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Oracle Ultra Search管理者ガイド
11gリリース1(11.1)
E05790-02
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9 Oracle Ultra Searchのアプリケーションへの実装

Oracle Ultra Searchによるアプリケーションへの検索機能の実装例について説明します。

Ultra Appliance社のデモの設定

Ultra Appliance社のイントラネット・サイトにアクセスするには、次のURLを指定します。

http://www.oracle.com/technology/products/ultrasearch/gettingstarted/

Ultra Appliance社のデータベースを設定するには、次の手順を実行します。

  1. 例9-1に示すappliances.sqlスクリプトをテキスト・エディタにコピーします。このファイルをappliances.sqlとしてデータベース・サーバー・コンピュータに保存します。

  2. 次の文を実行して、appliance.sqlをデータベース・スキーマWK_TESTにアップロードします。

    prompt > sqlplus WK_TEST/WK_TEST
    SQLPLUS > @appliance.sql;
    SQLPLUS > commit;
    SQLPLUS > exit
    

    例9-1 appliances.sqlスクリプト

    DROP TABLE product;
    CREATE TABLE product (id NUMBER PRIMARY KEY, Description VARCHAR2(200),
         Parts VARCHAR2(80));
    INSERT INTO product VALUES(1, 'Springmaster 2000', 'Cantaloupe Tray');
    INSERT INTO product VALUES(2, 'TipNClear 2000', 'TipNVac Tray');
    INSERT INTO product VALUES(3, 'Spew 2000', 'Extra Dirt' );
    INSERT INTO product VALUES(4, 'Hold Em 2000', 'Spare Magnets');
    INSERT INTO product VALUES(5, 'Pizza Legend 2000', 'No. 7 Pizza Tube');
    INSERT INTO product VALUES(6, 'SnoozePower 2000', 'Lint Screen');
    DROP TABLE problems;
    CREATE TABLE problems (Problem_ID NUMBER PRIMARY KEY, Customer_Name VARCHAR2(40),
         Product_ID NUMBER, Date_ID DATE, Problem_Description VARCHAR2(200),
         Resolution_Text VARCHAR2(200));
    INSERT INTO problems VALUES(1, 'Jones', 4, '10-Aug-03', 'Magnets pointed wrong way',
         'Solved by reversing pet');
    INSERT INTO problems VALUES(2, 'Smith', 1, '01-Oct-02', 'Cantaloupe wrong color',
         'Solved by icing down melons');
    INSERT INTO problems VALUES(3, 'Chan', 3, '10-Apr-03', 'Clogged by cat hair',
         'Solved by getting new cat');
    INSERT INTO problems VALUES(4, 'Ali', 5, '29-May-03', 'Will not work with anchovies',
         'Cannot solve');
    INSERT INTO problems VALUES(5, 'Johnson', 2, '28-Feb-03', 'Husband on couch',
         'Solved by removing husband');
    INSERT INTO problems VALUES(6, 'Kawamoto', 6, '11-Nov-02', 'Pillow too loud',
         'Solved by turning pillow over');
    INSERT INTO problems VALUES(7, 'Weiss', 3, '15-May-03', 'Dirt coming out wrong color',
         'Solved by bleaching dirt');
    INSERT INTO problems VALUES(8, 'Claire', 5, '20-Jun-03', 'Overheats cheese',
         'Solved by using better-quality cheese');
    INSERT INTO problems VALUES(9, 'Dontenmann', 2, '08-Jan-03', 'Gum stuck, will not shake out',
         'Solved by increasing power');
    INSERT INTO problems VALUES(10, 'Glass', 4, '22-Aug-03', 'Ferret allergic to magnets',
         'Solved by washing magnets');
    INSERT INTO problems VALUES(11, 'Heyboll', 1, '03-Sep-02', 'Flying cantaloupes injuring family',
         'Solved by ducking');
    

Ultra Appliance社のイントラネット・ドキュメントのクロールおよび索引付け

ここでは、Ultra Appliance社の検索管理者が、企業内イントラネットのクロールおよび索引付けを行うようにOracle Ultra Searchを設定する手順を説明します。この設定を実行すると、コール・センターのスタッフはOracle Ultra Searchを使用して、Springmaster 2000 refrigeratorについての情報を取得できるようになります。

