この章では、Oracle Ultra Searchで使用できるPL/SQL APIのリファレンス情報を提供します。APIは次のように分類されます。
各APIグループの内容を次の各表に示します。
インスタンス関連のAPIを表12-1に示します。
スケジュール関連のAPIを表12-2に示します。
ここでは、インスタンス関連のAPIを使用するためのリファレンス情報を提供します。
このプロシージャは、Oracle Ultra Searchインスタンスを作成するときに使用します。
OUS_ADM.CREATE_INSTANCE( inst_name IN VARCHAR2, schema_name IN VARCHAR2, password IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, lexer IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, stop_list IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, data_store IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, snapshot IN NUMBER DEFAULT ous_adm.NO, );
インスタンスの名前です。
スキーマの名前です。
スキーマのパスワードです。
Oracle Text索引のレクサー設定です。
Oracle Text索引のストップリスト設定です。
Oracle Text索引のデータストア設定です。
OUS_ADMがYESに設定されている場合は、スナップショット用のインスタンスを作成します。
このプロシージャは、現在のインスタンスまたはすべてのインスタンスのいずれかのインスタンス管理権限を指定したユーザーに付与するときに使用します。
OUS_ADM.GRANT_ADMIN ( user_name IN VARCHAR2, user_type IN NUMBER DEFAULT DB_USER, scope IN NUMBER DEFAULT CURRENT_INSTANCE, grant_option IN NUMBER DEFAULT NO_OPTION );
管理者権限を割り当てるユーザーの名前です。
ユーザーのタイプ(OUS_ADM.DB_USER: データベース・ユーザー、OUS_ADM.LDAP_USER: ライトウェイトsingle sign-onユーザー)です。
権限付与の有効範囲(CURRENT_INSTANCEまたはALL_INSTANCE)です。
権限を付与するオプション(NO_OPTIONまたは権限受領者がその他のユーザーに権限を付与できるWITH_GRANT)です。
このプロシージャは、指定されたユーザーからインスタンス管理者権限を取り消すときに使用します。
OUS_ADM.REVOKE_ADMIN ( user_name IN VARCHAR2, user_type IN NUMBER DEFAULT DB_USER, scope IN NUMBER DEFAULT CURRENT_INSTANCE );
権限が取り消されるユーザーの名前です。
ユーザーのタイプ(OUS_ADM.DB_USER: データベース・ユーザー、OUS_ADM.LDAP_USER: ライトウェイトsingle sign-onユーザー)です。
権限付与の有効範囲(CURRENT_INSTANCEまたはALL_INSTANCE)です。
このプロシージャは、Oracle Ultra Searchインスタンスを操作するときに使用します。ほぼすべてのOUS_ADM APIで、SET_INSTANCEを最初にコールする必要があります。
ここでは、スケジュール関連のAPIを使用するためのリファレンス情報を提供します。
このプロシージャは、クローラ・スケジュールを作成するときに使用します。スケジュールのIDを戻します。
OUS_ADM.CREATE_SCHEDULE ( name IN VARCHAR2, interval IN VARCHAR2, crawl_mode IN NUMBER DEFAULT REGULAR_CRAWL, recrawl_policy IN NUMBER DEFAUL RECRAWL_WHEN_MODIFIED, crawler_id IN NUMBER DEFAULT LOCAL_CRAWLER ) return number;
スケジュールの名前です。
スケジュール間隔です。これは、OUS_INTERVALファンクションから生成された文字列です。
クロール・モードは、REGULAR_CRAWL、CRAWL_ONLYまたはINDEX_ONLYです。
再クロール条件は、RECRAWL_WHEN_MODIFIEDまたはRECRAWL_ON_EVERYTHINGです。
スケジュールの実行に使用するクローラのIDです。LOCAL_CRAWLERまたはリモート・クローラIDです。
このファンクションは、スケジュール間隔文字列を生成するときに使用します。
OUS_ADM.INTERVAL ( type IN NUMBER, frequency IN NUMBER DEFAULT 1, start_hour IN NUMBER DEFAULT 1, start_day IN NUMBER DEFAULT 1 ) return varchar2;
スケジュール間隔のタイプです。パッケージ定数(HOURLY、DAILY、WEEKLY、MONTHLYおよびMANUAL)を指定します。
スケジュール頻度です。間隔タイプに依存し、x時間/日/週/月ごとに実行されます。MANUAL間隔タイプの場合は、使用しません。
スケジュールの起動時間を24時間形式で表します。1は午前1時を表します。HOURLYおよびMANUALスケジュールの場合は、使用しません。
スケジュールの開始日です。このパラメータは、WEEKLYおよびMONTHLY間隔でのみ使用します。曜日は0から6で指定し、0は日曜日を表します。日付は1から31で指定します。
5日ごとに午後6時から開始するように指定します。
OUS_ADM.INTERVAL(OUS_ADM.DAILY, 5, 18);
オンデマンドで起動するように指定します。
OUS_ADM.INTERVAL(OUS_ADM.MANUAL);
2週間ごとの月曜日に午前6時から開始するように指定します。
OUS_ADM.INTERVAL(type=>OUS_ADM.WEEKLY,frequency=>2,start_day=>2,start_hour=>6);
