このセクションでは、Oracle Application Express管理者がOracle Application Expressインスタンス内にある既存のワークスペースを管理する方法を説明します。
このセクションの構成は次のとおりです。
既存のワークスペースページを使用して、既存のワークスペースのレポートの表示、既存のワークスペースの削除、および新しいワークスペースの作成が可能です。
既存のワークスペースを表示するには、次のステップを実行します。
Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。
「ワークスペースの管理」をクリックします。
「ワークスペース・レポート」で、「既存のワークスペース」をクリックします。
既存のワークスペースページは、ページ上部のナビゲーション・バーとともに表示されます。
検索 - ワークスペースを検索するには、「検索」フィールドに大/小文字を区別しない問合せを入力して、「実行」をクリックします。
表示 - リストに表示するワークスペースの数を変更するには、「表示」リストから選択して、「実行」をクリックします。
新しいワークスペースを作成するには、「ワークスペースの作成」をクリックして、画面に表示されるステップに従います。
ワークスペースの詳細を表示するには、ワークスペース名をクリックします。詳細は、「ワークスペースの詳細ページについて」を参照してください。
Oracle Application Express管理者は、ワークスペースの詳細ページでワークスペース情報の表示および編集ができます。
ワークスペースの詳細を表示するには、次の手順を実行します。
Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。
「ワークスペースの管理」をクリックします。
「ワークスペース・レポート」で、「ワークスペースの詳細」をクリックします。
ワークスペースの詳細ページが表示されます。
ページ上部の「ワークスペース」リストから選択して、「実行」をクリックします。
ワークスペースの詳細ページが表示されます。
ワークスペースの詳細ページは、次のセクションに分かれています。
名前: 「ID」、「短縮名」および「最初に割り当てられたスキーマ」など、ワークスペースに関する高度な情報が表示されます。ワークスペース名を編集するには、「属性の編集」をクリックして、画面に表示されるステップに従います。
スキーマ: 各ワークスペース・スキーマのデフォルトの表領域が表示されます。
ユーザーがOracle Application Expressにログインする場合、ワークスペースという作業用の共有領域にログインします。各ワークスペースに、複数のスキーマを関連付けることができます。開発者は、ワークスペースをスキーマに関連付けることによって、スキーマ内のオブジェクトと相互作用するアプリケーションの構築、およびスキーマ内のデータベース・オブジェクトの作成が可能です。スキーマへのワークスペースの割当てを編集するには、「ワークスペースとスキーマの割当て」をクリックします。詳細は、「スキーマの管理」を参照してください。
権限: 各ワークスペース・スキーマのデータベース・システム権限がリストされます。
ロール権限: 各ワークスペース・スキーマに付与されているデータベース・ロールがリストされます。
表領域の使用率:各ワークスペース・スキーマで使用されている表領域が表示されます。
アプリケーション: ワークスペース内のすべてのアプリケーションがリストされます。
開発者: ワークスペース内のすべてのアプリケーション開発者がリストされます。開発者を編集するには、「アプリケーション開発者の管理」をクリックします。「Oracle Application Expressインスタンスのユーザーの管理」を参照してください。
Application Expressユーザー: ワークスペース内のすべての定義済ユーザーがリストされます。ユーザーを編集するには、「ユーザーの管理」をクリックします。「Oracle Application Expressインスタンスのユーザーの管理」を参照してください。
タイプ別オブジェクト: ワークスペース内でスキーマにより使用されるオブジェクトがリストされます。
変更リクエスト: Oracle Application Expressインスタンス内のすべての変更リクエストがリストされます。
ユーザー・アクティビティ: 日付別にユーザー・アクティビティがリストされます。
開発者アクティビティ: 開発者名およびアプリケーション別に開発者アクティビティがリストされます。
Oracle Application Express管理者は、ワークスペース・データベース権限ページで、ワークスペース・データベース権限のサマリーを表示できます。
ワークスペース・データベース権限を表示するには、次の手順を実行します。
Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。
「ワークスペースの管理」をクリックします。
「ワークスペース・レポート」で、「ワークスペース・データベース権限」をクリックします。
ワークスペース・データベース権限ページが表示されます。
ワークスペースを検索するには、「検索」フィールドに大/小文字を区別しない問合せを入力して、「実行」をクリックします。
表示されるワークスペースの数を制御するには、「表示」リストから選択して、「実行」をクリックします。
ワークスペースの詳細を表示するには、ワークスペース名をクリックします。
ワークスペースの詳細ページが表示されます。詳細は、「ワークスペースの詳細の表示」を参照してください。
ホスティングされた大規模なOracle Application Expressインスタンスを管理している場合は、アクティブではないワークスペースを定期的に消去すると、他のユーザーに対してリソースを開放できます。アクティブではないワークスペースを消去するプロセスは、次のステップで構成されます。
アクティブではないワークスペースを識別します。
アクティブではないワークスペースに関連付けられているリソースを削除します。
アクティブではないワークスペースを削除します。
このセクションの構成は次のとおりです。
ワークスペースがアクティブでないかどうかを判別する場合の最初の手順は、いくつかの基本ルールを確立することです。Application Expressエンジンのカレント・スキーマにあるOracle Application Expressアクティビティ・レコードに基づいてルールを決定する方法が一般的です。