Ultra Appliance社のイントラネットのクロールおよび索引付けを行うには、次のようにします。

  1. Oracle Ultra Search管理ツールの画面を使用して、Oracle Ultra Searchにログオンします。

    Webブラウザで、次のようにOracle Ultra Searchをインストールしたコンピュータのドメインおよびポートを入力し、その後ろに/ultrasearch/admin/index.jspを入力します。

    http://your_computer.domain:http_port/ultrasearch/admin/index.jsp
    

    次に例を示します。

    http://comp1.ultrasupply.com:7778/ultrasearch/admin/index.jsp
    
  2. ユーザー名とパスワードを入力して、Oracle Ultra Searchにログインします。次に例を示します。

    ログイン名: WK_TEST

    パスワード: WK_TEST

    ログイン画面を図9-1に示します。

    図9-1 Oracle Ultra Searchのログイン画面

    図9-1の説明が続きます
    「図9-1 Oracle Ultra Searchのログイン画面」の説明

  3. Oracle Ultra Searchのインスタンス画面を選択します。

    ブラウザ・ビューで「インスタンス」タブを選択します。

    メニューからWK_INSTインスタンスを選択し、「適用」をクリックします。

  4. Oracle Ultra Searchクローラの設定を構成します。

    ブラウザ・ビューで「クローラ」タブを選択します。

    クローラ設定には、次の値を使用します。

    • クローラ・スレッド: 20

    • プロセッサ数: 1

    • 自動言語検出: いいえ

    • デフォルト言語: 英語

    • クロールの深さ: 制限なし

    • クローラのタイムアウトしきい値: 30

    • デフォルト・キャラクタ・セット: ISO Latin-1

    • キャッシュ・ディレクトリの位置とサイズ: /tmp、5

    • クローラのロギング: /tmp/、英語

    • データベース接続文字列: このフィールドは変更しないでください。

  5. Webデータ・ソースを作成します。

    ブラウザ・ビューで、「ソース」タブを選択します。

    「Webソース」「Webソースの作成」をクリックします。

    1. 「Webソースの作成 : ステップ1」

      ソース名としてUltra Applianceと入力します。

      「開始アドレス」ヘッダーに、Ultra Appliance社のイントラネットWebサイトのデモの場所を示す完全なURLを次のように入力します。

      http://www.oracle.com/technology/products/ultrasearch/gettingstarted/
      

      「追加」をクリックし、Ultra Applianceデータ・ソースをWebアドレス・リストに追加します。

      「次」をクリックします。

    2. 「Webソースの作成 : ステップ2」(URL境界ルール)

      デフォルト値をそのまま使用し、「次へ」をクリックします。

    3. 「Webソースの作成 : ステップ3」(ドキュメント・タイプ)

      Oracle Ultra Searchクローラがクロールするドキュメントの種類を指定します。

      「ドキュメント・タイプ」で、「HTML」、「Microsoft Wordドキュメント」および「PDFドキュメント」を選択します。選択したら、「>>」をクリックして、クロールするドキュメント・タイプのリストに各ドキュメント・タイプを追加します。

      「次へ」をクリックします。

    4. 「Webソースの作成 : ステップ4」

      デフォルト値をそのまま使用し、「終了」をクリックします。

      これで、Ultra Appliance社のWebサイトのデモがWebソース・リストに追加されました。

  6. Oracle Ultra Searchクローラのスケジュールを設定します。

    「スケジュール」タブを選択し、「新規スケジュールの作成」をクリックします。

    「名前」フィールドにUltra Applianceと入力します。「ステップ2に進む」をクリックします。

    「1週ごとに月曜日の01:00時に開始」を選択します。「索引付けのオプション」で、「索引付けのためにすべてのURLを実行」を選択します。「リモート・クローラ・プロファイル」で、リストからデータベース・ホストを選択します。「ステップ3に進む」をクリックします。

    ドロップダウン・メニューから「Web」を選択します。「使用可能なソース」メニューからUltra Applianceを選択し、「>>」をクリックして「割り当てられたソース」に移動させます。「終了」をクリックします。

  7. ドキュメントのクロールおよび索引付けを開始します。

    「同期スケジュール」ページの「スケジュール」列で、Ultra Applianceを検索します。

    1. Ultra Applianceの行の「ステータス」列で、ステータスが「スケジュール」条件になっていることを確認します。

    2. 「スケジュール」をクリックします。「同期スケジュールのステータス」ページが表示されます。

    3. Oracle Ultra SearchがUltra Appliance社のイントラネット・サイトをクロールし、索引付けできるように、「すぐに実行」をクリックします。

    4. 「ステータスの更新」をクリックし、スケジュールのステータスが変更されるのを確認します。スケジュール・ステータスが「スケジュール」になったら、クロールは完了です。

