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Oracle Database Vault管理者ガイド
11gリリース1(11.1)
E05797-05
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10 Oracle Database Vaultオブジェクト

この章の内容は次のとおりです。

Oracle Database Vaultスキーマ

Oracle Database Vaultオブジェクトには2つのスキーマがあり、これらのスキーマにはOracle Database Vaultの管理処理およびランタイム処理をサポートするデータベース表、順序、ビュー、トリガー、ロール、パッケージ、プロシージャ、ファンクションおよびコンテキストが含まれます。

Oracle Database Vaultには、次のスキーマがあります。

DVSYSスキーマ

DVSYSスキーマには、Oracle Database Vaultデータベース・オブジェクトが含まれます。このオブジェクトは、Oracle Database Vault構成情報を格納し、Oracle Database Vaultの管理処理およびランタイム処理をサポートします。デフォルト・インストールでは、DVSYSスキーマはロックされています。DVSYSスキーマは、AUDIT_TRAIL$表も所有しています。

Oracle Database Vaultでは、保護スキーマ設計を使用してDVSYSスキーマを保護します。保護スキーマ設計により、スキーマはシステム権限(SELECT ANY TABLECREATE ANY VIEWDROP ANYなど)の不正使用から保護されます。

DVSYSスキーマは、Oracle Database Vaultによって次のように保護されます。

  • DVSYS保護スキーマとその管理ロールは削除できません。デフォルトで、DVSYSアカウントはロックされています。

  • CREATE USERALTER USERDROP USERCREATE PROFILEALTER PROFILEDROP PROFILEなどの文は、DV_ACCTMGRロールを持つユーザーのみが発行できます。SYSDBAは、「アカウント/プロファイルを保守可能」ルール・セットを変更して発行できるようにした場合にかぎり、これらの文を発行できます。

  • データベース定義言語(DDL)およびデータ操作言語(DML)のコマンドに対する強力なANYシステム権限は、保護スキーマではブロックされます。つまり、DVSYSスキーマのオブジェクトは、スキーマ・アカウント自体によって作成される必要があります。また、スキーマ・オブジェクトへのアクセスは、オブジェクト権限の付与により認可される必要があります。

  • DVSYSスキーマのオブジェクト権限は、スキーマの管理ロールにのみ付与できます。つまり、ユーザーは、事前定義済管理ロールによってのみ保護スキーマにアクセスできます。

  • スキーマの事前定義済管理ロールに対してALTER ROLE文を発行できるのは、保護スキーマのDVSYSアカウントのみです。Oracle Database Vaultの管理ロールの詳細は、「Oracle Database Vaultロール」を参照してください。

  • 事前定義済ロールをADMIN OPTIONとともにユーザーに付与できるのは、保護スキーマのDVSYSアカウントのみです。つまり、ADMIN OPTIONが指定された権限受領者が、ADMIN OPTIONを指定せずにロールを別のユーザーに付与できます。

  • SQL文の実行に、SYS.DBMS_SYS_SQL.PARSE_AS_USERプロシージャを保護スキーマDVSYSのかわりに使用することはできません。


注意:

データベース・ユーザーは、Oracle Database Vaultの管理ロール(たとえばDV_ADMINおよびDV_OWNER)に、追加のオブジェクト権限およびロールを付与できます。ただし、付与に必要な権限がある場合にかぎります。

DVFスキーマ

DVFスキーマは、Oracle Database VaultのPL/SQLパッケージDBMS_MACSEC_FUNCTIONの所有者です。このパッケージには、ファクタ・アイデンティティを取得するファンクションが含まれます。Oracle Database Vaultのインストール後、DVFアカウントをより確実に保護するために、このアカウントがインストール処理によってロックされます。新しいファクタを作成すると、そのファクタに対して取得ファンクションが新たに作成され、このスキーマに保存されます。

Oracle Database Vaultロール

この項では、Oracle Database Vaultによって提供されるデフォルト・ロールについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

Oracle Database Vaultロールの概要

Oracle Database Vaultでは、Oracle Database Vaultの管理に必要な一連のロールが提供されます。これらのロールは、データベース内の職務の分離の第1段階を実現するために設計されています。業務の体系は次のとおりです。最強レベルは、所有者関連のロールDV_OWNERDV_REALM_OWNERDV_REALM_RESOURCE用です。その次のレベルは、管理ロールDV_ADMINDV_ACCTMGRDV_PUBLIC用です。第3レベルは、分析者関連のロールDV_SECANALYST用です。これらのロールをどのように使用するかは、会社の要件によって異なります。


関連項目:

ロール管理の一般的なガイドラインについては、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

図10-1は、Oracle Database Vaultロールの階層を、それぞれの権限の大きさに基づいて示しています。

図10-1 Oracle Database Vaultロールの階層

図10-1の説明が続きます
「図10-1 Oracle Database Vaultロールの階層」の説明


注意:

追加のオブジェクト権限およびロールをOracle Database Vaultロールに付与して、権限の範囲を拡大できます。たとえば、SYSDBAは、オブジェクトがDVSYSスキーマまたはレルムになければ、オブジェクト権限をOracle Database Vaultロールに付与できます。

表10-1に、Oracle Database Vaultロールで使用できる権限をまとめています。

表10-1 Oracle Database Vaultロールの権限

権限 DV_OWNER DV_REALM_OWNER DV_REALM_RESOURCE DV_ADMIN DV_ACCTMGR DV_SECANALYST DV_PUBLIC

DVSYSスキーマ、EXEC

×

×

×

×

×

DVSYSパッケージ、EXECUTE

×

×

×

×

×

DVSYSスキーマ、SELECT

×

×

×

×

脚注1

×脚注2

DVSYSスキーマ、オブジェクトの権限の付与

×

×

×

×

×

×

×

DVFスキーマ、EXECUTE

×

×

×

×

×

×

DVFスキーマ、SELECT

×

×

×

×

×

×

Database Vaultの監視

×

×

×

×

Database Vaultレポートの実行

×

×

×

×

SYSスキーマ、SELECT

×

×

×

×

○(一部のシステム・ビュー)

×

SYSMANスキーマ、SELECT

×

×

×

×

×

○(一部)

×

CREATEALTERDROPユーザー・アカウントおよびプロファイル脚注3

×

×

×

×

×

×

レルムを定義するスキーマ内のオブジェクトの管理脚注4

×

×

×

×

×

×

RESOURCEロール権限脚注5

×

×

×

×

×

×

CREATE SYNONYM

×

×

×

×

×

×

CREATE VIEW

×

×

×

×

×

×


脚注1 DV_SECANALYSTは、Oracle Database Vaultで提供されるビューを使用した場合のみ、DVSYSスキーマ・オブジェクトに問い合せることができます。

脚注2 DV_PUBLICは、Oracle Database Vaultで提供されるビューを使用した場合のみ、DVSYSスキーマ・オブジェクトに問い合せることができます。

