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Oracle Database高可用性概要
11gリリース1(11.1)
E05748-03
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5 MAAおよび高可用性ベスト・プラクティス

ビジネスの可用性要件に最も適したアーキテクチャを選択し、実装するのは、きわめて困難な作業です。このアーキテクチャは、適切な冗長性を備え、あらゆるタイプの停止から適切に保護し、高いパフォーマンスおよび堅牢なセキュリティを一貫して保証する一方で、デプロイ、管理および拡張が簡単に行えることも必要です。言うまでもなく、このアーキテクチャはビジネス要件を正しく理解した上で決定する必要があります。

そのようなアーキテクチャを構築して実装し、メンテナンスするには、ITシステムおよびビジネス・プロセスの技術面、運用面の両方に関する高可用性ベスト・プラクティスが必要です。こうしたベスト・プラクティスにより、高可用性アーキテクチャの設計から複雑さが排除され、最小限のシステム・リソースを使用して可用性を最大限に高めることが可能になります。また、導入済の高可用性システムの実装コストおよびメンテナンス・コストが削減され、ビジネスの他の領域で高可用性アーキテクチャを簡単に再現できるようになります。

高可用性分析フレームワーク、ビジネス推進要因およびシステムの機能を網羅する理路整然とした高可用性ベスト・プラクティスを持つ企業は、運用面でのリジリエンスを高め、ビジネスの敏捷性を強化することができます。

第4章で説明するように、高可用性アーキテクチャを選択したら、MAAベスト・プラクティス・ドキュメントを使用してそのアーキテクチャを実装できます。ベスト・プラクティスについては、MAA OTN WebサイトにあるMAAおよび高可用性のホワイト・ペーパーと、『Oracle Database高可用性ベスト・プラクティス』を参照してください。