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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース3.2
B53794-04
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翻訳プロセスの理解

アプリケーション・ビルダーで開発したアプリケーションを翻訳するには、プライマリおよびターゲット言語をマップし、テキストを翻訳ファイルにシードおよびエクスポートし、テキストを翻訳し、翻訳ファイルを適用し、翻訳済アプリケーションを公開する必要があります。

この項に含まれる内容は次のとおりです。

ステップ1: ターゲット言語のマップ

アプリケーション翻訳の最初のステップは、プライマリおよびターゲットのアプリケーション言語をマップすることです。プライマリ・アプリケーションは、翻訳されるアプリケーションです。ターゲット・アプリケーションは、翻訳結果のアプリケーションです。

プライマリおよびターゲットのアプリケーション言語をマップするには、次のステップを実行します。

  1. アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

      アプリケーションの翻訳ページが表示されます。

  2. 「翻訳されたアプリケーションにプライマリ言語アプリケーションをマップ」をクリックします。

    アプリケーション・マッピング・ページが表示されます。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. 翻訳アプリケーション・マッピング・ページで、次のステップを実行します。

    • 翻訳アプリケーション - ターゲット・アプリケーションを識別する数値のアプリケーションIDを入力します。翻訳済アプリケーションIDは整数である必要があり、末尾は0(ゼロ)以外の整数にする必要があります。

    • 翻訳アプリケーション言語コード - 翻訳先となる言語を選択します。

    • イメージ・ディレクトリ - イメージの取得元となるディレクトリを入力します。

      この属性は、翻訳されたイメージの仮想パスを指定します。たとえば、プライマリ言語アプリケーションのイメージ接頭辞が/i/の場合、ドイツ語には/i/de/、スペイン語には/i/es/のように、その他の言語の仮想ディレクトリを追加で定義できます。

      この言語特定のイメージ・ディレクトリは通常、ほとんどの翻訳済アプリケーションに必要がないことに注意してください。

  5. 「作成」をクリックします。

ステップ2: 翻訳ファイルへのテキストのシードおよびエクスポート

2番目のステップでは、翻訳表をシードし、翻訳テキストを翻訳ファイルにエクスポートします。

この項に含まれる内容は次のとおりです。

翻訳可能なテキストのシード

翻訳のシードにより、すべての翻訳可能なテキストが翻訳テキスト・リポジトリにコピーされます。言語を指定して翻訳テキストをシードすると、翻訳用のXLIFFファイルを生成してエクスポートできます。

シード・プロセスでは、プライマリ言語アプリケーションと翻訳テキスト・リポジトリの同期がとられます。プライマリ言語アプリケーションを変更するたびに、シード・プロセスを実行する必要があります。

翻訳可能なテキストをシードするには、次のステップを実行します。

  1. アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

      アプリケーションの翻訳ページが表示されます。

  2. アプリケーションの翻訳ページで、「アプリケーションの翻訳テキストを翻訳ファイルにシードおよびエクスポート」を選択します。

  3. 「言語マッピング」から、適切なプライマリおよびターゲットのアプリケーションIDマップを選択します。

  4. 「翻訳可能なテキストのシード」をクリックします。

    XLIFFのエクスポート・ページが表示されます。


    注意:

    XLIFF(XML Localization Interchange File Format)は、ローカリゼーション・データを変換するためのXMLベースのフォーマットです。XLIFFについて、またはXLIFF仕様を確認するには、次のURLを参照してください。
    http://www.xliff.org
    

翻訳ファイルへのテキストのエクスポート

翻訳可能なテキストをシードすると、XLIFFのエクスポート・ページの上部のステータス・ボックスに、翻訳が必要な場合のある属性の合計数と次の項目の数が表示されます。

  • 翻訳が必要な可能性のある既存の更新済属性

  • 翻訳が必要な可能性のある新しい属性

  • 翻訳が不要になった削除済属性

この情報を使用して、アプリケーション全体の翻訳可能なテキストをエクスポートするか、特定のページの翻訳可能なテキストをエクスポートするかを判断できます。

XLIFFのエクスポート・ページは、2つのセクションに分かれています。アプリケーション全体(すべてのページ、LOV、メッセージなど)の翻訳可能なテキストをエクスポートするには、ページの上のセクションを使用します。特定のページの翻訳可能なテキストをエクスポートするには、下のセクションを使用します。

