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Oracle® Application Express管理ガイド
リリース3.2
B53791-03
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既存のワークスペースの管理

このセクションでは、Oracle Application Express管理者がOracle Application Expressインスタンス内にある既存のワークスペースを管理する方法を説明します。

このセクションの構成は次のとおりです。

既存のワークスペースの表示

既存のワークスペースページを使用して、既存のワークスペースのレポートの表示、既存のワークスペースの削除、および新しいワークスペースの作成が可能です。

既存のワークスペースを表示するには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・レポート」で、「既存のワークスペース」をクリックします。

    既存のワークスペースページは、ページ上部のナビゲーション・バーとともに表示されます。

    • 検索 - ワークスペースを検索するには、「検索」フィールドに大/小文字を区別しない問合せを入力して、「実行」をクリックします。

    • 表示 - リストに表示するワークスペースの数を変更するには、「表示」リストから選択して、「実行」をクリックします。

  4. 新しいワークスペースを作成するには、「ワークスペースの作成」をクリックして、画面に表示されるステップに従います。

  5. ワークスペースの詳細を表示するには、ワークスペース名をクリックします。詳細は、「ワークスペースの詳細ページについて」を参照してください。

ワークスペースの詳細の表示

Oracle Application Express管理者は、ワークスペースの詳細ページでワークスペース情報の表示および編集ができます。

ワークスペースの詳細を表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・レポート」で、「ワークスペースの詳細」をクリックします。

    ワークスペースの詳細ページが表示されます。

  4. ページ上部の「ワークスペース」リストから選択して、「実行」をクリックします。

    ワークスペースの詳細ページが表示されます。

ワークスペースの詳細ページについて

ワークスペースの詳細ページは、次のセクションに分かれています。

  • 名前: 「ID」、「短縮名」および「最初に割り当てられたスキーマ」など、ワークスペースに関する高度な情報が表示されます。ワークスペース名を編集するには、「属性の編集」をクリックして、画面に表示されるステップに従います。

  • スキーマ: 各ワークスペース・スキーマのデフォルトの表領域が表示されます。

    ユーザーがOracle Application Expressにログインする場合、ワークスペースという作業用の共有領域にログインします。各ワークスペースに、複数のスキーマを関連付けることができます。開発者は、ワークスペースをスキーマに関連付けることによって、スキーマ内のオブジェクトと相互作用するアプリケーションの構築、およびスキーマ内のデータベース・オブジェクトの作成が可能です。スキーマへのワークスペースの割当てを編集するには、「ワークスペースとスキーマの割当て」をクリックします。詳細は、「スキーマの管理」を参照してください。

  • 権限: 各ワークスペース・スキーマのデータベース・システム権限がリストされます。

  • ロール権限: 各ワークスペース・スキーマに付与されているデータベース・ロールがリストされます。

  • 表領域の使用率:各ワークスペース・スキーマで使用されている表領域が表示されます。

  • アプリケーション: ワークスペース内のすべてのアプリケーションがリストされます。

  • 開発者: ワークスペース内のすべてのアプリケーション開発者がリストされます。開発者を編集するには、「アプリケーション開発者の管理」をクリックします。「Oracle Application Expressインスタンスのユーザーの管理」を参照してください。

  • Application Expressユーザー: ワークスペース内のすべての定義済ユーザーがリストされます。ユーザーを編集するには、「ユーザーの管理」をクリックします。「Oracle Application Expressインスタンスのユーザーの管理」を参照してください。

  • タイプ別オブジェクト: ワークスペース内でスキーマにより使用されるオブジェクトがリストされます。

  • 変更リクエスト: Oracle Application Expressインスタンス内のすべての変更リクエストがリストされます。

  • ユーザー・アクティビティ: 日付別にユーザー・アクティビティがリストされます。

  • 開発者アクティビティ: 開発者名およびアプリケーション別に開発者アクティビティがリストされます。

ワークスペース・データベース権限の表示

Oracle Application Express管理者は、ワークスペース・データベース権限ページで、ワークスペース・データベース権限のサマリーを表示できます。

ワークスペース・データベース権限を表示するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・レポート」で、「ワークスペース・データベース権限」をクリックします。

