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Oracle Streamsアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1)
E05782-01
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9 Oracle Streams AQおよびMessaging Gatewayのビュー

この章では、Oracle Streams Advanced Queuing(AQ)管理インタフェースのビューおよびOracle Messaging Gateway(MGW)のビューについて説明します。


注意:

この章で説明していないビューはすべて『Oracle Databaseリファレンス』で説明されています。

内容は次のとおりです。

Oracle AQのビュー

Oracle Messaging Gatewayのビュー

9.1 DBA_QUEUE_TABLES: データベース内の全キュー表

DBA_QUEUE_TABLESビューは、キュー表の所有者インスタンスを示します。キュー表は、複数のキューを含むことがあります。この場合、キュー表内の各キューはキュー表と同じ所有者インスタンスを持ちます。列は、ALL_QUEUE_TABLESの列と同じです。

9.2 USER_QUEUE_TABLES: ユーザー・スキーマのキュー表

USER_QUEUE_TABLESビューは、ユーザー・スキーマ内のキュー表のみを表示する点を除いて、DBA_QUEUE_TABLESと同じです。このビューには、OWNERの列は含まれません。

9.3 ALL_QUEUE_TABLES: 現行ユーザーがアクセス可能なキュー表のキュー

ALL_QUEUE_TABLESビューは、現行ユーザーがアクセス可能なキュー表を示します。

9.4 DBA_QUEUES: データベース内の全キュー

DBA_QUEUESビューは、データベースの各キューの操作特性を指定します。列は、ALL_QUEUEの列と同じです。

9.5 USER_QUEUES: ユーザー・スキーマのキュー

USER_QUEUESビューは、ユーザー・スキーマ内のキューのみを表示する点を除いて、DBA_QUEUESと同じです。

9.6 ALL_QUEUES: ユーザーがなんらかの権限を持っているキュー

ALL_QUEUESビューは、現行ユーザーにエンキューまたはデキュー権限が付与されているすべてのキューを示します。MANAGE ANY QUEUEENQUEUE ANY QUEUEまたはDEQUEUE ANY QUEUEなどのアドバンスト・キューイング・システムの権限がユーザーに付与されている場合、このビューはデータベース内のすべてのキューを示します。

9.7 DBA_QUEUE_SCHEDULES: 全伝播スケジュール

DBA_QUEUE_SCHEDULESビューは、データベース内の現在のすべてのメッセージ伝播スケジュールを示します。

9.8 USER_QUEUE_SCHEDULES: ユーザー・スキーマの伝播スケジュール

USER_QUEUE_SCHEDULESビューは、ユーザー・スキーマ内のキュー・スケジュールのみを表示する点を除いて、DBA_QUEUE_SCHEDULESと同じです。

9.9 QUEUE_PRIVILEGES: ユーザーがキュー権限を持っているキュー

QUEUE_PRIVILEGESビューは、ユーザーが権限付与者、権限受領者または所有者になっているキューを示します。また、使用可能なロールがPUBLICに付与されているキューも示します。

9.10 AQ$Queue_Table_Name: キュー表内のメッセージ

AQ$Queue_Table_Nameビューは、メッセージ・データが格納されているキュー表を示します。このビューはキュー表ごとに自動的に作成され、キュー・データの問合せに使用されます。デキュー履歴データ(時間、ユーザーIDおよびトランザクションID)は、シングル・コンシューマ・キューについてのみ有効です。

compatibleパラメータを8.1以上に設定して作成されたキュー表では、コンシューマによってデキューされなかったメッセージが「UNDELIVERABLE」と表示されます。これらのメッセージは、msgidでデキューできます。Oracle Streams AQのキュー・プロセス・モニターが実行されている場合、メッセージは最終的に例外キューに移動されます。これらのメッセージは、通常のデキュー方法で例外キューからデキューできます。

compatibleパラメータなしで作成されたマルチ・コンシューマ・キュー表、またはcompatibleパラメータを8.0に設定して作成されたマルチ・コンシューマ・キュー表は、コンシューマごとのメッセージ状態を表示せず、全体的なメッセージの状態のみを表示します。


注意:

compatible8.0に設定されているキュー表で作成されたキュー(このマニュアルでは8.0形式のキューと呼びます)は、Oracle Streams AQ 10gリリース2(10.2)では廃止されています。したがって、新しいキューの作成には8.1以降の形式を使用し、既存の8.0形式のキューをなるべく早く移行することをお薦めします。

REMOVEモードでメッセージがデキューされると、メッセージをデキューしたコンシューマのDEQ_TIMEDEQ_USER_IDおよびDEQ_TXN_IDが更新されます。

MSGIDおよびORIGINAL_MSGIDを使用して、伝播されたメッセージを連鎖させることができます。メッセージ識別子がm1のメッセージがリモート・キューに伝播されると、m1はリモート・キューのORIGINAL_MSGID列に格納されます。

Oracle Database 10g以降は、AQ$Queue_Table_Nameにバッファ済メッセージが含まれます。MSG_STATEに、バッファ済メッセージが次のいずれかの値で示されます。