3か月ごとの1日の午後11時に開始するように指定します。
OUS_ADM.INTERVAL(OUS_ADM.MONTHLY, 3, 23, 1);
このプロシージャは、クローラ・スケジュールを更新するときに使用します。
OUS_ADM.UPDATE_SCHEDULE ( name IN VARCHAR2, operation IN NUMBER, value IN VARCHAR2 DEFAULT null );
更新するスケジュールの名前です。
対象の更新操作です。
値が必要な操作もあります。RENAME、ADD_DS、REMOVE_DS、SET_INTERVAL、CRAWL_MODE、RECRAWL_POLICYおよびSET_CRAWLERを指定できます。ENABLE_SCHEDULEおよびDISABLE_SCHEDULEは指定できません。
このパラメータは更新操作により指定する値が異なります。新しいスケジュール名(RENAME)、データ・ソース名(ADD_DSまたはREMOVE_DS)、間隔文字列(SET_INTERVAL)、クロール・モード値(CRAWL_MODE)、再クロール・ポリシー(RECRAWL)またはクローラID(SET_CRAWLER)を指定できます。
OUS_ADM.UPDATE_SCHEDULE('marketing site schedule', ous_adm.SET_INTERVAL,
OUS_ADM.INTERVAL(ous_adm.HOURLY,3);
)
OUS_ADM.UPDATE_SCHEDULE('marketing site schedule', OUS_ADM.RENAME,
'marketing site');
OUS_ADM.UPDATE_SCHEDULE('marketing site', OUS_ADM.ADD_DS,
'marketing primary site');
OUS_ADM.UPDATE_SCHEDULE('marketing site', ous_adm. DISABLE_SCHEDULE);
OUS_ADM.UPDATE_SCHEDULE('marketing site',
OUS_ADM.RECRAWL_POLICY, ous_adm.RECRAWL_ON_EVERYTHING);
この例では、1001はリモート・クローラのIDです。
OUS_ADM.UPDATE_SCHEDULE('marketing site', ous_adm.CRAWLER_ID, 1001);
ここでは、クローラ構成APIを使用するためのリファレンス情報を提供します。
このプロシージャは、クローラ構成設定の管理GUIページからの変更を防ぐために使用します。キャッシュ・ディレクトリの位置などの設定を管理GUIから制御できないようにする場合に、このプロシージャが役立ちます。サーバーの管理者がOracle Ultra Searchは管理しない場合などです。
OUS_ADM.SET_ADMIN_READONLY ( config_name IN NUMBER, read_only IN NUMBER DEFAULT YES, crawler_id IN NUMBER DEFAULT LOCAL_CRAWLER );
クローラ構成設定の名前です。次の値を指定できます。
| 構成名 | 説明 |
|---|---|
CC_CACHE_DIRECTORY |
クローラ・キャッシュ・ディレクトリ・パス |
CC_CACHE_SIZE |
キャッシュ・サイズ(MB単位) |
CC_CACHE_DELETION |
索引付け後のキャッシュ・ファイル削除の使用可能/使用不可 |
CC_LOG_DIRECTORY |
クローラ・ログ・ファイルの位置 |
設定をGUIから変更できないようにする場合は、YESに設定します。
構成を変更しているクローラのIDです。LOCAL_CRAWLERまたはリモート・クローラIDに設定できます。
このファンクションは、クローラ構成設定が読取り専用かどうかを確認するときに使用します。構成が読取り専用の場合は、IS_ADMIN_READONLYは1を戻し、そうでない場合は0を戻します。
OUS_ADM.IS_ADMIN_READONLY ( config_name IN NUMBER, crawler_id IN NUMBER DEFAULT LOCAL_CRAWLER ) return number;
クローラ構成の名前です。次の値を指定できます。
| 構成名 | 説明 |
|---|---|
CC_CACHE_DIRECTORY |
クローラ・キャッシュ・ディレクトリ・パス |
CC_CACHE_SIZE |
キャッシュ・サイズ(MB単位) |
CC_CACHE_DELETION |
索引付け後のキャッシュ・ファイル削除の使用可能/使用不可 |
CC_LOG_DIRECTORY |
クローラ・ログ・ファイルの位置 |
構成を確認しているクローラのIDです。LOCAL_CRAWLERまたはリモート・クローラIDに設定できます。
このプロシージャは、クローラ構成を更新するときに使用します。
OUS_ADM.UPDATE_CRAWLER_CONFIG ( config_name IN NUMBER, config_value IN VARCHAR2 );
クローラ構成の名前です。
構成値です。次の値を指定できます。
| 構成名 | 説明 | 値 |
|---|---|---|
CC_CACHE_DIRECTORY |
クローラ・キャッシュ・ディレクトリ・パス | 有効な任意のディレクトリ・パス |
CC_CACHE_SIZE |
キャッシュ・サイズ(MB単位) | 任意の正の整数 |
CC_CACHE_DELETION |
索引付け後のキャッシュ・ファイル削除の使用可能/使用不可 | OUS_ADM.DELETE_CACHEまたはOUS_ADM_KEEP_CACHE |
CC_LOG_DIRECTORY |
クローラ・ログ・ファイルの位置 | 有効な任意のディレクトリ・パス |
CC_DATABASE |
バックエンド・データベースへの接続文字列 | 有効な任意のJDBC接続文字列 |
CC_PASSWORD |
クローラがデータベースに接続するためのデータベース接続パスワード | インスタンスを所有するスキーマのデータベース接続パスワード |
CC_JDBC_DRIVER |
ローカル・クローラが使用するJDBCドライバ・タイプ | OUS_ADM.THIN_DRIVERまたはOUS_ADM.OCI_DRIVER |