次のDDL(データ定義言語)によって、2004年6月28日以前にリクエストされ、2004年6月10日以降アクティブではないすべてのワークスペースの表が作成されます。この例では、ワークスペースごとにApplication Expressエンジン・スキーマ内の最新の更新に関するキーを確認することで、アクティブでないかどうかが判別されます。
ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_030200; CREATE TABLE ws_to_purge AS SELECT c.security_group_id, c.company_name, c.admin_email, c.request_date, SYSDATE last_updated_on, 'Y' ok_to_delete FROM wwv_flow_provision_company c WHERE c.request_date <= to_date('20040628','YYYYMMDD') AND ( not exists (SELECT NULL /* Activity Log */ FROM wwv_flow_activity_log l WHERE l.security_group_id = c.security_group_id AND l.time_stamp > to_date('20040610','YYYYMMDD')) ) AND NOT EXISTS (SELECT NULL /* workspace applications */ FROM wwv_flows f WHERE f.security_group_id = c.security_group_id AND f.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD')) AND NOT EXISTS (SELECT NULL /* Pages */ FROM wwv_flow_steps s WHERE s.security_group_id = c.security_group_id AND s.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD')) AND NOT EXISTS (SELECT NULL /* Regions */ FROM wwv_flow_page_plugs p WHERE p.security_group_id = c.security_group_id AND p.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD')) AND NOT EXISTS (SELECT NULL /* Items */ FROM wwv_flow_step_items i WHERE i.security_group_id = c.security_group_id AND i.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD')) AND NOT EXISTS (SELECT NULL /* Templates */ FROM wwv_flow_templates t WHERE t.security_group_id = c.security_group_id AND t.last_updated_on > to_date('20040610','YYYYMMDD')) AND NOT EXISTS (SELECT NULL /* Files uploaded */ FROM wwv_flow_file_objects$ o WHERE o.security_group_id = c.security_group_id AND o.created_on > to_date('20040610','YYYYMMDD')) AND NOT EXISTS (SELECT NULL /* SQL Workshop history */ FROM wwv_flow_sw_sql_cmds s WHERE s.security_group_id = c.security_group_id AND s.created_on > to_date('20040610','YYYYMMDD'));
アクティブではないワークスペースを識別した後、それらを消去できます。次の2ステップの操作で、アクティブではないワークスペースを消去します。
まず、アクティブではない各ワークスペースに関連付けられているリソース(データベース・スキーマ、表領域およびデータファイル)を削除します。
次に、アクティブではないワークスペースをOracle Application Expressから削除します。
アクティブではないワークスペースを1つの表で識別した後、それらを削除します。
注意: アクティブではないワークスペースに関連付けられているスキーマ、表領域またはデータファイルを削除する前に、それらのリソースが他のワークスペースまたはアプリケーションで使用されていないことを確認してください。 |
アクティブではないワークスペースに関連付けられているリソースを削除するには、次の手順を実行します。
識別したアクティブではないワークスペースが含まれている表をwwv_flow_company_schemas
に結合して、削除するワークスペースで使用されているスキーマを識別します。
アクティブではないワークスペースによって排他的に使用されているスキーマ、表領域およびデータファイルをデータベースから削除します。次のような問合せを実行して、削除するスキーマを識別できます。
SELECT s.schema FROM ws_to_purge ws, wwv_flow_company_schemas s WHERE s.security_group_id = ws.security_group_id AND ws.ok_to_delete = 'Y';
アクティブではないワークスペースに関連付けられているリソースを削除すると、そのワークスペースを削除できます。アクティブではないワークスペースは、Oracle Application Express管理サービス・アプリケーションを使用して手動で削除できます。また、次のPL/SQLの例に示すように、プログラムによって削除できます。
