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Oracle® Database Clientインストレーション・ガイド
11g リリース2 (11.2) for Apple Mac OS X (Intel)
E49831-02
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2 Oracle Database Clientのインストール前の作業

この章では、Oracle Instant Clientをインストールする前に完了する必要がある作業について説明します。次の情報が含まれています。

2.1 システムへrootとしてログイン

Oracleソフトウェアをインストールする前に、rootユーザーとしていくつかのタスクを完了しておく必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次の手順を実行します。

  1. adminグループのメンバーであるユーザーとしてシステムにログインします。

  2. ローカル・ターミナル・セッション(/Applications/Utilities/Terminal)を開始します。

  3. rootユーザーとしてログインしていない場合には、次のコマンドを実行してroot権限でシェル・セッションを開始します。

    $ sudo sh
    
  4. プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

2.2 ハードウェア要件の確認

システムは、次のOracle Database Client 11gリリース2の最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。

2.2.1 メモリー要件

Oracle Database Client 11gリリース2(11.2)のメモリー要件は次のとおりです。

  • 512MB以上のRAM。

    物理RAMのサイズを決定するには、System Profiler (/Applications/Utilities/System Profiler)を使用するか、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/system_profiler SPHardwareDataType | grep Memory
    

    物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  • 次の表では、インストールされているRAMと構成済スワップ領域要件の関連を示します。

    RAM スワップ領域
    512MB以下 RAMのサイズの2倍
    513MBから726MB RAMのサイズの1.5倍
    726MBより大きい RAMサイズの0.75倍

構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。

# df -h

注意:

Mac OS Xは、必要に応じて/private/var/vmディレクトリにスワップ・ファイルを動的に作成します。新規に作成されるスワップ・ファイルを格納するために、ルート(/)ファイル・システムに使用可能なディスク容量が512MB以上あることを確認してください。


次のコマンドを入力して、使用可能なRAMおよびスワップ領域を確認します。

# free

重要:

  • 使用可能なRAMおよびスワップ領域については、値を確定する前に、複数の値を取得することをお薦めします。これは、ユーザーとコンピュータとの対話によって使用可能なRAMおよびスワップ領域が常に変化しているためです。

  • サーバーのスワップ領域の割当てについては、オペレーティング・システム・ベンダーに確認してください。ベンダーのガイドラインは、このガイドに示すスワップ領域の要件に優先します。


2.2.2 システム・アーキテクチャ

システム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

# uname -p

注意:

このコマンドでは、プロセッサ・タイプが表示されます。コマンド出力は、i386である必要があります。想定した出力が表示されない場合、このシステムにそのソフトウェアはインストールできません。

2.2.3 ディスク領域要件

Oracle Database Client 11gリリース2 (11.2)のソフトウェア・ファイルのための最小ディスク領域要件は220MBです。

次のコマンドを入力して、使用可能な空きディスク領域のサイズを確認します。

# df -h

2.2.4 ディスプレイ要件

Oracle Database 11gリリース2(11.2)の最小ディスプレイ要件は、解像度が1024x768以上であることです。

2.2.5 SQL Developerの推奨ハードウェア要件

次に、SQL DeveloperのCPU、メモリー、ディスプレイの推奨要件を示します。

リソース 推奨
メモリー 1GBのRAM (推奨)、256MBのRAM (最低)
ディスプレイ 65536色、1024x768以上の解像度

2.3 ソフトウェア要件の確認

インストールする製品に応じて、次のソフトウェアがシステムにインストールされているかどうかを確認します。これらの要件を満たしているかどうかを確認する手順が、表の後に記載されています。

項目 要件
オペレーティング・システム Oracle Database 11gリリース2 (11.2)は、次に示すバージョン以上のオペレーティング・システムに対応しています。
  • Apple Mac OS X Lion 10.7.3以上の更新

    Oracle Database Instant Client 11gリリース2 (11.2.0.3)の32ビットおよび64ビットの両方のバージョンがサポートされています。

  • Apple Mac OS X Mountain Lion 10.8.2以上の更新

    Oracle Database Instant Client 11gリリース2 (11.2.0.3)の32ビットおよび64ビットの両方のバージョンがサポートされています。

  • Apple Mac OS X Mavericks 10.9以上の更新

    Oracle Database Instant Client 11gリリース2 (11.2.0.4)の32ビットおよび64ビットの両方のバージョンがサポートされています。