表9-1 AQ$Queue_Table_Nameビュー

データ型 NULL 説明
QUEUE VARCHAR2(30) - キュー名
MSG_ID RAW(16) NOT NULL メッセージの一意識別子
CORR_ID VARCHAR2(128) - ユーザー指定の相関識別子
MSG_PRIORITY NUMBER - メッセージの優先順位
MSG_STATE VARCHAR2(16) - メッセージ状態
DELAY DATE - 待機状態のメッセージが準備完了になる日付書式の時間。ENQUEUE_TIMEおよびユーザーがDELAYを指定した場合と同じです。
DELAY_TIMESTAMP TIMESTAMP - 待機状態のメッセージが準備完了になるタイムスタンプ書式の時間。ENQUEUE_TIMESTAMPおよびユーザーがDELAYを指定した場合と同じです。
EXPIRATION NUMBER - メッセージがREADY状態になってから、期限切れになるまでの秒数
ENQ_TIME DATE - エンキュー時刻
ENQ_TIMESTAMP TIMESTAMP - エンキュー時刻
ENQ_USER_ID NUMBER - エンキュー・ユーザーID
ENQ_USER_ID(10.1のキュー表) VARCHAR2(30) - エンキュー・ユーザー名
ENQ_TXN_ID VARCHAR2(30) - エンキュー・トランザクションID
DEQ_TIME DATE - デキュー時刻
DEQ_TIMESTAMP TIMESTAMP - デキュー時刻
DEQ_USER_ID NUMBER - デキュー・ユーザーID
DEQ_USER_ID(10.1のキュー表) VARCHAR2(30) - デキュー・ユーザー名
DEQ_TXN_ID VARCHAR2(30) - デキュー・トランザクションID
RETRY_COUNT NUMBER - 再試行回数
EXCEPTION_QUEUE_OWNER VARCHAR2(30) - 例外キューのスキーマ
EXCEPTION_QUEUE VARCHAR2(30) - 例外キュー名
USER_DATA - - ユーザー・データ
SENDER_NAME VARCHAR2(30) - メッセージをエンキューしたエージェント名(8.1互換のキュー表でのみ有効)
SENDER_ADDRESS VARCHAR2(1024) - 最後に伝播を行ったソース・キュー名およびデータベース名(8.1互換のキュー表でのみ有効)。ソース・キューがローカル・データベースにあるときは、データベース名は指定されません。
SENDER_PROTOCOL NUMBER - 送信者アドレスのプロトコル。今後の使用のために確保されています(8.1互換のキュー表でのみ有効)。
ORIGINAL_MSGID RAW(16) - ソース・キューにおけるメッセージID(8.1互換のキュー表でのみ有効)
CONSUMER_NAME VARCHAR2(30) - メッセージを受け取るエージェント名(8.1互換のマルチ・コンシューマ・キュー表でのみ有効)
ADDRESS VARCHAR2(1024) - メッセージを受け取るエージェントのキュー名およびデータベース・リンク名。ソース・キューがローカル・データベースにあるときは、データベース・リンク名は指定されません。メッセージを受け取るエージェントがそのキューのローカル・エージェントである場合はNULLになります(8.1互換のマルチ・コンシューマ・キュー表でのみ有効)。
PROTOCOL NUMBER - メッセージを受け取るエージェント・アドレスのプロトコル(8.1互換のキュー表でのみ有効)
PROPAGATED_MSGID RAW(16) - メッセージを受け取るエージェントのキューにおけるメッセージID(8.1互換のキュー表でのみ有効)
ORIGINAL_QUEUE_NAME VARCHAR2(30) - メッセージの送信元であるキューの名前
ORIGINAL_QUEUE_OWNER VARCHAR2(30) - メッセージの送信元であるキューの所有者
EXPIRATION_REASON VARCHAR2(19) - メッセージが例外キューに格納された理由。TIME_EXPIRATION(指定の時間が経過したために期限切れになった)、MAX_RETRY_EXCEEDED(再試行回数が最大値を超えた)およびPROPAGATION_FAILURE(伝播の途中で配信不能な状態になった)のいずれかの値で示されます。


注意:

RETRY_COUNTMAX_RETRIESより大きいメッセージは、例外キューに移動されます。サーバー・プロセスがインスタンスで停止した(ALTER SYSTEM KILL SESSIONまたはSHUTDOWN ABORTなど)ためにデキュー・トランザクションが失敗した場合、RETRY_COUNTは増分されません。

9.11 AQ$Queue_Table_Name_S: キューのサブスクライバ

AQ$Queue_Table_Name_Sビューは、指定されたキュー表の、すべてのキューのサブスクライバに関する情報を示します。このビューは、ユーザーがDBMS_AQADM.ADD_SUBSCRIBERを使用することによって作成されたサブスクライバ、およびユーザー作成イベントを適用するための適用プロセスのために作成されたサブスクライバを表示します。また、作成時に変換が使用されたサブスクライバについては、その変換名も表示します。このビューは、キュー表の作成時に生成されます。

このビューの機能は、DBMS_AQADM.QUEUE_SUBSCRIBERS()プロシージャに相当します。これらのキューのサブスクライバを参照する場合、プロシージャではなくビューを使用することをお薦めします。このビューは、8.1互換のキュー表でのみ作成されます。

表9-2 AQ$Queue_Table_Name_Sビュー

データ型 NULL 説明
QUEUE VARCHAR2(30) NOT NULL サブスクライバが定義されたキューの名前
NAME VARCHAR2(30) - エージェントの名前
ADDRESS VARCHAR2(1024) - エージェントのアドレス
PROTOCOL NUMBER - エージェントのプロトコル
TRANSFORMATION VARCHAR2(61) - 変換の名前(NULLの場合もあり)

