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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース3.2
B53794-04
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アプリケーション・プロセスの理解

アプリケーション・プロセスとは、アプリケーションの複数ページからのプロセスを使用して、特定のポイントで実行されるように設定されているPL/SQLロジックのブロックです。デフォルトでは、アプリケーション・プロセスはアプリケーション内のすべてのページについて同じポイントで実行されます。ただし、特定のページに対する条件を適用して、プロセスが実行されるタイミングを制御できます。

この項に含まれる内容は次のとおりです。

オンデマンド・アプリケーション・プロセスについて

特殊なタイプのアプリケーション・プロセスとして、オンデマンド・プロセスがあります。オンデマンド・アプリケーション・プロセスは、「オンデマンド」というプロセス・ポイントを持ち、ページ・レベルのオンデマンド・プロセスからコールされると実行されます。オンデマンド・プロセスは、複数のページにわたって様々な実行ポイントから実行するPL/SQLロジックがある場合に有効です。

ページ・リクエストからのオンデマンド・プロセスの実行

次の構文を使用すると、ページ・リクエストでオンデマンド・プロセスを実行できます。

f?p=application_id:page_id:session:APPLICATION_PROCESS=process_id

説明:

  • application_id は、アプリケーションIDまたは英数字の別名です。

  • page_idは、ページ番号または英数字の別名です。

  • session は、セッションIDです。

  • APPLICATION_PROCESS=process_idは、キーワードAPPLICATION_PROCESS=の後に、「オンデマンド」のプロセス・ポイントを持つアプリケーション・レベル・プロセスのプロセスIDまたは英数字の名前が続いたものです。

この構文を使用すると、Application Expressエンジンでリクエストが認識され、次のルールを使用して処理されます。

  • URL内のページ番号は、任意のページ番号または別名にできます。このタイプのリクエストでは特定のページにアクセスすることはないため、ページ番号または別名は構文プレースホルダとしてのみ必要です。

  • プロセス認可スキーム、アプリケーションの認可スキームおよびプロセス条件がサポートされます。

  • URLでセッション・ステート(アイテムの名前および値)を設定することはできますが、「キャッシュのクリア」オプションは無視されます。

  • 認証、認可、またはプロセス条件が失敗してもエラー・メッセージや失敗に対するその他のインジケータは表示されず、多くの場合、空白ページが表示されます。

  • プロセスを名前で指定すると、指定した(大/小文字が区別される)名前を持つ最初のプロセスが検出されます。

アプリケーション・プロセスの例

アプリケーション・プロセスを使用する場合の例として、ショッピング・カート・アプリケーションがあげられます。たとえば、ページ・ビューごとにユーザーのショッピング・カートの中身を表示する必要があるとします。これを行うには、アプリケーションのページ0(ゼロ)に、アプリケーション・レベル・アイテムTOTAL_CART_ITEMSおよびTOTAL_PURCHASE_PRICEの値を表示するリージョンを作成します。

各ページでTOTAL_CART_ITEMSおよびTOTAL_PURCHASE_PRICEの値を設定するプロセスを記述するかわりに、「ロード時: ヘッダーの前」というタイプのアプリケーション・プロセスを記述して、これらの値を計算できます。これによって、Application Expressエンジンは、アプリケーションをレンダリングするよう各ページでプロセスを実行します。この結果、各ページでTOTAL_CART_ITEMSおよびTOTAL_PURCHASE_PRICEの最新の値が表示されます。

アプリケーション・プロセスの作成

アプリケーション・プロセスを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。

    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「ロジック」で、「アプリケーション・プロセス」を選択します。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. 「指定」で、次のステップを実行します。

    1. 名前: アプリケーション・プロセスの名前を入力します。

    2. 順序: このプロセスの順序番号を指定します。この順序番号によって、その他のプロセスに対するこのプロセスの相対的な評価順序が決まります。

    3. ポイント - このプロセスを実行するポイントを指定します。

    4. 「次へ」をクリックします。

  5. 「ソース」で、次のステップを実行します。

    1. プロセス・テキスト: プロセスのソースとなるテキストを入力します。

    2. 「エラー・メッセージ」: プロセスでエラーが発生した場合に表示するエラー・メッセージを入力します。

    3. 「次へ」をクリックします。

  6. 「条件付け」で、次のステップを実行します。

    1. 条件タイプ: このプロセスを実行するために満たされる必要がある条件タイプを選択します。

    2. 式1、式2 - これらの属性を使用して、プロセスが実行されるかどうかを条件付きで制御します。選択した特定の条件タイプに基づいて、この属性に値を入力します。指定した条件が満たされた場合、プロセスが実行されます。

    3. 「プロセスの作成」をクリックします。

アプリケーション・プロセス・ページについて

アプリケーション・プロセスを作成すると、そのアプリケーション・プロセスがアプリケーション・プロセス・ページに表示されます。「ビュー」リストから選択して、ページの表示方法を制御します。使用可能なオプションは次のとおりです。

  • アイコン(デフォルト): 各プロセスを大きいアイコンとして表示します。プロセスを編集するには、該当するアイコンをクリックします。

  • 詳細: 各アプリケーション・プロセスをレポートで1行に表示します。プロセスを編集するには、名前をクリックします。

アプリケーション・プロセス・レポートへのアクセス

アプリケーション・プロセスを作成すると、使用状況レポートおよび履歴レポートにアクセスできます。

アプリケーション・プロセス・レポートにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. 「ワークスペース」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

  3. アプリケーションを選択します。

  4. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

  5. 「ロジック」で、「アプリケーション・プロセス」を選択します。

  6. ページ上部の次のいずれかのタブを選択します。

    • 使用状況

    • 履歴

  7. 画面に表示されるステップに従います。

使用状況

「使用状況」をクリックすると、アプリケーション・プロセスの使用状況ページが表示されます。このページには、カレント・アプリケーションで使用されるアプリケーション・プロセスが表示されます。

履歴

「履歴」をクリックすると、アプリケーション・プロセス履歴ページが表示されます。このページには、最近変更されたアプリケーション・プロセスの履歴が日付ごとに表示されます。