アプリケーションの計算は、単一のページ・レベル・アイテムまたはアプリケーション・レベル・アイテムの値を設定するロジックの単位であり、アプリケーション内の複数のページにわたって同じポイントで実行されます。ページ・レベルの計算と同様に、アプリケーションの計算も静的値、アイテム値、PL/SQLまたはSQLに基づくことができます。
この項に含まれる内容は次のとおりです。
アプリケーション・アイテムの一般的な用途は、アプリケーションで最後に参照されたページの値を格納することです。アイテムに値を格納することで、戻るボタンを追加して、計算で求められたページ番号にユーザーをリダイレクトできます。このタイプの計算は、たとえばユーザーがエラー・ページを取り消せるようにする場合に効果的です。
次に、最後にアクセスされたページを格納する計算の例を示します。この例では、計算によって次のことが実行されます。
LAST_PAGE
というアイテムへの最後にアクセスされたアプリケーション・ページの格納
CURRENT_PAGE_ITEM
の値が次に示す計算ボディを含むPL/SQLのファンクション本体のタイプであるかどうかの確認
BEGIN :LAST_PAGE := nvl(:CURRENT_PAGE,:APP_PAGE_ID); :CURRENT_PAGE := :APP_PAGE_ID; RETURN :LAST_PAGE; END;
アプリケーションの計算を作成するには、次のステップを実行します。
共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
アプリケーションを選択します。
アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。
共有コンポーネント・ページが表示されます。
「ロジック」で、「アプリケーションの計算」を選択します。
「作成」をクリックします。
「アイテム」で、次の項目を指定します。
順序: このコンポーネントの順序を指定します。これによって評価の順序が決まります。
計算アイテム: この計算によって影響を受けるアイテムを選択します。
「計算ポイント」で、この計算を実行するプロセス・ポイントを選択します。「送信後」を選択すると、ページが表示され送信された後でのみ計算が実行されます。
「計算」で、次の項目を指定します。
計算タイプ - この計算の実行方法を選択します。
計算: 計算タイプに対応する計算ロジックを入力します。
計算エラー・メッセージ: 計算が失敗した場合に表示されるエラー・メッセージを入力します。
「認可スキーム」(オプション)で、認可スキームを選択します。この計算を実行するには、選択した認可スキームがTrueと評価される必要があります。
「条件」で、次の項目を指定します。
条件タイプ: この計算を実行するために満たされる必要がある条件タイプを選択します。
式1および式2 - これらの属性を使用して、計算が実行されるかどうかを条件付きで制御します。選択した特定の条件タイプに基づいて、この属性に値を入力します。指定した条件が満たされた場合、計算が実行されます。
「ビルド・オプション」(オプション)で、このコンポーネント用のビルド・オプションを選択します。詳細は、「ビルド・オプションを使用した構成の制御」を参照してください。
「作成」をクリックします。
アプリケーションの計算を作成すると、アプリケーション計算履歴レポートを表示できます。
アプリケーション計算履歴レポートにアクセスするには、次のステップを実行します。
「ワークスペース」ホームページにナビゲートします。
「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
アプリケーションを選択します。
アプリケーション・ビルダーが表示されたら、「共有コンポーネント」をクリックします。
「ロジック」で、「アプリケーションの計算」を選択します。
ページ上部の「履歴」タブを選択します。
このアプリケーション計算履歴レポートには、最近変更されたアプリケーション計算の履歴が日付ごとに表示されます。