| Oracle Database Gateway for APPCインストレーションおよび構成ガイド 11gリリース1(11.1) for AIX 5L Based Systems(64-Bit), HP-UX PA-RISC(64-Bit), Solaris Operating System(SPARC 64-Bit), and Linux x86 E05711-01 |
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この章では、UNIXプラットフォーム上でTCP/IP for IMS Connectを使用するゲートウェイ用にOracleデータベースを構成する方法を説明します。また、ゲートウェイとOLTPコンポーネントのインストールと構成を検証するために必要な手順を説明します。この章に含まれる項は、次のとおりです。
TCP/IP support for IMS Connectを使用するOracle Database Gateway for APPCの構成には、次のコンポーネントでの作業が含まれます。
Oracleデータベース
UNIXシステム
ネットワーク
OLTP
この章では、正しくゲートウェイとTCP/IP通信インタフェースを構成するために、システムに固有のパラメータを入力する必要があります。
構成プロセスを完了するために知っておく必要があるインストール・パラメータのワークシートによる一覧は、付録D「構成ワークシート」を参照してください。始める前に、それらの固有パラメータの名前をネットワーク管理者から入手してください。
ゲートウェイのインストール、アップグレードまたは移行の際に、ゲートウェイとOracleデータベースの関係を確立する方法は3つあります。
ゲートウェイとOracleデータベースの場所によっては、一部のゲートウェイ管理ファイルをOracleデータベースのインストール先に転送する必要があることがあります。
使用するゲートウェイの場所とOracleデータベースの場所の組合せに該当する説明に従ってください。
Oracleデータベースとゲートウェイを同一のORACLE_HOMEにインストールする場合
ファイルを転送する必要はありません。「Oracleデータベース構成: 初回インストール」に進みます。
Oracleデータベースとゲートウェイを別のシステムにインストールする場合
Oracleデータベースとゲートウェイが別のシステム上にインストールされている場合、次のタスクを実行する必要があります。
ゲートウェイの$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリにあるゲートウェイ管理ファイルを見つけます。接尾辞が.sql、.pkhまたは.pkbであるこのディレクトリのすべてのファイルを、OracleデータベースOracleホーム・ディレクトリの、類似した名前を持つディレクトリにコピーする必要があります。
次に、ゲートウェイの$ORACLE_HOME/dg4appc/demoディレクトリにあるゲートウェイ・デモ・ファイルとサブディレクトリを見つけます。pgavsn.sqlとpgaecho.sqlファイルを、Oracleデータベースの、類似した名前を持つディレクトリにコピーします。
ゲートウェイのOracleホーム$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMSディレクトリからOracleデータベースのOracleホーム$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMSディレクトリにpgaims.sqlファイルをコピーします。
オプションの手順: IVTNVとIVTNOを実行する場合、ivtno.ctl、ivtnod.sql、ivtnv.ctlおよびivtnvd.sqlファイルをOracleデータベースOracleホーム$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMSディレクトリにコピーする必要もあります。必要なTIPが生成されたことを確認し、それらも転送します。
Oracleデータベースとゲートウェイが同一システム上の異なるディレクトリにある場合
ゲートウェイOracleホームを、OracleデータベースのOracleホーム・ディレクトリに変更する必要があります。
たとえば、ゲートウェイのOracleホームが次のように設定されていて、
$ echo $ORACLE_HOME /oracle/pga/11.1
サーバーのOracleホームが/oracle/pga/11.1ディレクトリにある場合、次のようにする必要があります。
$ ORACLE_HOME=/oracle/pga/11.1; export ORACLE_HOME
$ cd $ORACLE_HOME $ mkdir dg4appc $ mkdir dg4appc/admin $ mkdir dg4appc/demo $ mkdir dg4appc/demo/IMS
システムで使用できる任意のファイル転送機構を使用して、ゲートウェイのOracleホーム$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリからOracleデータベースのOracleホーム$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリに、.sql、.pkhおよび.pkbファイルをすべてコピーします。
ゲートウェイ・ディレクトリからOracleデータベース・ディレクトリにdemoファイルを転送することもできます。
