アプリケーション・サーバー
アプリケーションおよびその環境をホストするために設計されたサーバーであり、サーバー・アプリケーションの実行を許可します。代表的な例はOracle Application Serverで、リモート・クライアントがインタフェースを制御する場合に、Java、C、C++およびPL/SQLアプリケーションをホストできます。
属性
要素のプロパティ。等号で区切られた名前および値で構成され、開始タグ内の要素名の後に含まれます。たとえば、<Price units='USD'>5</Price>
では、units(単位)が属性でUSDがその値です。値は、一重または二重引用符で囲む必要があります。属性は、ドキュメントまたはDTD内に格納できます。要素には多くの属性を指定できますが、その取得順序は定義されません。
コールバック
1つのプロセスに他のプロセスを開始させ、それを継続させるプログラム方法。2番目のプロセスは、アクションの結果、値または他のイベントとして1番目のプロセスをコールします。この方法は、継続的な対話を許可するユーザー・インタフェースを持つほとんどのプログラムに使用されています。
カートリッジ
JavaまたはPL/SQLのストアド・プログラム。データベースが新しいデータ型を理解および処理するために必要な機能を追加します。カートリッジは、Oracle8以上のOracle Database内の拡張フレームワークでインタフェースの役割を担います。Oracle Textはこの種類のカートリッジであり、データベース内に格納されたテキスト・ドキュメントの読取り、書込みおよび検索のサポートを追加します。
文字データ(CDATA)
ドキュメント内の解析対象外のテキストは、CDATA
セクションに格納されます。これによって、&、<、>などの、他に特別な機能を持つ文字を含めることができます。CDATA
セクションは、要素の内容または属性内で使用できます。
子要素
親要素という別の要素内に完全に含まれた要素。たとえば、<Parent><Child></Child></Parent>
は、Child要素がそのParent要素内にネストされていることを示します。
Class Generator
入力ファイルを受け入れ、対応する機能を持つ一連の出力クラスを作成するユーティリティ。XML Class Generatorの場合、入力ファイルはDTDであり、出力は、そのDTDに準拠するXML文書を作成するために使用できる一連のクラスです。
Common Object Request Broker API (CORBA)
ネットワーク全体の分散オブジェクト間の通信用の、Object Management Groupによる標準。これらの自己完結型ソフトウェア・モジュールは、異なるプラットフォームまたはオペレーティング・システム上で実行しているアプリケーションで使用できます。CORBAオブジェクトとそのデータ形式、およびファンクションは、Java、C、C++、Smalltalk、COBOLなどの様々な言語にコンパイルできるインタフェース定義言語(IDL)で定義されます。
Common Oracle Runtime Environment (CORE)
Cで作成された関数のライブラリ。これによって開発者は、事実上すべてのプラットフォームおよびオペレーティング・システムに簡単に移植可能なコードを作成できます。
DOCTYPE
XML文書内にDTDまたはその参照を指定するタグ名として使用される用語。たとえば、<!DOCTYPE person SYSTEM "person.dtd">
では、ルート要素名がpersonとして、また外部DTDがperson.dtdとしてファイル・システム内に宣言されます。内部DTDは、DOCTYPE宣言内で宣言されます。
Document Object Model (DOM)
XML文書のインメモリー・ツリーベースのオブジェクト表現。要素および属性へのプログラム・アクセスを可能にします。DOMオブジェクトおよびそのインタフェースは、W3C勧告です。プログラム・アクセス用のAPIなど、XML文書のDocument Object Modelを指定します。DOMは、解析対象文書をオブジェクトのツリーとして表示します。
Document Type Definition(DTD)
XML文書の有効な構造を定義する一連の規則。DTDは、SGMLから書式を導出し、DOCTYPE要素を使用するか、またはDOCTYPE参照を介して外部ファイルを使用してXML文書内に含めることができるテキスト・ファイルです。
要素
XML文書の基本論理単位。子、データ、属性とその値などの他の要素に対するコンテナとして機能します。要素は、<name>
などの開始タグ、および</name>
などの終了タグ、または空要素の場合、<name/>
によって識別されます。
Enterprise JavaBean (EJB)
サーバー上のJVM内で実行する独立プログラム・モジュール。CORBAによってEJBのインフラストラクチャが提供され、コンテナ・レイヤーによって、サポートされたサーバーにセキュリティ、トランザクション・サポートおよびその他の共通機能が提供されます。
