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Oracle® COM Automation機能開発者ガイド
11g リリース2 (11.2)
B58875-02
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A COM Automationエラー・メッセージ

この付録の項目は次のとおりです。

Oracle COM Automation機能のPL/SQLエラー

次に示すのは、Oracle COM Automation機能のPL/SQLエラーの一覧と一般的な原因です。

COM-0001:BOOLEAN型ではありません
原因: プロパティの型または戻り値の型がブールではありませんが、ブール値が要求されました。
処置: 変数が適切なデータ型であることを確認します。
COM-0002:トークンが無効であるか、またはトークンのインタフェースがありません
原因: 指定されたトークンがCreateObjectを使用して作成されたCOMオブジェクト、またはDestroyObjectを使用して解放されたCOMオブジェクトを参照していません。
処置: インタフェースが存在することを確認します。
COM-0003:オブジェクトの数が最大数に達しています
原因: アクティブにできるCOMオブジェクトは常に1024個のみです。これにはCreateObjectを使用して作成されたCOMオブジェクトや、プロパティ値および戻り値として取得されたCOMオブジェクトが含まれます。
処置: 使用済のオブジェクトは、DestroyObjectをコールして破棄するようにします。
COM-0004:ProgIDに登録されたCLSIDは無効です。
原因: ProgIDはレジストリにありますが、ProgIDに関連付けられているCLSIDが正しくありません。
処置: 指定されたProgIDのCOMコンポーネントが登録されていることを確認します。
COM-0005:CLSIDをレジストリへ書込み中にエラーが発生しました。
原因: ProgIDがレジストリにありません。ProgIDを作成し、それに対しCLSIDを割り当てようとしましたが、レジストリを変更できませんでした。
処置: レジストリが書込み可能であることと、破損していないことを確認します。
COM-0006:指定されたクラスは登録データベースに登録されていません
原因: 指定されたクラスが登録データベースに登録されていません。
処置: クラスが登録されていることを確認します。
COM-0007:COM Automationオブジェクトを初期化できませんでした
原因: COMオブジェクトの作成中にエラーが発生しました。
処置: オブジェクトがCOM Automationオブジェクトとして登録されていることを確認します。
COM-0008:インタフェースがサポートされていません
原因: COMオブジェクトはIDispatchインタフェースをサポートしていないため、COM Automationをサポートできません。
処置: 指定されたインタフェースが有効であることを確認します。
COM-0014:起動できません
原因: メソッドまたはプロパティのコール中にエラーが発生しました。
処置: メソッド名がそのオブジェクトで有効であることを確認します。
COM-0015:パラメータ・カウントが正しくありません
原因: メソッドまたはプロパティに指定されたパラメータ数が予定されていたパラメータ数と異なります。
処置: メソッドのパラメータ数がカウントと等しいことを確認します。
COM-0017: アプリケーションで例外を呼ぶ必要があります。pexcepinfoに渡される構造体には値がすべて入っている必要があります
原因: COMオブジェクトが例外をスローしました。
処置: 例外には、エラー・ソース、エラーの説明、ヘルプ・ファイルおよびヘルプ・ファイルのコンテキストが含まれます。GetLastErrorをコールし、この追加情報を取得します。
COM-0018:リクエストされたメンバーが存在しないか、またはInvokeの呼出しで読取り専用プロパティの値を設定しようとしています。
原因: リクエストされたメンバーが存在しないか、またはInvokeのコールで読取り専用プロパティの値を設定しようとしています。
処置: プロパティ値が書き込めること、およびメンバーが存在することを確認します。
COM-0020:rgvargの引数の1つに、指定タイプへ強制変換できなかったものがあります。
原因: 引数の1つがメソッドまたはプロパティで予定していた型と異なります。引数はこの型に強制変換できません。
処置: 変換される引数のデータ型に互換性があることを確認します。
COM-0022:1つまたは複数の引数を強制変換できませんでした。
原因: 引数の1つがメソッドまたはプロパティで予定していた型と異なります。引数はこの型に強制変換できません。
処置: 引数に互換性があることを確認します。
COM-0025:オプション・パラメータではありません
原因: 要求された引数がありません。
処置: 引数カウントが、渡されるパラメータ数に対応していることを確認します。
COM-0026:最大許容文字数を超えた名前
原因: プロパティ名、メソッド名、サーバー名またはProgIDが長すぎます。
処置: 入力する名前の文字数は1024文字未満です。

Microsoft COM Automationのエラー

次に示すのは、Microsoft COM Automationエラーの一覧と一般的な原因です。エラー・コードは、16進および2進の両方でリストされています。

(0x800401f3) (-2147221005) クラス文字列が不正です
原因: 指定されたProgIDまたはCLSIDが、ローカル・コンピュータのレジストリにCOMオブジェクトとして登録されていません。
処置: COMコンポーネントを正しくインストールします。
(0x8007007e) (-2147024770) 指定されたモジュールが見つかりませんでした
原因: 指定されたCOMオブジェクトはインプロセスCOMサーバー(DLLファイル)として登録されていますが、DLLファイルが見つからないかロードされていません。
処置: COMコンポーネントを正しくインストールします。
(0x80020004) (-2147352572) パラメータが見つかりません
原因: 名前付きパラメータが位置パラメータの前に指定されました。
処置: すべての名前付きパラメータを、位置パラメータの後に指定します。
(0x80020005) (-2147352571) 型が一致しません
原因: プロパティ値またはメソッドの戻り値を格納するために使用するPL/SQLローカル変数のデータ型が、プロパティ値またはメソッドの戻り値のVisual Basicデータ型と一致しませんでした。または、メソッドの戻り値が要求されましたが値が返されませんでした。
処置: ローカル変数が適切なデータ型であることを確認し、メソッドについて、戻り値がvoid型でないことを確認します。
(0x80020006) (-2147352570) 名前が定義されていません
原因: 指定されたプロパティ名またはメソッド名が、指定されたオブジェクトに見つかりませんでした。
処置: メソッド名またはプロパティ名がそのオブジェクトで有効であることを確認します。
(0x80020008) (-2147352568) 変数型が不正です
原因: メソッド・パラメータとして渡されたPL/SQLまたはJava値のデータ型と、メソッド・パラメータのCOM Automationデータ型が一致しないか、またはメソッド・パラメータとしてNULL値が渡されました。
処置: メソッド・パラメータとして使用しているローカル変数を適切なデータ型にし、さらにNULL以外の値を設定するようにします。
(0x80080005) (-2146959355) サーバーの実行に失敗しました
原因: 指定されたCOMオブジェクトはローカルCOMサーバー(.EXEファイル)として登録されていますが、.EXEファイルが見つからないか、起動できません。
処置: COMコンポーネントを正しくインストールします。