9.12 AQ$Queue_Table_Name_R: キューのサブスクライバおよびそのルール

AQ$Queue_Table_Name_Rビューは、指定されたキュー表のすべてのキューのサブスクライバのうち、ルール・ベースのサブスクライバ(各サブスクライバによって定義されたルールのテキストを含む)のみ示します。サブスクライバの変換が指定されている場合は、その変換名も示します。このビューは、キュー表の作成時に生成されます。

このビューは、8.1互換のキュー表でのみ作成されます。

表9-3 AQ$Queue_Table_Name_Rビュー

データ型 NULL 説明
QUEUE VARCHAR2(30) NOT NULL サブスクライバが定義されたキューの名前
NAME VARCHAR2(30) - エージェントの名前
ADDRESS VARCHAR2(1024) - エージェントのアドレス
PROTOCOL NUMBER - エージェントのプロトコル
RULE CLOB - 定義されたルールのテキスト
RULE_SET VARCHAR2(65) - 一連のルール
TRANSFORMATION VARCHAR2(61) - 変換の名前(NULLの場合もあり)

9.13 DBA_QUEUE_SUBSCRIBERS: データベース内の全キューのサブスクライバ

DBA_QUEUE_SUBSCRIBERSビューは、データベースのすべてのキューの全サブスクライバのリストを戻します。列は、ALL_QUEUE_SUBSCRIBERSの列と同じです。

9.14 USER_QUEUE_SUBSCRIBERS: ユーザー・スキーマのキューのサブスクライバ

USER_QUEUE_SUBSCRIBERSビューは、現行のユーザーのスキーマにあるキューのサブスクライバのリストを戻します。OWNER列を含まない場合、列はALL_QUEUE_SUBSCRIBERSの列と同じです。

9.15 ALL_QUEUE_SUBSCRIBERS: ユーザーがキュー権限を持っているキューのサブスクライバ

ALL_QUEUE_SUBSCRIBERSビューは、現行のユーザーがデキューする権限を持っているキューへのサブスクライバのリストを戻します。

9.16 DBA_TRANSFORMATIONS: すべての変換

DBA_TRANSFORMATIONSビューは、データベース内のすべての変換を示します。これらの変換をエンキュー、デキュー、サブスクライブなどのアドバンスト・キューイング操作で指定すれば、メッセージ交換での変換が自動的に統合されます。このビューは、DBA権限を持つユーザーのみがアクセスできます。

9.17 DBA_ATTRIBUTE_TRANSFORMATIONS: すべての変換ファンクション

DBA_ATTRIBUTE_TRANSFORMATIONSビューは、データベース内のすべての変換の変換ファンクションを示します。

9.18 USER_TRANSFORMATIONS: ユーザー変換

USER_TRANSFORMATIONSビューは、ユーザーが所有するすべての変換を示します。変換の定義を参照するには、USER_ATTRIBUTE_TRANSFORMATIONSを問い合せます。

9.19 USER_ATTRIBUTE_TRANSFORMATIONS: ユーザー変換ファンクション

USER_ATTRIBUTE_TRANSFORMATIONSビューは、ユーザーのすべての変換の変換ファンクションを示します。

9.20 DBA_SUBSCR_REGISTRATIONS: すべてのサブスクリプション登録

DBA_SUBSCR_REGISTRATIONSビューは、データベース内のすべてのサブスクリプション登録をリストします。

9.21 USER_SUBSCR_REGISTRATIONS: ユーザー・サブスクリプション登録

USER_SUBSCR_REGISTRATIONSビューは、現行ユーザーのデータベース内のすべてのサブスクリプション登録をリストします。列は、DBA_SUBSCR_REGISTRATIONSの列と同じです。

9.22 AQ$INTERNET$USERS: インターネット・アクセスが登録されたOracle Streams AQエージェント

AQ$INTERNET_USERSビューは、Oracle Streams AQへのインターネット・アクセスが登録されたエージェントの情報を示します。また、各インターネット・エージェントがマップするデータベース・ユーザーのリストも示します。

9-4 AQ$INTERNET_USERSビュー

データ型 NULL 説明
AGENT_NAME VARCHAR2(30) - Oracle Streams AQインターネット・エージェントの名前
DB_USERNAME VARCHAR2(30) - このインターネット・エージェントのマップ先のデータベース・ユーザーの名前
HTTP_ENABLED VARCHAR2(4) - このエージェントがOracle Streams AQへのHTTPアクセスを許可されている場合はYES、許可されていない場合はNO
FTP_ENABLED VARCHAR2(4) - このエージェントがOracle Streams AQへのFTPアクセスを許可されているかどうか(このリリースでは常にNO

9.23 (G)V$AQ: データベース内の状態ごとのメッセージ数

(G)V$AQビューは、データベース全体における状態ごとのメッセージ数に関する情報を示します。

Real Application Clusters環境では、各インスタンスはそれぞれのOracle Streams AQ統計情報を固有のシステム・グローバル領域(SGA)に所有し、他のインスタンスによって収集された統計については認識しません。ただし、あるインスタンスでGV$AQビューに対して問い合せると、その他のすべてのインスタンスからそれぞれのOracle Streams AQ統計情報が問合せ元のインスタンスに集計されます。