エンティティ
別の文字列、またはドキュメントのキャラクタ・セットに属さない特殊文字を表すことができる文字列。エンティティ、およびパーサーによってエンティティの代替となるテキストは、DTDに宣言されます。
eXtensible Markup Language (XML)
データ記述のオープン標準。SGML構文のサブセットを使用してWorld Wide Web Consortium(W3C)によって開発され、インターネットでの使用目的で設計されました。
eXtensible Stylesheet Language (XSL)
XML文書を変換またはレンダリングするために、スタイルシート内で使用される言語。W3CのXSLスタイルシートは、XSL Transformations (XSLT)およびXSL Formatting Objects (XSLFO)という2つのW3C勧告で構成されています。
XSLは2つのW3C勧告で構成されています。XSL Transformationsは1つのXML文書を別のXML文書に変換し、XSL Formatting ObjectsはXML文書の表示方法を指定します。XSLは、スタイルシートを表す言語です。XSLは、次の2つの部分で構成されます。
XML文書を変換するための言語(XSLT)
書式設定セマンティクスを指定するためのXMLボキャブラリ(XSLFO)。
XSLTスタイルシートは、書式設定用ボキャブラリを使用するXML文書へのクラスのインスタンスの変換方法を記述して、XML文書のクラス表示を指定します。
eXtensible Stylesheet Language Formatting Object (XSLFO)
書式設定セマンティクスを指定するためのXML用語を定義する、W3Cの標準仕様。「FOP」を参照してください。
eXtensible Stylesheet Language Transformation (XSLT)
XSLTとも書きます。XML文書を別のドキュメントに変換する変換言語を定義する、W3CのXSL標準仕様です。
FOP
XSL Formatting Objectsによって駆動される出力フォーマッタ。FOPは、書式設定オブジェクト・ツリーを読み取って、結果ページを指定された出力にレンダリングするJavaアプリケーションです。出力形式には、現在、PDF、PCL、PS、SVG、XML(領域ツリー表現)、Print、AWT、MIFおよびTXTがサポートされています。主な出力ターゲットはPDFです。
infoset
多くの情報項目で構成される抽象データセットであるXML情報セットを示します。少なくとも1つの情報項目(文書ノード)がありますが、infosetは必ずしも有効なXMLである必要はありません。W3C勧告については、http://www.w3.org/TR/xml-infoset/
を参照してください。
統合開発環境(IDE)
ソフトウェアの開発を支援するために設計された、単一のユーザー・インタフェースから実行されるプログラム・セット。JDeveloperは、Java開発用のIDEであり、エディタ、コンパイラ、デバッガ、構文チェッカ、ヘルプ・システムなどを含みます。JDeveloperを使用すると、単一のユーザー・インタフェースを介してJavaソフトウェアを開発できます。
Java
Sun社によって開発およびメンテナンスされた高水準のプログラミング言語。Javaでは、アプリケーションがJVMという仮想マシン内で実行されます。JVMは、オペレーティング・システムに対するすべてのインタフェースの役割を担います。開発者は、このアーキテクチャによって、JVMを搭載するすべてのオペレーティング・システムまたはプラットフォームで実行するJavaアプリケーションを開発できます。
JavaBeans
JVM内で実行する独立プログラム・モジュール。通常、クライアント側のユーザー・インタフェースを作成するために使用されます。JavaBeanとも呼ばれます。サーバー側の同等のモジュールは、Enterprise JavaBeans (EJB)と呼ばれます。「Enterprise JavaBeans」も参照してください。
Java Database Connectivity (JDBC)
Javaアプリケーションが、SQL言語を介してデータベースにアクセスできるようにするプログラムAPI。JDBCドライバは、プラットフォームに依存しないようにJavaで作成されますが、各データベースに固有です。
Java Developer's Kit (JDK)
Java開発環境を確立するJavaバージョン用の、Javaクラス、ランタイム、コンパイラ、デバッガおよびソース・コードのコレクション。JDKはバージョンで指定され、Java 2はバージョン1.2以上を指定するために使用されます。
Java Naming and Directory Interface (JNDI)
Sun社が提供するプログラム・インタフェース。Javaプログラムを、DNS、LDAP、NDSなどのネーミング・サービスおよびディレクトリ・サービスに接続します。Oracle XML DB Resource API for Java/JNDIは、JNDIをサポートしています。