脚注3 この権限には、DVSYSアカウントの削除や変更、およびDVSYSパスワードの変更のための権限は含まれません。

脚注4 この権限には、CREATE ANYALTER ANYおよびDROP ANYなどのANY権限が含まれます。

脚注5 RESOURCEロールは、CREATE CLUSTERCREATE INDEXTYPECREATE OPERATORCREATE PROCEDURECREATE SEQUENCECREATE TABLECREATE TRIGGERCREATE TYPEの各システム権限を提供します。

Oracle Database Vault所有者ロール: DV_OWNER

DV_OWNERロールを使用して、Oracle Database Vaultロールおよびその構成を管理します。DV_OWNERロールは、DV_ADMINロールによって提供される管理機能、およびDV_SECANALYSTロールによって提供されるレポート機能を保持します。また、Oracle Database Vaultを監視するための権限も提供します。このロールは、Oracle Database Vaultのインストール時に作成され、DVSYSスキーマに対する最大の権限を保持します。(このマニュアルで、このロールを使用するサンプル・アカウントはdbvownerです。)DV_ADMINロールに加えて、DV_OWNERには、GRANT ANY ROLE権限、ADMINISTER DATABASE TRIGGER権限、ALTER ANY TRIGGER権限およびSYS.DBMS_RLSパッケージのEXECUTE権限があります。

DV_OWNERロールに関連付けられた権限の完全なリストを検索するには、SQL*Plusに管理者権限でログインし、次の問合せを実行します。

SELECT PRIVILEGE FROM DBA_SYS_PRIVS WHERE GRANTEE = 'DV_OWNER';

このロールおよびADMIN OPTIONが付与された最初のアカウント(通常はDatabase Vault所有者としてインストール時に作成されたアカウント)は、ADMIN OPTIONを使用せずに、DV_ACCTMGRを除く任意のOracle Database Vaultロールを任意のアカウントに付与できます。また、このロールを付与されたユーザーは、Oracle Database Vaultレポートの実行およびOracle Database Vaultの監視ができます。

DV_OWNERロールまたは権限を持つすべてのユーザーは、別のユーザーにDV_OWNERロールを付与できます。このロールを付与されADMIN OPTIONが指定されたアカウントは、付与された保護スキーマ・ロールを別のアカウントから取り消すことができます。SYSSYSTEMなど、GRANT ANY ROLEシステム権限のみを持つ(直接またはロールを使用して間接的に付与された)アカウントには、他のデータベース・アカウントに対してDV_OWNERロールを付与する権限または取り消す権限がありません。

DV_OWNERを含むすべての保護スキーマ・ロールの付与および取消しは、DV_ONで(Oracle Database Vaultのセキュリティを有効にして)リンクされたOracle実行可能ファイルがあるインスタンスによってのみ実施されます。Oracle実行可能ファイルがDV_OFFでリンクされている場合、インスタンスは、GRANT操作およびREVOKE操作に対するGRANT ANY ROLEシステム権限を持つアカウントを使用します。

DV_ONおよびDV_OFFの使用方法は、付録B「Oracle Database Vaultの有効化および無効化」を参照してください。

Oracle Database VaultレルムDBAロール: DV_REALM_OWNER

DV_REALM_OWNERロールを使用して、レルムを定義する複数のスキーマ内のデータベース・オブジェクトを管理します。このロールを、レルムとそれに関連付けられたロール内の1つ以上のスキーマ・データベース・アカウントを管理するデータベース・アカウント所有者に付与します。このロールを付与されたユーザーは、CREATE ANYALTER ANYDROP ANYなどの強力なシステム権限をレルム内で使用できます。

DV_REALM_OWNERロールに関連付けられた権限の完全なリストを検索するには、SQL*Plusに管理者権限でログインし、次の問合せを実行します。

SELECT PRIVILEGE FROM DBA_SYS_PRIVS WHERE GRANTEE = 'DV_REALM_OWNER';

Oracle Data Dictionaryレルムのレルム所有者(SYSなど)は、このロールを任意のデータベース・アカウントまたはロールに付与できます。このロールはSYSが制御するシステム権限を付与できますが、DV_OWNERまたはDV_ADMINロールを保持しません。

このロールを特定のレルムに関連付ける場合は、アカウントまたは業務関連のロールに割り当てた後、そのアカウントまたはロールをレルムで認可します。

Oracle Database Vaultアプリケーション・リソース所有者ロール: DV_REALM_RESOURCE

DV_REALM_RESOURCEロールには、OracleのRESOURCEロールと同じシステム権限があります。さらに、CREATE SYNONYMCREATE VIEWの両方がこのロールに付与されます。DV_REALM_RESOURCEロールに関連付けられた権限の完全なリストを検索するには、SQL*Plusに管理者権限でログインし、次の問合せを実行します。

SELECT PRIVILEGE FROM DBA_SYS_PRIVS WHERE GRANTEE = 'DV_REALM_RESOURCE';

このロールは、任意のデータベース・アプリケーションのサポートに使用されるデータベース表、オブジェクト、トリガー、ビュー、プロシージャなどを所有するデータベース・アカウントに付与できます。これは、スキーマ・タイプのデータベース・アカウントを対象としたロールです。Oracle Data Dictionaryレルムのレルム所有者(SYSなど)は、このロールを任意のデータベース・アカウントまたはロールに付与できます。このロールはSYSが制御するシステム権限を付与できますが、DV_OWNERまたはDV_ADMIN権限を保持しません。

Oracle Database Vault構成管理者ロール: DV_ADMIN

DV_ADMINロールは、DVSYSパッケージ(DBMS_MACADMDBMS_MACSECROLESおよびDBMS_MACUTL)に対するEXECUTE権限を保持します。また、DV_ADMINにはDV_SECANALYSTロールによって提供された機能が含まれるため、これを使用するとOracle Database Vaultレポートの実行やOracle Database Vaultの監視が可能になります。

DV_ADMINロールに関連付けられた権限の完全なリストを検索するには、SQL*Plusに管理者権限でログインし、次の問合せを実行します。

SELECT PRIVILEGE FROM DBA_SYS_PRIVS WHERE GRANTEE = 'DV_ADMIN';

SYSSYSTEMなど、GRANT ANY ROLEシステム権限のみを持つアカウントには、他のデータベース・アカウントに対してDV_ADMINを付与する権限または取り消す権限がありません。DV_ADMINロールおよびADMIN OPTIONを持つ最初のユーザーは、ADMIN OPTIONなしでこのロールを任意のデータベース・アカウントに付与することも、他のアカウントからこのロールを取り消すこともできます。

DV_ADMINを含む保護スキーマ・ロールの付与および取消しは、DV_ONで(Oracle Database Vaultのセキュリティを有効にして)リンクされたOracle実行可能ファイルがあるインスタンスによってのみ実施されます。Oracle実行可能ファイルがDV_OFFでリンクされている場合、インスタンスは、GRANT操作およびREVOKE操作に対するGRANT ANY ROLEシステム権限を持つアカウントを使用します。

