ヘッダーをスキップ
Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース3.2
B53794-04
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

パッケージ・プロセスの理解

あるOracle Application Expressインスタンスから別のインスタンスにアプリケーションを移動するには、アプリケーションで使用されるメタデータとサポートするオブジェクトの両方を次のように移動する必要があります。

  1. アプリケーション定義およびすべての関連ファイルを移動します。「別の開発インスタンスへのアプリケーションの移動方法」を参照してください。

  2. サポートするオブジェクトを移動します。データベースの依存性レポートを確認して、移動するオブジェクトを決定します。「データベース・オブジェクトの依存性レポートについて」および「パッケージ・アプリケーションの作成方法」を参照してください。

この項には、次の項目が含まれます。

考慮するデプロイ・オプション

アプリケーション・ビルダーでアプリケーションを開発する場合は、特定のワークスペース内でアプリケーションを作成します。各ワークスペースには、一意のIDおよび名前が含まれます。通常は、開発インスタンスでアプリケーションを作成し、本番インスタンスにアプリケーションをデプロイします。

デプロイ・プロセスでは、アプリケーションID、ワークスペース、データベースまたはOracle HTTP Serverに既存のものを使用するか、新規に作成するかを、それぞれに判断する必要があります。考慮するデプロイ・オプションには、次のものがあります。

  1. Application Expresエンド・ユーザーの作成:アプリケーションをデプロイする最も簡単な方法は、Application Expressのエンド・ユーザーを作成し、そのユーザーにURLおよびログイン情報を送信することです。この方法は、少数で寛容なユーザーを持つアプリケーションに有効です。「アプリケーションURLの公開について」およびOracle Application Express管理ガイドの「Application Expressのユーザー管理」を参照してください。

  2. 同一ワークスペースおよび同一スキーマの使用: アプリケーションをエクスポートしてからインポートし、別のアプリケーションIDを使用してインストールします。この方法は、基礎になるオブジェクトに対する変更は少ないが、アプリケーションの機能に対して頻繁に変更がある場合に有効です。

  3. 別のワークスペースおよび同じスキーマの使用: アプリケーションをエクスポートしてから別のワークスペースにインポートします。この方法は、開発者によって本番アプリケーションが変更されないようにするために有効です。

  4. 別のワークスペースおよび別のスキーマの使用: アプリケーションをエクスポートしてから別のワークスペースにインポートし、異なるスキーマを使用するためにアプリケーションをインストールします。この新しいスキーマには、アプリケーションに必要なデータベース・オブジェクトが含まれている必要があります。「データベース・オブジェクトの依存性レポートについて」を参照してください。

  5. すべてのバリエーションによる別のデータベースの使用:アプリケーションをエクスポートしてから別のOracle Application Expressインスタンスにインポートし、異なるスキーマおよびデータベースを使用してインストールします。

ワークスペースをコピーするかどうかの決定

既存のワークスペースをコピーするかどうかを判断する際に、プリファレンスが問題になります。本番バージョンでは関係するすべてのオブジェクトへのアクセスが必要であることを覚えておいてください。たとえば、次のような場合にワークスペースをコピーする必要があります。

  • アプリケーションをワークスペース内の他のOracle Application Expressオブジェクトにサブスクライブする場合。

  • アプリケーションでOracle Application Express認証に依存する場合。ワークスペースをコピーすると、自動的にすべての必要なユーザー・データが移行されます。

データベースをコピーするかどうかの決定

データベースをコピーするかどうかを判断する際、アプリケーションが実行されるスキーマは、開発インスタンスと同じオブジェクトにアクセスする必要があることを覚えておいてください。スキーマの実際の名前は重要ではありません。スキーマ名は、インポート・プロセスで変更できます。

アプリケーションIDについて

開発バージョンと本番バージョンのアプリケーションで、アプリケーションIDを一致させる必要はありません。実際、アプリケーションにアプリケーションIDをハード・コードしないことをお薦めします。かわりにアプリケーションの別名(定義の編集ページで定義される)を使用するか、組込み置換文字列(APP_IDおよびAPP_ALIAS)を使用します。置換文字列は、アプリケーションの機能に影響なくアプリケーションIDを変更できるため、置換文字列の使用をお薦めします。


関連項目:

アプリケーションの別名の定義については「名前」を、APP_IDおよびAPP_ALIASの使用方法については「組込み置換文字列について」を参照してください。

新規HTTPサーバーのインストールの決定

実行時、Oracle Application Expressは、埋込みPL/SQLゲートウェイ、またはOracle HTTP Serverとmod_plsqlにアクセスする必要があります。HTTPサーバーをインストールすることにより、アプリケーションの開発バージョンと本番バージョンを分割することができます。HTTPサーバーの構成オプションの詳細は、オペレーティング環境に適切なインストレーション・ガイドのHTTPサーバーの選択に関するセクションを参照してください。詳細は、「関連ドキュメント」を参照してください。