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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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FULLDSC

FULLDSCプログラムは、1つ以上のワークスペース・オブジェクトに関して、そのプロパティおよびトリガーを含む定義を表示するレポートを生成します。

構文

FULLDSC [names]

パラメータ

names

空白またはカンマで区切られた、1つ以上のワークスペース・オブジェクトの名前。FULLDSCは、指定した各オブジェクトのすべての定義を表示します。この引数を省略した場合、FULLDSCはNAMEディメンションの現行のステータスにあるすべてのオブジェクトの定義を表示します。

使用上の注意

FULLDSCの出力

FULLDSCプログラムは、DESCRIBEコマンドの拡張です。したがって、FULLDSCによってリスト表示するオブジェクト定義には、DESCRIBEコマンドでリスト表示される定義の構成要素が含まれ、オブジェクトに割り当てられているプロパティはその後に示されます。プロパティごとの各行には、PROPERTYという文字列、プロパティの名前およびその値が表示されます。

参照するオブジェクトの制限

通常、NAMEのステータスはALLなので、引数のないFULLDSCは、現行のワークスペースのすべてのオブジェクトに関する定義を含むレポートを生成します。ただし、FULLDSCと組み合せてLIMITコマンドを使用すると、ワークスペースの特定グループのオブジェクトに関する定義をレポートできます。最初にLIMITを使用して、NAMEディメンションのステータスを参照したい定義のオブジェクトの名前に制限します。次に、FULLDSC文を引数を付けずに実行して定義を表示します。

ページ番号付き出力

FULLDSC文によってページ番号付き出力を生成するには、FULLDSCを使用する前にPAGINGをYESに設定します。

FULLDSC出力によるオブジェクトの作成

FULLDSC文からの出力の各行は有効な文であるので、その出力を使用して他のワークスペースにオブジェクトを作成できます。たとえば、OUTFILE文を実行して後続の出力をファイルに送り、その後でFULLDSC文を実行できます。次に別のワークスペースにアクセスしてINFILE文を使用すると、FULLDSC出力を読み取ることができます。これで、対象のワークスペースに同じオブジェクトが作成されます。

FULLDSCによって生成される出力では、元の名前および値の式が保存されないため、オブジェクトのプロパティを作成した元のPROPERTY文が完全に一致して複製されない場合もあります。さらに、FULLDSCはDECIMALSオプションを255に設定するので、後続のゼロが削除されます。「変数のプロパティのリスト表示」を参照してください

例9-143 変数のプロパティのリスト表示

この例は、プロパティDECPLACEおよびREPPRGが追加されているactual変数のすべての定義に関するレポートを生成します。次の文

FULLDSC actual

によって、次の出力が生成されます。

DEFINE ACTUAL VARIABLE DECIMAL <LINE DIVISION MONTH>
LD Actual $ Financials
PROPERTY 'DECPLACE' 4
PROPERTY 'REPPRG' 'qtrrep'

DECPLACEプロパティが次の文によって指定されていたとします。PRPNAMEはその値がDECPLACEである変数です。

PROPERTY prpname 4.00

FULLDSCによる出力は、先の例と同じ結果になります(つまり、値4.00が4として表示されます)。したがって、FULLDSC出力に対してINFILE技術を使用してオブジェクトを作成した場合、元のプロパティ値はDECIMALの型(値4.00による)であったにもかかわらず、新たに作成されたプロパティ値はINTEGERの型(値4による)になることになります。プロパティ値が使用されるときには適切な変換が実行されるので、多くの場合、この相違は大きな問題ではありません。