9.24 (G)V$BUFFERED_QUEUES: インスタンスにあるすべてのバッファ済キュー

V$BUFFERED_QUEUESビューは、インスタンスにあるすべてのバッファ済キューに関する情報を示します。1つのキューに対して1行ずつ示されます。

9.25 (G)V$BUFFERED_SUBSCRIBERS: インスタンスにあるすべてのバッファ済キューのサブスクライバ

V$BUFFERED_SUBSCRIBERSビューは、インスタンスにあるすべてのバッファ済キューのサブスクライバに関する情報を示します。サブスクライバ、キュー各1つに対して1行ずつ示されます。

9.26 (G)V$BUFFERED_PUBLISHERS: インスタンスにあるすべてのバッファ済パブリッシャ

V$BUFFERED_PUBLISHERSビューは、インスタンスにあるすべてのバッファ済パブリッシャに関する情報を示します。送信者、キュー各1つに対して1行ずつ示されます。データベース(またはOracle RAC環境のインスタンス)を再起動すると、値はゼロにリセットされます。

9.27 (G)V$PERSISTENT_QUEUES: インスタンスにあるすべてのアクティブな永続キュー

V$PERSISTENT_QUEUESビューは、インスタンスにあるすべてのアクティブな永続キューに関する情報を示します。1つのキューに対して1行ずつ示されます。データベース(またはOracle RAC環境のインスタンス)を再起動すると、行は削除されます。

9.28 (G)V$PERSISTENT_SUBSCRIBERS: インスタンスにある永続キューのすべてのアクティブなサブスクライバ

V$PERSISTENT_SUBSCRIBERSビューは、データベースにある永続キューのすべてのアクティブなサブスクライバに関する情報を示します。インスタンス、キュー、サブスクライバ各1つに対して1行ずつ示されます。データベース(またはOracle RAC環境のインスタンス)を再起動すると、行は削除されます。

9.29 (G)V$PERSISTENT_PUBLISHERS: インスタンスにある永続キューのすべてのアクティブなパブリッシャ

V$PERSISTENT_PUBLISHERSビューは、データベースにある永続キューのすべてのアクティブなパブリッシャに関する情報を示します。インスタンス、キュー、パブリッシャ各1つに対して1行ずつ示されます。データベース(またはOracle RAC環境のインスタンス)を再起動すると、行は削除されます。

9.30 (G)V$PROPAGATION_SENDER: 送信(ソース)側のバッファ・キュー伝播スケジュール

V$PROPAGATION_SENDERビューは、送信(ソース)側のバッファ・キュー伝播スケジュールに関する情報を示します。データベース(またはReal Application Clusters(RAC)インスタンス)を再起動する、伝播が別のインスタンスに移行する、またはスケジュールが解除された伝播を試行すると、値はゼロにリセットされます。

9.31 (G)V$PROPAGATION_RECEIVER: 受信(宛先)側のバッファ・キュー伝播スケジュール

V$PROPAGATION_SENDERビューは、受信(宛先)側のバッファ・キュー伝播スケジュールに関する情報を示します。データベース(またはReal Application Clusters(RAC)インスタンス)を再起動する、伝播が別のインスタンスに移行する、またはスケジュールが解除された伝播を試行すると、値はゼロにリセットされます。

9.32 (G)V$SUBSCR_REGISTRATION_STATS: 通知の診断性

V$SUBSCR_REGISTRATION_STATSビューは、通知の診断性に関する情報を示します。

9.33 V$METRICGROUP: メトリック・グループに関する情報

V$METRICGROUPビューは、ストリームの4つの主要コンポーネント、取得、伝播、適用およびキューそれぞれのメトリック・グループに関する情報を示します。

9.34 (G)V$STREAMSMETRIC: 最新の間隔のストリーム・メトリック

このビューは、最新の間隔の取得、伝播および適用メトリックを示します。

表9-5 GV$STREAMSMETRICビュー

データ型 説明
INST_ID インスタンス ID(GV$のみ)
BEGIN_TIME DATE 間隔の開始時間
END_TIME DATE 間隔の終了時間
INTSIZE_CSEC NUMBER 間隔サイズ(センチ秒)
COMPONENT_TYPE VARCHAR2(32) コンポーネントのタイプ('CAPTURE'、'PROPAGATION'または'APPLY'のいずれか)
COMPONENT_NAME VARCHAR2(32) ストリーム・コンポーネントの名前
COMPONENT_START_TIME DATE コンポーネントが開始された時間
RATE1_VALUE NUMBER 率1の値
RATE1_NAME VARCHAR2(64) 率1の名前
RATE1_UNIT VARCHAR2(64) 率1の測定単位
RATE2_VALUE NUMBER 率2の値
RATE2_NAME VARCHAR2(64) 率2の名前
RATE2_UNIT VARCHAR2(64) 率2の測定単位
LATENCY NUMBER コンポーネントで処理された最後のメッセージがREDOに書き込まれた時間から、メッセージがこのコンポーネントで処理されるまでの待機時間

9.35 (G)V$STREAMSMETRIC_HISTORY: 過去1時間のストリーム・メトリック

このビューは、過去1時間のストリーム・メッセージのすべてのメトリック値を戻します。これは、(G)V$STREAMSMETRIC: 最新の間隔のストリーム・メトリックと同じ形態です。