DV_ONの使用方法は、付録B「Oracle Database Vaultの有効化および無効化」を参照してください。

Oracle Database Vaultアカウント・マネージャ・ロール: DV_ACCTMGR

DV_ACCTMGRロールを使用して、データベース・アカウントとデータベース・プロファイルの作成および管理を行います。このマニュアルでは、例のDV_ACCTMGRロールがdbvacctmgrというユーザーに割り当てられます。このロールを付与されたユーザーは、ユーザーまたはプロファイルに対してCREATE文、ALTER文、DROP文を使用できます。ただし、このロールを持つユーザーは、DVSYSアカウントに対してDROPまたはALTER文を使用することも、DVSYSパスワードを変更することもできません。

DV_ACCTMGRロールに関連付けられた権限の完全なリストを検索するには、SQL*Plusに管理者権限でログインし、次の問合せを実行します。

SELECT PRIVILEGE FROM DBA_SYS_PRIVS WHERE GRANTEE = 'DV_ACCTMGR';

ヒント:

DV_ACCTMGRロールを持つユーザーをデータ・ディクショナリ・レルムに追加することをお薦めします。これにより、必要な場合には、そのユーザーがその他のユーザーにANY権限を付与できます。詳細は、「手順1: データ・ディクショナリ・レルムへのSYSTEMユーザーの追加」を参照してください。

SYSSYSTEMなど、GRANT ANY ROLEシステム権限のみを持つアカウントには、他のデータベース・アカウントに対してこのロールを付与する権限または取り消す権限がありません。DV_ACCTMGRロールおよびADMIN OPTIONを持つ最初のアカウントは、ADMIN OPTIONなしでこのロールを指定されたデータベース・アカウントに付与することも、他のアカウントからこのロールを取り消すこともできます。

保護スキーマ・ロールの付与および取消しは、DV_ONで(Oracle Database Vaultを有効にして)リンクされたOracle実行可能ファイルがあるインスタンスによってのみ実施されます。Oracle実行可能ファイルがDV_OFFでリンクされている場合、インスタンスは、GRANT操作およびREVOKE操作に対するGRANT ANY ROLEシステム権限を持つアカウントを使用します。

DV_ONおよびDV_OFFの使用方法は、付録B「Oracle Database Vaultの有効化および無効化」を参照してください。

Oracle Database Vault PUBLICロール: DV_PUBLIC

DV_PUBLICロールを使用して、DVSYSスキーマ内の特定のオブジェクトに対する権限を付与します。(デフォルト・インストールでは、DVSYSスキーマはロックされています。)

DV_PUBLICロールに関連付けられた権限の完全なリストを検索するには、SQL*Plusに管理者権限でログインし、次の問合せを実行します。

SELECT PRIVILEGE FROM DBA_SYS_PRIVS WHERE GRANTEE = 'DV_PUBLIC';

Oracle Database Vaultでは、DVSYSスキーマのオブジェクト権限をPUBLICに直接付与できません。DVSYSスキーマ・オブジェクトに対するオブジェクト権限をDV_PUBLICロールに付与した後、DV_PUBLICPUBLICに付与する必要があります。ただし、その場合には、PUBLICロールにその他のオブジェクト権限を追加しないことが重要です。追加した場合、Oracle Database Vaultのセキュリティが低下する可能性があります。

次のOracle Database Vaultオブジェクトは、DV_PUBLICを介してアクセスできます。

Oracle Database Vaultセキュリティ分析者ロール: DV_SECANALYST

DV_SECANALYSTを使用して、Oracle Database Vaultレポートの実行およびOracle Database Vaultの監視を行います。(このロールは、データベース関連のレポートにも使用されます。)また、「Oracle Database Vaultのデータ・ディクショナリ・ビュー」の説明にあるように、このロールを使用すると、DVSYSビューに問い合せることでDVSYS構成をチェックできます。DV_SECANALYSTロールは、DVSYS関連およびDVF関連のエンティティについてレポートを作成するために、DVSYSスキーマ・オブジェクト、およびSYSSYSMANスキーマ・オブジェクトの一部に対するSELECT権限を保持します。

DV_SECANALYSTロールに関連付けられた権限の完全なリストを検索するには、SQL*Plusに管理者権限でログインし、次の問合せを実行します。

SELECT PRIVILEGE FROM DBA_SYS_PRIVS WHERE GRANTEE = 'DV_SECANALYST';

SYSSYSTEMなど、GRANT ANY ROLEシステム権限のみを持つアカウントには、他のデータベース・アカウントに対してこのロールを付与する権限または取り消す権限がありません。DV_SECANALYSTロールおよびADMIN OPTIONを持つユーザーは、ADMIN OPTIONなしでこのロールを任意のデータベース・アカウントに付与することも、他のアカウントからこのロールを取り消すこともできます。

保護スキーマ・ロールの付与および取消しは、DV_ONで(Oracle Database Vaultのセキュリティ機能を有効にして)リンクされたOracle実行可能ファイルがあるインスタンスによってのみ実施されます。Oracle実行可能ファイルがDV_OFFでリンクされている場合、インスタンスは、GRANT操作およびREVOKE操作に対するGRANT ANY ROLEシステム権限を持つアカウントを使用します。

DV_ONおよびDV_OFFの使用方法は、付録B「Oracle Database Vaultの有効化および無効化」を参照してください。

Oracle Database Vaultアカウント

Oracle Database Vaultでは、インストール時に、Oracle Database Vault所有者およびOracle Database Vaultアカウント・マネージャの2つのアカウントが要求されます。Oracle Database Vault所有者アカウントのアカウント名およびパスワードは、インストール時に指定する必要があります。Oracle Database Vaultアカウント・マネージャの作成は任意です。

Oracle Database Vault所有者アカウントには、DV_OWNERロールが付与されます。このアカウントは、Oracle Database Vaultのロールおよび構成を管理できます。(このロールの詳細は、「Oracle Database Vault所有者ロール: DV_OWNER」を参照してください。)

Oracle Database Vaultアカウント・マネージャ・アカウントには、DV_ACCTMGRロールが付与されます。このアカウントは、データベース・ユーザー・アカウントを管理して職務分離をしやすくするために使用されます。(このロールの詳細は、「Oracle Database Vaultアカウント・マネージャ・ロール: DV_ACCTMGR」を参照してください。)

インストール時にOracle Database Vaultアカウント・マネージャ・アカウントを作成しない場合、DV_OWNERDV_ACCTMGRの両方のロールがOracle Database Vault所有者ユーザー・アカウントに付与されます。


ヒント:

DV_OWNERDV_ACCTMGRのロールを既存のユーザー・アカウントに付与することをお薦めします。ただし、インストール時に作成した元のDV_OWNERDV_ACCTMGRのユーザー・アカウントは引き続き保持してください。これによって、たとえば、このどちらかのロールを付与されているユーザーがパスワードを忘れた場合に、Oracle Database Vaultを無効にしなくても、元のDatabase Vaultアカウント・マネージャ・ユーザーとしてログインしてパスワードを再作成することができます。

表10-2に、インストール時に作成するアカウントの他に必要なOracle Database Vaultデータベース・アカウントを示します。

表10-2 Oracle Database Vaultで使用されるデータベース・アカウント

データベース・アカウント ロールおよび権限 説明

DVSYS

いくつかのシステム権限およびオブジェクト権限がOracle Database Vaultをサポートするために用意されています。このアカウントでセッションを作成する権限は、インストールの最後に取り消され、アカウントはロックされます。

