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Oracle® Database Clientインストレーション・ガイド
11g リリース2 (11.2) for Apple Mac OS X (Intel)
E49831-02
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1 Oracle Database Clientのインストールの概要

この章では、Oracle Database Clientの様々なインストール・タイプと、Oracle Database Clientのインストール前に考慮が必要な問題について説明します。

1.1 インストールの計画

Oracle Databaseのインストールは、次のフェーズで構成されます。

  1. ライセンス情報の確認: メディア・パック内のインストール・メディアには多くのOracleコンポーネントが含まれていますが、使用可能なのは、ライセンスを購入したコンポーネントのみです。

    Oracleサポート・サービスでは、ライセンスを購入していないコンポーネントに対するサポートは提供していません。


    関連項目:

    『Oracle Databaseライセンス情報』

  2. インストールの計画: この章では、インストールできるOracle製品と、インストール開始前に考慮が必要な問題について説明します。

  3. インストール前の作業の完了: 第2章では、製品のインストール前に完了する必要のある作業について説明します。

  4. ソフトウェアのインストール: 第3章では、Oracle Database Clientをインストールする方法について説明します。

  5. インストール後の作業の完了: 第4章では、推奨および必須のインストール後の作業について説明します。

1.2 インストールに関する考慮事項

この項では、この製品のインストールを決定する前に考慮すべきハードウェアおよびソフトウェアの動作保証に関する情報が記載されています。

このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。このドキュメントの公開後に、プラットフォームやオペレーティング・システム・ソフトウェアの新バージョンが動作保証されている可能性があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。My Oracle SupportのWebサイトは、次のURLで参照できます。

https://support.oracle.com/

My Oracle Supportを使用するには、オンライン登録する必要があります。ログイン後、メニュー・オプションから「動作保証」タブを選択します。「動作保証」ページで、「動作保証検索」オプションを使用して、製品、リリースおよびプラットフォームで検索します。「製品デリバリ」や「ライフタイム・サポート」などの、「動作保証クイック・リンク」のオプションを使用して検索することもできます。

1.3 Oracle Database Clientのインストール・タイプ

Oracle Database Client 11g リリース2では、Instant ClientとInstant Client Lightのみがインストール・タイプとしてサポートされています。

Instant Clientインストール・タイプでは、Oracle Call Interface (OCI)、Oracle C++ Call Interface (OCCI)、Pro*CまたはJava Database Connectivity (JDBC) OCIの各アプリケーションで要求される共有ライブラリのみをインストールできます。このインストール・タイプは、Oracle Database Clientの他のインストール・タイプよりディスク領域が少なくてすみます。


関連項目:

Instant Clientの詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』または『Oracle Database JDBC開発者ガイド』を参照してください。

Instant ClientのInstant Client Light (English)バージョンでは、クライアントのインストールに必要なディスク領域が削減されています。英語以外の言語のエラー・メッセージ・ファイルを削除し、サポートされるキャラクタ・セット定義を約250の中からわずかな数のみ残すことで、ライブラリのサイズが削減されました。

このInstant Client Lightバージョンは、US7ASCII、WE8DEC、WE8ISO8859P1、WE8MSWIN1252またはUnicodeキャラクタ・セットのいずれかを使用するアプリケーション向けです。NLS_LANG設定のLANGUAGEおよびTERRITORYフィールドに制限がないため、Instant Client Lightはあらゆる言語および地域設定で動作します。Instant Client Lightでは英語のエラー・メッセージのみ提供されているため、NLS_LANGAMERICAN以外の言語に設定されている場合でも、Net接続エラーなどのクライアント側で生成されたエラー・メッセージは常に英語でレポートされます。データベース・インスタンスのOracleホームに適切な翻訳済メッセージ・ファイルがインストールされている場合、SQL文の構文エラーなどのデータベース側で生成されたエラー・メッセージは、選択した言語となります。

Instant Client Lightは、次のクライアント・キャラクタ・セットをサポートします。

  • シングルバイト

    • US7ASCII

    • WE8DEC

    • WE8MSWIN1252

    • WE8MSWIN1252

    • WE8ISO8859P1

  • Unicode

    • UTF8

    • AL16UTF16

    • AL32UTF8

  • Instant Client Lightは、次のいずれかのデータベース・キャラクタ・セットを使用するデータベースに接続できます。

    • US7ASCII

    • WE8DEC

    • WE8MSWIN1252

    • WE8ISO8859P1

    • WE8EBCDIC37C

    • WE8EBCDIC1047

    • UTF8

    • AL32UTF8

    Instant Client Lightを使用する利点は、通常のInstant Clientよりもフットプリントがはるかに小さいことです。通常のInstant Clientが110MBを使用するのに対し、アプリケーションがロードする必要がある共有ライブラリは、34MBのみです。そのため、アプリケーションで使用するメモリーが少なくてすみます。

1.4 Oracle Database ClientとOracle Databaseの相互運用性

Oracle Database ClientとOracle Databaseの各リリースとの相互運用性の詳細は、次のURLでMy Oracle SupportのWebサイトのNote 207303.1を参照してください。

https://support.oracle.com/

1.5 タイムゾーン付きタイムスタンプ・データ型のパッチ適用の簡略化

Oracle Database 11gリリース2(11.2)以降、TIMESTAMP WITH TIMEZONEデータ型値のパッチ適用プロセスが簡略化されます。


関連項目:

パッチ適用プロセスの簡略化、および異なるタイムゾーン・ファイルによる特定クライアントとサーバーの動作の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』のOracle Database 11gリリース2(11.2)のグローバリゼーションの新機能に関する項および異なるバージョンのタイムゾーン・ファイルで動作するクライアントとサーバーに関する項を参照してください。