9.36 (G)V$QUEUEMETRIC: 最新の間隔のキュー・メトリック

このビューは、最新の間隔のキュー・メトリックを示します。

表9-6 GV$QUEUEMETRICビュー

データ型 説明
INST_ID インスタンス ID(GV$のみ)
BEGIN_TIME DATE 間隔の開始時間
END_TIME DATE 間隔の終了時間
INTSIZE_CSEC NUMBER 間隔サイズ(センチ秒)
QUEUE_NAME VARCHAR2(32) キュー名
QUEUE_START_TIME DATE キューが開始された時間
ENQUEUED_PER_SECOND NUMBER 1秒当たりにエンキューされたメッセージ数
SPILLED_PER_SECOND NUMBER 1秒当たりに流出したメッセージ数
NUM_MESSAGES NUMBER キューの現在のメッセージ数

9.37 (G)V$QUEUEMETRIC_HISTORY: 過去1時間のキュー・メトリック

このビューは、過去1時間のキュー・メッセージのすべてのメトリック値を戻します。これは、(G)V$QUEUEMETRIC: 最新の間隔のキュー・メトリックと同じ形態です。

9.38 DBA_HIST_STREAMSMETRIC: ストリーム・メトリックの履歴

このビューは、ストリーム・メトリックの履歴へのカタログ・アクセスを示します。

表9-7 DBA_HIST_STREAMSMETRICビュー

データ型 説明
SNAP_ID NUMBER AWRで必須のスナップショットID
DBID NUMBER AWRで必須のデータベースID
INSTANCE_NUMBER NUMBER AWRで必須のインスタンス番号
BEGIN_TIME DATE 間隔の開始時間
END_TIME DATE 間隔の終了時間
INTSIZE NUMBER 間隔サイズ(センチ秒)
COMPONENT_TYPE VARCHAR2(32) コンポーネントのタイプ('CAPTURE'、'PROPAGATION'または'APPLY'のいずれか)
COMPONENT_NAME VARCHAR2(32) ストリーム・コンポーネントの名前
COMPONENT_START_TIME DATE コンポーネントが開始された時間
RATE1_VALUE NUMBER 率1の値
RATE2_VALUE NUMBER 率2の値
LATENCY NUMBER コンポーネントで処理された最後のメッセージがREDOに書き込まれた時間から、メッセージがこのコンポーネントで処理されるまでの待機時間

9.39 DBA_HIST_QUEUEMETRIC: キュー・メトリックの履歴

このビューは、キュー・メトリックの履歴へのカタログ・アクセスを示します。

表9-8 DBA_HIST_QUEUEMETRICビュー

データ型 説明
SNAP_ID NUMBER AWRで必須のスナップショットID
DBID NUMBER AWRで必須のデータベースID
INSTANCE_NUMBER NUMBER AWRで必須のインスタンス番号
QUEUE_NAME VARCHAR2(32) キュー・プロセス名
QUEUE_START_TIME DATE キューが開始された時間
BEGIN_TIME DATE 間隔の開始時間
END_TIME DATE 間隔の終了時間
INTSIZE NUMBER 間隔サイズ(センチ秒)
ENQUEUED_PER_SECOND NUMBER 1秒当たりにエンキューされたメッセージ
SPILLED_PER_SECOND NUMBER 1秒当たりに流出したメッセージ
NUMMESSAGES NUMBER キューのメッセージ数

9.40 MGW_GATEWAY: 構成およびステータスに関する情報

このビューは、メッセージ・ゲートウェイの構成およびステータスに関する情報をリストします。

表9-9 MGW_GATEWAYビューのプロパティ

名前 説明
AGENT_DATABASE VARCHAR2 メッセージ・ゲートウェイ・エージェントが使用するデータベース接続文字列。NULLは、ローカル接続を使用することを示します。
AGENT_INSTANCE NUMBER メッセージ・ゲートウェイ・エージェントが現在実行されているデータベース・インスタンス。エージェントが実行されていない場合、NULLです。
AGENT_JOB NUMBER [廃止] メッセージ・ゲートウェイ・エージェントのプロセスの起動に使用するキューされたジョブのジョブ番号。ジョブ番号は、メッセージ・ゲートウェイの開始時に設定され、停止時に削除されます。
AGENT_NAME VARCHAR2 メッセージ・ゲートウェイ・エージェントの名前。
AGENT_PING VARCHAR2 ゲートウェイ・エージェントのpingステータス。値は次のとおりです。
  • NULL: pingは実行されていません。

  • REACHABLE: pingは正常に終了しました。

  • UBREACHABLE: pingは失敗しました。

AGENT_PINGは、メッセージ・ゲートウェイ・エージェントへの接続を試行します。pingが失敗した場合、多少の遅延(最大5秒)が発生します。AGENT_STATUSNOT_STARTEDまたはSTART_SCHEDULEDの場合、pingは実行されません。

AGENT_START_TIME TIMESTAMP 現在実行されているメッセージ・ゲートウェイ・エージェントが起動された時間。エージェントが実行されていない場合、NULLです。
AGENT_STATUS VARCHAR2 メッセージ・ゲートウェイ・エージェントのステータス。値は次のとおりです。
  • NOT_STARTED: メッセージ・ゲートウェイ・エージェントは起動されていません。

  • START_SCHEDULED: メッセージ・ゲートウェイ・エージェントを起動するようにスケジュールされています。DBMS_MGWADM.STARTUPを使用してメッセージ・ゲートウェイが起動されましたが、メッセージ・ゲートウェイ・エージェントを起動するキューされたジョブが実行されていません。

