MDSYS.SDO_WFS_LOCKパッケージには、フィーチャ表の登録と登録解除を行うためにWFSをサポートするサブプログラムが含まれています。フィーチャ表を登録するとWFSトランザクション・ロッキングに対して表が有効になり、フィーチャ表を登録解除するとWFSトランザクション・ロッキングに対して表が無効になります。
この章で説明するサブプログラムを使用する場合は、Web Feature Services(WFS)の概念および使用方法を理解しておく必要があります(第15章を参照)。
表33-1にWFSをサポートするサブプログラムを示します。
表33-1 WFSをサポートするサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
|
WFS表に対してデータベース・トランザクションを有効にします。 |
SDO_WFS_LOCK.RegisterFeatureTable |
フィーチャ表を登録します(WFSトランザクション・ロッキングに対してフィーチャ表を有効にします)。 |
SDO_WFS_LOCK.UnRegisterFeatureTable |
フィーチャ表を登録解除します(WFSトランザクション・ロッキングに対してフィーチャ表を無効にします)。 |
この章では、これらのサブプログラムのリファレンス情報をアルファベット順に説明します。
使用上の注意
このプロシージャは、セッションの終わりまで、WFS表に対するデータベース・トランザクションに課せられるWFS-T標準の制限を上書きするため、現行のセッションIDを使用する任意のトランザクションが、WFS表に対して更新および削除操作を行うことができます。Oracle Databaseトリガーは引き続き、現行のトランザクションが行の変更を許可される前にWFSのロックをチェックするので、WFSトランザクションが行をロックしている場合、トリガーは操作の実行を許可しません。ただし、現行の行に対するWFSのロックが存在しない場合、トリガーは現行のトランザクションによる行の変更を許可します。
Oracle Workspace Managerを使用してWFS表をバージョン対応にしている場合(15.5項を参照)は、このプロシージャをコールして特定の操作を実行する必要があります。ただし、WFS表でWorkspace Managerを使用していない場合でも、このプロシージャを使用することはできます。
Web Feature Servicesのサポートについては、第15章を参照してください。
使用上の注意
このプロシージャによって、WFSトランザクションのセマンティクスを実装するために必要な制約がフィーチャ表に確実に関連付けられます。
Web Feature Servicesのサポートについては、第15章を参照してください。
バージョンに対応していない表を登録解除するには、SDO_WFS_LOCK.UnRegisterFeatureTableプロシージャを使用します。
使用上の注意
このプロシージャは、フィーチャ表に対して、WFSトランザクションのセマンティクスを実装するための制約を無効にします。
フィーチャ表は、SDO_WFS_LOCK.RegisterFeatureTableプロシージャへのコールで登録されている必要があります。
Web Feature Servicesのサポートについては、第15章を参照してください。