ヘッダーをスキップ
Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

REEDIT

REEDITコマンドは、セッション内で以前に入力した文を編集するコマンドです。この文は、現在のセッション中に最近入力した最大256の文のリストであるコマンド・ログから取り出されます。REEDITを使用すると、文を実行せずに変更できるので、順次編集が可能になります。

REDOコマンドは、REEDITに似ていますが、文の編集後にその文が実行されます。


注意:

REEDIT文自身はコマンド・ログに含まれませんが、REEDITによって再実行された文は含まれます。

構文

REEDIT [number|index] 'original' 'replacement' [specifier

パラメータ

number

編集される文の番号を示す正のINTEGER。文とその番号を表示するには、RECAP文を使用します。

index

コマンド・ログの末尾を基準とする、編集される文の位置を示す負のINTEGERまたは0(ゼロ)。最新の文は0、その1つ前は-1です(以降同様)。デフォルトは0です。

original

編集される文の一部を表すテキスト・リテラル。

replacement

文が編集されるときにoriginalを置換するテキスト・リテラル。

specifier

表10-3「REEDIT指定子の有効な値」に示す指定子。各指定子は、編集される文でテキスト置換が行われる場所を示します。

表10-3 REEDIT指定子の有効な値

指定子 意味

FIRST

originalの最初の出現箇所のみをreplacementに変更することを指定する。

LAST

originalの最後の出現箇所のみをreplacementに変更することを指定する。

n

replacementに変更するoriginalの出現箇所を示す数。たとえば、3は3番目の出現箇所を示す。

ALL

originalのすべての出現箇所をreplacementに変更することを指定する。

*


originalのすべての出現箇所をreplacementに変更することを指定する。


デフォルトはALLです。指定子を指定しなかった場合、originalのすべての出現箇所がreplacementに変更されます。

使用上の注意

number引数またはindex引数を指定しないREEDIT

numberまたはindexのないREEDITを指定した場合、最新の文が編集されます。

大文字と小文字の区別

編集される文のテキストとoriginalの比較では、REEDITは大文字と小文字を区別しません。たとえば、originalとしてATを指定すると、REEDITでは、文中のatAtaTATのいずれにも一致します。

originalreplacementと置換する場合、REEDITではreplacementのすべての文字について大文字と小文字の違いが維持されます。たとえば、ShOwreplacementとして指定すると、編集される文でもこれと同じです。

例10-90 LIMITコマンドの複数の値の編集

次の例は、REEDIT文を使用して文を複数回編集してから実行する効果を示します。REEDITコマンドを使用すると、LIMITコマンドを実行する前にその複数の値を編集できます。LIMITコマンドは、REDO文を入力すると実行されます。

次の出力は、recap 1という文の結果です。

   COMMAND LOG
6: limit mydim to 1 to 10, 15 to 20, 24 to 28, 33 to 40

次の文

REEDIT 6 '1' '2' FIRST

によって、次の出力が生成されます。

7: limit mydim to 2 to 10 , 15 to 20, 24 to 28, 33 to 40

次の文

REEDIT 7 '15' '18'

によって、次の出力が生成されます。

8: limit mydim to 2 to 10 , 18 to 20, 24 to 28, 33 to 40
 

次の文

REDO 8 '40' '41'

もう一度変更され、新しい値のLIMITコマンドが再実行されます。また、この文によって次の出力が生成されます。

9: limit mydim to 2 to 10 , 18 to 20, 24 to 28, 33 to 41