BEGIN FOR c1 IN (SELECT security_group_id FROM ws_to_purge WHERE ok_to_delete = 'Y') LOOP WWV_FLOW_PROVISIONING.TERMINATE_SERVICE_BY_SGID(c1.security_group_id); END LOOP; END;
ワークスペースを削除しても、関連付けられているデータベース・オブジェクトは削除されません。関連付けられているスキーマを削除する場合、データベース管理者(DBA)は、Oracle Enterprise Manager、SQL*Plusなどの標準的なデータベース管理ツールを使用する必要があります。
このセクションの構成は次のとおりです。
完全開発環境でワークスペースを削除するには、次のステップを実行します。
Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。
「ワークスペースの管理」をクリックします。
「ワークスペース・レポート」で、「既存のワークスペース」をクリックします。
「アクション」列で、「削除」をクリックします。
画面に表示される手順に従います。
ランタイム開発環境でワークスペースを削除するには、次のステップを実行します。
SQL*Plusを起動して、SYS
としてOracle Application Expressがインストールされているデータベースに接続します。次に例を示します。
Windowsの場合:
SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus /nolog
connect sys as sysdba
UNIXおよびLinuxの場合:
$ sqlplus /nolog connect sys as sysdba
プロンプトが表示されたら、適切なパスワードを入力します。
次の文を実行します。
ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = APEX_030200
次の文を実行します。
BEGIN APEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_WORKSPACE(WORKSPACE_NAME, DROP_USER, DROP_TABLESPACE) END;
各要素の意味は次のとおりです。
WORKSPACE_NAME
は、ワークスペースの名前です。
DROP_USER
は、YまたはNのいずれかです。デフォルトはNです。
DROP_TABLESPACE
は、Y
またはN
のいずれかです。デフォルトはN
です。
Oracle Application Express管理者は、セキュリティまたはパフォーマンスの問題に対処するために、ワークスペースをロックできます。ワークスペースのロックにより、ワークスペース内のすべてのワークスペース管理者、開発者およびユーザーのアカウントは即時にロックされます。また、ワークスペース内のすべてのアプリケーションのステータスが「使用不可」に変更されます。
警告: ワークスペースのロックにより、ワークスペースへのアクセスは永続的にできなくなります。 |
ワークスペースをロックするには、次の手順を実行します。
Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。
「ワークスペースの管理」をクリックします。
「ワークスペースの管理」で、「ワークスペースのロック」をクリックします。
「ワークスペース」で、ロックするワークスペースを選択して、「次へ」をクリックします。
アプリケーションおよびユーザーに関する情報を確認して、「ワークスペースのロック」をクリックします。
ワークスペースおよび関連付けられているすべてのユーザーを新規Oracle Application Expressインスタンスに移動するには、Oracle Application Express管理者はワークスペースをエクスポートする必要があります。ワークスペースをエクスポートすると、Oracle Application Expressによってテキスト・ファイルが生成されます。このファイルには、ワークスペース、ワークスペース内のすべてのユーザーおよびワークスペース内のすべてのグループ(該当する場合)についての情報が含まれます。このファイルを使用して、別のOracle Application Expressインスタンスにワークスペースをインポートできます。
この方法ではワークスペース、ユーザーおよびグループのみがインポートされることに注意してください。このファイルに、次の情報は含まれません。
このワークスペースに関連付けられているスキーマ、またはそれらのスキーマ内のオブジェクト。
アプリケーション、イメージ、カスケード・スタイルシートおよび静的テキスト・ファイル。
これらのアイテムは個別にエクスポートする必要があります。
参照: Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドの「アプリケーションのデプロイ」 |
このセクションの構成は次のとおりです。
ワークスペースをエクスポートするには、次の手順を実行します。
Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。
「ワークスペースの管理」をクリックします。
「ワークスペースの管理」で、「ワークスペースのエクスポート」をクリックします。
ワークスペースを選択して、「ワークスペースのエクスポート」をクリックします。
選択したワークスペースをエクスポートするには、「ファイルを保存」をクリックします。
画面に表示される手順に従います。
ワークスペースをインポートするには、次の手順を実行します。
Oracle Application Express管理サービスへログインします。「Oracle Application Express管理サービスへのログイン」を参照してください。
「ワークスペースの管理」をクリックします。
「ワークスペースの管理」で、「ワークスペースのインポート」をクリックします。
「参照」をクリックし、ワークスペースのエクスポート・ファイルを選択して、「次へ」をクリックします。
ワークスペースをインストールするには、「インストール」をクリックします。
画面に表示される手順に従います。