ゲートウェイのOracleホーム$ORACLE_HOME/dg4appc/demoディレクトリからOracleデータベースの$ORACLE_HOME/dg4appc/demoディレクトリにpgavsn.sqlおよびpgaecho.sqlファイルとディレクトリを再帰的にコピーします。
ゲートウェイのOracleホーム$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMSディレクトリからOracleデータベースのOracleホーム$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMSディレクトリにpgaims.sqlファイルをコピーすることもできます。
オプションの手順: IVTNVとIVTNOを実行する場合、ivtno.ctl、ivtnod.sql、ivtnv.ctlおよびivtnvd.sqlファイルをOracleデータベースOracleホーム$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMSディレクトリにコピーする必要もあります。必要なTIPが生成されたことを確認し、それらも転送します。
「Oracleデータベース構成: 初回インストール」に進みます。それらの手順の後で、必要に応じて「複数ユーザー許容時の構成手順(オプション)」を実行します。
Oracle Database Gateway for APPCをインストールした後で、次の手順に従ってOracleデータベースを構成します。
UTL_RAW PL/SQLパッケージがOracleデータベースにインストールされたことを確認します。プロシージャ・ゲートウェイ管理ユーティリティ(PGAU)によって生成されたTIP仕様はすべて、RAWデータ操作ルーチンを提供するUTL_RAWを使用します。
SQL*Plusから、次のコマンドを入力します。
SQL> DESCRIBE UTL_RAW
DESCRIBE文により、画面に出力が表示されます。出力を最後までブラウズすると、比較ファンクションなどいくつかのファンクションがあります。この出力が表示されない場合、次の手順 dを使用してUTL_RAWのインストールを続行します。
DESCRIBE文が成功した場合、OracleデータベースにUTL_RAWがインストールされており、手順 2に進むことができます。
SQL*Plusを使用して、ユーザーSYSとしてOracleデータベースに接続します。
SQL*Plusから、Oracleデータベースの$ORACLE_HOME/rdbms/adminディレクトリで、次の順序でutlraw.sqlとprvtrawb.plbスクリプトを実行します。
SQL> @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/utlraw.sql SQL> @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/prvtrawb.sql
DBMS_OUTPUT標準PL/SQLパッケージがOracleデータベースで有効化されていることを確認します。配布メディア上のサンプル・プログラムとインストール検証プログラムは、この標準パッケージを使用します。
必要に応じて、SQL*Plusを使用して、SYSユーザーとしてOracleデータベースに接続します。
次のコマンドを入力します。
SQL> DESCRIBE DBMS_OUTPUT
DESCRIBE文により、画面に出力が表示されます。出力を最後までブラウズすると、put_lineファンクションなどいくつかのファンクションがあります。
この出力が表示されない場合、DBMS_OUTPUTパッケージを作成する必要があります。DBMS_OUTPUTパッケージの作成の詳細は、『Oracle Databaseルール・マネージャおよび式フィルタ開発者ガイド』を参照してください。DBMS_OUTPUTパッケージのインストールが正常に完了したら、DESCRIBE文を実行します。
DESCRIBE文が成功した場合、OracleデータベースにDBMS_OUTPUTが作成されており、手順3に進むことができます。
UTL_PG PL/SQLパッケージをインストールします。PGAUによって生成されたTIP仕様はすべて、RAWデータとの間の数値変換ルーチンを実行するためにUTL_PGを使用します。
必要に応じて、SQL*Plusを使用して、SYSユーザーとしてOracleデータベースに接続します。
次のコマンドを入力します。
SQL> DESCRIBE HS_FDS_CLASS
DESCRIBE文により、画面に出力が表示されます。DESCRIBE文が成功した場合、異機種間サービス・カタログがOracleデータベースに作成されており、手順5に進むことができます。
DESCRIBE文が成功しなかった場合、異機種間サービス・カタログを作成し、次の手順 cを実行する必要があります。
異機種間サービス・カタログを作成する必要がある場合、次のコマンドを入力します。
SQL> @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/caths.sql
次のようにして、Oracle Database Gateway for APPCにアクセスするパブリック・データベース・リンクを作成します。
SQL*Plusを使用して、SYSTEMユーザーとしてOracleデータベースに接続します。Oracleデータベースとゲートウェイが同一システム上にあるか異なるシステム上にあるかに関係なく、次のSQL*Plusサンプルを使用できます。次のサンプルで、pgasrvは、後述のようにtnsnames.oraファイルを変更するときにゲートウェイに割り当てられるtns_name_entryです。