Oracle Database Vaultのスキーマおよび関連オブジェクトの所有者

DVF

限定されたシステム権限がOracle Database Vaultをサポートするために用意されています。このアカウントでセッションを作成する権限は、インストールの最後に取り消され、アカウントはロックされます。

ファクタ・アイデンティティを取得するために作成されるOracle Database Vaultのファンクションの所有者

LBACSYS

このアカウントは、Oracle Universal Installerのカスタム・インストール・オプションを使用してOracle Label Securityをインストールすると作成されます。(Oracle Database Vaultのインストール時には作成されません。)このアカウントは削除または再作成しないでください。

ファクタとOracle Label Securityポリシーを統合する場合、このファクタを使用するレルムの所有者としてこのユーザーを割り当てる必要があります。詳細は、「Oracle Label SecurityポリシーでのOracle Database Vaultファクタの使用方法」を参照してください。

Oracle Label Securityのスキーマの所有者


Oracle Database Vaultの職務分離要件を満たすために別のデータベース・アカウントを作成できます。表10-3に、指針となるモデル・データベース・アカウントの一部を示します。(表10-3に示すアカウントは、Oracle Database Vaultロールの実装の指針となります。これらは、インストール時に作成される実際のアカウントではありません。)

表10-3 Oracle Database Vaultのモデル・データベース・アカウント

データベース・アカウント ロールおよび権限 説明

EBROWN

DV_OWNERDV_ADMINおよびDV_SECANALYSTを保持)

DVSYSレルムのレルム所有者であるアカウント。このアカウントの機能は次のとおりです。

  • DVSYSパッケージを実行する。

  • DVSYSスキーマ内でEXECUTE権限を保持する。

  • DVSYSスキーマ・オブジェクトに対する権限を付与する。

  • スキーマ内のオブジェクトを選択する。

  • Oracle Database Vaultアクティビティを監視する。

  • Oracle Database Vault構成に関するレポートを実行する。

JGODFREY

DV_ACCTMGR

データベース・アカウントおよびプロファイルを管理するためのアカウント。このアカウントの機能は次のとおりです。

  • ユーザーを作成、変更または削除する。

  • プロファイルを作成、変更または削除する。

  • DV_ACCTMGRロールを付与する。

  • CONNECTロールを付与する。

注意: このアカウントでは、ロールの作成、およびRESOURCEロールまたはDBAロールの付与は行えません。

RLAYTON

DV_ADMINDV_SECANALYSTを保持)

アクセス制御管理者として機能するアカウント。このアカウントの機能は次のとおりです。

  • DVSYSパッケージを実行する。

  • DVSYSスキーマ内でEXECUTE権限を保持する。

  • Oracle Database Vaultアクティビティを監視する。

  • Oracle Database Vault構成に関するレポートを実行する。

注意: このアカウントでは、DVSYS表を直接更新できません。

PSMYTHE

DV_SECANALYST

Oracle Database Vaultの管理アプリケーションでのOracle Database Vaultレポートを実行するためのアカウント。


Oracle Database Vaultのデータ・ディクショナリ・ビュー

Oracle Database Vaultには、DV_SECANALYSTロールまたはDV_ADMINロールを介してアクセスできる一連のDBAスタイルのデータ・ディクショナリ・ビューが用意されています。(または、Oracle Database Vault上でレポートを実行できます。詳細は、第16章「Oracle Database Vaultレポート」を参照してください。)これらのビューは、DVSYSスキーマおよびLBACSYSスキーマの様々な基礎となるOracle Database Vaultの表に、存在する可能性がある主キーおよび外部キーの列を公開せずにアクセスできます。これらのビューは、コア表に格納されているコードまたは関連表のコードに対するラベルを取得しなければならない結合を実行する必要なしに、データベース管理ユーザーがOracle Database Vault構成の状態についてレポートを作成するためのものです。

この項の内容は次のとおりです。

DBA_DV_CODEビュー

DBA_DV_CODEデータ・ディクショナリ・ビューには、ユーザー・インタフェース、エラー・メッセージ、制約チェックなどの一般的な参照コードが表示されます。これらのコードは、ユーザー・インタフェースやビュー、変換可能な形式の入力の検証に使用されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT CODE, VALUE FROM DVSYS.DBA_DV_CODE WHERE CODE_GROUP = 'BOOLEAN';

次のような出力結果が表示されます。

CODE    VALUE
------- --------
Y       TRUE
N       FALSE
データ型 NULL 説明
CODE_GROUP VARCHAR(30) NOT NULL 次のコード・グループのいずれかが表示されます。
  • AUDIT_EVENTS: カスタム・イベント監査証跡レコードに使用されるアクション番号およびアクション名を含む

  • BOOLEAN: 単純なYes/NoまたはTrue/False参照

  • DB_OBJECT_TYPE: レルム・オブジェクトおよびコマンド認可に使用できるデータベース・オブジェクト・タイプ

  • SQL_CMDS: コマンド・ルールによって保護されるDDLコマンド

  • FACTOR_AUDIT: ファクタ取得処理の監査オプション

  • FACTOR_EVALUATE: ファクタ取得用の評価オプション(セッションごとまたはアクセスごと)

  • FACTOR_FAIL: ファクタ取得メソッドが失敗した場合にエラーを伝播するためのオプション

  • FACTOR_IDENTIFY: ファクタ識別子の解決方法(メソッドごとまたはファクタごとなど)を決定するためのオプション

  • FACTOR_LABEL: セッション確立フェーズでファクタ識別子をラベル付けする方法を決定するためのオプション

  • LABEL_ALG: ポリシーごとにデータベース・セッションの最大セッション・ラベルを決定するために使用されるアルゴリズム。Oracle Label Securityマージ・アルゴリズム・コードのリストは、表11-62「Oracle Label Securityマージ・アルゴリズム・コード」参照してください。

  • OPERATORS: アイデンティティ・マップに使用されるブール演算子

  • REALM_AUDIT: レルム・アクセスまたはレルム違反を監査するためのオプション

  • REALM_OPTION: レルムの所有権のオプション

  • RULESET_AUDIT: ルール・セットの実行またはルール・セット・エラーを監査するためのオプション

  • RULESET_EVALUATE: 関連付けられたルールのすべてがtrueか、関連付けられたルールのいずれかがtrueかによって、ルール・セットの成功または失敗を決定するためのオプション

  • RULESET_EVENT: ルール・セットが成功または失敗と評価される場合にカスタム・イベント・ハンドラを起動するためのオプション

  • RULESET_FAIL: ルール・セットの失敗のランタイム表示を決定するためのオプション

CODE VARCHAR(30) NOT NULL ブール・コードが使用されます。Y(YES)またはN(NO)のいずれかです。
VALUE VARCHAR(4000) ブール値が使用されます。ブール・コードがYの場合はTrueで、ブール・コードがNの場合はFalseです。
LANGUAGE VARCHAR(3) NOT NULL このOracle Database Vaultインストールの言語。

