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Oracle Database Gateway for WebSphere MQインストレーションおよびユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1)
E05710-01
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2 リリース情報

この章では、ゲートウェイのこのリリースに固有の情報について説明します。この章の内容は次のとおりです。

2.1 変更および拡張

次の変更および拡張が、リリース2(10.2.0)ゲートウェイ製品のすべてのリリースに適用されます。

2.1.1 リリース10.2.0の変更および拡張

次の項では、このリリースに含まれる変更および拡張を説明します。

2.1.1.1 Oracleデータベース依存性

このリリースのOracle Database Gateway for WebSphere MQには、Oracle Database 10gリリース2(10.2.0)または使用しているOracleデータベースのリリース用にリリースされた最新のパッチ・セットが必要です。

2.1.1.2 ラージ・データ・バッファのサポート

PL/SQL RAWデータ型制限は、32KB(32767バイト)です。ロードが大きい場合、TABLE OF RAWSデータ型を使用してください。ラージ・データ・バッファのサポートの詳細は、付録Aを参照してください。

2.1.1.3 OG4MQデータ型

次の表に、Oracle Database Gateway for WebSphere MQ(OG4MQ)データ型に関する情報を示します。

データ型 V401 V804 V817およびV901 Oracle 10gリリース2以降
MQOD PGM.MQOD@dblink PGM.MQOD PGM.MQOD PGM.MQOD
MQMD PGM.MQMD@dblink PGM.MQMD PGM.MQMD PGM.MQMD
MQPMO PGM.MQPMO@dblink PGM.MQPMO PGM.MQPMO PGM.MQPMO
MQGMO PGM.MQGMO@dblink PGM.MQGMO PGM.MQGMO PGM.MQGMO
MQODRAW NA PGM.MQODRAW PGM8.MQODRAW NA
MQMDRAW NA PGM.MQMDRAW PGM8.MQMDRAW NA
MQPMORAW NA PGM.MQPMORAW PGM8.MQPMORAW NA
MQGMORAW NA PGM.MQGMORAW PGM8.MQGMORAW NA

2.1.1.4 PGM_UTLプロシージャ

次の表に、PGM_UTLプロシージャに関する情報を示します。

プロシージャ V401 V804 V817およびV901 Oracle 10gリリース2以降
TO_RAW NA PGM_UTL.TO_RAW PGM_UTL8.TO_RAW PGM.TO_RAW
RAW_TO_MQMD NA PGM_UTL.RAW_TO_MQMD PGM_UTL8.RAW_TO_MQMD PGM.RAW_TO_MQMD
RAW_TO_MQPMO NA PGM_UTL.RAW_TO_MQPMO PGM_UTL8.RAW_TO_MQPMO PGM.RAW_TO_MQPMO
RAW_TO_MQGMO NA PGM_UTL.RAW_TO_MQGMO PGM_UTL8.RAW_TO_MQGMO PGM.RAW_TO_MQGMO


注意:

Oracle10gリリース10.2.0には、下位互換性のため、PGM.TO_RAWPGM.RAW_TO_MQMDPGM.RAW_TO_MQPMOおよびPGM.RAW_TO_MQGMOプロシージャが追加されています。

2.1.1.5 OG4MQ APIプロトタイプの変更

次の表に、OG4MQアプリケーション・プログラミング・インタフェースに関する情報を示します。

API V401引数 V804引数 V817およびV901引数 10gリリース2以降の引数
MQOPEN (MQOD,INT,INT) (RAW,INT,INT) (RAW,INT,INT) (PGM.MQOD,INT,INT)
MQPUT (INT,MQMD,MQPMO,RAW) (INT,RAW,RAW,RAW) (INT,RAW,RAW,RAW) (INT,PGM.MQMD,PGM_MQPMO,RAW)または(INT, PGM.MQMD, PGM_MQPMO, PGM.MQPUT_BUFFER)
MQGET (INT,MQMD,MQGMO,RAW) (INT,RAW,RAW,RAW) (INT,RAW,RAW,RAW) (INT,PGM.MQMD,PGM_MQGMO,RAW)または(INT, PGM.MQMD, PGM.MQGMO, PGM_MQGET_BUFFER)
MQCLOSE (INT,INT) (INT,INT) (INT,INT) (INT,INT)