アプリケーション全体の翻訳可能なテキストのエクスポート

アプリケーション全体の翻訳可能なテキストをエクスポートするには、次のステップを実行します。

  1. 翻訳可能なテキストをシードします。「翻訳可能なテキストのシード」を参照してください。

  2. 「XLIFFのエクスポート: ステップ2、XLIFFのエクスポート」で、次のステップを実行します。

    1. 「アプリケーション」から、適切なプライマリおよびターゲットのアプリケーションIDマップを選択します。

    2. XLIFFターゲット要素を含めるかどうかを指定します。

    3. 「エクスポート」で、XLIFFファイルに含める翻訳テキストを指定します。

    4. 「アプリケーションのXLIFFファイルのエクスポート」をクリックします。

  3. 画面に表示されるステップに従います。

特定のページの翻訳可能なテキストのエクスポート

特定のページの翻訳可能なテキストをエクスポートするには、次のステップを実行します。

  1. 「翻訳可能なテキストのシード」のとおり、翻訳可能なテキストをシードします。

  2. 「特定ページのXLIFFのエクスポート」で、次のステップを実行します。

    1. 「アプリケーション」から、適切なプライマリおよびターゲットのアプリケーションIDマップを選択します。

    2. XLIFFターゲット要素を含めるかどうかを指定します。

    3. 「エクスポート」で、XLIFFファイルに含める翻訳テキストを指定します。

    4. 「ページのXLIFFファイルのエクスポート」をクリックします。

  3. 画面に表示されるステップに従います。

含まれるXLIFFターゲット要素について

Oracle Application ExpressがXLIFFドキュメントを生成すると、各ドキュメントには複数の翻訳単位が含まれます。各翻訳単位は、ソース要素とターゲット要素で構成されます。XLIFFドキュメントは、各翻訳単位ごとのソースおよびターゲットの両方の要素で生成できます。生成するファイルにソース要素のみを含めることもできます。更新された翻訳は、翻訳単位のターゲット要素から適用されます。

エクスポートについて

「エクスポート」の下のオプションを使用して、XLIFFファイルに含める翻訳テキストを指定します。アプリケーションのすべての翻訳テキストを含めるには、「すべての翻訳可能な要素」を選択します。また、まだ翻訳されていない新しい要素のみを含めるには、「翻訳が必要な要素のみ」を選択します。「翻訳が必要な要素のみ」では、新規または変更された翻訳単位を含むXLIFFファイルが生成されます。また、翻訳単位が意図的に翻訳されなかった(つまり、翻訳要素のソースが翻訳要素のターゲットと同じである)場合は、これらの翻訳単位もそのファイルに含まれます

ステップ3: XLIFFファイルの翻訳

翻訳可能なファイルをXLIFFフォーマットにエクスポートすると、これを適切な言語に翻訳できます。XLIFFは翻訳のためのオープン標準のXMLファイルであるため、ほとんどの翻訳ベンダーでサポートされています。Oracle Application Expressは、UTF-8キャラクタ・セットでエンコードされたXLIFFファイルのみをサポートしています。つまり、Oracle Application Expressでは、翻訳用のXLIFFファイルはUTF-8でエクスポートされ、翻訳済XLIFFファイルも同じキャラクタ・セットであることを前提としています。

翻訳は時間のかかるタスクです。Oracle Application Expressでは、アプリケーション開発と翻訳を並行して行えるように、増分的な翻訳をサポートしています。XLIFFファイルの一部のみが翻訳されている場合でも、ファイルを翻訳してOracle Application Expressにアップロードできます。対応する翻訳済アプリケーションに翻訳がない文字列の場合、Oracle Application Expressは、プライマリ言語の対応する文字列を使用します。


関連項目:

