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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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FILEQUERY

FILEQUERYファンクションは、ファイルに関する情報を返します。FILEQUERYファンクション・コールに指定する属性引数によって、返される情報の種類が決まります。

戻り値

戻り値のデータ型は指定する属性によって異なります。詳細は、表7-10「FILEQUERYによって返されるファイル属性」を参照してください。

構文

FILEQUERY(file-id attrib-arg)

パラメータ

file-id

ファイル・ユニット番号またはファイル名。

  • ファイル・ユニット番号は、FILEOPENファンクションを事前にコールすることによって開かれたファイル、またはOUTFILEコマンドによって開かれたファイルに割り当てられる番号です。FILEOPENファンクションの戻り値またはOUTFILEUNITオプションの値を使用できます。

  • ファイル名は、移動または名前を変更するファイルの名前を指定するテキスト式です。そのファイルがカレント・ディレクトリにない場合、ファイルの名前にディレクトリ・オブジェクトの名前を含める必要があります。


    注意:

    ディレクトリ・オブジェクトはデータベースで定義され、ディレクトリおよびディレクトリ内のファイルへのアクセスを制御します。CDA文を使用して、カレント・ディレクトリ・オブジェクトを特定および指定できます。使用するデータベース・ユーザー名で読取りおよび書込み可能なファイルがあるディレクトリ・オブジェクトへのアクセス権については、Oracle DBAに問い合せてください。

ファイル・ユニット番号を指定する必要がある属性と、ファイル名が必要な属性があります。どちらを指定しても構わない属性もあります。詳細は、表7-10「FILEQUERYによって返されるファイル属性」を参照してください。

attrib-arg

ファイルに関して取得する情報の種類を指定します。FILEQUERYの戻り値のデータ型は、指定する属性によって異なります。指定する属性はファイルに対応する必要があり、対応しない場合はエラーが発生します。表7-10「FILEQUERYによって返されるファイル属性」に、attrib-argに有効なキーワードをリストし、各キーワードを説明し、file-id引数にファイル名のファイル・ユニット番号を指定するかどうかを示します。

表7-10 FILEQUERYによって返されるファイル属性

キーワード 戻り値 戻り値のデータ型 file-idパラメータ

APPEND

ファイルが最後に書込み用で開かれている場合はTRUE(つまり、APPENDおよびWRITEの場合はTRUE)。それ以外の場合はFALSE

BOOLEAN

ファイル・ユニット番号

BMARGIN

下マージンになる空白行の数。

INTEGER

ファイル・ユニット番号

CHANGED

ファイルのアーカイブ・ビットが設定されている場合はTRUE。設定されていない場合はFALSE

BOOLEAN

ファイル・ユニット番号またはファイル名

EOF

ファイルの末尾に達した場合はTRUE。達していない場合はFALSE

BOOLEAN

ファイル・ユニット番号

EXISTS

ファイルが存在する場合はTRUE。存在しない場合はFALSE

BOOLEAN

ファイル・ユニット番号またはファイル名

FILENAME

ファイル・ユニットに関連付けられたファイル名。

TEXT

ファイル・ユニット番号

LINENUM

現行の行数。PAGINGがオンの場合は改ページのたびにリセットされ、PAGINGがオフの場合は増え続ける。ファイルが現在READモードで開かれている場合、現行レコード数を返す。

INTEGER

ファイル・ユニット番号

LINESLEFT

ページの残りの行数。

INTEGER

ファイル・ユニット番号

LSIZE

書込み用に開かれているファイルの場合、標準のOracle OLAPページ・ヘッダーの行の長さ( STDHDR プログラムを参照)。(STDHDRプログラムを参照。)読取り用に開かれているファイル・ユニットの場合、バイナリ入力ファイルのレコード長を示す。

INTEGER

ファイル・ユニット番号

NLS_CHARSET

ファイル・ユニットに使用されているキャラクタ・セット。詳細は、FILEOPENファンクションを参照。

TEXT

ファイル・ユニット番号

NUMBYTES

ファイルのサイズ(バイト単位)。

INTEGER

ファイル・ユニット番号またはファイル名

ORIGIN

作成されたファイルがあるコンピュータのタイプ。ORIGIN属性が関連するのは読取り用に開かれたファイルのみで、FILESET文を発行するときに設定される。

TEXT

ファイル・ユニット番号

PAGENUM

現行のページ数。「ページング属性」を参照。

INTEGER

ファイル・ユニット番号

PAGEPRG

出力がページングされる際にヘッダーを生成するOracle OLAPプログラムまたは文。「ページング属性」を参照。

TEXT

ファイル・ユニット番号

PAGESIZE

各ページの行数。「ページング属性」を参照。

INTEGER

ファイル・ユニット番号

PAGING

出力がページで書式化される場合はTRUE、書式化されない場合はFALSE「ページング属性」を参照。

BOOLEAN

ファイル・ユニット番号

PAUSEATPAGEEND

各ページの終わりでOracle OLAPが一時停止する場合はTRUE、一時停止しない場合はFALSE「ページング属性」を参照。

BOOLEAN

ファイル・ユニット番号

R[EAD]

読取り用にファイルが開かれている場合はTRUE。それ以外の場合はFALSE

BOOLEAN

ファイル・ユニット番号

RO

ファイルの読取り専用属性が設定されている場合はTRUE。設定されていない場合はFALSE

BOOLEAN

ファイル・ユニット番号またはファイル名

TABEXPAND

ファイルがFILEGETまたはFILEREADによって読み取られるときにタブ文字が拡張される場合はTRUE、拡張されない場合はFALSE「タブの処理」を参照。

BOOLEAN

ファイル・ユニット番号またはファイル名

TMARGIN

上部余白になる空白行の数。

INTEGER

ファイル・ユニット番号

UNIT

指定されたファイル名のファイル・ユニット。

INTEGER

ファイル名

W[RITE]

書込み用にファイルが開かれている場合はTRUE。それ以外の場合はFALSE

BOOLEAN

ファイル・ユニット番号


使用上の注意

タブの処理

ソース・ファイルのタブ文字がFILEGETまたはFILEREADによって読み取られるときに拡張されるようにするには、FILESETコマンドでTABEXPAND属性を指定できます。TABEXPANDがゼロの場合、タブ文字は拡張されません。0より大きい値は、タブ間の距離のバイト数を示します。TABEXPANDのデフォルト値は8です。

ページング属性

ページング属性は、特に指定のないかぎり、PAGINGがYESに設定されていて、WRITEモードで現在開かれているファイル(FILEOPEN(...WRITE)やFILEOPEN(...APPEND)で開かれたファイルなど)にのみ適用されます。FILESETコマンドによって任意のページング属性を設定できます。

ワイルドカード文字

(UNIXのみ)UNIXファイル名の問合せにおいて、EXISTS属性引数による検索でワイルドカード文字(* ?)を使用できます。

例7-93 書込み用に開かれたファイルのページング・オプションの設定

次の各文は、書込み用に開かれたファイルに対してページング・オプションがどのように設定されているかを表示します。

DEFINE fil.unit INTEGER
fil.unit = FILEOPEN('REPORT' WRITE)
  • 次の文

    SHOW FILEQUERY(fil.unit PAGING)
    

    によって、次の出力が生成されます。

    YES
    
  • 次の文

    SHOW FILEQUERY(fil.unit PAGESIZE)
    

    によって、次の出力が生成されます。

    66
    
  • 次の文

    SHOW FILEQUERY(fil.unit TMARGIN)
    

    によって、次の出力が生成されます。

    5
    

次の文はファイルを閉じます。

FILECLOSE fil.unit