APIの詳細は、付録Aを参照してください。

2.1.1.6 OG4MQデプロイ・スクリプト

このリリースの新規スクリプトは、次のとおりです。

  • pgm.sql

  • pgmobj.sql

  • pgmdeploy.sql

  • pgmundeploy.sql

PGMパッケージのゲートウェイ・プロシージャは、pgm.sql内で定義され、プロシージャで使用されるPGM_MQ*データ型定義は、pgmobj.sql内で定義されます。PGMパッケージ、OG4MQゲートウェイ・プロシージャおよびデータ型定義の詳細は、付録Aを参照してください。

2.1.1.7 ラージ・ペイロード・サポート

OG4MQ 11gは、ラージ・ペイロードまたは32767バイトより長いメッセージをサポートします。詳細は、OG4MQとともにインストールされるputlongsample.sqlおよびgetlongsample.sqlサンプル・プログラムを参照してください。

2.1.1.8 データベース・リンクおよび別名ライブラリ

ゲートウェイへの接続は、データベース・リンクを介して確立されます。OG4MQ 10gリリース2以降では、このデータベース・リンクは、それぞれのOG4MQゲートウェイ・プロシージャ・コール(たとえば、PGM.MQPUT@dblinkなど)に関連付けられていません。10gリリース2移行の場合、これはMQOPENで使用されるMQODデータ型で1回のみ定義する必要があり、このデータベース・リンクはMQOPENコールで戻されるオブジェクト・ハンドル内に登録されます。詳細は、ゲートウェイとともにインストールされるサンプル・プログラムを参照してください。デフォルトでは、パブリック・データベース・リンク、dg4mqdepdblinkは、OG4MQデプロイ・スクリプトが実行される際に使用するデフォルトのSIDで作成されます。

2.2 11gの既知の問題

この項で説明する問題は、Oracle Database Gateway for WebSphere MQに固有であり、このリリースの製品に存在することが知られています。これらの問題は、ゲートウェイの将来のリリースで修正されます。この問題に対する質問または関心がある場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

現在の問題のリストは、オンライン上で入手できます。このオンラインの情報へのアクセスに関する情報は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

2.3 11gの既知の制限

このリリースで知られている制限は、次のとおりです。

LOG_DESTINATIONのカスタマイズ

Microsoft Windowsプラットフォームのゲートウェイ・トレースのためにゲートウェイ初期化ファイルをカスタマイズする場合に、既知の問題があります。LOG_DESTINATIONのパス名をカスタマイズする際、デリミタとして二重のバックスラッシュを使用する必要があります。次に例を示します。

LOG_DESTINATION=C:\\oracle\\product\\11.1.0\\dg4mqs\\dg4mq\\log\\dg4mqs.log

注意:

LOG_DESTINATIONがMS Windowsプラットフォームに定義されていない場合、デフォルト名が使用され、ORACLE_HOME\dg4mq\traceディレクトリにログが作成されます。

デプロイ・スクリプトpgmobj.sqlのカスタマイズ

MS Windowsプラットフォームのためにゲートウェイ・デプロイ・スクリプトpgmobj.sqlをカスタマイズする場合に、既知の問題があります。libdg4mqのパス名を定義する際、デリミタとしてバックスラッシュを使用する必要があります。たとえば、次のようにして、ライブラリlibdg4mqを作成または置き換えます。

CREATE OR REPLACE LIBRARY libdg4mq as 'C:\oracle\product\11.1.0\dg4mqs\bin\oradg4mqs.dll' transactional

または

CREATE OR REPLACE LIBRARY libdg4mq as '$ORACLE_HOME\bin\oradg4mqs.dll' transactional