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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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PARSE

指定したグループの式を解析するには、PARSEコマンドを使用します。引数の解析が可能な場合、引数の中の式の数、式のテキスト、オブジェクト型、データ型、式のディメンションの数と名前がPARSEによって確認されます。この情報はOracle OLAPの内部に格納され、INFOファンクションを使用すると取得できます。

PARSE文は、式をプログラムへの引数として使用する場合に特に役立ちます。

構文

PARSE text-expression

パラメータ

text-expression

解析される1つ以上の比較的小さな式が含まれるテキスト式。プログラム引数を処理する場合、プログラムのすべての引数が含まれるテキスト式としてARGSファンクションを指定できます。

使用上の注意

PARSE文によって生成される情報の取得

PARSE文によって生成される情報を取得する方法の詳細は、INFO (PARSE)ファンクションを参照してください。

例10-72 プログラムへの引数の解析

単純なレポート・プログラムで、レポートされるデータをプログラムへの引数として指定するとします。式およびデータ変数の名前を指定できるようにします。

引数をそれぞれ異なる列幅で表示するには、引数を個別に処理する必要があります。ARGSファンクションは、引数の一括処理のみが可能です。このため、PARSEおよびINFOを使用して引数を解析し、引数ごとに列を個別に生成します。サンプル・プログラムは、次のとおりです。

DEFINE report1 PROGRAM
PROGRAM
PUSH month product district DECIMALS
DECIMALS = 0
LIMIT month TO FIRST 2
LIMIT product TO ALL
LIMIT district TO 'Chicago'
PARSE ARGS
REPORT ACROSS month WIDTH 8 <&INFO(PARSE FORMULA 1) -
   WIDTH 13 &INFO(PARSE FORMULA 2)>
POP month product district DECIMALS
END

プログラムを実行する場合、複数の変数の名前(salesなど)または複数の式(sales-expenseなど)、あるいはそれぞれの1つを引数として指定できます。次のREPORT文によって、その後に示すレポートが生成されます。

report1 sales sales-expense
 
DISTRICT: CHICAGO
             --------------------MONTH--------------------
             --------JAN95--------- --------FEB95---------
PRODUCT       SALES   SALES-EXPENSE  SALES   SALES-EXPENSE
------------ -------- ------------- -------- -------------
Tents          29,099         1,595   29,010         1,505
Canoes         45,278           292   50,596           477
Racquets       54,270         1,400   58,158         1,863
Sportswear     72,123         7,719   80,072         9,333
Footwear       90,288         8,117   96,539        13,847