前提条件
このコマンドは、RMANプロンプトでのみ実行してください。RMANは、リカバリ・カタログに接続している必要があります。登録解除するデータベースは、現在リカバリ・カタログに登録されている必要があります。
セマンティクス
構文要素 | 説明 |
---|---|
DATABASE |
登録解除するプライマリ・データベースを指定します。RMANにより、プライマリ・データベース、およびこれに対応付けられているスタンバイ・データベースが登録解除されます(例3-61を参照)。
|
database_name |
登録解除するプライマリ・データベースの名前を指定します。
このデータベース名は、リカバリ・カタログで一意である必要があります。データベース名が一意であるため、RMANはターゲット・データベースに接続したり、 |
DB_UNIQUE_NAME db_unique_name |
db_unique_name で指定されているData Guardデータベースに対するバックアップのメタデータを除く、すべてのメタデータの削除を指定します。
通常は、スタンバイ・データベースの登録解除を行うためにこの句を使用しますが、指定するデータベースはプライマリ・データベースでもスタンバイ・データベースでもかまいません(例3-63を参照)。 この句は、RMANがマウントまたはオープン状態のターゲット・データベースに接続されている場合、または データベースのバックアップには、リカバリ・カタログ内のバックアップ・ファイルの名前に対応付けられた |
INCLUDING BACKUPS |
db_unique_name で指定されたデータベースのバックアップ・メタデータも削除されるように指定します。
注意: 物理バックアップは、 |
NOPROMPT |
確認のプロンプトを表示せずに、データベースを登録解除します。 |
例3-61 プライマリ・データベースとそのスタンバイ・データベースの登録解除
プライマリ・データベースprod
には、対応付けられているスタンバイ・データベースdgprod3
およびdgprod4
があるとします。この例では、データベース名がリカバリ・カタログ内で一意のターゲット・データベースprod
にRMANを接続し、そのデータベースを登録解除します。RMANにより、prod
、dgprod3
およびdgprod4
に関するすべてのメタデータがカタログから削除されます。例には出力例も含まれます。
RMAN> CONNECT TARGET /
connected to target database: PROD (DBID=1627709917)
RMAN> CONNECT CATALOG rman@catdb
recovery catalog database Password: password
connected to recovery catalog database
RMAN> UNREGISTER DATABASE NOPROMPT;
database name is "PROD" and DBID is 1627709917
database unregistered from the recovery catalog
RMAN> LIST DB_UNIQUE_NAME ALL;
RMAN>
例3-62 カタログ内で一意でないデータベースの登録解除
リカバリ・カタログに登録されている2つのデータベースの名前がprod
であるとします。目標は、DBID28014364
を持つprod
データベースの登録を解除することです。リカバリ・カタログにprod
という名前のデータベースが複数登録されているため、また、RMANが28014364
データベースにTARGET
として接続されていない(このデータベースがファイル・システムから削除されている)ため、UNREGISTER DATABASEの前に
SET
DBID
を実行します。この例には、出力例も含まれます。
RMAN> CONNECT CATALOG rman@catdb recovery catalog database Password: password connected to recovery catalog database RMAN> SET DBID 28014364; executing command: SET DBID database name is "PROD" and DBID is 28014364 RMAN> UNREGISTER DATABASE; Do you really want to unregister the database (enter YES or NO)? YES database unregistered from the recovery catalog
例3-63 スタンバイ・データベースの登録解除
プライマリ・データベースprod
には、対応付けられているスタンバイ・データベースdgprod3
およびdgprod4
があるとします。dgprod4
を登録解除しますが、このデータベースで作成されたバックアップのメタデータは削除しません。これらのバックアップは、その環境の他のデータベースで引き続き使用できるためです。この例では、SET
DBID
を使用してスタンバイ・データベースのDBIDを指定してから、登録解除します(例には出力例も含まれます)。
RMAN> CONNECT CATALOG rman@catdb recovery catalog database Password: password connected to recovery catalog database RMAN> SET DBID 1627367554; executing command: SET DBID database name is "PROD" and DBID is 1627367554 RMAN> UNREGISTER DB_UNIQUE_NAME dgprod4; database db_unique_name is "dgprod4", db_name is "PROD" and DBID is 1627367554 Want to unregister the database with target db_unique_name (enter YES or NO)? YES database with db_unique_name dgprod4 unregistered from the recovery catalog