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Pro*COBOL®プログラマーズ・ガイド
11gリリース2(11.2)
E50141-01
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A オペレーティング・システムの依存性

COBOLプログラミングの詳細は、システムによって異なります。この付録は、Pro*COBOLに関するシステム固有の問題をまとめたものです。マニュアル・セット内の他の資料を参照できる場合は、適宜記載してあります。

このマニュアルにあるシステム固有の参照情報

システム固有の参照情報を、項目ごとに分類して次の項で説明します。

COBOLのバージョン

Pro*COBOLプリコンパイラは、オペレーティング・システムで使用される標準的なCOBOL (通常はCOBOL-85またはCOBOL-74)の導入をサポートしています。両方のCOBOLをサポートするプラットフォームもあります。使用しているシステム固有のOracleマニュアルを参照してください。

ホスト変数

ホスト変数の宣言方法およびネーミング方法は、使用しているCOBOLコンパイラによって異なります。ホスト変数の宣言およびネーミングの詳細は、使用しているCOBOLのユーザーズ・ガイドを参照してください。

宣言

ホスト変数の宣言は、COBOLの規則に従って、OracleでサポートされるCOBOLデータ型を使用して行います。表4-6「ホスト変数の宣言」は、指定できるCOBOLデータ型および擬似型を示しています。ただし、使用しているCOBOLによっては、すべての型が指定可能とはかぎりません。

ネーミング

ホスト変数名には英文字、数字およびハイフン以外は使用できません。また、英文字で始める必要があります。長さは任意ですが、有効なのは先頭の30文字までです。コンパイラによっては、最大長が異なるものもあります。

Pro*COBOLの制限により、SQLLIB (Cルーチン)と対話したとき、ホスト変数の境界の位置が正しくない場合、予期しない結果が発生する可能性があります。ホスト変数の境界位置の定義の詳細は、COBOLのマニュアルを参照してください。次のような処置が考えられます。

  • FILLERを使用して手動で境界位置を指定

  • 01レベル・エントリを使用して境界をFORCE

  • データ・ソースがサード・パーティのコードである場合は、77レベル・エントリまたは01レベル・エントリの一時変数をホスト変数として使用

INCLUDE文

INCLUDEは、どのファイルに対しても実行できます。Pro*COBOLプログラムをプリコンパイルすると、EXEC SQL INCLUDE文はそれぞれ、その文で指定されたファイルのコピーに置き換えられます。

システムでファイル拡張子を使用するがその拡張子を指定しない場合、Pro*COBOLプリコンパイラはソース・ファイルのデフォルトの拡張子(通常はCOB)を使用します。デフォルトの拡張子はシステムによって異なります。使用しているシステム固有のOracleマニュアルを参照してください。

システムがディレクトリを使用する場合は、プリコンパイラ・オプションINCLUDE=pathを指定すると、含まれるファイルのディレクトリ・パスを設定できます。しかし、標準以外のファイルについては、カレント・ディレクトリに格納されている場合を除いて、INCLUDEを使用してディレクトリ・パスを指定する必要があります。ディレクトリ・パスを指定するための構文はシステムによって異なります。使用しているシステム固有のOracleマニュアルを参照してください。

MAXLITERALのデフォルト

MAXLITERALプリコンパイラ・オプションを使用して、プリコンパイラが生成する文字列リテラルの最大長を指定し、コンパイラの制限を超えないようにできます。MAXLITERALのデフォルト値は256ですが、これより小さい値を指定する必要がある場合もあります。

たとえば、ご使用のCOBOLコンパイラで、132文字以上の文字列リテラルを扱えない場合は、「MAXLITERAL=132」を指定します。ご使用のCOBOLコンパイラのユーザーズ・ガイドをチェックしてください。MAXLITERALオプションの詳細は、第14章「プリコンパイラ・オプション」を参照してください。

マルチバイト・グローバリゼーション・サポート文字に対するPIC N句またはPIC G句

COBOLコンパイラの中には、マルチバイト・グローバリゼーション・サポート文字変数の宣言でPIC N句またはPIC G句を使用できないものがあります。ソース・コードを書くときにマルチバイト・キャラクタ変数を宣言するためにこれらの句を使用する場合は、COBOLのユーザーズ・ガイドを確認してください。

予測できないRETURN-CODE特殊レジスタ

SQL文またはSQLLIB関数の後のRETURN-CODE特殊レジスタ(システムがサポートしている場合)の内容は予測できません。

バイナリ・データのバイト順序

一部のプラットフォームでは、COBOLコンパイラを使用するとバイナリ・データのバイト順序が逆転します。COMP5プリコンパイラ・オプションの詳細は、ご使用のプラットフォームのマニュアルを参照してください。