サポートされる言語のリストは、「DVCA -action addlanguagesを使用するための構文」を参照してください。

DESCRIPTION VARCHAR(1024) コード・グループの簡単な説明。

DBA_DV_COMMAND_RULEビュー

DBA_DV_COMMAND_RULEデータ・ディクショナリ・ビューには、コマンド・ルールにより保護されるSQL文が表示されます。コマンド・ルールの詳細は、第6章「コマンド・ルールの構成」を参照してください。

たとえば、次のようになります。

SELECT COMMAND, RULE_SET_NAME FROM DVSYS.DBA_DV_COMMAND_RULE;

次のような出力結果が表示されます。

COMMAND         RULE_SET_NAME
--------------- -----------------------------
GRANT           Can Grant VPD Administration
REVOKE          Can Grant VPD Administration
ALTER SYSTEM    Allow System Parameters
ALTER USER      Can Maintain Own Account
CREATE USER     Can Maintain Account/Profiles
DROP USER       Can Maintain Account/Profiles
CREATE PROFILE  Can Maintain Account/Profiles
DROP PROFILE    Can Maintain Account/Profiles
ALTER PROFILE   Can Maintain Account/Profiles
データ型 NULL 説明
COMMAND VARCHAR(30) NOT NULL コマンド・ルールの名前。デフォルトのコマンド・ルールのリストは、「デフォルトのコマンド・ルール」を参照してください。
RULE_SET_NAME VARCHAR(90) NOT NULL このコマンド・ルールに関連付けられたルール・セットの名前。
OBJECT_OWNER VARCHAR(30) NOT NULL コマンド・ルールが影響するオブジェクトの所有者。
OBJECT_NAME VARCHAR(128) NOT NULL コマンド・ルールが影響するデータベース・オブジェクト(データベース表など)の名前。
ENABLED VARCHAR(1) NOT NULL Yはコマンド・ルールが有効になっていることを示し、Nは指コマンド・ルールが無効になっていることを示します。

DBA_DV_FACTORビュー

DBA_DV_FACTORデータ・ディクショナリ・ビューには、現行のデータベース・インスタンス内の既存のファクタが表示されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT NAME, GET_EXPR FROM DVSYS.DBA_DV_FACTOR WHERE NAME = 'Session_User';

次のような出力結果が表示されます。

NAME          GET_EXPR
------------- -------------------------------------------
Session_User  UPPER(SYS_CONTEXT('USERENV','SESSION_USER'))

関連するビュー

データ型 NULL 説明
NAME VARCHAR2(30) NOT NULL ファクタの名前。デフォルトのファクタのリストは、「デフォルトのファクタ」を参照してください。
DESCRIPTION VARCHAR2(4000)
ファクタの説明。
FACTOR_TYPE_NAME VARCHAR2(90) NOT NULL ファクタの目的を分類するために使用されるファクタのカテゴリ。
ASSIGN_RULE_SET_NAME VARCHAR2(90)
ファクタのアイデンティティを制御するために使用されるルール・セット。
GET_EXPR VARCHAR2(1024)
ファクタのアイデンティティを取得するPL/SQL式。
VALIDATE_EXPR VARCHAR2(1024)
ファクタのアイデンティティを検証するために使用されるPL/SQL式。ブール値を返します。
IDENTIFIED_BY NUMBER NOT NULL GET_EXPR列に示された式に基づいてファクタのアイデンティティが決まります。考えられる値は次のとおりです。
  • 0: 定数

  • 1: メソッド

  • 2: ファクタ

IDENTIFIED_BY_MEANING VARCHAR2(4000)
IDENTIFIED_BY列の対応する値にテキスト説明が提供されます。考えられる値は次のとおりです。
  • 定数: IDENTIFIED_COLUMNが0の場合

  • メソッド: IDENTIFIED_COLUMNが1の場合

  • ファクタ: IDENTIFIED_COLUMNが2の場合

LABELED_BY NUMBER NOT NULL ファクタのラベル付けが決まります。
  • 0: Oracle Label Securityポリシーに関連付けられているラベルから直接ファクタのアイデンティティをラベル付けします。

  • 1: 子ファクタ・アイデンティティのラベルからファクタ・アイデンティティ・ラベルを導出します。

LABELED_BY_MEANING VARCHAR2(4000)
LABELED_BY列の対応する値にテキスト説明が提供されます。考えられる値は次のとおりです。
  • 自己: LABELED_BY列が0の場合

  • ファクタ: LABELED_BY列が1の場合

EVAL_OPTIONS NUMBER NOT NULL ユーザーのログイン時にファクタを評価する方法が決定されます。
  • 0: データベース・セッションの作成時

  • 1: ファクタがアクセスされる際に毎回

  • 2: 起動時

EVAL_OPTIONS_MEANING VARCHAR2(4000)
EVAL_OPTIONS列の対応する値にテキスト説明が提供されます。考えられる値は次のとおりです。
  • セッション: EVAL_OPTIONS0の場合

  • アクセス: EVAL_OPTIONS1の場合

  • 起動時: EVAL_OPTIONS2の場合

AUDIT_OPTIONS NUMBER NOT NULL カスタムのOracle Database Vault監査レコードから生成する場合にファクタを監査するオプション。考えられる値は次のとおりです。
  • 0: 監査を無効にします。

  • POWER(2,0): 常に監査します。

  • POWER(2,1): get_exprがエラーを返した場合に監査します。

  • POWER(2,2): get_exprがnullの場合に監査します。

  • POWER(2,3): 検証プロシージャがエラーを返した場合に監査します。

  • POWER(2,4): 検証プロシージャがfalseの場合に監査します。

  • POWER(2,5): 信頼レベルが設定されていない場合に監査します。

  • POWER(2,6): 信頼レベルが負の場合に監査します。

FAIL_OPTIONS NUMBER NOT NULL ファクタ・エラーをレポートするオプション。
  • POWER(2,0): エラー・メッセージを表示します。

  • POWER(2,1): エラー・メッセージを表示しません。

FAIL_OPTIONS_MEANING VARCHAR2(4000)
FAIL_OPTIONS列の対応する値にテキスト説明が提供されます。考えられる値は次のとおりです。
  • エラー・メッセージを表示: FAIL_OPTIONSPOWER(2,0)の場合

  • エラー・メッセージを表示しない: FAIL_OPTIONSPOWER(2,1)の場合


DBA_DV_FACTOR_LINKビュー

DBA_DV_FACTOR_LINKデータ・ディクショナリ・ビューには、子ファクタの関連によりアイデンティティが決まる各ファクタの関係が表示されます。ビューでは、各親ファクタおよび子ファクタに1つのエントリが含まれます。このビューを使用して、ファクタ・リンクからアイデンティティ・マップに関係を解決できます。

たとえば、次のようになります。

SELECT PARENT_FACTOR_NAME, CHILD_FACTOR_NAME FROM DVSYS.DBA_DV_FACTOR_LINK;

次のような出力結果が表示されます。

PARENT_FACTOR_NAME             CHILD_FACTOR_NAME
------------------------------ ------------------------------
Domain                         Database_Instance
Domain                         Database_IP
Domain                         Database_Hostname