SQL> CREATE PUBLIC DATABASE LINK PGA USING 'PGASRV'
ゲートウェイ管理者ユーザー(PGAADMIN)を作成し、PG DDをインストールします。
SQL*Plusを使用して、SYSTEMユーザーとしてOracleデータベースに接続します。
SQL*Plusから、$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリでpgacr8au.sqlスクリプトを実行します。このスクリプトは、PGAADMINユーザーIDを作成します。
PGAADMINに定義された初期パスワードはPGAADMINです。パスワードを変更するにはALTER USERコマンドを使用します。パスワードに関する詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
SQL> @$ORACLE_HOME/dg4appc/admin/pgacr8au.sql
SQL*Plusを使用して、ユーザーPGAADMINとしてOracleデータベースに接続します。
SQL*Plusから、$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリでpgddcr8.sqlスクリプトを実行します。このスクリプトは、PG DDをインストールします。
SQL> @$ORACLE_HOME/dg4appc/admin/pgddcr8.sql
SQL*Plusから、SYSユーザーとしてOracleデータベースに接続します。
PGAADMINにDBMS_PIPE上での実行権限を付与します。
SQL> GRANT EXECUTE ON DBMS_PIPE TO PGAADMIN
pg4tcpmapパッケージがOracleデータベース上にインストールされたことを確認します。手順a〜cに従って、pg4tcpmapが正しくインストールかどうかテストします。
pg4tcpmapツールからの出力サンプルは付録Bの「pg4tcpmapツールの出力」を参照してください。ツールを実行するために必要なコマンドの詳細は、『Oracle Database Gateway for APPCユーザーズ・ガイド』の第6章を参照してください。
次のコマンドを入力します。
SQL> select owner, table_name from dba_tables where table_name = 'PGA_TCP_IMSC', and owner = 'PGAADMIN'; SQL> column owner format a 10 SQL> column index_name format a 18 SQL> column table_name format a 14 SQL> select owner, index_name, table_name from dba_indexes where index_name = 'PGA_TCP_IMSC_IND';
SELECT文1つにつき1行が作成されるはずです。次の出力は、最初のSELECT文の結果です。
TABLE_NAME OWNER ------------------------------ ------------------------------ PGA_TCP_IMSC PGAADMIN
次の出力は、2番目のSELECT文の結果です。
OWNER INDEX_NAME TABLE_NAME UNIQUENESS ---------- ------------------ -------------- --------- PGAADMIN PGA_TCP_IMSC_IND PGA_TCP_IMSC UNIQUE
SELECT文により、ここで示したように画面上に出力されたら、手順8に進むことができます。SELECT文で出力がまったくないか複数行の場合、結果は前述の出力と異なります。手順1を実行してください。
SQL*Plusから、Oracleデータベースの$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリでpgaimsc.sqlスクリプトを実行します。
SQL> @$ORACLE_HOME/dg4appc/admin/pgaimsc.sql
TIPトレース・アクセスPL/SQLルーチンをインストールします。これらのルーチンは、DBMS_PIPESスタンダードPL/SQLパッケージがインストールされており、PGAADMINがその上で実行権限を持っていることを必要とします。DBMS_PIPESの詳細情報は、『Oracle Databaseルール・マネージャおよび式フィルタ開発者ガイド』を参照してください。
GPGLOCALパッケージをインストールします。このパッケージは、PGAUにより生成されたすべてのTIP仕様のコンパイルと実行のために必要です。TIP開発者はGPGLOCAL上での実行権限を付与されている必要があります(「複数ユーザー許容時の構成手順(オプション)」を参照してください)。
SQL*Plusから、$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリでgpglocal.pkhスクリプトを実行します。このスクリプトは、GPGLOCALパッケージの仕様部をコンパイルします。
SQL> @$ORACLE_HOME/dg4appc/admin/gpglocal.pkh
