TABLE OF RAWSデータ型を使用してください。ラージ・データ・バッファのサポートの詳細は、付録Aを参照してください。
次の表に、Oracle Database Gateway for WebSphere MQ(OG4MQ)データ型に関する情報を示します。
データ型 | V401 | V804 | V817およびV901 | Oracle 10gリリース2以降 |
---|---|---|---|---|
MQOD |
PGM.MQOD@dblink |
PGM.MQOD |
PGM.MQOD |
PGM.MQOD |
MQMD |
PGM.MQMD@dblink |
PGM.MQMD |
PGM.MQMD |
PGM.MQMD |
MQPMO |
PGM.MQPMO@dblink |
PGM.MQPMO |
PGM.MQPMO |
PGM.MQPMO |
MQGMO |
PGM.MQGMO@dblink |
PGM.MQGMO |
PGM.MQGMO |
PGM.MQGMO |
MQODRAW |
NA | PGM.MQODRAW |
PGM8.MQODRAW |
NA |
MQMDRAW |
NA | PGM.MQMDRAW |
PGM8.MQMDRAW |
NA |
MQPMORAW |
NA | PGM.MQPMORAW |
PGM8.MQPMORAW |
NA |
MQGMORAW |
NA | PGM.MQGMORAW |
PGM8.MQGMORAW |
NA |
次の表に、PGM_UTL
プロシージャに関する情報を示します。
プロシージャ | V401 | V804 | V817およびV901 | Oracle 10gリリース2以降 |
---|---|---|---|---|
TO_RAW |
NA | PGM_UTL.TO_RAW |
PGM_UTL8.TO_RAW |
PGM.TO_RAW |
RAW_TO_MQMD |
NA | PGM_UTL.RAW_TO_MQMD |
PGM_UTL8.RAW_TO_MQMD |
PGM.RAW_TO_MQMD |
RAW_TO_MQPMO |
NA | PGM_UTL.RAW_TO_MQPMO |
PGM_UTL8.RAW_TO_MQPMO |
PGM.RAW_TO_MQPMO |
RAW_TO_MQGMO |
NA | PGM_UTL.RAW_TO_MQGMO |
PGM_UTL8.RAW_TO_MQGMO |
PGM.RAW_TO_MQGMO |
注意: Oracle10gリリース10.2.0には、下位互換性のため、PGM.TO_RAW 、PGM.RAW_TO_MQMD 、PGM.RAW_TO_MQPMO およびPGM.RAW_TO_MQGMO プロシージャが追加されています。 |
次の表に、OG4MQ
アプリケーション・プログラミング・インタフェースに関する情報を示します。
API | V401引数 | V804引数 | V817およびV901引数 | 10gリリース2以降の引数 |
---|---|---|---|---|
MQOPEN |
(MQOD,INT,INT) |
(RAW,INT,INT) |
(RAW,INT,INT) |
(PGM.MQOD,INT,INT) |
MQPUT |
(INT,MQMD,MQPMO,RAW) |
(INT,RAW,RAW,RAW) |
(INT,RAW,RAW,RAW) |
(INT,PGM.MQMD,PGM_MQPMO,RAW) または(INT, PGM.MQMD, PGM_MQPMO, PGM.MQPUT_BUFFER) |
MQGET |
(INT,MQMD,MQGMO,RAW) |
(INT,RAW,RAW,RAW) |
(INT,RAW,RAW,RAW) |
(INT,PGM.MQMD,PGM_MQGMO,RAW) または(INT, PGM.MQMD, PGM.MQGMO, PGM_MQGET_BUFFER) |
MQCLOSE |
(INT,INT) |
(INT,INT) |
(INT,INT) |
(INT,INT) |
APIの詳細は、付録Aを参照してください。
このリリースの新規スクリプトは、次のとおりです。
pgm.sql
pgmobj.sql
pgmdeploy.sql
pgmundeploy.sql
PGMパッケージのゲートウェイ・プロシージャは、pgm.sql
内で定義され、プロシージャで使用されるPGM_MQ*データ型定義は、pgmobj.sql
内で定義されます。PGMパッケージ、OG4MQゲートウェイ・プロシージャおよびデータ型定義の詳細は、付録Aを参照してください。
OG4MQ 11gは、ラージ・ペイロードまたは32767バイトより長いメッセージをサポートします。詳細は、OG4MQとともにインストールされるputlongsample.sql
およびgetlongsample.sql
サンプル・プログラムを参照してください。
ゲートウェイへの接続は、データベース・リンクを介して確立されます。OG4MQ 10gリリース2以降では、このデータベース・リンクは、それぞれのOG4MQゲートウェイ・プロシージャ・コール(たとえば、PGM.MQPUT@dblink
など)に関連付けられていません。10gリリース2移行の場合、これはMQOPEN
で使用されるMQOD
データ型で1回のみ定義する必要があり、このデータベース・リンクはMQOPEN
コールで戻されるオブジェクト・ハンドル内に登録されます。詳細は、ゲートウェイとともにインストールされるサンプル・プログラムを参照してください。デフォルトでは、パブリック・データベース・リンク、dg4mqdepdblink
は、OG4MQデプロイ・スクリプトが実行される際に使用するデフォルトのSIDで作成されます。
この項で説明する問題は、Oracle Database Gateway for WebSphere MQに固有であり、このリリースの製品に存在することが知られています。これらの問題は、ゲートウェイの将来のリリースで修正されます。この問題に対する質問または関心がある場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
現在の問題のリストは、オンライン上で入手できます。このオンラインの情報へのアクセスに関する情報は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
このリリースで知られている制限は、次のとおりです。
LOG_DESTINATIONのカスタマイズ
Microsoft Windowsプラットフォームのゲートウェイ・トレースのためにゲートウェイ初期化ファイルをカスタマイズする場合に、既知の問題があります。LOG_DESTINATION
のパス名をカスタマイズする際、デリミタとして二重のバックスラッシュを使用する必要があります。次に例を示します。
LOG_DESTINATION=C:\\oracle\\product\\11.1.0\\dg4mqs\\dg4mq\\log\\dg4mqs.log
注意: LOG_DESTINATION がMS Windowsプラットフォームに定義されていない場合、デフォルト名が使用され、ORACLE_HOME\dg4mq\trace ディレクトリにログが作成されます。 |
デプロイ・スクリプトpgmobj.sqlのカスタマイズ
MS Windowsプラットフォームのためにゲートウェイ・デプロイ・スクリプトpgmobj.sql
をカスタマイズする場合に、既知の問題があります。libdg4mq
のパス名を定義する際、デリミタとしてバックスラッシュを使用する必要があります。たとえば、次のようにして、ライブラリlibdg4mq
を作成または置き換えます。
CREATE OR REPLACE LIBRARY libdg4mq as 'C:\oracle\product\11.1.0\dg4mqs\bin\oradg4mqs.dll' transactional
または
CREATE OR REPLACE LIBRARY libdg4mq as '$ORACLE_HOME\bin\oradg4mqs.dll' transactional