関連するビュー

データ型 NULL 説明
PARENT_FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL 親ファクタの名前。
CHILD_FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL 親ファクタの子ファクタの名前。
LABEL_IND VARCHAR(1) NOT NULL 親ファクタにリンクされた子ファクタが、Oracle Label Security統合での親ファクタのラベルに含まれるかどうかを示します。考えられる値は次のとおりです。
  • Y(YES)

  • N(NO)

  • DBMS_MACUTL.G_YES

  • DBMS_MACUTL.G_NO


DBA_DV_FACTOR_TYPEビュー

DBA_DV_FACTOR_TYPEデータ・ディクショナリ・ビューには、システムで使用されているファクタ・タイプの名前と説明が表示されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT * FROM DVSYS.DBA_DV_FACTOR_TYPE WHERE NAME = 'Hostname';

次のような出力結果が表示されます。

NAME      DESCRIPTION
--------- ----------------------------------------------------------------------
Hostname  This factor type defines the host name for a database, application or
          other type of server

関連するビュー

データ型 NULL 説明
NAME VARCHAR(90) NOT NULL ファクタ・タイプの名前。
DESCRIPTION VARCHAR(1024)
ファクタ・タイプの説明。

DBA_DV_IDENTITYビュー

DBA_DV_IDENTITYデータ・ディクショナリ・ビューには、各ファクタのアイデンティティが表示されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT * FROM DVSYS.DBA_DV_IDENTITY WHERE VALUE = 'GLOBAL SHARED';

次のような出力結果が表示されます。

FACTOR_NAME          VALUE          TRUST_LEVEL
----------------     -------------- ------------
Identification_Type  GLOBAL SHARED  1

関連するビュー

データ型 NULL 説明
FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL ファクタの名前。
VALUE VARCHAR(1024) NOT NULL ファクタの値。
TRUST_LEVEL NUMBER NOT NULL 同じファクタの別のアイデンティティと比較した信頼の度合いを示す数値。

DBA_DV_IDENTITY_MAPビュー

DBA_DV_IDENTITY_MAPデータ・ディクショナリ・ビューには、各ファクタ・アイデンティティのマップが表示されます。このビューには、別のファクタによって識別されるファクタの、親と子のファクタの組合せリンクへのマッピングが含まれます。各ファクタでは、マップはOR演算子で結合され、異なるファクタでは、AND演算子で結合されます。

このビューを使用して、他のファクタ(ドメインなど)によって識別されるファクタ、または連続するドメイン(年齢や温度など)のあるファクタのアイデンティティを解決できます。

たとえば、次のようになります。

SELECT FACTOR_NAME, IDENTITY_VALUE FROM DVSYS.DBA_DV_IDENTITY_MAP;

次のような出力結果が表示されます。

FACTOR_NAME      IDENTITY_VALUE
---------------- --------------------
Sector2_Program  Accounting-Sensitive

関連するビュー

データ型 NULL 説明
FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL アイデンティティ・マップの対象のファクタ。
IDENTITY_VALUE VARCHAR(1024) NOT NULL アイデンティティ・マップの評価がTRUEの場合は、ファクタで想定される値。
OPERATION_VALUE VARCHAR(4000)
アイデンティティ・マップの関係演算子(たとえば、<、>、=など)
OPERAND1 VARCHAR(1024)
関係演算子の左オペランド。入力する下限値を表します。
OPERAND2 VARCHAR(1024)
関係演算子の右オペランド。入力する上限値を表します。
PARENT_FACTOR_NAME VARCHAR(30)
マップが関連する親ファクタ・リンク。
CHILD_FACTOR_NAME VARCHAR(30)
マップが関連する子ファクタ・リンク。
LABEL_IND VARCHAR(1)
親ファクタにリンクされた子ファクタが、Oracle Label Security統合での親ファクタのラベルに含まれるかどうかを示します。

DBA_DV_MAC_POLICYビュー

DBA_DV_MAC_POLICYデータ・ディクショナリ・ビューには、Oracle Database Vaultで使用するために定義されたOracle Label Securityポリシーが表示されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT POLICY_NAME, ALGORITHM_CODE, ALGORITHM_MEANING
 FROM DVSYS.DBA_DV_MAC_POLICY;

次のような出力結果が表示されます。

POLICY_NAME     ALGORITHM_CODE    ALGORITHM_MEANING
--------------- ----------------- -----------------------
ACCESS_DATA     LUI               Minimum Level/Union/Intersection

関連するビュー

データ型 NULL 説明
POLICY_NAME VARCHAR(30) NOT NULL ポリシーの名前。
ALGORITHM_CODE VARCHAR(30) NOT NULL ポリシーに使用されるマージ・アルゴリズム・コード。アルゴリズム・コードのリストは、表11-62を参照してください。
ALGORITHM_MEANING VARCHAR(4000)
ALGORITHM_CODE列の対応する値にテキスト説明が提供されます。アルゴリズム・コードの説明のリストは、表11-62を参照してください。
ERROR_LABEL VARCHAR(4000)
初期化エラーに対して指定されたラベル。セッションの初期化中に構成エラーまたはランタイム・エラーが発生すると設定されます。

DBA_DV_MAC_POLICY_FACTORビュー

DBA_DV_MAC_POLICYデータ・ディクショナリ・ビューには、Oracle Label Securityポリシーに関連付けられているファクタが表示されます。

このビューを使用して、DBA_DV_MAC_POLICYビューを使用する各ポリシーの最大セッション・ラベルを構成しているのがどのファクタであるかを特定できます。

たとえば、次のようになります。

SELECT * FROM DVSYS.DBA_DV_MAC_POLICY_FACTOR;

次のような出力結果が表示されます。

FACTOR_NAME    MAC_POLICY_NAME
-------------- ------------------
App_Host_Name  Access Locations

関連するビュー

データ型 NULL 説明
FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL ファクタの名前。
MAC_POLICY_NAME VARCHAR(30) NOT NULL このファクタに関連付けられているOracle Label Securityポリシーの名前。

DBA_DV_POLICY_LABELビュー

DBA_DV_POLICY_LABELデータ・ディクショナリ・ビューには、各ポリシーのDBA_DV_IDENTITYビューの各ファクタ識別子に対するOracle Label Securityラベルが表示されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT * FROM DVSYS.DBA_DV_POLICY_LABEL;

次のような出力結果が表示されます。

IDENTITY_VALUE   FACTOR_NAME     POLICY_NAME       LABEL
---------------- ------------    -------------     -----
App_Host_Name    Sect2_Fin_Apps  Access Locations  Sensitive

関連するビュー

データ型 NULL 説明
IDENTITY_VALUE VARCHAR(1024) NOT NULL ファクタ識別子の名前。
FACTOR_NAME VARCHAR(30) NOT NULL ファクタ識別子に関連付けられているファクタの名前。
POLICY_NAME VARCHAR(30) NOT NULL このファクタに関連付けられているOracle Label Securityポリシーの名前。
LABEL VARCHAR(4000) NOT NULL ポリシーに関連付けられているOracle Label Securityラベルの名前。