SQL*Plusから、$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリでgpglocal.pkbスクリプトを実行します。このスクリプトは、GPGLOCALパッケージの本体をコンパイルします。
SQL> @$ORACLE_HOME/dg4appc/admin/gpglocal.pkb
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注意: 通信プロトコルをSNAからTCP/IPに変更した場合は、TIPを再コンパイルする必要があります。SNA通信パッケージ・プロトコルを使用して以前に生成された既存のTIPがゲートウェイにあり、新しいTCP/IP機能を使用する場合、必須の これは、ゲートウェイではIMS Connect内で正しいユーザー・イグジットが使用されており、それによってASCIIキャラクタ・セットとEBCDICキャラクタ・セットの間で正しい変換が行われると想定されているためです。 |
この項の手順は、旧バージョンのOracle Database Gateway for APPCがシステムにインストールされていて、ゲートウェイの11.1.0.6用に構成する必要がある場合のみ実行してください。
次のようにして、Oracle Database Gateway for APPCを最新のバージョン・レベルにアップグレードします。
SQL*Plusを使用して、SYSユーザーとしてOracleデータベースに接続します。
UTL_RAWパッケージ本体をインストールします。SQL*Plusから、$ORACLE_HOME/rdbms/adminディレクトリでprvtrawb.plbスクリプトを実行します。このスクリプトは、UTL_RAWパッケージ本体をアップグレードします。
SQL> @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/prvtrawb.plb
UTL_PGパッケージ本体をインストールします。SQL*Plusから、$ORACLE_HOME/rdbms/adminディレクトリでprvtpgb.plbスクリプトを実行します。このスクリプトはUTL_PGパッケージ本体をアップグレードします。
SQL> @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/prvtpgb.plb
prvtpgb.plbおよびprvtrawb.plbスクリプトが正常に完了するはずです。仕様部がないか無効であることが原因で失敗した場合、次の項の説明に従って、パッケージの仕様部を再インストールすることを検討します。
UTL_RAWまたはUTL_PGパッケージが無効か削除されている場合、prvtrawb.plbおよびprvtpgb.plbスクリプトが正常に完了しません。パッケージの仕様部を再インストールする必要があります。
パッケージの仕様部を再インストールする場合、従属オブジェクト(既存のユーザーTIPやクライアント・アプリケーションなど)はすべて無効にされるため、後から再コンパイルする必要があります。その影響は、TIPおよび従属クライアント・アプリケーションを再コンパイルする間、一度パフォーマンスが遅延することです。
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重要: パッケージ・スクリプトの再インストールを行う前に、$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリにいることを確認します。 |
TIPは、それ以降のリリースでのカスケード再コンパイルを避けるために、リリース3.3で仕様部ファイルと本体ファイルに分けられました。
手順1 PGAUアップグレードを行う前に、次のスクリプトを実行します。
SQL*Plusから、utlraw.sqlスクリプトを実行します。
必要に応じて、SQL*Plusを使用して、SYSユーザーとしてOracleデータベースに接続します。
SQL*Plusから、Oracleデータベースの$ORACLE_HOME/rdbms/adminディレクトリで、次の順序でutlraw.sqlとutlpg.sqlスクリプトを実行して、それぞれのパッケージの仕様部をアップグレードします。
SQL> @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/utlraw.sql SQL> @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/utlpg.sql
手順2 UTL_RAWとUTL_PGパッケージ本体のインストールを繰り返します。
スクリプトを実行したら、13.4項「旧ゲートウェイからのOracleデータベースのアップグレードまたは移行」の手順bとcを繰り返します。続いて「ゲートウェイの旧リリースからのPGAUのアップグレード」という項に進みます。
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注意: TIPと従属クライアント・アプリケーションは、パッケージの仕様部を再インストールしてから再コンパイルされる必要があります。TIPのコンパイルの詳細は『Oracle Database Gateway for APPCユーザーズ・ガイド』の第3章にあるTIPのコンパイルに関する項を参照してください。 |
次の構成手順はオプションです。次の手順は、PGAADMIN以外のユーザーがPGAUを使用するPG DD処理を実行できるようにする場合に実行します。
