Oracle Ultra Searchクローラは、Java Virtual Machine(Java VM)で動作するPure Javaアプリケーションです。Java Virtual MachineはJava CLASSPATHを使用して、実行時にクラスを検索します。Oracle Ultra Searchのインストール時に、デフォルトのクローラCLASSPATHがデータベースに格納されます。新しくOracle Ultra Searchインスタンスが作成されると、常にこのデフォルトのCLASSPATHがコピーされ、クローラCLASSPATHとして特定のインスタンスで使用されます。
通常は、クローラのJava CLASSPATHを変更する必要はありません。ただし、特定の理由から変更を行う場合があります。JavaMailの参照実装をサード・パーティのJavaMailに置き換える場合などは、変更を行います。
クローラCLASSPATHとは、Oracle Ultra Searchのバックエンドと同じホストで実行するクローラのCLASSPATHです。ただし、Oracle Ultra Searchには、スケーラビリティを得るために他のホストで実行できるリモート・クローラがあります。
リモート・クローラの起動には、Java Remote Method Invocation(RMI)テクノロジを使用します。その結果、リモート・クローラのCLASSPATH設定は、RMIレジストリおよびRMIデーモンのCLASSPATH設定から継承されます。
Oracle Ultra Searchのバックエンドがインストールされているホストにログオンします。$ORACLE_HOME/ultrasearch/admin/wk0addcpath.sql
ファイルの位置を特定します。
SQL*Plusを使用して、WKSYS
スーパーユーザーまたはスーパーユーザー権限を付与されたデータベース・ユーザーとして、wk0addcpath
.sql
スクリプトを実行します。(このスクリプトは、CRAWLER_CONFIG_DEFAULT
表のみを更新します。クローラを再構成して、WK$CRAWLER_CONFIG
表を正しく更新する必要もあります。)
プロンプトに従って、変更が必要なデフォルトのCLASSPATHまたはインスタンス固有のCLASSPATHを指定します。デフォルトのCLASSPATHを変更すると、その後作成されるすべてのインスタンスでそのCLASSPATHが使用されます。既存のインスタンスが変更されることはありません。
インスタンス固有のCLASSPATHを変更する場合は、プロンプトに従ってOracle Ultra Searchインスタンスの名前を入力します。デフォルトのCLASSPATHを変更する場合、ここでの入力は不要です。
プロンプトに従って、CLASSPATH全体の更新か、またはCLASSPATHの追加のいずれかを指定します。CLASSPATHの追加では、エントリがCLASSPATHの先頭に追加されます。複製のクラスの場合は通常、後続のエントリはCLASSPATHの元のエントリによってオーバーライドされます。
CLASSPATH全体を更新する場合は、プロンプトに従って新しいCLASSPATHを入力します。1つ以上のディレクトリまたはライブラリ・ファイルをCLASSPATHに追加する場合は、Oracle Ultra Searchのバックエンドがインストールされているプラットフォームに対応したCLASSPATHセパレータ(プラットフォームがUNIXの場合はコロン、Windowsの場合はセミコロン)で区切られたディレクトリやライブラリ・ファイルを入力します。
Oracle Ultra Search中間層がインストールされているリモート・クローラ・ホストにログオンします。UNIXコンピュータの場合は、$ORACLE_HOME/ultrasearch/tools/remotecrawler/scripts/unix/ define_env
ファイルの位置を特定し、開きます。Windowsコンピュータの場合は、$ORACLE_HOME\ultrasearch\tools\remotecrawler\scripts\winnt\ define_env
.bat
ファイルの位置を特定し、開きます。
define_env
ファイルでは、RMIサブシステムで使用されるすべての環境設定を指定します。CLASSPATHを変更するには、テキスト・エディタを使用して変数APPLICATION_CLASSPATH
を変更します。
これらの変更が反映されるように、RMIサブシステムを再起動してください。