セマンティク・テクノロジ・サポートのOracle Database実装に関連する用語を示します。これは、RDFおよびOWLの包括的な用語集でありません。
適用パターン
データ・アクセス制約の一部であり、一致パターンと一致するリソースが問合せ結果の構築に使用される前に、そのリソースに適用する追加のグラフ・パターンを定義します。関連項目: 「一致パターン」
基本グラフ・パターン(BGP)
1組のトリプル・パターン。W3C勧告の「SPARQL Query Language for RDF」の解説: 「SPARQLグラフ・パターンの一致は、基本グラフ・パターンの一致結果の組合せに基づいて定義されます。フィルタによって割り込まれた一連のトリプル・パターンは、単一の基本グラフ・パターンで構成されます。任意のグラフ・パターンによって、基本グラフ・パターンは終了します。」
Cytoscape
分子間相互作用ネットワークを視覚化し、遺伝子発現プロファイルおよびその他の状態データとのこれらの相互作用を統合するためのオープン・ソースのバイオインフォマティクス・ソフトウェア・プラットフォームです。(http://www.cytoscape.org/
を参照。)Cytoscapeプラグインとして、RDFビューアが提供されています(ダウンロード可能です)。
エクストラクタ・ポリシー
ポリシーを使用して作成されるセマンティク索引の特性を決定する、名前付きディクショナリ・エンティティです。各エクストラクタ・ポリシーは、直接的または間接的にエクストラクタ・タイプのインスタンスを参照します。
グラフ・パターン
トリプル・パターンを様々な方法で組み合せ(複数のトリプル・パターンのグループ化など)、必要に応じてフィルタ条件を使用し、その後コネクタ(分離、外部結合など)を使用してこのようなグループを組み合せることで構成されるトリプルの組合せです。SPARQL問合せは、グラフ・パターン一致に基づいています。
推論(inferencing)
ルールに基づいて論理的な推測を行う機能です。推論により、文字列などの値に基づく構文的な一致機能ではなく、データの各要素間の意味的な関係に基づいてセマンティクな一致機能を実行する問合せを作成できます。推論では、ルールベースに格納されたルールを使用し、ルールには、Oracleに付属するものとユーザーが定義するものがあります。
Jena Adapter for Oracle Database
Oracleが提供するJena用のアダプタ(セマンティクWebアプリケーションを構築するためのJavaフレームワーク)で、ダウンロード可能です。
オントロジ
特定の領域で共有される知識の概念化です。オントロジは、クラス、プロパティおよび(オプションの)インスタンスの集合で構成されます。クラスは、通常、クラス階層(サブクラスとスーパークラスの関係)によって関連付けられます。同様に、プロパティは、プロパティ階層(サブプロパティとスーパープロパティの関係)によって関連付けられます。プロパティは、対称的または推移的(あるいはその両方)です。プロパティには、それぞれ指定されたドメイン、レンジおよびカーディナリティの制約があります。
セマンティク索引
タイプMDSYS.SEMCONTEXTの索引であり、表の列に格納されているテキスト・ドキュメントで作成され、情報エクストラクタとともに使用されて、構造化されていないドキュメントから意味のある情報を検索し、抽出します。関連項目: 「情報エクストラクタ」
Sesame Adapter for Oracle Database
一般的なSesame Java APIをOracleセマンティク・テクノロジ・サポートに統合する、Oracleが提供するアダプタです(ダウンロード可能です)。
Simple Knowledge Organization System (SKOS)
シソーラス、分類スキーム、分類学、その他のタイプの統制ボキャブラリを表す場合に特に役に立つデータ・モデルです。SKOSは、RDFやOWLを含む標準のセマンティクWebテクノロジを基盤とし、これによって知識組織化システムの形式意味論の定義およびアプリケーション間でのセマンティク共有が容易になります。
トリプル・パターン
RDFトリプルと同様ですが、3つのコンポーネント(主語、述語または目的語)のいずれかのかわりに変数を使用できます。トリプル・パターンは、SPARQL問合せで使用されるグラフ・パターンの基本要素です。RDFグラフに対する問合せで使用されるトリプル・パターンが一致したとみなされるのは、そのトリプル・パターンに存在する変数に対するRDF語句の代替によって、RDFグラフに存在するトリプルが作成される場合です。関連項目: 「グラフ・パターン」