ここでは、Oracleの各リリースの新機能について説明し、詳細情報の参照先を示します。現行リリースに移行するユーザーのために、以前のリリースでの新機能の情報も記載されています。
これ以降の各項では、Oracle Pro*COBOLの新機能について次の事柄を説明します。
次に、Oracle 11g リリース2でのPro*COBOLアプリケーションの新機能および拡張機能を示します。
8バイト整数のサポート
以前は、COMP/COMPU/COMP-4/COMP-5/BINARYの格納仕様を使用する整数の変数を宣言する場合、そのサイズは32ビット・プラットフォームでは9桁に制限されていました。現在は、すべてのプラットフォームで18桁までの整数を使用できるようになりました。10から18桁の宣言は、コード生成時にCのlong long int
データ型にマップされます。
ROLLBACK後の保持されたカーソルの動作に対する、新しいコマンドライン・オプション
新しいコマンドライン・オプションのCWH_SQL99は、保持されたカーソルのROLLBACK動作を設定します。デフォルトでは、CWH_SQL99はYESに設定され、保持されたカーソルはROLLBACK後にクローズされます。保持されたカーソルをROLLBACK後もオープンのままにする下位互換動作に対しては、CWH_SQL99をNOに設定します。
次に、Oracle 11g リリース1でのPro*COBOLアプリケーションの新機能および拡張機能を示します。
SQL99構文のサポート
この機能拡張により、SQL99構文のSELECT、INSERT、DELETE、UPDATE文およびDECLARE CURSOR文のカーソル本体がサポートされます。
配列INSERTおよび配列SELECT構文の追加
Pro*Cobolでは、DB2プリコンパイラの配列INSERTおよび配列SELECT構文がサポートされています。
固定実行計画
アウトライン機能を使用すると、モジュールの統合時および異なる環境へのデプロイ時に、データベースのパフォーマンスは影響を受けません。
暗黙的なバッファ済INSERTの使用
Pro*Cobolでは、ループで実行される1つのINSERT文の暗黙的バッファリングがサポートされています。
動的SQL文のキャッシング
文キャッシングを使用して、動的SQL文のパフォーマンスを向上させることができます。
スクロール可能カーソル
Pro*Cobolアプリケーションでスクロール可能カーソルがサポートされ、順不同でデータをフェッチできます。
プラットフォームのエンディアン形式のサポート
Pro*Cobolアプリケーションでは、PIC Nホスト変数のOSエンディアン形式でのUnicodeデータの取得がサポートされています。
B領域の長さの柔軟性
Pro*CobolアプリケーションのB領域の長さは、8から253列の範囲でサポートされています。