DBA_DV_PUB_PRIVSビュー

DBA_DV_PUB_PRIVSデータ・ディクショナリ・ビューは、Oracle Database Vault Administrator(DV_ADMIN)で使用されるOracle Database Vault権限管理レポートに反映されるデータが表示されます。「権限管理 - サマリー・レポート」も参照してください。

たとえば、次のようになります。

SELECT USERNAME, ACCESS_TYPE FROM DVSYS.DBA_DV_PUB_PRIVS WHERE USERNAME = 'OE';

次のような出力結果が表示されます。

USERNAME    ACCESS_TYPE
----------- -----------------
OE          PUBLIC

関連するビュー

データ型 NULL 説明
USERNAME VARCHAR(30) NOT NULL 現行のデータベース・インスタンス内のデータベース・スキーマ。
ACCESS_TYPE VARCHAR(30)
USERNAME列に表示されたユーザーに付与されているアクセス・タイプ(PUBLICなど)。
PRIVILEGE VARCHAR(40) NOT NULL USERNAME列に表示されたユーザーに付与されている権限。
OWNER VARCHAR(30) NOT NULL USERNAMEのユーザーが権限を付与されているデータベース・スキーマの所有者。
OBJECT_NAME VARCHAR(30) NOT NULL OWNER列に表示されたスキーマ内のオブジェクトの名前。

DBA_DV_REALMビュー

DBA_DV_REALMデータ・ディクショナリ・ビューには、現行のデータベース・インスタンスで作成されたレルムが表示されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT NAME, AUDIT_OPTIONS, ENABLED FROM DBA_DV_REALM
  WHERE AUDIT_OPTIONS = 'N';

次のような出力結果が表示されます。

NAME                          AUDIT_OPTIONS    ENABLED
----------------------------- ---------------- --------
Performance Statistics Realm  N                1

関連するビュー

データ型 NULL 説明
NAME VARCHAR(90) NOT NULL 作成されたレルムの名前。デフォルトのレルムのリストは、「デフォルトのレルム」を参照してください。
DESCRIPTION VARCHAR(1024) NOT NULL 作成されたレルムの説明。
AUDIT_OPTIONS NUMBER NOT NULL 監査が有効になっているかどうかを指定します。Y(YES)は監査が有効になっていることを示し、N(NO)は有効になっていないことを示します。
ENABLED VARCHAR(1) NOT NULL レルムの監査方法を指定します。考えられる値は次のとおりです。
  • 0: レルムの監査を無効にします。

  • 1: 認可されていないユーザーがレルムによって保護されているオブジェクトの変更を試行するというようなレルム違反が発生した場合に、監査レコードが作成されます。

  • 2: レルムで保護されているオブジェクトに対する認可されたアクティビティに関する監査レコードが作成されます。

  • 3: レルムで保護されているオブジェクトに対する認可および無認可の両方のアクティビティに関する監査レコードが作成されます。


DBA_DV_REALM_AUTHビュー

DBA_DV_REALM_AUTHデータ・ディクショナリ・ビューには、特定のレルムのレルム・オブジェクトにアクセスするための、名前付きデータベース・ユーザー・アカウントまたはデータベース・ロール(GRANTEE)の認可が表示されます。詳細は、「レルム認可の定義」を参照してください。

たとえば、次のようになります。

SELECT REALM_NAME, GRANTEE, AUTH_RULE_SET_NAME FROM DVSYS.DBA_DV_REALM_AUTH;

次のような出力結果が表示されます。

REALM_NAME                    GRANTEE  AUTH_RULE_SET_NAME
---------------------------- --------- ---------------------
Performance Statistics Realm  SYSADM   Check Conf Access

関連するビュー

データ型 NULL 説明
REALM_NAME VARCHAR(90) NOT NULL レルムの名前。
GRANTEE VARCHAR(30) NOT NULL 所有者または参加者として認可するユーザーまたはロール名。
AUTH_RULE_SET_NAME VARCHAR(90)
認可の前にチェックするルール・セット。ルール・セットの評価がTrueの場合は、認可が許可されます。
AUTH_OPTIONS VARCHAR(4000)
レルム認可のタイプ。「参加者」または「所有者」のいずれかです。

DBA_DV_REALM_OBJECTビュー

DBA_DV_REALM_OBJECTデータ・ディクショナリビューには、データベース・スキーマ、または特定のデータベース・オブジェクトが含まれている(つまり、レルムによって保護されている)スキーマのサブセットが表示されます。詳細は、「レルム・セキュア・オブジェクトの作成」を参照してください。

たとえば、次のようになります。

SELECT REALM_NAME, OWNER, OBJECT_NAME FROM DVSYS.DBA_DV_REALM_OBJECT;

次のような出力結果が表示されます。

REALM_NAME                   OWNER    OBJECT_NAME
---------------------------- -------- -----------
Performance Statistics Realm SYS      ORDERS

関連するビュー

データ型 NULL 説明
REALM_NAME VARCHAR(90) NOT NULL レルムの名前。
OWNER VARCHAR(90) NOT NULL レルムを所有するデータベース・スキーマ所有者。
OBJECT_NAME VARCHAR(90) NOT NULL レルムによって保護されるオブジェクトの名前。
OBJECT_TYPE VARCHAR(90) NOT NULL レルムによって保護されるオブジェクトのタイプ(データベース表、ビュー、索引、ロールなど)。

DBA_DV_ROLEビュー

DBA_DV_ROLEデータ・ディクショナリ・ビューには、権限管理で使用されるOracle Database Vaultセキュア・アプリケーション・ロールが表示されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT ROLE, RULE_NAME FROM DVSYS.DBA_DV_ROLE;

次のような出力結果が表示されます。

ROLE               RULE_NAME
------------------ --------------------
Sector2_APP_MGR    Check App2 Access
Sector2_APP_DBA    Check App2 Access

関連するビュー

データ型 NULL 説明
ROLE VARCHAR(30) NOT NULL セキュア・アプリケーション・ロールの名前。
RULE_NAME VARCHAR(90) NOT NULL セキュア・アプリケーション・ロールに関連付けられているルール・セットの名前。
ENABLED VARCHAR(1) NOT NULL セキュア・アプリケーション・ロールが有効になっているかどうかを示します。Y(YES)の場合、ロールは有効になり、N(NO)の場合、ロールは無効になります。

DBA_DV_RULEビュー

DBA_DV_RULEデータ・ディクショナリ・ビューには、定義済のルールが表示されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT * FROM DVSYS.DBA_DV_RULE WHERE NAME = 'Maintenance Window';

次のような出力結果が表示されます。

NAME                RULE_EXP
------------------- ----------------------------------------------
Maintenance Window  TO_CHAR(SYSDATE,'HH24') BETWEEN '10' AND '12'

特定のルールを使用するルール・セットを検索する場合は、DBA_DV_RULE_SET_RULEビューに問い合せます。

関連するビュー

データ型 NULL 説明
NAME VARCHAR(90) NOT NULL ルールの名前。
RULE_EXPR VARCHAR(1024) NOT NULL ルール用のPL/SQL式。