PG DDへのアクセス、トランザクションの定義およびTIP仕様の生成のためにロールを作成します。PGAADMINユーザーは、必要に応じて、他のユーザーにこれらのロールを付与することができます。
SQL*Plusを使用して、ユーザーPGAADMINとしてOracleデータベースに接続します。
SQL*Plusから、$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリでpgddcr8r.sqlスクリプトを実行します。このスクリプトは、2つのロール、PGDDDEFとPGDDGENを作成します。PGDDDEFロールは、一部のPG DD表に対してはSELECT、INSERT、UPDATEおよびDELETEの各権限を、その他の表に対してはSELECT権限を提供し、PGAUのDEFINE、GENERATE、REDEFINE、REPORTおよびUNDEFINEの各文の実行を許可します。PGDDGENロールはPG DD表に対する一部の権限を提供し、PGAUのGENERATEおよびREPORT文の実行のみを許可します。
SQL> @$ORACLE_HOME/dg4appc/admin/pgddcr8r.sql
TIP開発者には、Oracleデータベースに同梱の次のPL/SQLパッケージへのアクセス権が必要です。
TIP開発者には、これらのパッケージを実行する明示的な許可が必要です。
次の例のように、この許可はプライベートでもかまいません。
$ sqlplus SYS/ pw@database_specification_string SQL> GRANT EXECUTE ON UTL_RAW TO tip_developer; SQL> GRANT EXECUTE ON UTL_PG TO tip_developer; SQL> GRANT EXECUTE ON DBMS_PIPE TO tip_developer; SQL> CONNECT PGAADMIN/ pw@database_specification_string SQL> GRANT EXECUTE ON PGAADMIN.PURGE_TRACE TO tip_developer; SQL> GRANT EXECUTE ON PGAADMIN.READ_TRACE TO tip_developer; SQL> GRANT EXECUTE ON PGAADMIN.GPGLOCAL TO tip_developer; SQL> EXIT
また、次の例のように、この許可はパブリックでもかまいません。
$ sqlplus SYS/pw@ database_specification_string SQL> GRANT EXECUTE ON UTL_RAW TO PUBLIC; SQL> GRANT EXECUTE ON UTL_PG TO PUBLIC; SQL> GRANT EXECUTE ON DBMS_PIPE to PUBLIC; SQL> CONNECT PGAADMIN/ pw@database_specification_string SQL> GRANT EXECUTE ON PGAADMIN.PURGE_TRACE TO PUBLIC; SQL> GRANT EXECUTE ON PGAADMIN.READ_TRACE TO PUBLIC; SQL> GRANT EXECUTE ON PGAADMIN.GPGLOCAL TO PUBLIC; SQL> EXIT
プライベートの許可も、パブリックな許可も使用できます。どちらでもPGAを使用できます。パブリックな許可の方が容易で、すぐに実行できます。プライベートの許可を使用する場合は、新しいTIP開発者ユーザーIDが作成されるたびに、毎回許可が必要です。
これらの許可を実行するSQLスクリプトは、$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリにあります。pgddapub.sqlスクリプトは、パッケージへのパブリックなアクセスのためにこれらの許可を実行します。pgddadev.sqlスクリプトは、単一のTIP開発者によるパッケージへの私的なアクセスのために許可を実行します。プライベートの許可を使用する場合、1つのTIP開発者ユーザーIDにつき1回ずつpgddadev.sqlスクリプトを実行する必要があります。
SQL*Plusを使用して、ユーザーPGAADMINとしてOracleデータベースに接続します。
SQL*Plusから、$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリで該当するスクリプト(pgddapub.sqlまたはpgddadev.sql)を実行します。スクリプトは前述のとおり必要な許可を実行します。必要なユーザーID、パスワードおよびデータベース指定文字列の入力を求められます。プライベートの許可を使用する場合、パッケージへのアクセスを必要としている開発者1人ごとにこの手順を繰り返します。
プライベートの許可を使用する場合、パッケージへのアクセスを必要としている開発者1人ごとにこの手順を繰り返します。
SQL> @$ORACLE_HOME/dg4appc/admin/pgddapub.sql
または
SQL> @$ORACLE_HOME/dg4appc/admin/pgddadev.sql
通信プロトコルがSNAだったゲートウェイの旧リリースから、TCP/IPを使用する最新のゲートウェイにアップグレードする場合で、既存のTIPを新しいファンクションとメンテナンス対応にする場合、PGAUのGENERATE文を使用して既存のTIP仕様を再生成します。