Java Runtime Environment(JRE)
プラットフォーム上でJava仮想マシンを構成する、コンパイル済クラスのコレクション。JREはバージョンで指定され、Java 2はバージョン1.2以上を指定するために使用されます。
JavaServer Pages(JSP)
Webページへの単純なプログラム・インタフェースを可能にする、サーブレットの拡張機能。JSPは、特殊タグ、およびWebサーバーまたはアプリケーション・サーバーで実行される埋込みJavaコードを含むHTMLページであり、HTMLページに動的機能を提供します。JSPは、サーバーのJVMで最初にリクエストおよび実行されるときに、サーブレットにコンパイルされます。
Java仮想マシン(JVM)
コンパイル済Javaバイトコードをプラットフォームのマシン言語に変換し、それを実行するJavaインタプリタ。JVMは、クライアント側、ブラウザ内、中間層内、イントラネット上、アプリケーション・サーバー上、またはデータベース・サーバー内で実行できます。
JDeveloper
アプリケーション、アプレットおよびサーブレットの開発を可能にするOracleのJava IDE。エディタ、コンパイラ、デバッガ、構文チェッカ、ヘルプ・システム、統合UMLクラス・モデラーなどを含みます。JDeveloperは、エディタでXMLサポートとともに使用できるように統合されたOracle Java XDKコンポーネントを搭載して、XMLベースの開発をサポートするように拡張されています。
Oracle Application Server
Oracle Application Server製品。オープン標準フレームワーク内で高パフォーマンスのN層トランザクション指向Webアプリケーションを構築、デプロイおよび管理するために必要な、すべての主要なサービスおよび機能を統合します。
Oracle Content Management SDK
データベース内または中間層上で実行する、Oracleのファイル・システムおよびJavaベースの開発環境。単一のデータベース・リポジトリに複数の型のドキュメントを作成、格納および管理する方法を提供します。
Oracle XML Developer's Kit (XDK)
ソフトウェア開発者に、アプリケーションをXML対応にするための標準ベースの機能を提供する、一連のライブラリ、コンポーネントおよびユーティリティ。Oracle XDK Javaコンポーネントには、XML Parser、XSLT Processor、XML Class Generator、JavaBeansおよびXSQLサーブレットが含まれます。
Organization for the Advancement of Structured Information (OASIS)
会議、セミナー、展示会およびその他の教育イベントを通じて、パブリック情報標準の普及促進を目的として設立されたメンバーの組織。XMLは、SGMLと同様に、OASISが活発に普及を促進している標準です。
パス名
リポジトリ階層内でのリソースの位置を反映したリソースの名前。パス名は、ルート要素(最初の/)、要素セパレータ(/)および様々なサブ要素(またはパス要素)で構成されます。パス要素は、(\または/)を除いて、データベース・キャラクタ・セットのすべての文字で構成できます。これらの文字は、Oracle XML DBで特別な意味を持ちます。スラッシュは、パス名内のデフォルトの名前セパレータであり、バックスラッシュは、エスケープ文字として使用されます。
プリンシパル
Oracle XML DBリソースへのアクセス制御権限を付与されたエンティティ。Oracle XML DBは、次のプリンシパルをサポートします。
データベース・ユーザー。
データベース・ロール。データベース・ロールは、グループとして認識されます。たとえば、DBAロールは、DBAロールを付与されたすべてのユーザーのDBAグループを表します。
LDAPサーバーからインポートされたユーザーおよびロールも、データベースの通常の認証モデルの一部としてサポートされます。
リソース名
親フォルダ内のリソースの名前。リソース名は、フォルダ内で一意(大/小文字が区別されない場合もあります)である必要があります。リソース名のキャラクタ・セットは、常にUTF-8(NVARCHAR2
)です。
スタイルシート
XMLでは、XSL処理命令で構成されるXML文書を示す用語。XSL処理命令は、入力XML文書を出力XML文書に変換またはフォーマットするために、XSLTプロセッサによって使用されます。
タグ
XMLマークアップの単一のピース。要素の開始または終了を指定します。タグは、<
で始まり>
で終わります。XMLには、開始タグ(<name>
)、終了タグ(</name>
)および空タグ(<name/>
)があります。
アンマーシャリング