DBA_DV_RULE_SETビュー

DBA_DV_RULE_SETデータ・ディクショナリ・ビューには、作成済のルール・セットが表示されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT RULE_SET_NAME, HANDLER_OPTIONS, HANDLER FROM DVSYS.DBA_DV_RULE_SET
 WHERE RULE_SET_NAME = 'Maintenance Period';

次のような出力結果が表示されます。

RULE_SET_NAME       HANDLER_OPTIONS  HANDLER
------------------- ---------------- ----------------------
Maintenance Period                 1 dbavowner.email_alert

関連するビュー

データ型 NULL 説明
RULE_SET_NAME VARCHAR(90) NOT NULL ルール・セットの名前。
DESCRIPTION VARCHAR(1024)
ルール・セットの説明。
ENABLED VARCHAR(1) NOT NULL ルール・セットが有効になっているかどうかを示します。Y(YES)の場合、ルール・セットは有効になり、N(NO)の場合、ルール・セットは無効になります。
EVAL_OPTIONS_MEANING VARCHAR(4000)
複数のルールが含まれるルール・セットの場合、評価されるルールの数が決まります。考えられる値は次のとおりです。
  • すべてTrue(デフォルト): ルール・セット自体がTRUEと評価されるために、ルール・セットのルールはすべてTrueと評価される必要があります。

  • いずれかTrue: ルール・セット自体がTRUEと評価されるために、少なくともルール・セットの1つのルールがTrueと評価される必要があります。

AUDIT_OPTIONS NUMBER NOT NULL 監査が使用される時期を示します。考えられる値は次のとおりです。
  • 0: 監査を無効にします。

  • POWER(2,0): ルール・セットがfalse(失敗)と評価される場合に監査します。

  • POWER(2,1): ルール・セットが使用されている場合は常に監査します。

FAIL_OPTIONS_MEANING VARCHAR(4000)
ルール・セットに対して監査レコードが作成される時期が決定されます。考えられる値は次のとおりです。
  • 0: 監査を無効にします。

  • POWER(2,0): ルール・セットがfalse(失敗)と評価される場合に監査します。

  • POWER(2,1): ルール・セットが使用されている場合は常に監査します。

FAIL_MESSAGE VARCHAR(80)
FAIL_CODE列に表示された失敗コードに関連付けられている失敗に対するエラー・メッセージ。
FAIL_CODE VARCHAR(10)
FAIL_MESSAGE列に表示されたメッセージに関連付けられているエラー・メッセージ番号。考えられる値の負の範囲は、-20000〜-20999です。
HANDLER_OPTIONS NUMBER NOT NULL エラー処理の使用方法が決まります。考えられる値は次のとおりです。
  • 0: エラー処理を無効にします。

  • POWER(2,0): ルール・セット失敗時にハンドラをコールします。

  • POWER(2,1): ルール・セット成功時にハンドラをコールします。

HANDLER VARCHAR(1024)
カスタム・イベント・ハンドラ・ロジックを定義するPL/SQLファンクションまたはプロシージャの名前。

DBA_DV_RULE_SET_RULEビュー

DBA_DV_RULE_SET_RULEデータ・ディクショナリ・ビューには、既存のルール・セットに関連付けられているルールが表示されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT RULE_SET_NAME, RULE_NAME, RULE_EXPR FROM DVSYS.DBA_DV_RULE_SET_RULE
 WHERE RULE_NAME = 'Is Security Officer';

次のような出力結果が表示されます。

RULE_SET_NAME                RULE_NAME          RULE_EXP
---------------------------- ------------------ ---------------------------------
Can Grant VPD Administration Is Security Owner  DVSYS.DBMS_MACUTL.USER_HAS_ROLE_
                                                VARCHAR('DV_OWNER',dvsys.dv_
                                                login_user) = 'Y'

関連するビュー

データ型 NULL 説明
RULE_SET_NAME VARCHAR(90) NOT NULL ルールが含まれるルール・セットの名前。
RULE_NAME VARCHAR(90) NOT NULL ルールの名前。
RULE_EXPR VARCHAR(1024) NOT NULL RULE_NAME列に表示されたルールを定義するPL/SQL式。
ENABLED VARCHAR(1)
ルールが有効になっているか無効になっているかを示します。Y(YES)の場合、ルール・セットは有効になり、N(NO)の場合、ルール・セットは無効になります。
RULE_ORDER NUMBER NOT NULL ルール・セット内でルールが使用される順序。このリリースには適用されません。

DBA_DV_USER_PRIVSビュー

DBA_DV_USER_PRIVSデータ・ディクショナリ・ビューには、PUBLICロールによって付与された権限を除くデータベース・ユーザー・アカウントの権限が表示されます。

たとえば、次のようになります。

SELECT USERNAME, ACCESS_TYPE, PRIVILEGE FROM DVSYS.DBA_DV_USER_PRIVS;

次のような出力結果が表示されます。

USERNAME  ACCESS_TYPE          PRIVILEGE
--------- -------------------- ------------
DVSYS     DV_PUBLIC            EXECUTE
DVOWNER   DV_ADMIN             SELECT
SYS       SELECT_CATALOG_ROLE  SELECT
...

関連するビュー

データ型 NULL 説明
USERNAME VARCHAR(30) NOT NULL 権限が定義されているデータベース・スキーマ・アカウントの名前。
ACCESS_TYPE VARCHAR(30)
USERNAME列に表示されたデータベース・ユーザー・アカウントがデータベースへのアクセスに使用するロール。Oracle Database Vaultアカウントには直接アクセス権があります。
PRIVILEGE VARCHAR(40) NOT NULL USERNAME列に表示されたユーザーに付与されている権限。
OWNER VARCHAR(30) NOT NULL データベース・ユーザー・アカウントの名前。
OBJECT_NAME VARCHAR(30) NOT NULL 権限の定義に使用されるPL/SQLファンクションまたはプロシージャの名前。

DBA_DV_USER_PRIVS_ALLビュー

DBA_DV_USER_PRIVS_ALLデータ・ディクショナリ・ビューには、PUBLICによって付与された権限を含むデータベース・アカウントの権限が表示されます。     

たとえば、次のようになります。

SELECT USERNAME, ACCESS_TYPE, PRIVILEGE FROM DVSYS.DBA_DV_USER_PRIVS;

次のような出力結果が表示されます。

USERNAME     ACCESS_TYPE  PRIVILEGE
------------ ------------ -----------------
DV_ACCT_MGR  CONNECT      CREATE_SESSION
DBVOWNER     DIRECT       CREATE PROCEDURE
...

関連するビュー

データ型 NULL 説明
USERNAME VARCHAR(30)
権限が定義されているデータベース・スキーマ・アカウントの名前。
ACCESS_TYPE VARCHAR(30)
USERNAME列に表示されたデータベース・ユーザー・アカウントがデータベースへのアクセスに使用するロール。Oracle Database Vaultアカウントには直接アクセス権があります。
PRIVILEGE VARCHAR(40)
USERNAME列に表示されたユーザーに付与されている権限。
OWNER VARCHAR(30)
データベース・ユーザー・アカウントの名前。
OBJECT_NAME VARCHAR(30)
権限の定義に使用されるPL/SQLファンクションまたはプロシージャの名前。