HEADING
HEADINGコマンドは、レポートのタイトルおよび列ヘッダーを生成するコマンドです。ヘッダー出力は、現行の出力ファイルに送信されます。HEADINGコマンドの形式はROWコマンドの形式と同じです。ただし、HEADINGを使用する場合、Oracle OLAPはヘッダーから列小計および総計に数値を追加しません。
多くの場合、HEADING文はPAGEPRGプログラムで使用して、レポートの各ページにタイトルまたは列ヘッダーを生成します。
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ヒント:
ROWコマンドの小計機能を必要としないことが前もって明らかな場合、ROWコマンドのかわりにHEADINGコマンドを使用してレポートの行を生成すると、この場合、Oracle OLAPは小計を管理しないので時間を節約できます。 |
構文
HEADING [attribs] {expression1|SKIP}, [attribs] {expressionN|SKIP}
パラメータ
- attribs
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各列の書式を指定する属性。(使用可能な属性のリストおよび詳細な説明は、ROWコマンドを参照してください。)
- expression
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列ヘッダーとして使用するテキスト。列ヘッダーにリテラル・テキストを使用するには、テキストを一重引用符で囲みます。(列を生成するための式、属性およびACROSSグループの使用の詳細は、ROWコマンドを参照してください。)
- SKIP
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式のかわりに使用され、その列を空白のままにすることを示します。
使用上の注意
ROWコマンドに関する注意は、HEADINGコマンドにも適用されます(ROWの行および列の算術に関する注意は除く)。
HEADINGを使用したタイトルの作成
レポートにタイトルまたはサブタイトルを作成するには、HEADINGを使用して、LSIZEオプションの設定と同じ幅の単一の列を生成します。その列内でテキストを中央揃えして、中央揃えのタイトルを作成します。
最大ヘッダー幅
ヘッダー行を含めて、レポートの各行の最大幅は4,000文字です。
例
例10-1 列ヘッダーの生成
レポートで、列にヘッダーを付けるとします。プログラム内で次のようなHEADING文を使用します。
HEADING UNDER '-' CENTER <WIDTH 15 'Product' -
ACROSS district FIRST 3: district>
この文によって生成される出力は、次のとおりです。
Product Atlanta Boston Chicago
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