    ワークスペース・データベース権限ページが表示されます。

  4. ワークスペースを検索するには、「検索」フィールドに大/小文字を区別しない問合せを入力して、「実行」をクリックします。

  5. 表示されるワークスペースの数を制御するには、「表示」リストから選択して、「実行」をクリックします。

  6. ワークスペースの詳細を表示するには、ワークスペース名をクリックします。

    ワークスペースの詳細ページが表示されます。詳細は、「ワークスペースの詳細の表示」を参照してください。

アクティブではないワークスペースの削除について

ホスティングされた大規模なOracle Application Expressインスタンスを管理している場合は、アクティブではないワークスペースを定期的に消去すると、他のユーザーに対してリソースを開放できます。アクティブではないワークスペースを消去するプロセスは、次のステップで構成されます。

  1. アクティブではないワークスペースを識別します。

  2. アクティブではないワークスペースに関連付けられているリソースを削除します。

  3. アクティブではないワークスペースを削除します。

このセクションの構成は次のとおりです。

アクティブではないワークスペースの識別

ワークスペースがアクティブでないかどうかを判別する場合の最初の手順は、いくつかの基本ルールを確立することです。Application Expressエンジンのカレント・スキーマにあるOracle Application Expressアクティビティ・レコードに基づいてルールを決定する方法が一般的です。

次のDDL(データ定義言語)によって、2004年6月28日以前にリクエストされ、2004年6月10日以降アクティブではないすべてのワークスペースの表が作成されます。この例では、ワークスペースごとにApplication Expressエンジン・スキーマ内の最新の更新に関するキーを確認することで、アクティブでないかどうかが判別されます。

ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_030200;
CREATE TABLE ws_to_purge AS
 SELECT c.security_group_id, c.company_name, c.admin_email, c.request_date,
 SYSDATE last_updated_on, 'Y' ok_to_delete
   FROM wwv_flow_provision_company c
  WHERE
c.request_date <= to_date('20040628','YYYYMMDD') AND
     (  not exists
 (SELECT NULL /* Activity Log */
        FROM wwv_flow_activity_log l
       WHERE l.security_group_id = c.security_group_id
         AND l.time_stamp > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
 )
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* workspace applications */
        FROM wwv_flows f
       WHERE f.security_group_id = c.security_group_id
         AND f.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Pages */
        FROM wwv_flow_steps s
       WHERE s.security_group_id = c.security_group_id
         AND s.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Regions */
        FROM wwv_flow_page_plugs p
       WHERE p.security_group_id = c.security_group_id
         AND p.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Items */
        FROM wwv_flow_step_items i
       WHERE i.security_group_id = c.security_group_id
         AND i.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Templates */
        FROM wwv_flow_templates t
       WHERE t.security_group_id = c.security_group_id
         AND t.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* Files uploaded */
        FROM wwv_flow_file_objects$ o
       WHERE o.security_group_id = c.security_group_id
         AND o.created_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'))
    AND NOT EXISTS
     (SELECT NULL /* SQL Workshop history */
        FROM wwv_flow_sw_sql_cmds s
       WHERE s.security_group_id = c.security_group_id
         AND s.created_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'));

アクティブではないワークスペースを識別した後、それらを消去できます。次の2ステップの操作で、アクティブではないワークスペースを消去します。

  • まず、アクティブではない各ワークスペースに関連付けられているリソース(データベース・スキーマ、表領域およびデータファイル)を削除します。

  • 次に、アクティブではないワークスペースをOracle Application Expressから削除します。

アクティブではないワークスペースに関連付けられているリソースの削除

アクティブではないワークスペースを1つの表で識別した後、それらを削除します。


注意:

アクティブではないワークスペースに関連付けられているスキーマ、表領域またはデータファイルを削除する前に、それらのリソースが他のワークスペースまたはアプリケーションで使用されていないことを確認してください。

アクティブではないワークスペースに関連付けられているリソースを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 識別したアクティブではないワークスペースが含まれている表をwwv_flow_company_schemasに結合して、削除するワークスペースで使用されているスキーマを識別します。

  2. アクティブではないワークスペースによって排他的に使用されているスキーマ、表領域およびデータファイルをデータベースから削除します。次のような問合せを実行して、削除するスキーマを識別できます。

    SELECT s.schema
      FROM ws_to_purge ws,
           wwv_flow_company_schemas s
    WHERE s.security_group_id = ws.security_group_id
       AND ws.ok_to_delete = 'Y';
    

アクティブではないワークスペースの削除

アクティブではないワークスペースに関連付けられているリソースを削除すると、そのワークスペースを削除できます。アクティブではないワークスペースは、Oracle Application Express管理サービス・アプリケーションを使用して手動で削除できます。また、次のPL/SQLの例に示すように、プログラムによって削除できます。