XLIFFの詳細またはXLIFF仕様を確認するには、次のURLを参照してください。
http://www.xliff.org

ステップ4: 翻訳済XLIFFドキュメントのアップロードおよび適用とアプリケーションの公開

XLIFFドキュメントの翻訳後に、ドキュメントをアップロードして適用します。

この項に含まれる内容は次のとおりです。

翻訳済XLIFFドキュメントのアップロード

翻訳済XLIFFドキュメントをアップロードするには、次のステップを実行します。

  1. アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

      アプリケーションの翻訳ページが表示されます。

  2. 「翻訳ファイルを適用して公開」をクリックします。

  3. XLIFFのアップロード」をクリックします。

  4. XLIFFのアップロード・ページで、次のステップを実行します。

    1. タイトルを指定します。

    2. 説明を入力します。

    3. 「参照」をクリックし、アップロードするファイルを指定します。

    4. 「XLIFFファイルのアップロード」をクリックします。

    アップロードされたドキュメントが、XLIFFファイル・リポジトリに表示されます。

アップロードしたXLIFFドキュメントの適用およびアプリケーションの公開

XLIFFドキュメントをアップロードした後、そのXLIFFドキュメントを適用して翻訳済アプリケーションを公開します。XLIFFドキュメントを適用すると、Application Expressエンジンはファイルを解析して、翻訳表を新しい翻訳可能なテキストで更新します。

アプリケーションを公開すると、ベース言語のアプリケーションのコピーが作成され、翻訳表の翻訳されたテキスト文字列が置換されます。その後、この公開されたアプリケーションを使用して、代替言語でアプリケーションをレンダリングできます。

アプリケーションを代替言語で実行するには、代替言語バージョンで表示するようにグローバリゼーション設定を行ってアプリケーションを実行する必要があります。たとえば、言語がブラウザ言語に従う場合は、ブラウザ言語を翻訳済アプリケーションと同じ言語に設定する必要があります。

翻訳済XLIFFドキュメントを適用してアプリケーションを公開するには、次のステップを実行します。

  1. アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

      アプリケーションの翻訳ページが表示されます。

  2. 「翻訳ファイルを適用して公開」をクリックします。

  3. XLIFFファイル・リポジトリで、公開するドキュメントの横にある「ビュー」アイコンをクリックします。

  4. 「適用」から、適切なプライマリおよびターゲットのアプリケーションIDマップを選択します。

  5. 「XLIFF翻訳ファイルの適用」をクリックします。

  6. 「アプリケーションのパブリッシュ」をクリックします。

アップロードしたXLIFFドキュメントの削除

アップロードしたXLIFFドキュメントを削除するには、次のステップを実行します。

  1. アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

      アプリケーションの翻訳ページが表示されます。

  2. アプリケーションの翻訳ページで、「翻訳ファイルを適用して公開」を選択します。

  3. XLIFFファイル・リポジトリで、そのドキュメント・タイトルの左のチェック・ボックスを選択します。

  4. 「チェックした項目の削除」をクリックします。

アプリケーションを公開した後、翻訳済アプリケーションの有無を確認する必要があります。翻訳済アプリケーションは、アプリケーション・ビルダーのホームページの「選択可能なアプリケーション」リストには表示されません。かわりに、そのページの左側のアプリケーション・ナビゲート・リストを使用します。

翻訳済アプリケーションをアプリケーション・ビルダーに表示するには、アプリケーションのグローバリゼーション属性を正しく設定する必要があります。

翻訳の手動編集

ターゲット言語をマップし、翻訳可能なテキストをシードした後は、手動で翻訳を編集できます。

手動で翻訳を編集するには、次のステップを実行します。

  1. ターゲット言語をマップします。「ステップ1: ターゲット言語のマップ」を参照してください。

  2. 翻訳可能なテキストをシードします。「翻訳可能なテキストのシード」を参照してください。

  3. 翻訳可能なテキスト・ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

  4. 「翻訳ユーティリティ」リストから、「翻訳の手動編集」をクリックします。

    翻訳可能なテキスト・ページが表示されます。ページ上部の「ナビゲーション・バー」を使用してレポート表示を変更します。使用可能なオプションは次のとおりです。

    • 言語のマッピング: 言語のマッピングを選択し、「実行」をクリックします。

    • ページ: ページ番号を入力し、「実行」をクリックします。

    • 翻訳: 大/小文字を区別しない問合せを入力し、「実行」をクリックします。

    • 表示: 表示する行数を選択し、「実行」をクリックします。

  5. 翻訳可能なテキストを編集するには、「編集」アイコンをクリックします。

    「翻訳可能なテキスト」フィールドが表示されます。

  6. 適切なテキストを編集し、「変更の適用」をクリックします。