Java Access Bridgeによって、Oracleコンポーネントでスクリーン・リーダーを使用できるようになります。Java Access Bridgeによって、アシスティブ・テクノロジでは、Windowsプラットフォーム上でOracle Universal Installer、Oracle Enterprise Manager Database ControlなどのJavaベースのインタフェースを読み取ることができます。
Java Access Bridge 2.0.2は、64ビット・システムをサポートするための更新されたAPIが含まれ、32ビットWindowsシステムをサポートするためのパッケージが含まれている、Java Access Bridgeの最新バージョンです。最新バージョンをインストールする前に、Java Access Bridgeの以前のすべてのバージョンをアンインストールします。
Java Access Bridgeは、Windows Server 2008 x64、Windows Server 2008 R2 x64、Windows 7 x64、Windows 8 x64、Windows 8.1 x64、Windows Server 2012 x64、Windows Server 2012 R2の64ビット・データベースのインストールでサポートされています。サポートされているMicrosoft WindowsやJava SEのバージョンなど、サポート対象のシステム構成のリストは、次のリンクの場所にアクセスして、サポート対象のシステム構成に関する項を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/index-jsp-136191.html
Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降では、Oracle Universal InstallerはOracle Databaseインストール・メディアに含まれているJava Runtime Environment (JRE) 1.6を使用します。JREによって、インストール時にJava Access Bridgeを使用できるようになります。デフォルトでは、Java Access Bridgeは無効です。Java Access Bridgeを有効にするには、次のコマンドを実行します(JRE_HOME
はJREのディレクトリです)。
JRE_HOME\bin\jabswitch
-enable
旧リリースでは、JRE 1.5でJava Access Bridgeを設定します。これを行うには、使用しているアシスティブ・テクノロジを停止し、インストール前にインストール・メディアのルートからinstall
ディレクトリに移動してaccess_setup.bat
ファイルをダブルクリックします。バッチ・ファイルの実行後に、アシスティブ・テクノロジ・プログラムを再起動します。
Oracleコンポーネントのインストール後のJava Access Bridgeのインストールおよび構成については、「Java Access Bridgeの設定」を参照してください。
注意: Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降では、Java Access BridgeはWindows x64でサポートされています。 |
この項では、Oracleコンポーネントのインストール後にJava Access Bridge for Windowsをインストールおよび構成する方法について説明します。
Windows 32ビットおよび64ビット・オペレーティング・システム上でJava Access Bridge 2.0.2を設定するには、次の手順を実行します。
Java Standard Edition (Java SE)の次のダウンロード・ページにアクセスして、JDK 7の最新のビルドをダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
JDK 7をインストールします。
注意: WindowsにJDKをインストールするには、管理者権限が必要です。 |
Windows Vista以降で、Windowsキーを押しながら[U]キーを押して「コンピューターの簡単操作センター」を開き、「コンピューターを画面なしで使用します」を選択します。
Windows XPで、Windowsキーを押しながら[U]キーを押して「ユーティリティ マネージャ」を開きます。
関連項目: Windowsオペレーティング・システムのアクセシビリティ・オプションについては、Micrsoftのドキュメントを参照してください。 |
Accessbridgeの有効化チェック・ボックスを選択します。「保存」をクリックします。
次の場所からJava Access Bridge 2.0.2をダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jab-2-0-2-download-354311.html
Oracleのライセンス契約に同意して、accessbridge-2_0_2-fcs-bin-b06.zip
ファイルをダウンロードします。
注意: Java Access Bridge 2.0.1は、Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.1から11.2.0.3まで)でサポートされています。次の場所からJava Access Bridge 2.0.1をダウンロードします。
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Java Access Bridgeをインストールするシステムのディレクトリにaccessbridge-2.0.2
を解凍します。たとえば、次のようなディレクトリを指定します。
AB_HOME
コマンド・プロンプトを開き、DRIVE_LETTER:
を入力して、実行するインストールのタイプ(データベース、クライアント、コンパニオン)に適したディレクトリに移動します。
Disk1
ディレクトリのファイルにアクセスするには、次のように入力します。
DRIVE_LETTER:
\>cd Disk1
Disk1
ディレクトリに移動したら、次のコマンドを実行します。
setup.exe -jreLoc path-to-jdk7
\jre
Oracle Universal Installerが起動し、JAWSによって画面上のすべてのプロンプトと操作が読み上げられます。
「インストール」ボタンをクリックした後、Windowsエクスプローラを起動して、データベースのインストール先ディレクトリ(DRIVE_LETTER:
\app\
user name
\product\11.2.0\
dbhome_1
)に移動し、JDKフォルダが作成されることを確認します。JDKフォルダが作成されたら、Windowsオペレーティング・システムに応じて、表A-1または表A-2にリストされているファイルを、Java Access Bridgeのソースの場所からJDK宛先フォルダにコピーします。これらのファイルをコピーすると、Oracle Database Configuration AssistantとOracle Net Configuration Assistantのアクセシビリティが有効になります。
表A-1 Windows 32ビットでJDKディレクトリにコピーするファイル
コピーするファイル | コピー先のディレクトリ |
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表A-2 Windows 64ビットでJDKディレクトリにコピーするファイル
コピーするファイル | コピー先のディレクトリ |
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インストールの完了後、Java Access Bridgeを使用するようにOracleコンポーネントを構成するには、インストールしたJava Access Bridgeファイルを指すようにシステム変数ORACLE_OEM_CLASSPATH
を設定します。
「スタート」メニューから、「設定」→「コントロール パネル」→「システム」を選択し、「システムのプロパティ」を表示します。
「詳細設定」タブを選択します。
「環境変数」ボタンをクリックします。
「システム環境変数」リストの下の「新規」ボタンをクリックします。「新しいシステム変数」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「変数名」フィールドで、ORACLE_OEM_CLASSPATH
と入力します。
「変数値」フィールドで、jaccess.jar
およびaccess-bridge.jar
へのフルパスを入力します。
セミコロンを使用して2つのパスを区切ります。引用符や空白は使用しないでください。たとえば、JRE 1.5がデフォルトの場所にインストールされている場合、設定は次のようになります。
dbhome_1\jdk\jre\lib\ext\jaccess.jar;dbhome_1\jdk\jre\lib\ext\access-bridge.jar
「OK」をクリックします。