ここでは、SQL*Plusリリース11.1の新機能について説明し、追加情報の参照先を示します。
SQL*Plusリリース11.1は、SQL*Plus(10.2)のスーパーセットです。 ここでは、SQL*Plusリリース11.1で導入された新機能について説明します。
SQL*Plusエラー・ロギング
SQL*Plusには、SQL、PL/SQLおよびSQL*Plusエラーのエラー・ロギングを有効にするための新しいSET ERRORLOGGINGコマンドが用意されています。 対話型問合せまたはスクリプトに含まれる問合せからのエラーは、現行スキーマ内のデフォルト表SPERRORLOGに書き込まれます。 デフォルト表のかわりにユーザー定義表を指定できます。 SQL*Plusエラー・ロギングを有効にすると、ユーザー名、エラー発生時刻、問合せが含まれていたスクリプト(必要に応じて)、特定のセッションからのエラーを選択できるようにするユーザー定義識別子、ORA、PLSまたはSP2エラー・メッセージ、およびエラーの原因となった問合せ文が記録されます。
SQL*Plusエラー・ロギングは、デフォルトでOFFに設定されています。
BLOBおよびBFILEデータ型
SQL*Plusでは、BLOBおよびBFILEデータ型を含む表およびオブジェクトの標準の問合せおよび出力がサポートされるようになりました。
参照: 『Oracle Database SQL言語リファレンス』 |
ファイル名内の特殊文字のエスケープ
SQL*Plusには、ファイル名内の特定の文字をエスケープできるようにする新しいSET ESCCHARコマンドが用意されています。 エスケープしない場合、文字@、?および$は変換時に意味を持ち、SPOOL、START、@、RUNおよびEDITコマンドでエラーが発生します。 たとえば、@文字をエスケープしない場合、この文字はOracleホーム・ディレクトリとして変換されます。
SET ESCCHARは、デフォルトでOFFに設定されています。
サイト・プロファイル・ファイルglogin.sqlが空白になっています。
以前はglogin.sql内にあったSQL*Plus設定が実行可能ファイルに埋め込まれるようになりました。 SQL*Plus Instant Clientは、glogin.sqlファイルとしてインストールしやすくなり、SQLPATH環境変数が不要になりました。
glogin.sqlはこれまで同様にインストールされ、すべてのsqlplusインタフェースによってコールされます。
自動ストレージ管理(ASM)接続
SQL*Plusでは、ASMインスタンスのSYSASM接続がサポートされるようになりました。 SYSASMとしてCONNECTを使用してASMインスタンスに接続すると、すべてのASMリソースおよびディスク・グループにフル・アクセスできます。
RACデータベースのFANイベント
SQLPLUS
コマンドには、SQL*PlusがRACデータベースからFANイベントを受信できるようにする新しい-F
引数が用意されています。