この章では、Oracle Application Expressのインストール要件について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Application Expressリリース3.2では、リリース9.2.0.3以上のOracle Databaseが必要です。
注意: Oracle Application Expressリリース3.2をインストールすることで、Oracle Database Express Edition 10gリリース2(10.2)のOracle Application Expressのバージョンをアップグレードできます。詳細は、Oracle Technology Network(OTN)の「Oracle Application Express」ページを参照してください。 |
Oracle Application ExpressをOracle Database 10g リリース1(10.1)より前のOracle Databaseで実行する場合は、Oracle Java Virtual Machine(JVM)をインストールする必要があります。詳細は、ご使用のオペレーティング環境向けの『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。
注意: データベース初期化パラメータSGA_TARGET (Oracle Database 10gおよび11g)またはMEMORY_TARGET (Oracle Database 11g)にNULL以外の値を使用している場合は、この要件を無視してください。 |
Oracle Application Expressをインストールするには、ターゲット・データベースのshared_pool_size
が100MB以上である必要があります。
ターゲット・データベースのshared_pool_size
を確認するには、次のステップを実行します。
データベースを起動します。
SQL> STARTUP
必要に応じて次のコマンドを実行し、システムで初期化パラメータ・ファイル(initsid.ora
)が使用されているか、サーバー・パラメータ・ファイル(spfile
dbname
.ora
)が使用されているかを確認します。
SQL> SHOW PARAMETER PFILE;
このコマンドを実行すると、サーバー・パラメータ・ファイルまたは初期化パラメータ・ファイルの名前および場所が表示されます。
shared_pool_size
パラメータの現在の値を表示します。
SQL> SHOW PARAMETER SHARED_POOL_SIZE
システムでサーバー・パラメータ・ファイルが使用されている場合は、SHARED_POOL_SIZE
初期化パラメータを100MB以上に設定します。
SQL> ALTER SYSTEM SET SHARED_POOL_SIZE='100M' SCOPE=spfile;
システムで初期化パラメータ・ファイルが使用されている場合は、初期化パラメータ・ファイル(init
sid
.ora
)のSHARED_POOL_SIZE
パラメータの値を100MB以上に変更します。
データベースを停止します。
SQL> SHUTDOWN
データベースを再起動します。
SQL> STARTUP
Oracle Application Expressアプリケーションを表示または開発するには、WebブラウザでJava ScriptおよびHTML 4.0およびCSS 1.0規格がサポートされている必要があります。これらの要件を満たすブラウザは次のとおりです。
Microsoft Internet Explorer 6.0以上
Firefox 1.0以上
実行するには、Oracle Application Expressに、次のいずれかに対するアクセス権が必要です。
埋込みPL/SQLゲートウェイ
Oracle HTTP Serverおよびmod_plsql
Oracle XML DB HTTP Serverおよび埋込みPL/SQLゲートウェイは、Oracle Database 11gとともにインストールされます。Webサーバーを使用したデータベース、および動的なアプリケーションの作成に必要なインフラストラクチャを利用できます。
Oracle HTTP Serverは、mod_plsql
プラグインを使用してOracle Database内のOracle Application Expressエンジンと通信します。次の製品には、対応するバージョンのOracle HTTP Serverおよびmod_plsql
が含まれています。
Oracle9i リリース2(9.2)以上
Oracle9i Application Serverリリース1(1.0.2.2)以上
Oracle 10g DatabaseのCompanion CDリリース1または2
Oracle Database 11g リリース1
Oracle Application Expressのディスク領域の要件は、次のとおりです。
ファイル・システム上にOracle Application Expressソフトウェア・ファイルのための空き領域: 450 MB
Oracle Application Express表領域の空き領域: 125MB
SYSTEM
表領域の空き領域: 85MB
追加インストールした各言語(英語以外)用のOracle Application Express表領域の空き領域: 34MB
使用するOracle Databaseに、Oracle XML DBをインストールしておく必要があります。インストール中またはDatabase Configuration Assistant(DBCA)によって作成された事前構成済のデータベースを使用している場合、Oracle XML DBはインストールおよび構成済です。
参照: Oracle XML DBを既存のデータベースに手動で追加する方法の詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。 |
ヒント: インストーラは、Oracle XML DBに対して前提条件チェックを実行します。Oracle XML DBがインストールされていない場合は終了します。 |
Oracle Application Expressで検索機能を使用できるオンライン・ヘルプを使用するには、Oracle Textをインストールする必要があります。Oracle Textは、デフォルトでOracle Databaseの一部としてインストールされます。
また、Oracle Textのデフォルト言語プリファレンスがインストールされていることを確認します。Oracle Textのデフォルト言語をインストールするには、Oracle Application ExpressをインストールするOracle Databaseにログインし、適切なdrdef
lang
.sql
スクリプトを実行します。このスクリプトは、デフォルトでORACLE_BASE
\
ORACLE_HOME
\ctx\admin\defaults
に格納されています。たとえば、英語(米国)の言語プリファレンス・スクリプトdrdefus.sql
を実行するには、次のように入力します。
jstraub: c:\> sqlplus /nolog
SQL> connect ctxsys
Enter password: password
SQL> @c:\oracle\product\10.2.0\db_1\ctx\admin\defaults\drdefus.sql
参照: ご使用の構成例の「Oracle Database 11gでのネットワーク・サービスの有効化」、およびOracle Textについて『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。 |
ヒント: インストーラは、Oracle Textに対して前提条件チェックを実行します。Oracle Textがインストールされていない場合は終了します。 |