Ultra Appliance社のデータベース・ドキュメントのクロールおよび索引付け

ここでは、Ultra Appliance社の検索管理者として、Ultra Appliance社のデータベースを検索するためのOracle Ultra Searchの設定方法について説明します。

「Ultra Appliance社のデモの設定」で設定したデータベースをクロールするように、Oracle Ultra Searchクローラを構成できます。

Ultra Appliance社のデータベースのクロールおよび索引付けを行うには、次のようにします。

  1. 「Ultra Appliance社のイントラネット・ドキュメントのクロールおよび索引付け」の手順1から4を実行します。

  2. 表データ・ソースを作成します。

    ブラウザ・ビューで「ソース」タブを選択し、「表」サブタブを選択します。

    「表ソース」で、「新規表ソースの作成」をクリックします。

    1. 「表ソース作成: ステップ1」

      「名前」フィールドにUltra Appliance DBなどの表ソース名を入力します。イントラネット・ドキュメントをクロールし、索引付けしたときに入力した名前は指定しないでください。

      「データベース表」では、データベース・リンクは使用できません。

      「スキーマ」フィールドに、WK_TESTのスキーマ名を入力します。

      「表名」フィールドに、問題の名前を入力します。

      「表の割当て」をクリックします。

      データベースに表が存在すると、次の注意が表示されます。

      「注意: 表problemsの検索が成功しました。」

      「ステップ2に進む」をクリックします。

    2. 「表ソース作成: ステップ2」

      言語のデフォルト値をそのまま使用します。

      「複合主キー」で、「列の追加」をクリックしてPROBLEM_ID列を追加します。

      「コンテンツ列とタイプ」で、列としてPROBLEM_DESCRIPTIONを、タイプとしてPlaintextを選択します。

      「ステップ3に進む」をクリックします。

    3. 「表ソース作成: ステップ3」

      「表ソースの詳細の確認」で、設定およびOracle Ultra Searchの出力に表示される値を確認します。

      「表ソース作成」をクリックします。

    4. 「表ソースのロギング」

      「ロギング機能使用不可」を選択し、「適用」をクリックします。

    5. 「表ソース作成: ステップ4」

      データベースでOracle Ultra Searchクローラがクロールする列および検索属性のマッピングを指定します。

      たとえば、次のように選択します。

      • 検索属性がDescription [String]の列にRESOLUTION_TEXT

      • 検索属性がAuthor [String]の列にCUSTOMER_NAME

      選択したら、「マップ」をクリックして、クロールするドキュメント・タイプのリストに各ドキュメント・タイプを追加します。

      「ステップ5に進む」をクリックします。

    6. 「表ソース作成: ステップ5」

      「表示URLなし」を選択し、「終了」をクリックします。

  3. Oracle Ultra Searchクローラのスケジュールを設定します。

    クローラ・スケジュールの設定手順は、「Ultra Appliance社のイントラネット・ドキュメントのクロールおよび索引付け」の手順6を参照してください。

    「スケジュールの作成: ステップ3/3」画面でリストから「表」を選択します。

  4. 「Ultra Appliance社のイントラネット・ドキュメントのクロールおよび検索付け」の手順7に従って、クロールおよび索引付けを開始します。

問合せの発行

ここでは、Ultra Appliance社のコール・センター・スタッフとして、Oracle Ultra Searchを使用して企業内イントラネットとデータベースを検索するための手順を説明します。Oracle Ultra SearchがUltra Applianceイントラネットとデータベースをクロールし、索引付けできるようにすると、Ultra Appliance社の情報ソースを検索できます。

Ultra Appliance社のイントラネットを問い合せるには、次のようにします。

  1. Oracle Ultra Searchの場所を示すURLを入力します。次に例を示します。

    http://your_computer.com:http_port/ultrasearch/query/search.jsp
    
  2. 「検索」フィールドにSpringmaster 2000と入力します。

    図9-2に示すような結果が表示されます。

    図9-2 Oracle Ultra Searchの検索結果

    図9-2の説明が続きます
    「図9-2 Oracle Ultra Searchの検索結果」の説明

Ultra Appliance社のデータベースを問い合せるには、次のようにします。