用途
RUN
コマンドを使用すると、一連のRMANコマンドをブロックにグループ化して、順番に実行できます。RUN
ブロックの閉じカッコを読み取ると、RMANは、ジョブ・コマンドのリストを1つ以上のジョブ手順にコンパイルした後、すぐにその手順を実行します。
使用上の注意
RUN
を使用すると、スクリプトでデフォルトの構成をオーバーライドできる有効範囲を作成できます。たとえば、ALLOCATE CHANNEL
およびRELEASE CHANNEL
コマンドを使用して構成済チャネルをオーバーライドしたり、SET
コマンドを使用して他のパラメータをオーバーライドすることができます(例3-38を参照)。RUN
ブロックにリストされているコマンドの実行後に、RUN
ブロック内に割り当てられたチャネルが解放され、設定がそれぞれの値に戻されます。
構文
(backupCommands::=、maintenanceCommands::=、miscellaneousCommands::=、restoreCommands::=)
例3-38 構成済の設定のオーバーライド
デバイス構成が次のようになっているとします。
RMAN> SHOW DEVICE TYPE; RMAN configuration parameters for database with db_unique_name PROD1 are: CONFIGURE DEVICE TYPE DISK PARALLELISM 1 BACKUP TYPE TO BACKUPSET; # default CONFIGURE DEVICE TYPE SBT_TAPE PARALLELISM 1 BACKUP TYPE TO BACKUPSET; # default
デフォルト以外のディレクトリにバックアップを作成します。構成を変更するかわりに、次のようにジョブ内でオーバーライドすることもできます。
RUN { ALLOCATE CHANNEL c1 DEVICE TYPE DISK FORMAT "/disk2/%U"; BACKUP DATABASE PLUS ARCHIVELOG; }
例3-39 RMANスクリプトの実行
CREATE SCRIPT
コマンドを使用して、backup_db
という名前のバックアップ・スクリプトを作成するとします。この例では、次のストアド・スクリプトを実行します。
RUN { EXECUTE SCRIPT backup_db; }