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Oracle® Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス
11gリリース2(11.2)
B56270-05
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RUN

用途

RUNコマンドを使用すると、一連のRMANコマンドをブロックにグループ化して、順番に実行できます。RUNブロックの閉じカッコを読み取ると、RMANは、ジョブ・コマンドのリストを1つ以上のジョブ手順にコンパイルした後、すぐにその手順を実行します。

前提条件

このコマンドは、RMANプロンプトでのみ実行してください。ジョブ・コマンドのリストの前には開きカッコ({)、後には閉じカッコ(})が必要です。

使用上の注意

RUNを使用すると、スクリプトでデフォルトの構成をオーバーライドできる有効範囲を作成できます。たとえば、ALLOCATE CHANNELおよびRELEASE CHANNELコマンドを使用して構成済チャネルをオーバーライドしたり、SETコマンドを使用して他のパラメータをオーバーライドすることができます(例3-38を参照)。RUNブロックにリストされているコマンドの実行後に、RUNブロック内に割り当てられたチャネルが解放され、設定がそれぞれの値に戻されます。

例3-39に示すように、RUNブロック内でEXECUTE SCRIPTコマンドを使用する必要があります。

セマンティクス

RMANプロンプトから実行できるコマンドについての情報は、各コマンドの項目を参照してください。

例3-38 構成済の設定のオーバーライド

デバイス構成が次のようになっているとします。

RMAN> SHOW DEVICE TYPE;

RMAN configuration parameters for database with db_unique_name PROD1 are:
CONFIGURE DEVICE TYPE DISK PARALLELISM 1 BACKUP TYPE TO BACKUPSET; # default
CONFIGURE DEVICE TYPE SBT_TAPE PARALLELISM 1 BACKUP TYPE TO BACKUPSET; # default

デフォルト以外のディレクトリにバックアップを作成します。構成を変更するかわりに、次のようにジョブ内でオーバーライドすることもできます。

RUN
{
  ALLOCATE CHANNEL c1 DEVICE TYPE DISK FORMAT "/disk2/%U";
  BACKUP DATABASE PLUS ARCHIVELOG;
}

例3-39 RMANスクリプトの実行

CREATE SCRIPTコマンドを使用して、backup_dbという名前のバックアップ・スクリプトを作成するとします。この例では、次のストアド・スクリプトを実行します。

RUN { EXECUTE SCRIPT backup_db; }