ヘッダーをスキップ
Oracle® Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス
11gリリース2(11.2)
B56270-05
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

RC_RMAN_STATUS

このビューには、このリカバリ・カタログに対応付けられているすべてのデータベースでのRMAN操作の履歴情報が含まれます。このビューには、基本的にV$RMAN_STATUSと同じ情報が含まれます。ただし、現行のセッションに関する情報は含まれません。

すべてのRMAN操作(バックアップ、リストア、バックアップの削除など)が、この表に記録されます。この表は、各RMANセッション(RMANクライアントが終了するまでに実行されたすべての操作を含む、RMANクライアントの実行)の状態、セッション中に実行された操作、および再帰的操作を表示するように構成されています。

また、RC_RMAN_STATUSには、V$RMAN_STATUSには含まれていないRSR_KEY列、PARENT_KEY列およびSESSION_KEY列が含まれます。

データ型 説明
DB_KEY NUMBER データベースに対する主キー。この列を使用して、他のほとんどのカタログ・ビューと結合します。
DBINC_KEY NUMBER データベース・インカネーションに対する主キー。
DB_NAME VARCHAR2(8) このレコードが属しているデータベース・インカネーションのDB_NAME
RECID NUMBER 制御ファイル内の対応する行のレコードID。
STAMP NUMBER 制御ファイル内の行のタイムスタンプ。(制御ファイル・レコードは再利用されるため、タイムスタンプとレコードIDを組み合せて、RC_RMAN_STATUS内のすべてのレコードで一意の値を取得する必要があります。)
RSR_KEY NUMBER この行に対する一意のキー。
PARENT_KEY NUMBER この行の親行に対するRSR_KEYの値。
SESSION_KEY NUMBER この行に対応付けられたセッション行に対するRSR_KEYの値。RC_RMAN_BACKUP_JOB_DETAILSとの結合に使用します。
ROW_TYPE VARCHAR2(33) この行で表される操作のタイプ。可能な値は次のとおりです。
  • レベル0の行の場合はSESSION

  • レベル1の行の場合はCOMMAND

  • レベル2以上の行の場合はRECURSIVE OPERATION

ROW_LEVEL NUMBER この行のレベル。
  • 0の場合、これはセッション行です。つまり、ROW_TYPEはSESSIONとなっており、この行は、RMANクライアントが起動されたことを表します。

  • 1の場合、この行はRMANクライアントにコマンドを入力して実行したことを表します。レベル1の行の場合はROW_TYPE=COMMAND

  • 2以上の場合、この行は再帰的操作を表します(再帰的操作とは、データベース・バックアップで実行される制御ファイルの自動バックアップなどの、RMANコマンドの補助操作です)。レベル2以上の行の場合はROW_TYPE=RECURSIVE OPERATION

OPERATION VARCHAR2(33) この行で表される操作の名前。SESSION操作の場合、この列はRMANに設定されます。COMMAND操作の場合、この列は実行されたコマンド(BACKUPRESTORECONFIGUREREPORTなど)を表します。
STATUS VARCHAR2(33) この行で表される操作の状態。可能な値は次のとおりです。
  • COMPLETED - ジョブは正常に完了しました。実行中に警告またはエラーは発生しませんでした。

  • COMPLETED WITH WARNINGS: ジョブは正常に完了しましたが、実行中に発生した警告メッセージがあります。たとえば、警告メッセージは次のようになります。

    RMAN-05019: WARNING: no channel of required type allocated to recover copy of data file1 
    
  • COMPLETED WITH ERRORS - ジョブは正常に完了しましたが、フェイルオーバー機能によって処理されたエラーがあります。たとえば、RESTORE FAILOVERまたはBACKUP FAILOVERによって、ジョブが別のチャネルにスケジュールされました。

  • FAILED - ジョブに失敗しました。

  • RUNNING - ジョブを実行中です。これまでの実行中に発生したエラーまたは警告はありません。

  • RUNNING WITH ERRORS - ジョブを実行中ですが、エラー・メッセージが発生しています。

  • RUNNING WITH WARNINGS - ジョブを実行中ですが、警告メッセージが発生しています。

COMMAND_ID VARCHAR2(33) ユーザー指定のコマンドID。コマンドIDは、RMANでSET COMMAND ID構文を使用して変更できます。デフォルトでは、コマンドIDは、RMANの起動時にISO規格の書式で設定されます。
MBYTES_PROCESSED NUMBER この行で表される操作でデータ転送(データのバックアップやリストアなど)を実行した場合、この列には操作で処理されたMB数が含まれます。それ以外の場合、この列にはNULLが含まれます。
START_TIME DATE この行で表される操作の開始時刻。
END_TIME DATE この行で表される操作の終了時刻。
JOB_KEY NUMBER RMANセッションのキー。SESSION_KEYと同じです。
INPUT_BYTES NUMBER 読み取られた入力バイト数。
OUTPUT_BYTES NUMBER 書き込まれた入力バイト数。
OPTIMIZED VARCHAR2(3) バックアップ・ジョブ時にバックアップの最適化が適用される場合はYES。それ以外の場合はNOです。
OBJECT_TYPE VARCHAR2(80) 次のいずれかの値が含まれます。DATABASE FULLRECOVERY AREADATABASE INCRDATAFILE FULLDATAFILE INCRARCHIVELOGCONTROLFILESPFILE
SESSION_RECID NUMBER ROW_TYPE=SESSIONの場合、つまり、この行には親がなく、RMANセッションを表す場合、この列にはNULLが含まれます。それ以外の場合は、この行に関連付けられているセッションを表す行のレコードIDが含まれます。
SESSION_STAMP NUMBER ROW_TYPE=SESSIONの場合、つまり、この行には親がなく、RMANセッションを表す場合、この列にはNULLが含まれます。それ以外の場合は、この行に関連付けられているセッションを表す行のタイムスタンプが含まれます。
OUTPUT_DEVICE_TYPE VARCHAR2(17) 出力デバイスのタイプ。DISKSBT_TAPEまたは*。アスタリスク(*)は、複数のデバイス・タイプに出力が書き込まれたことを示します。
SITE_KEY NUMBER RMANのステータス情報と関連付けられているData Guardデータベースの主キー。Data Guard環境にある各データベースのSITE_KEYの値は一意です。SITE_KEYを使用してRC_SITEビューと結合すると、データベースのDB_UNIQUE_NAMEを取得できます。
OSB_ALLOCATED VARCHAR2(3) このセッションがOracle Secure Backupに対してSBTチャネルを割り当てた場合はYES、割り当てていない場合はNO