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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース3.2
B53794-04
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Oracle Application Expressアプリケーション開発のライフ・サイクルについて

アプリケーション・ビルダーを使用してアプリケーションを開発する際、次のように大きく異なる2つの開発方法を考慮する必要があります。

1つ目の方法は、柔軟性がありすぎてプロジェクトが完成しない危険性があります。それとは対照的に2つ目の方法は、理論上は決められた要件を満たしていても、エンド・ユーザーのニーズにあわないアプリケーションが作成される可能性があります。

考慮すべきシステム開発のライフ・サイクル方法論

システム開発のライフ・サイクル(SDLC)は、定義された一連のステップを使用した、ソフトウェア開発全体のプロセスです。Oracle Application Expressには、アプリケーション開発に便利な多数のSDLCモデルがあります。

SDLCウォーターフォールは、最も有名なモデルでしょう。この方法では、開発プロセスは次の段階に分類されます。

  1. プロジェクトのプランニング

  2. 要件の定義

  3. 設計

  4. 開発

  5. 統合およびテスト

  6. インストールおよび採用

  7. メンテナンス

この方法は、ある段階の出力結果が次の段階の入力内容になることから、ウォーターフォールと呼ばれます。この方法には、前の段階ですべての要件が確立されていることが前提となります。しかし、実際には、開発プロセスの途中で要件が変更されたり、新しい要件が加わることが多くあります。

Oracle Application Expressの開発環境を使用すると、開発者は、開発においてより対話的な方法をとることができます。他の多くの開発環境とは異なり、プロトタイプの作成が容易です。Oracle Application Expressを使用すると、開発者は次のことを実行できます。

  • 組込みウィザードを使用して、アプリケーションのユーザー・インタフェースを簡単に設計できます。

  • ユーザーによる使用が可能なプロトタイプを作成でき、フィードバックを収集できます。

  • 変更をリアル・タイムに実装し、新しいプロトタイプを簡単に作成できます。

他にOracle Application Expressを使用して機能する方法論として次のものがあります。

  • スパイラル: この方法は、実質的には、短いウォーターフォール・サイクルをつなげたものです。各ウォーターフォール・サイクルから新たな要件が発生し、開発チームによって堅牢なプロトタイプが作成できるようになります。

  • 高速アプリケーション開発(RAD)ライフ・サイクル: この方法は、完成した製品に近いプロトタイプの作成を非常に重要視した方法です。プロトタイプは、要件フェーズの重要な部分です。このモデルの1つの短所として、プロトタイプの作成を重要視することによって要件が追加される可能性があります。開発者は、完全なアプリケーションを作成しようとして、当初の目的を見失うことがあります。