ヘッダーをスキップ
Oracle® Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス
11gリリース2(11.2)
B56270-05
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

connectStringSpec

用途

connectStringSpec副次句を使用すると、ユーザー名、パスワードおよびネット・サービス名を指定してターゲット・データベース、リカバリ・カタログ・データベースまたは補助データベースに接続できます。この接続は、ユーザーの認証とデータベースの識別のために必要です。

前提条件

ターゲット・データベースおよび補助データベースに対してCONNECTを実行するには、SYSDBA権限が必要です。リカバリ・カタログ・データベースに接続するときは、ユーザーSYSで接続しないでください。

使用上の注意

RMANによるデータベースへの接続は、SQL*Plusによるデータベースへの接続と同じ方法で指定および認証します。唯一異なるのは、ターゲット・データベースまたは補助データベースへのRMAN接続ではSYSDBA権限が必要なことです。AS SYSDBAキーワードは、暗黙的に指定され、明示的には指定できません。SQL*Plus使用時のデータベース接続オプションについては、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。


注意:

適切なセキュリティ・プラクティスとして、コマンドラインにパスワードを入力するときは、プレーン・テキストで入力しないでください。RMANでは、RMANプロンプトで要求された場合にのみパスワードを入力してください。パスワード保護については、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

構文

connectStringSpec::=

connectstringspec.gifの説明が続きます
connectstringspec.gifの説明

セマンティクス

構文要素 説明
/
ユーザーIDまたはパスワードを指定せずにターゲット・データベースに接続した場合、スラッシュ(/)が、オペレーティング・システム認証機能を使用して、ユーザーSYSでの接続を確立します(例4-12を参照)。

注意: スラッシュ(/)は、プラットフォーム固有の環境変数に依存します。

userid 指定したユーザーに対してデータベース接続を確立します。パスワードを指定しない場合、RMANはプロンプトを表示して対話方式でパスワードを取得します(例4-11を参照)。文字は表示されません。

注意: 接続文字列に空白を含めることはできませんが、スラッシュ(/)やアットマーク(@)などの文字を含めることはできます。

/password パスワードを使用して指定したユーザーに対して接続を確立します。ターゲット・データベースがオープンされていない場合は、パスワード・ファイルの存在が必要です。

注意: コマンドラインにプレーン・テキストで入力したパスワードは、セキュリティ上脆弱です。プロンプトに対してパスワードを入力するなど、より安全な方法が利用できます。

@net_service_name オプションのOracle Netネット・サービス名を使用してデータベースへの接続を確立します(例4-10を参照)。

例4-10 リカバリ・カタログを使用しないターゲット・データベースへの接続

この例では、データベース接続を指定せずにRMANを起動します。CONNECTコマンドでは、Oracle Netサービス名prodを使用して、デフォルトのNOCATALOGモードでターゲット・データベースに接続します。プロンプトに対してSYSパスワードを入力します。

% rman 
RMAN> CONNECT TARGET SYS@prod

target database Password: password
connected to target database: PROD (DBID=39525561)

例4-11 オペレーティング・システムのコマンドラインでのターゲット・データベースへの接続

この例では、パスワードを指定せずに、オペレーティング・システムのコマンドラインでユーザーSYSとしてターゲット・データベースに接続します。RMANによって、パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。

% rman TARGET SYS

Recovery Manager: Release 11.1.0.6.0 - Production on Wed Jul 11 17:51:30 2007

Copyright (c) 1982, 2007, Oracle.  All rights reserved.

target database Password: password

例4-12 オペレーティング・システム認証を使用したターゲット・データベースへの接続

この例では、RMANを起動してから、オペレーティング・システム認証を使用してターゲット・データベースprodに接続します。また、ネット・サービス名を使用して、リカバリ・カタログ・データベースcatdbにも接続します。

% rman
RMAN> CONNECT TARGET /

connected to target database: PROD (DBID=39525561)

RMAN> CONNECT CATALOG rman@catdb

recovery catalog database Password: password
connected to recovery catalog database