このOracle Multimediaパッケージでは、ORDDicomオブジェクト・タイプではなく、BLOBまたはBFILEに格納されたDigital Imaging and Communications in Medicine(DICOM)コンテンツの管理および操作をサポートしています。ORDDicomオブジェクト・タイプの詳細は、『Oracle Multimedia DICOM開発者ガイド』を参照してください。
DICOM規格は、放射線の画像と通信に関する主要な規格で、放射線装置を扱う主要なメーカーはこの規格に準拠する必要があります。Oracle Multimedia DICOMでは、DICOM形式の医療イメージや、シングルフレームとマルチフレームのイメージ、波形、3-Dボリュームのスライス、ビデオ・セグメント、構造化レポートなど、その他のコンテンツのネイティブのサポートを提供しています。
Oracle Multimedia ORD_DICOM
パッケージは、DICOMリレーショナル・インタフェースによって、DICOMコンテンツからカスタマイズ可能なXMLドキュメントに標準および専用のDICOMメタデータを抽出したり、形式変換やサムネイル・イメージ生成などのイメージ処理操作を実行したり、新規DICOMコンテンツを作成するファンクションとプロシージャを提供しています。また、このOracle Multimediaパッケージでは、一連のユーザー指定の適合性ルールに基づいてDICOMコンテンツの適合性をチェックしたり、ユーザー定義のルール(無名にする一連の属性、およびそれらの属性を無名にする場合に実行される処理を指定するルール)に基づいてDICOMコンテンツを無名にするファンクションとプロシージャも提供されています。
さらに、Oracle Multimedia ORD_DICOM
パッケージは、DICOMデータ・モデル・ユーティリティ・インタフェースによって、DICOMデータ・モデル・リポジトリを操作するファンクションとプロシージャも提供しています。DICOMデータ・モデル・ユーティリティ・インタフェースの詳細は、『Oracle Multimedia DICOM開発者ガイド』を参照してください。