この章では、Oracle Database 11gリリース1(11.1)の新機能と追加情報の参照先について説明します。現行のリリースに移行するユーザーに対応するため、以前のリリースの新機能に関する情報も含まれています。
次の各項では、このマニュアルに記載されている新機能について説明します。
このマニュアルに記載されているOracle Database 11gリリース1(11.1)の新機能は次のとおりです。
パラレル・データ取得
異機種間サービス・エージェントのアーキテクチャは、Oracle以外のリモート・データベースからデータをパラレル取得できるよう、強化されました。この機能で、データ取得およびロードの経過時間が改善されます。
この機能には、新しいDBMS_HS_PARALLEL
パッケージが含まれています。このパッケージでは、4つの新しいプロシージャが導入されています。
LOAD_TABLE
このプロシージャは、リモート表からローカルのOracle表にデータをパラレルでロードします。
CREATE_TABLE_TEMPLATE
このプロシージャはリモート表から集めた情報に基づき、CREATE TABLE
テンプレートを作成します。
CREATE_OR_REPLACE_VIEW
このプロシージャは、リモート表からデータをパラレル取得するために参照される、読取り専用のビューを作成(または置換)します。
DROP_VIEW
このプロシージャは、CREATE_OR_REPLACE_VIEW
プロシージャで作成されたビューを削除します。
関連項目: 詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。 |
オプティマイザ・インタフェースの改善
異機種間サービスの統計インタフェースが強化され、リモートのOracleデータベースおよびエージェントを扱う場合、Oracleオプティマイザは分散SQLと同等の実行計画が得られます。この機能により、経過時間がゲートウェイ間で分散SQLと同等以上となります。
このマニュアルに記載されているOracle Database 10gリリース2(10.2)の新機能は次のとおりです。
データ型チェック
このリリースでは、リモート・マップ文に対してデータ型チェックが追加されました。チェックの結果により、一貫したデータ型チェックと完全なデータ型の強制が提供されます。
dg4pwdユーティリティ
このユーティリティを使用すると、異機種間サービスのゲートウェイの初期化ファイルの初期化パラメータを暗号化できます。