PGAU制御ファイルが生成され、TIPが格納されているディレクトリ・パスからPGAUを起動します。
$ pgau PGAU> CONNECT PGAADMIN/pgaadmin@database_specification_string PGAU> GENERATE tranname PGAU> EXIT
GENERATEコマンドの詳細は、『Oracle Database Gateway for APPCユーザーズ・ガイド』の第2章のPGAU GENERATEコマンドの項を参照してください。
PG DDエントリを再定義する必要はないことに注意してください。
新たに生成されたTIP仕様が格納されている同一のディレクトリ・パスでSQL*Plusを起動します。
$ sqlplus tip_owner/pw@database_specification_string SQL> @tipname.pkh SQL> @tipname.pkb SQL> exit
PGAU GENERATEを実行すると、TIPが仕様部と本体の2つの出力ファイルとして生成されます。仕様部、本体の順で両方コンパイルする必要があります。
GENERATEコマンドの詳細は、『Oracle Database Gateway for APPCユーザーズ・ガイド』の第2章のPGAU GENERATEコマンドの項を参照してください。
次に、TCP/IP for IMS Connect通信パッケージ・プロファイルをTCP/IP接続用に構成する必要があります。
プロファイルを構成してOLTPとのTCP/IP対話を定義します。使用する手順は、第10章「IMS Connect用のTCP/IP通信パッケージの構成」を参照してください。
通信パッケージの構成が完了したら、次の13.7項「ゲートウェイの構成」に戻ります。
ゲートウェイを構成するには、次の手順を実行します。
ゲートウェイ・パラメータを調整します。
TCP/IP for IMS Connectを使用する場合、Oracle Database Gateway for APPCに固有のパラメータが多数あります。それらは、ゲートウェイ・パラメータ・ファイルinitsid.oraにあります。このファイルは$ORACLE_HOME/dg4appc/adminディレクトリにあります。サンプルのゲートウェイ・パラメータ・ファイルinitPGA.oraは、このサブディレクトリにあります。
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注意: initsid.oraファイルで、ファイル名の「sid」の箇所にはゲートウェイSID名を入れます。
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パラメータは2つのカテゴリに分類されます。
このパラメータは、Oracle環境でゲートウェイの一般的な操作を制御します。
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重要: 次の手順を実行する前に、付録B「TCP/IPを使用するゲートウェイ初期化パラメータ・ファイル」のゲートウェイ初期化パラメータとPGAパラメータに関する説明を参照してください。PGA_CAPABILITYパラメータの使用方法に関する説明に特に注意してください。 |
PGAパラメータはゲートウェイのTCP/IPインタフェース部を制御します。PGAパラメータを指定するには、SETゲートウェイ初期化パラメータを使用します。initsid.oraファイルの末尾に、PGAパラメータ用のSETコマンドをすべてまとめておくことをお薦めします。
TCP/IPプロトコルを使用する場合は、pg4tcpmapツールで構成します。
pg4tcpmapツールはゲートウェイ上にあります。サイド・プロファイル名をTCP/IPとIMS Connectの属性にマップする機能を持ちます。PL/SQLゲートウェイの文($ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMS/pgaims.sqlなど)を実行する前に、このツールを実行する必要があります。
たとえば、PGAINIT TIPでサイド・プロファイル名を指定する必要があります。SNAプロトコルはパラメータを認識して使用します。ゲートウェイのこのリリースでは、pg4tcpmapツールはオリジナルのPGAINIT TIPフォーマットを使用して、適切なSNAパラメータをTCP/IPにマップします。pg4tcpmapツールは、これらのパラメータの値をPGA_TCP_IMSCと呼ばれる表に挿入します。
pg4tcpmapを実行する前に、ORACLE_HOME、Oracle SIDを指定し、initsid.oraを変更する必要があります。pg4tcpmapコマンドの詳細は、このガイドの付録B「TCP/IP通信プロトコルでのゲートウェイ初期化パラメータ」と、『Oracle Database Gateway for APPCユーザーズ・ガイド』の第6章を参照してください。
『Oracle Database Gateway for APPCユーザーズ・ガイド』の第6章には、pg4tcpmapコマンドとその使用方法、および表の例の一覧が含まれます。実行されたpg4tcpmapツール用のトレース・ファイルの詳細は、『Oracle Database Gateway for APPCユーザーズ・ガイド』の第8章「トラブルシューティング」を参照してください。
このツールを操作するには、次のコマンドを実行します。
$ $ORACLE_HOME/bin/pg4tcpmap