  • STARTING: Messaging Gatewayエージェントを起動中です。DBMS_MGWADM.STARTUPを使用してメッセージ・ゲートウェイが起動されて、キューされたジョブが実行され、メッセージ・ゲートウェイ・エージェントが起動中です。

  • INITIALIZING: メッセージ・ゲートウェイ・エージェントが起動され、初期化中です。

  • RUNNING: メッセージ・ゲートウェイ・エージェントは実行中です。

  • SHUTTING_DOWN: メッセージ・ゲートウェイ・エージェントは停止中です。

  • BROKEN: 予期しない状態が発生し、メッセージ・ゲートウェイ・エージェントの起動が阻止されました。DBMS_MGWADM.CLEANUP_GATEWAYをコールして、エージェントを起動する必要があります。

AGENT_USER VARCHAR2 メッセージ・ゲートウェイ・エージェントがデータベースへの接続に使用するデータベース・ユーザー名。
COMMENTS VARCHAR2 エージェントに関するコメント。
CONNTYPE VARCHAR2 エージェントが使用する接続タイプ。
  • JDBC_OCI: JDBC OCIドライバを使用する場合

  • JDBC_THIN: JDBC Thinドライバを使用する場合

INITFILE VARCHAR2 エージェントが使用するメッセージ・ゲートウェイ初期化ファイルの名前。NULLは、デフォルトの初期化ファイルを使用することを示します。
LAST_ERROR_DATE DATE メッセージ・ゲートウェイ・エージェントの最終エラーの日付。メッセージ・ゲートウェイが開始すると、最終エラー情報は削除されます。これは、異常な状態によりメッセージ・ゲートウェイ・エージェントが起動に失敗または終了した場合に設定されます。
LAST_ERROR_MSG VARCHAR2 メッセージ・ゲートウェイ・エージェントの最終エラーに関するメッセージ。
LAST_ERROR_TIME VARCHAR2 メッセージ・ゲートウェイ・エージェントの最終エラーの時間。
MAX_CONNECTIONS NUMBER [廃止] Oracleデータベースへのメッセージ・コネクションの最大数。
MAX_MEMORY NUMBER メッセージ・ゲートウェイ・エージェントにより使用される最大ヒープ・サイズ(MB)。
MAX_THREADS NUMBER メッセージ・ゲートウェイ・エージェントにより作成されるメッセージ・スレッドの最大数。
SERVICE VARCHAR2 エージェントにより使用されるOracle Schedulerジョブ・クラスに関連付けられたデータベース・サービスの名前。

9.41 MGW_AGENT_OPTIONS: サプリメンタル・オプションおよびプロパティ

このビューは、メッセージ・ゲートウェイ・エージェントのサプリメンタル・オプションおよびプロパティに関する情報をリストします。

表9-10 DBA_AGENT_OPTIONSビュー

説明
AGENT_NAME VARCHAR2 メッセージ・ゲートウェイ・エージェントの名前。
ENCRYPTED VARCHAR2 値を暗号化して格納するかどうかを示します。
  • TRUE: 値を暗号化して格納する場合

  • FALSE: 値をクリアテキストとして格納する場合

NAME VARCHAR2 オプションの名前。
TYPE VARCHAR2 オプションタイプまたは使用方法。オプションを使用してJavaシステム・プロパティを設定する場合、JAVA_SYSTEM_PROPです。
VALUE VARCHAR2 オプションの値。値が暗号化されたフォームで格納される場合、<<ENCRYPTED>>です。

9.42 MGW_LINKS: メッセージ・システム・リンクの名前および型

このビューは、現在定義されているメッセージ・システム・リンクの名前および型をリストします。

表9-11 MGW_LINKSビューのプロパティ

名前 説明
AGENT_NAME VARCHAR2 このリンクの伝播ジョブを処理するメッセージ・ゲートウェイ・エージェントの名前
LINK_COMMENT VARCHAR2 リンクに関するユーザー・コメント
LINK_NAME VARCHAR2 メッセージ・システム・リンクの名前
LINK_TYPE VARCHAR2 メッセージ・システム・リンクのタイプ。値は次のとおりです。
  • MQSERIES: WebSphere MQリンクの場合

  • TIBRV: TIB/Rendezvousリンクの場合


9.43 MGW_MQSERIES_LINKS: WebSphere MQメッセージ・システム・リンク

このビューは、WebSphere MQメッセージ・システム・リンクに関する情報をリストします。このビューには、リンク作成時に指定された大部分のメッセージ・システムのプロパティが表示されます。

表9-12 MGW_MQSERIES_LINKSビューのプロパティ

名前 説明
AGENT_NAME VARCHAR2 このリンクの伝播ジョブを処理するメッセージ・ゲートウェイ・エージェントの名前
CHANNEL VARCHAR2 接続チャネル
HOSTNAME VARCHAR2 WebSphere MQホストの名前
INBOUND_LOG_QUEUE VARCHAR2 インバウンド伝播のログ・キュー
INTERFACE_TYPE VARCHAR2 メッセージ・インタフェース・タイプ。値は次のとおりです。
  • BASE_JAVA: WebSphere MQ Base Javaインタフェース