BEGIN 
     FOR c1 IN (SELECT security_group_id  
                 FROM ws_to_purge
                 WHERE ok_to_delete = 'Y')
     LOOP
         WWV_FLOW_PROVISIONING.TERMINATE_SERVICE_BY_SGID(c1.security_group_id);
     END LOOP;
 END;

ワークスペースの削除

ワークスペースを削除しても、関連付けられているデータベース・オブジェクトは削除されません。関連付けられているスキーマを削除する場合、データベース管理者(DBA)は、Oracle Enterprise Manager、SQL*Plusなどの標準的なデータベース管理ツールを使用する必要があります。


参照:


このセクションの構成は次のとおりです。

完全開発環境でのワークスペースの削除

完全開発環境でワークスペースを削除するには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペース・レポート」で、「既存のワークスペース」をクリックします。

  4. 「アクション」列で、「削除」をクリックします。

  5. 画面に表示される手順に従います。

ランタイム開発環境でのワークスペースの削除

ランタイム開発環境でワークスペースを削除するには、次のステップを実行します。

  1. SQL*Plusを起動して、SYSとしてOracle Application Expressがインストールされているデータベースに接続します。次に例を示します。

    • Windowsの場合:

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
      connect sys as sysdba
      
    • UNIXおよびLinuxの場合:

      $ sqlplus /nolog
      connect sys as sysdba
      

    プロンプトが表示されたら、適切なパスワードを入力します。

  2. 次の文を実行します。

    ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_030200
    
  3. 次の文を実行します。

    BEGIN
    APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_WORKSPACE(WORKSPACE_NAME, DROP_USER, DROP_TABLESPACE)
    END;
    

    各要素の意味は次のとおりです。

    • WORKSPACE_NAMEは、ワークスペースの名前です。

    • DROP_USERは、YまたはNのいずれかです。デフォルトはNです。

    • DROP_TABLESPACEは、YまたはNのいずれかです。デフォルトはNです。

ワークスペースのロック

Oracle Application Express管理者は、セキュリティまたはパフォーマンスの問題に対処するために、ワークスペースをロックできます。ワークスペースのロックにより、ワークスペース内のすべてのワークスペース管理者、開発者およびユーザーのアカウントは即時にロックされます。また、ワークスペース内のすべてのアプリケーションのステータスが「使用不可」に変更されます。


警告:

ワークスペースのロックにより、ワークスペースへのアクセスは永続的にできなくなります。

ワークスペースをロックするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペースの管理」で、「ワークスペースのロック」をクリックします。

  4. 「ワークスペース」で、ロックするワークスペースを選択して、「次へ」をクリックします。

  5. アプリケーションおよびユーザーに関する情報を確認して、「ワークスペースのロック」をクリックします。

ワークスペースのエクスポートおよびインポート

ワークスペースおよび関連付けられているすべてのユーザーを新規Oracle Application Expressインスタンスに移動するには、Oracle Application Express管理者はワークスペースをエクスポートする必要があります。ワークスペースをエクスポートすると、Oracle Application Expressによってテキスト・ファイルが生成されます。このファイルには、ワークスペース、ワークスペース内のすべてのユーザーおよびワークスペース内のすべてのグループ(該当する場合)についての情報が含まれます。このファイルを使用して、別のOracle Application Expressインスタンスにワークスペースをインポートできます。

この方法ではワークスペース、ユーザーおよびグループのみがインポートされることに注意してください。このファイルに、次の情報は含まれません。

  • このワークスペースに関連付けられているスキーマ、またはそれらのスキーマ内のオブジェクト。

  • アプリケーション、イメージ、カスケード・スタイルシートおよび静的テキスト・ファイル。

これらのアイテムは個別にエクスポートする必要があります。


参照:

Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドの「アプリケーションのデプロイ」

このセクションの構成は次のとおりです。

ワークスペースのエクスポート

ワークスペースをエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペースの管理」で、「ワークスペースのエクスポート」をクリックします。

  4. ワークスペースを選択して、「ワークスペースのエクスポート」をクリックします。

  5. 選択したワークスペースをエクスポートするには、「ファイルを保存」をクリックします。

  6. 画面に表示される手順に従います。

ワークスペースのインポート

ワークスペースをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。

  3. 「ワークスペースの管理」で、「ワークスペースのインポート」をクリックします。

  4. 「参照」をクリックし、ワークスペースのエクスポート・ファイルを選択して、「次へ」をクリックします。

  5. ワークスペースをインストールするには、「インストール」をクリックします。

  6. 画面に表示される手順に従います。