指定したグループの式を解析するには、PARSEコマンドを使用します。引数の解析が可能な場合、引数の中の式の数、式のテキスト、オブジェクト型、データ型、式のディメンションの数と名前がPARSEによって確認されます。この情報はOracle OLAPの内部に格納され、INFOファンクションを使用すると取得できます。
PARSE文は、式をプログラムへの引数として使用する場合に特に役立ちます。
パラメータ
解析される1つ以上の比較的小さな式が含まれるテキスト式。プログラム引数を処理する場合、プログラムのすべての引数が含まれるテキスト式としてARGSファンクションを指定できます。
例
例10-72 プログラムへの引数の解析
単純なレポート・プログラムで、レポートされるデータをプログラムへの引数として指定するとします。式およびデータ変数の名前を指定できるようにします。
引数をそれぞれ異なる列幅で表示するには、引数を個別に処理する必要があります。ARGSファンクションは、引数の一括処理のみが可能です。このため、PARSEおよびINFOを使用して引数を解析し、引数ごとに列を個別に生成します。サンプル・プログラムは、次のとおりです。
DEFINE report1 PROGRAM PROGRAM PUSH month product district DECIMALS DECIMALS = 0 LIMIT month TO FIRST 2 LIMIT product TO ALL LIMIT district TO 'Chicago' PARSE ARGS REPORT ACROSS month WIDTH 8 <&INFO(PARSE FORMULA 1) - WIDTH 13 &INFO(PARSE FORMULA 2)> POP month product district DECIMALS END
プログラムを実行する場合、複数の変数の名前(sales
など)または複数の式(sales-expense
など)、あるいはそれぞれの1つを引数として指定できます。次のREPORT文によって、その後に示すレポートが生成されます。
report1 sales sales-expense DISTRICT: CHICAGO --------------------MONTH-------------------- --------JAN95--------- --------FEB95--------- PRODUCT SALES SALES-EXPENSE SALES SALES-EXPENSE ------------ -------- ------------- -------- ------------- Tents 29,099 1,595 29,010 1,505 Canoes 45,278 292 50,596 477 Racquets 54,270 1,400 58,158 1,863 Sportswear 72,123 7,719 80,072 9,333 Footwear 90,288 8,117 96,539 13,847