pg4tcpmap出力のサンプルは、「pg4tcpmapツールの出力」を参照してください。
ゲートウェイのインストールとOLTP構成を検証するには、ゲートウェイをインストールした後で、次の手順を実行します。
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注意: データベース・リンク名がPGAでない場合は、デモ用の.sqlファイルを変更して、13.3項「Oracleデータベース構成: ゲートウェイの初回インストール」の手順5で作成した特定のデータベース・リンク名を付けます。次の.sqlファイルを変更する必要があります。
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PGAが以前に作成したデータベース・リンクを使用してゲートウェイのソフトウェア・インストールを検証するには、次の手順を実行します。
$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/pgavsn.sqlを実行します。
SQL> @$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/pgavsn.sql
端末にサーバーのバージョン番号バナーが表示されます。次の出力が表示されます。
Oracle Database Gateway for APPC (extension TCP/IP for IMS connect). Version 11.1.0.6 Thu Feb 13 13:12:49 2007 Copyright (c) Oracle Corporation 1979, 2007. All rights reserved.
PL/SQLプロシージャが正常に終了しました。
$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/pgaecho.sqlを実行します。
SQL> @$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/pgaecho.sql
次のように出力されます。
==> Congratulations, your installation was successful. <==
OLTP構成を検証するには次のプロシージャを使用します。
IMS/TM構成を検証するには、次の手順を実行します。この手順を実行する前に、インストールおよび構成したIMS Connectが稼働中であることを確認します。インストールおよび構成の作業の実行方法は、IBM社の『IMS Connect Guide and Reference』を参照してください。
FLIPトランザクションが正しくインストールされていることを検証するには、IMS/TMシステムにログオンして、次のトランザクションを入力します。ただし、FLIPの箇所を、IMS/TMシステムをゲートウェイ用に構成する際にFLIPに選択したトランザクションIDに置き換えます。
FLIP THIS MESSAGE
次の出力が表示されます。
EGASSEM SIHT PILF
UNIXベースのシステムにログオンします。
$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMS/pgaims.sqlにあるpgaims.sqlファイルを変更します。ファイル先頭のコメントに従って、ゲートウェイとIMS/TMシステムへのアクセスに使用される次の3つの項目をカスタマイズします。
IMS/TMトランザクションID
サイド・プロファイル名
Logmodeエントリ名
SQL> @$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMS/pgaims.sql
次のメッセージが表示されます。
==> Congratulations, your gateway is communicating with IMS/TM <==
これでIMS/TMのインストール検証は完了です。
次に示すのは、必要に応じて実行できるオプションの手順です。ゲートウェイの動作と、OLTPとのインタフェースを理解するために、使用するOLTP用のサンプル・アプリケーションをインストールすることをお薦めします。
TCP/IP for IMS Connectを備えたOracle Database Gateway for APPCには、ゲートウェイの機能を例示するサンプルのPL/SQLプロシージャとOLTPトランザクション・プログラムが含まれます。
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注意: TCP/IPを通信プロトコルとして使用するゲートウェイを呼び出す場合で、制御ファイルで言語としてEBCDICを使用する場合は、言語をEBCDICからASCIIに変更する必要があります。EBCDIC言語で書かれている場合を含め、ivtno.ctlとivtnv.ctlが制御ファイルの例です。
詳細は、 |
サンプルはIMS/TM用に提供されています。
IVTNOおよびIVTNVサンプル・トランザクションを使用するIMS照会
製品の新しいリリースには、この他のサンプルが配布メディアに追加されています。可能なかぎり、サンプル・アプリケーションはデータベース製品に付属しているサンプル・データベースを使用します。
このリリースでは、サンプル・アプリケーションのインストールと使用方法に関する資料をすべて次から入手できます。
$ORACLE_HOME/dg4appc/demo/IMS/sample_IMS_applications.txt