  • JMS_CONNECTION: WebSphere MQ JMSに統一されたドメインに依存しないコネクションの場合

  • JMS_QUEUE_CONNECTION: WebSphere MQ JMSキュー・コネクションの場合

  • JMS_TOPIC_CONNECTION: WebSphere MQ JMSトピック・コネクションの場合

LINK_COMMENT VARCHAR2 リンクに関するユーザー・コメント
LINK_NAME VARCHAR2 メッセージ・システム・リンクの名前
MAX_CONNECTIONS NUMBER メッセージ・コネクションの最大数
OPTIONS SYS.MGW_PROPERTIES リンク・オプション
OUTBOUND_LOG_QUEUE VARCHAR2 発信伝播のログ・キュー
PORT NUMBER ポート番号
QUEUE_MANAGER VARCHAR2 WebSphereキュー・マネージャの名前

9.44 MGW_MQSERIES_LINKS: TIB/Rendezvousメッセージ・システム・リンク

このビューは、TIB/Rendezvousメッセージ・システム・リンクに関する情報をリストします。このビューには、リンク作成時に指定された大部分のメッセージ・システムのプロパティが表示されます。

表9-13 MGW_TIBRV_LINKSビューのプロパティ

プロパティ名 説明
AGENT_NAME VARCHAR2 このリンクの伝播ジョブを処理するメッセージ・ゲートウェイ・エージェントの名前
CM_LEDGER VARCHAR2 TIB/Rendezvous CM ledgerのファイル名
CM_NAME VARCHAR2 TIB/Rendezvous CM ledgerのファイル名
DAEMON VARCHAR2 RDVトランスポート用のTIB/Rendezvousデーモン・パラメータ
LINK_COMMENT VARCHAR2 リンクに関するユーザー・コメント
LINK_NAME VARCHAR2 メッセージ・システム・リンクの名前
NETWORK VARCHAR2 RDVトランスポート用のTIB/Rendezvousネットワーク・パラメータ
OPTIONS SYS.MGW_PROPERTIES リンク・オプション
SERVICE VARCHAR2 RDVトランスポート用のTIB/Rendezvousサービス・パラメータ

9.45 MGW_FOREIGN_QUEUES: 外部キュー

このビューは、外部キューに関する情報をリストします。このビューには、キュー登録時に指定された大部分のキューのプロパティが表示されます。

表9-14 MGW_FOREIGN_QUEUESビューのプロパティ

名前 説明
DOMAIN VARCHAR2 キュー・ドメイン・タイプ。値は次のとおりです。
  • NULL: メッセージ・システムに基づいてキュー・ドメイン・タイプを自動的に決定

  • QUEUE: キュー(Point-to-Point)モデルの場合

  • TOPIC: トピック(パブリッシュ・サブスクライブ)モデルの場合

LINK_NAME VARCHAR2 メッセージ・システム・リンクの名前
NAME VARCHAR2 登録キューの名前
OPTIONS SYS.MGW_PROPERTIES オプションのキュー・プロパティ
PROVIDER_QUEUE VARCHAR2 メッセージ・プロバイダ(ネイティブ)のキュー名
QUEUE_COMMENT VARCHAR2 外部キューに対するユーザー・コメント

9.46 MGW_JOBS: Messaging Gatewayの伝播ジョブ

このビューは、メッセージ・ゲートウェイ伝播ジョブに関する情報をリストします。このビューには、伝播ジョブの作成時に指定された大部分のジョブのプロパティが、その他のステータスおよび統計情報とともに表示されます。

表9-15 MGW_JOBSビュー

説明
AGENT_NAME VARCHAR2 このジョブを処理するメッセージ・ゲートウェイ・エージェントの名前
COMMENTS VARCHAR2 伝播ジョブに関するコメント
DESTINATION VARCHAR2 メッセージの伝播先の宛先キュー
ENABLED VARCHAR2 ジョブが有効化されているかどうかを示します。値は次のとおりです。
  • TRUE: ジョブが有効化されている場合

  • FALSE: ジョブが有効化されていない場合

EXCEPTION_QUEUE VARCHAR2 伝播のロギングの目的で使用される例外キュー
EXCEPTIONQ_MSGS NUMBER オプションタイプまたは使用方法。オプションを使用してJavaシステム・プロパティを設定する場合、JAVA_SYSTEM_PROPです。
FAILURES NUMBER 最後にエージェントが起動されてから例外キューに移動されたメッセージの数
JOB_NAME VARCHAR2 伝播ジョブの名前
LAST_ERROR_MSG VARCHAR2 伝播の最終エラーに関するメッセージ
LAST_ERROR_DATE DATE 伝播の最終エラーの日付
LAST_ERROR_TIME VARCHAR2 伝播の最終エラーの時間
LINK_NAME VARCHAR2 このジョブで使用されるメッセージ・ゲートウェイ・リンクの名前
OPTIONS SYS.MGW_PROPERTIES ジョブ・オプション
POLL_INTERVAL INTEGER 伝播のポーリング間隔(秒)
PROPAGATED_MSGS NUMBER 最後にエージェントが起動されてから例外キューに伝播されたメッセージの数
PROP_STYLE VARCHAR2 メッセージの伝播スタイル。値は次のとおりです。
  • NATIVE: ネイティブなメッセージ伝播の場合

  • JMS: JMSメッセージ伝播の場合

PROPAGATION_TYPE VARCHAR2 伝播タイプ。値は次のとおりです。
  • OUTBOUND: Oracle Streams AQからOracle以外への伝播の場合