ツール
  • Xcode 4.3.1以上
  • GNU Cコンパイラ(gcc)バージョン4.2.1以上

    このバージョンのgccは、Xcode 4.3.1以上に含まれてます。

  • Mac OS X LionおよびApple Mac OS X Mountain Lion用のJDK 1.6.0_29以上

    Apple Mac OS X Mavericks用のJDK 1.6.0_65以上

Pro*C/C++、Oracle Call Interface、Oracle C++ Call Interface 前述のバージョンのGNU CとC++コンパイラは、これらの製品で使用できるようにサポートされています。
Oracle JDBC/OCIドライバ JDBC-OCI 1.6.0以上をJNDI拡張とともに使用する必要があります。

システムがこれらの要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. オペレーティング・システムのバージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。

    # sw_vers
    

    コマンドの出力は、次のようになります。

    ProductName:    Mac OS X
    ProductVersion: 10.7.4
    BuildVersion:   11D50
    

    注意:

    前述の表に示されているバージョンのみがサポートされています。他のバージョンのApple Mac OS Xには、このソフトウェアをインストールしないでください。

  2. 必要なバージョンのgccがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # gcc -v
    

    このコマンドによって、以下のような出力が返されます。

    Using built-in specs.
    Target: i686-apple-darwin11
    Configured with: /private/var/tmp/11vmgcc42/11vmgcc42-2336.9~22/src/configure --disable-checking --enable-werror --prefix=/Applications/Xcode.app/Contents/Developer/usr/llvm-gcc-4.2 --mandir=/share/man --enable-languages=c,objc,c++,obj-c++ --program-prefix=llvm- --program-transform-name=/^[cg][^.-]*$/s/$/-4.2/ --with-slibdir=/usr/lib --build=i686-apple-darwin11 --enable-llvm=/private/var/tmp/llvmgcc42/llvmgcc42-2336.9~22/dst-llvmCore/Developer/usr/local --program-prefix=i686-apple-darwin11- --host=x86_64-apple-darwin11 --target=i686-apple-darwin11 --with-gxx-include-dir=/usr/include/c++/4.2.1
    Thread model: posix
    gcc version 4.2.1 (Based on Apple Inc. build 5658) (LLVM build 2336.9.00)
    

    必要なバージョン(日付とビルド番号を含む)以上がインストールされていない場合には、Xcode 4.3.1以上をダウンロードしてインストールします。このソフトウェアは、Apple Developer Connection Webサイトからダウンロードできます。

    https://developer.apple.com/

  3. 正しいバージョンのXcodeがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/bin/xcodebuild -version
    

    このコマンドによって、次のような出力が返されます。

    Xcode 5.0.2
    Build version 5A3005
    

    必要なバージョン(日付とビルド番号を含む)以上がインストールされていない場合には、Xcode 4.3.1以上をダウンロードしてインストールします。このソフトウェアは、Apple Developer Connection Webサイトからダウンロードできます。

    https://developer.apple.com/

2.3.1 Instant Client Light要件

Instant Client Lightを使用する場合は、前の項で説明した要件の他に、アプリケーションで次の言語とキャラクタ・セットを使用する必要があります。

  • 言語: Oracleでサポートされる言語

  • 地域: Oracleでサポートされる地域

  • キャラクタ・セット:

    • シングルバイト

      • US7ASCII

      • WE8DEC

      • WE8MSWIN1252

      • WE8ISO8859P1

    • Unicode

      • UTF8

      • AL16UTF16

      • AL32UTF8

      Instant Client Lightは、次のデータベース・キャラクタ・セットのいずれかを備えるデータベースに接続できます。

      • US7ASCII

      • WE8DEC

      • WE8MSWIN1252

      • WE8ISO8859P1

      • WE8EBCDIC37C

      • WE8EBCDIC1047

      • UTF8

      • AL32UTF8

Instant Client Lightは、OCI_UTF16モードで作成されたOCI環境ハンドルでも操作できます。

言語、地域およびキャラクタ・セットは、NLS_LANG環境変数によって決定されます。


注意:

Oracle Database Instant Clientを実行する前に、環境変数NLS_LANGが必要なキャラクタ・セットに設定されていることを確認します。