Oracle Database管理者リファレンス 11gリリース1(11.1) for Linux and UNIX-Based Operating Systems E05786-05 |
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この章では、Oracle Databaseとともに使用できるSQL*LoaderとPL/SQLの各デモ・プログラムを作成および実行する方法について説明します。次の項目について説明します。
注意: この章で説明するデモンストレーションを使用するには、Oracle Database 11g Examplesメディアに収録されているOracle Database Examplesをインストールする必要があります。また、デモンストレーションを作成する前に、SCOTTアカウントのロックを解除してパスワードを設定する必要があります。 |
SQL*Loaderのデモを実行する場合は、ulcase.sh
ファイルを実行します。デモを個別に実行する場合は、ファイル内に含まれている情報を読んで、実行方法を確認してください。
PL/SQLには多数のデモ・プログラムが含まれています。これらのプログラムを使用する前に、データベース・オブジェクトを作成し、サンプル・データをロードする必要があります。オブジェクトを作成してサンプル・データをロードするには、次の手順を実行します。
ディレクトリをPL/SQLデモ・ディレクトリに変更します。
$ cd $ORACLE_HOME/plsql/demo
SQL*Plusを起動し、SCOTT/TIGERとして接続します。
$ sqlplus SQL> CONNECT SCOTT Enter password: TIGER
次のコマンドを実行し、オブジェクトを作成してサンプル・データをロードします。
SQL> @exampbld.sql SQL> @examplod.sql
注意: デモは、十分な権限を持つOracleユーザーとして作成してください。デモは、作成時と同じOracleユーザーで実行してください。 |
次のPL/SQLカーネル・デモは、ソフトウェアとともに使用できます。
examp1.sql
〜examp8.sql
examp11.sql
〜examp14.sql
sample1.sql
〜sample4.sql
extproc.sql
PL/SQLカーネル・デモexamp
n
.sql
またはsample
n
.sql
をコンパイルして実行するには、次の手順に従ってください。
SQL*Plusを起動し、SCOTT/TIGERとして接続します。
$ cd $ORACLE_HOME/plsql/demo $ sqlplus SQL> CONNECT SCOTT Enter password: TIGER
次のようなコマンドを実行してデモを実行します。demo_name
はデモ名です。
SQL> @demo_name
extproc.sql
デモを実行するには、次の手順を実行します。
必要に応じて、次のように外部プロシージャのエントリをtnsnames.ora
ファイルに追加します。
EXTPROC_CONNECTION_DATA = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS=(PROTOCOL = IPC)( KEY = EXTPROC)) ) (CONNECT_DATA = (SID = PLSExtProc) ) )
必要に応じて、次のように外部プロシージャのエントリをlistener.ora
ファイルに追加します。
注意: listener.ora ファイルのSID_NAMEに指定する値と、tnsnames.ora ファイルのSIDに指定する値は、一致している必要があります。 |
HP-UX、LinuxおよびSolarisの場合
SID_LIST_LISTENER = (SID_LIST = (SID_DESC= (SID_NAME=PLSExtProc) (ORACLE_HOME=oracle_home_path) (ENVS=EXTPROC_DLLS=oracle_home_path/plsql/demo/extproc.so, LD_LIBRARY_PATH=oracle_home_path/plsql/demo) (PROGRAM=extproc) ) )
AIXの場合
SID_LIST_LISTENER = (SID_LIST = (SID_DESC= (SID_NAME=PLSExtProc) (ORACLE_HOME=oracle_home_path) (ENVS=EXTPROC_DLLS=oracle_home_path/plsql/demo/extproc.so, LIBPATH=oracle_home_path/plsql/demo) (PROGRAM=extproc) ) )
ディレクトリを$ORACLE_HOME/plsql/demo
に変更します。
次のコマンドを実行してextproc.so
共有ライブラリを作成し、必要なデータベース・オブジェクトを構築してサンプル・データをロードします。
$ make -f demo_plsql.mk extproc.so exampbld examplod
データベース・オブジェクトが構築済でサンプル・データがロードされている場合は、次のコマンドを実行します。
$ make -f demo_plsql.mk extproc.so
SQL*Plusから、次のコマンドを実行します。
SQL> CONNECT SYSTEM Enter password: SYSTEM_password SQL> GRANT CREATE LIBRARY TO SCOTT; SQL> CONNECT SCOTT Enter password: TIGER SQL> CREATE OR REPLACE LIBRARY demolib IS 2 'oracle_home_path/plsql/demo/extproc.so'; 3 /
デモを起動するには、次のコマンドを実行します。
SQL> @extproc
PL/SQLプリコンパイラ・デモ
注意: この項で示すmake コマンドは、必要なデータベース・オブジェクトを作成し、サンプル・データをSCOTTスキーマにロードします。 |
次のプリコンパイラ・デモを利用できます。
examp9.pc
examp10.pc
sample5.pc
sample6.pc
PL/SQLプリコンパイラ・デモを作成するには、$ORACLE_HOME/lib
ディレクトリを含むようにライブラリ・パス環境変数を設定し、次のコマンドを実行します。
$ cd $ORACLE_HOME/plsql/demo $ make -f demo_plsql.mk demos
デモを1つのみ作成する場合は、make
コマンドにそのデモ名を引数として指定します。たとえば、examp9
デモを作成するには、次のコマンドを実行します。
$ make -f demo_plsql.mk examp9
examp9
デモを起動するには、次のコマンドを実行します。
$ ./examp9
注意: この項の内容は、AIX、HP-UX PA-RISCおよびSolaris SPARCに適用されます。 |
64ビットの外部プロシージャ実行可能ファイル(extproc
)および32ビットの外部プロシージャ実行可能ファイル(extproc32
)は、$ORACLE_HOME/bin
ディレクトリにインストールされています。デフォルトでは、exproc
実行可能ファイルを使用して、AIX、HP-UXおよびSolaris SPARCのシステムで、64ビット外部プロシージャを実行できます。32ビット外部プロシージャを使用可能にするには、次の手順を実行します。
listener.ora
ファイルのPROGRAM
パラメータを、次のような値に設定します。
(PROGRAM=extproc32)
使用しているプラットフォームに応じて、次のいずれかの環境変数に$ORACLE_HOME/lib32
ディレクトリを指定します。
プラットフォーム | 環境変数 |
---|---|
AIX | LIBPATH |
HP-UX | SHLIB_PATH |
Linux x86-64 | LD_LIBRARY_PATH |
Solaris | LD_LIBRARY_PATH |
リスナーを再起動します。
注意: 32ビットまたは64ビット外部プロシージャのいずれかを実行するようにリスナーを構成できますが、両方を同時に実行することはできません。ただし、32ビットおよび64ビットの両方の外部プロシージャをサポートする必要がある場合は、2つのリスナーを構成できます。 |