  • INBOUND: Oracle以外からOracle Streams AQへの伝播の場合

RULE VARCHAR2 伝播ソースで使用されるサブスクリプション・ルール
SOURCE VARCHAR2 メッセージの伝播元のソース・キュー
STATUS VARCHAR2 ジョブ・ステータス。値は次のとおりです。
  • READY: 伝播のジョブが準備完了であることを示します。実際にメッセージを伝播する前に、ジョブが有効化され、メッセージ・ゲートウェイ・エージェントが実行中である必要があります。

  • RETRY: ジョブへのメッセージの伝播中にエージェントでエラーが発生し、操作を再試行することを示します。

  • FAILED: ジョブが失敗し、エージェントがメッセージの伝播を停止したことを示します。通常、これはリカバリ不可能なエラーが発生または伝播障害制限に達したためです。エージェントでメッセージの伝播を実行する前に、ジョブをリセットする必要があります。ジョブはエージェントを起動すると自動的にリセットされ、DBMS_MGWADM.RESET_JOBを使用すると手動でリセットできます。

  • DELETE_PENDING: ジョブの削除が保留中であることを示します。これは、DBMS_MGWADM.REMOVE_JOBがコールされたが、このジョブに関連する特定のクリーン・アップ・タスクが未完了であることを表します。

  • SUBSCRIBER_DELETE_PENDING: ジョブに関連付けられたサブスクライバの削除が保留中であることを示します。これは、DBMS_MGWADM.REMOVE_SUBSCRIBERがコールされたが、特定のクリーン・アップ・タスクが未完了であることを表します。

TRANSFORMATION VARCHAR2 メッセージ変換に使用される変換

9.47 MGW_SUBSCRIBERS: サブスクライバに関する情報

このビューは、メッセージ・ゲートウェイ・サブスクライバの構成およびステータスに関する情報をリストします。このビューには、サブスクライバの追加時に指定された大部分のサブスクライバのプロパティが、その他のステータスおよび統計情報とともに表示されます。

表9-16 MGW_SUBSCRIBERSビューのプロパティ

名前 説明
DESTINATION VARCHAR2 メッセージの伝播先の宛先キュー
EXCEPTIONQ_MSGS NUMBER 最後にエージェントが起動されてから伝播例外キューに移動されたメッセージの数
EXCEPTION_QUEUE VARCHAR2 ロギングの目的で使用される例外キュー
FAILURES NUMBER 伝播の失敗数
LAST_ERROR_DATE DATE 伝播の最終エラーの日付
LAST_ERROR_MSG VARCHAR2 伝播の最終エラーに関するメッセージ
LAST_ERROR_TIME VARCHAR2 伝播の最終エラーの時間
OPTIONS SYS.MGW_PROPERTIES サブスクライバ・オプション
PROP_STYLE VARCHAR2 メッセージの伝播スタイル。値は次のとおりです。
  • NATIVE: ネイティブなメッセージ伝播の場合

  • JMS: JMSメッセージ伝播の場合

PROPAGATED_MSGS NUMBER 最後にエージェントが起動されてから宛先キューに伝播されたメッセージの数
PROPAGATION_TYPE VARCHAR2 伝播タイプ。値は次のとおりです。
  • OUTBOUND: Oracle Streams AQからOracle以外への伝播の場合

  • INBOUND: Oracle以外からOracle Streams AQへの伝播の場合

QUEUE_NAME VARCHAR2 サブスクリプション・ソース・キュー
RULE VARCHAR2 サブスクリプション・ルール
STATUS VARCHAR2 サブスクライバ・ステータス。値は次のとおりです。
  • ENABLED: サブスクライバが有効化されている場合。

  • DELETE_PENDING: 通常、DBMS_MGWADM.REMOVE_SUBSCRIBERがコールされたが、このサブスクライバに関連する特定のクリーン・アップ・タスクが未完了で、サブスクライバの削除が保留中であることを表します。

SUBSCRIBER_ID VARCHAR2 伝播サブスクライバの識別子
TRANSFORMATION VARCHAR2 メッセージ変換に使用される変換

9.48 MGW_SCHEDULES: スケジュールに関する情報

このビューは、メッセージ・ゲートウェイ・スケジュールの構成およびステータスに関する情報をリストします。このビューには、スケジュールの作成時に指定された大部分のスケジュールのプロパティが、その他のステータス情報とともに表示されます。

表9-17 MGW_SCHEDULESビューのプロパティ

名前 説明
DESTINATION VARCHAR2 伝播の宛先
LATENCY NUMBER 伝播枠の待機時間(秒)
NEXT_TIME VARCHAR2 将来の使用に備えて確保されています。
PROPAGATION_TYPE VARCHAR2 伝播タイプ。値は次のとおりです。
  • OUTBOUND: Oracle Streams AQからOracle以外への伝播の場合

  • INBOUND: Oracle以外からOracle Streams AQへの伝播の場合

PROPAGATION_WINDOW NUMBER 将来の使用に備えて確保されています。
SCHEDULE_DISABLED VARCHAR2 スケジュールが使用不可かどうかを示します。Yは、スケジュールが使用不可であることを示します。Nは、スケジュールが使用可能であることを示します。
SCHEDULE_ID VARCHAR2 伝播スケジュールの識別子
SOURCE VARCHAR2 伝播ソース
START_DATE DATE 将来の使用に備えて確保されています。
START_TIME VARCHAR2 将来の使用に備えて確保されています。