XML文書を読み取り、Javaコンテンツ・オブジェクトのツリーを構築するプロセス。各コンテンツ・オブジェクトは、対応するスキーマ・コンポーネントの入力文書内のインスタンスに直接対応します。
「マーシャリング」を参照してください。
World Wide Web Distributed Authoring and Versioning (WebDAV)
Web上での協調的なオーサリングのためのInternet Engineering Task Force(IETF)標準。Oracle XML DBのフォルダリングおよびセキュリティ機能は、WebDAVに準拠しています。
XDBbinary
バイナリ・データを含むOracle XML DBスキーマで定義されたXML要素。XDBbinary要素は、完全に構造化されていないバイナリ・データがOracle XML DBにアップロードされたときに、リポジトリに格納されます。
XLink
XML文書内でのハイパーリンクの使用を制御する規則で構成されたXML Linking言語。これらの規則は、W3Cの勧告プロセス下のXML Linking Groupによって開発されています。XLinkは、XMLがドキュメントの表示およびハイパーリンクの管理にサポートする3つの言語(XLink、XPointerおよびXPath)の1つです。
XML Base
xml:base
属性の使用方法を記述するW3C勧告。XML文書に挿入して、文書または外部エンティティのベースURI以外のベースURI
を指定できます。ドキュメントのURI
は、指定されたベースによって解決されます。
XML名前空間
XML文書内にある、関連する一連の要素名または属性を示す用語。名前空間の構文およびその使用方法は、W3C勧告によって定義されています。たとえば<xsl:apply-templates/>
要素は、XSL名前空間の一部として識別されます。名前空間は、XML文書またはDTD内で、属性の構文xmlns:xsl="http://www.w3.org/TR/WD-xsl"
を宣言してから宣言されます。
XMLパーサー
XMLで、XML文書を受け取り、ドキュメントが整形式であり、また妥当(オプション)であるかどうかを判断するソフトウェア・プログラム。Oracle XML Parserは、SAXおよびDOMインタフェースの両方をサポートします。
XML Schema言語
単に「XML Schema」とも呼ばれるXML Schema言語は、XML文書内で単純なデータ型および複合構造を使用するためのW3C標準です。データ型の定義や妥当性など、現在DTDで不足している領域に取り組んでいます。
Oracle XML Schema Processorは、オンライン取引などのE-Businessアプリケーションで使用される、XML文書およびデータの妥当性を自動的に検証します。XML Schemaは、XML文書に単純型および複合型を追加し、DTDの機能をXMLスキーマ定義のXML文書に置き換えます。
XMLSchemaインスタンスの名前空間
これを使用して、インスタンス・ドキュメントを特定のXMLスキーマによって定義されるクラスのメンバーとして識別します。インスタンス・ドキュメントのルート要素に対して名前空間宣言を追加し、XMLSchemaインスタンスの名前空間を宣言する必要があります。例として、xmlns:xsi=http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance
があげられます。
XML SQL Utility (XSU)
このOracleユーティリティにより、SQL問合せまたはJDBC ResultSet
オブジェクトが指定されたXML文書(文字列またはDOM)を生成できます。また、XSUは、XML文書からデータを抽出し、データベース表で行の挿入、更新または削除を行うことができます。
XMLTypeビュー
Oracle XML DBは、既存のリレーショナル・データおよびオブジェクト・リレーショナル・データベースをXML形式にラップする方法を提供します。特に、レガシー・データがXMLではなく、それをXML形式に移行する必要がある場合などに有効です。
XPath
XSLおよびXPointerで使用されるドキュメント内で要素を指定するための、オープン標準の構文。XPathは、現在W3C勧告です。XSLT、XLinkおよびXML Queryに使用されるXML文書を操作するためのデータ・モデルおよび文法を指定します。
XPointer
XML文書フラグメントへの参照を記述するためのW3C勧告。XPointerは、XPath形式のURIの終わりに使用できます。XPathナビゲーションを使用して、XML文書内の個別のエンティティまたはフラグメントの識別を指定します。
XSLT Virtual Machine (XVM)
OracleのXSLT Virtual Machineは、コンパイル済のXSLTコードの実行用に設計された、「CPU」のソフトウェア実装です。この仮想マシンの概念では、コンパイラによって、XSLTスタイルシートはバイトコードのプログラムまたは「XSLT CPU」のマシン命令にコンパイルされるものと想定します。