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Oracle® Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス
11gリリース2(11.2)
B56270-05
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UNREGISTER

用途

UNREGISTERコマンドを使用すると、登録されている1つ以上のデータベースのRMANのメタデータをリカバリ・カタログから削除できます。


関連項目:

1つのコマンドで、データベースを削除して登録解除する方法は、DROP DATABASEを参照してください。

前提条件

このコマンドは、RMANプロンプトでのみ実行してください。RMANは、リカバリ・カタログに接続している必要があります。登録解除するデータベースは、現在リカバリ・カタログに登録されている必要があります。

構文

unregister::=

unregister.gifの説明が続きます。
unregister.gifの説明

セマンティクス

構文要素 説明
DATABASE 登録解除するプライマリ・データベースを指定します。RMANにより、プライマリ・データベース、およびこれに対応付けられているスタンバイ・データベースが登録解除されます(例3-61を参照)。

database_nameを指定しない場合は、次の方法のうちいずれかでデータベースが識別される必要があります。

  • RMANがTARGETとしてデータベースに接続されている場合、ターゲット・データベースと対応付けられているスタンバイ・データベースがRMANによって登録解除されます。

  • RMANがTARGETとしてデータベースに接続されていない場合、またはTARGETデータベースの名前がリカバリ・カタログで一意ではない場合、RMANではSET DBIDコマンドで指定された値を使用します(例3-62を参照)。RMANにより、このDBIDを持つすべてのデータベースが登録解除されます。

database_name 登録解除するプライマリ・データベースの名前を指定します。

このデータベース名は、リカバリ・カタログで一意である必要があります。データベース名が一意であるため、RMANはターゲット・データベースに接続したり、SET DBIDコマンドを使用する必要がありません。


DB_UNIQUE_NAME
db_unique_name
db_unique_nameで指定されているData Guardデータベースに対するバックアップのメタデータを除く、すべてのメタデータの削除を指定します。

通常は、スタンバイ・データベースの登録解除を行うためにこの句を使用しますが、指定するデータベースはプライマリ・データベースでもスタンバイ・データベースでもかまいません(例3-63を参照)。

この句は、RMANがマウントまたはオープン状態のターゲット・データベースに接続されている場合、またはSET DBIDコマンドを実行済の場合のみ使用できます。通常、ターゲット・データベースは登録解除対象とはなりません。たとえば、TARGETとしてprod1に接続し、DB_UNIQUE_NAMEを使用してstandby1を登録解除することができます。SET DBIDで使用されるDBIDは、プライマリ・データベースとその対応付けられているスタンバイ・データベースで同じです。

データベースのバックアップには、リカバリ・カタログ内のバックアップ・ファイルの名前に対応付けられたDB_UNIQUE_NAMEが設定されています。データベースが登録解除されると、これらのバックアップ・ファイルのデータベース名がnullとしてマークされます。データベース名とこれらのファイルを関連付けるには、CHANGE ... RESET DB_UNIQUE_NAMEコマンドを使用します。

INCLUDING BACKUPS db_unique_nameで指定されたデータベースのバックアップ・メタデータも削除されるように指定します。

注意: 物理バックアップは、UNREGISTERコマンドで削除できません。物理バックアップを削除する場合は、最初にDELETEコマンドでバックアップを削除してから、INCLUDING BACKUPSオプションを指定してUNREGISTERを実行します。

   NOPROMPT 確認のプロンプトを表示せずに、データベースを登録解除します。

例3-61 プライマリ・データベースとそのスタンバイ・データベースの登録解除

プライマリ・データベースprodには、対応付けられているスタンバイ・データベースdgprod3およびdgprod4があるとします。この例では、データベース名がリカバリ・カタログ内で一意のターゲット・データベースprodにRMANを接続し、そのデータベースを登録解除します。RMANにより、proddgprod3およびdgprod4に関するすべてのメタデータがカタログから削除されます。例には出力例も含まれます。

RMAN> CONNECT TARGET /

connected to target database: PROD (DBID=1627709917)

RMAN> CONNECT CATALOG rman@catdb

recovery catalog database Password: password
connected to recovery catalog database

RMAN> UNREGISTER DATABASE NOPROMPT;
 
database name is "PROD" and DBID is 1627709917
database unregistered from the recovery catalog
 
RMAN> LIST DB_UNIQUE_NAME ALL;

RMAN>

例3-62 カタログ内で一意でないデータベースの登録解除

リカバリ・カタログに登録されている2つのデータベースの名前がprodであるとします。目標は、DBID28014364を持つprodデータベースの登録を解除することです。リカバリ・カタログにprodという名前のデータベースが複数登録されているため、また、RMANが28014364データベースにTARGETとして接続されていない(このデータベースがファイル・システムから削除されている)ため、UNREGISTER DATABASEの前にSET DBIDを実行します。この例には、出力例も含まれます。

RMAN> CONNECT CATALOG rman@catdb

recovery catalog database Password: password
connected to recovery catalog database

RMAN> SET DBID 28014364;

executing command: SET DBID
database name is "PROD" and DBID is 28014364
 
RMAN> UNREGISTER DATABASE;

Do you really want to unregister the database (enter YES or NO)? YES
database unregistered from the recovery catalog

例3-63 スタンバイ・データベースの登録解除

プライマリ・データベースprodには、対応付けられているスタンバイ・データベースdgprod3およびdgprod4があるとします。dgprod4を登録解除しますが、このデータベースで作成されたバックアップのメタデータは削除しません。これらのバックアップは、その環境の他のデータベースで引き続き使用できるためです。この例では、SET DBIDを使用してスタンバイ・データベースのDBIDを指定してから、登録解除します(例には出力例も含まれます)。

RMAN> CONNECT CATALOG rman@catdb

recovery catalog database Password: password
connected to recovery catalog database

RMAN> SET DBID 1627367554;

executing command: SET DBID
database name is "PROD" and DBID is 1627367554

RMAN>  UNREGISTER DB_UNIQUE_NAME dgprod4;

database db_unique_name is "dgprod4", db_name is "PROD" and DBID is 1627367554

Want to unregister the database with target db_unique_name (enter YES or NO)? YES
database with db_unique_name dgprod4 unregistered from the recovery catalog