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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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OBSCURE

OBSCUREファンクションは、単一行のテキスト式をエンコードする2つの機能を備えています。使用する機能によっては、エンコードされた値を元の形式にリストアすることもできます。


注意:

このファンクションは、単純なエンコードを実行します。セキュアな暗号化の使用方法や、その他のOracleのセキュリティ機能については、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

戻り値

TEXT


注意:

OBSCUREファンクションの戻り値は常にテキスト・データ型です。ただし、TEXTキーワードを指定しないかぎり、OBSCURE(HASH)およびOBSCURE(HIDE)によって返される実際の値はバイナリです。これらのエンコードされた値をテキストとして処理できるようにする(たとえば、テキスト・ファイルに格納する)には、TEXTキーワードを指定する必要があります。例8-59「テキスト・データの生成」を参照してください。

構文

OBSCURE({HASH|HIDE|UNHIDE} [TEXT] seed-exp input-exp)

パラメータ

HASH

指定したシード式に従って入力テキスト式をエンコードすることを指定します。HASHキーワードの動作は次のとおりです。

  • エンコードした値は元の形式にリストアできません

  • 同じシード式および入力テキストを使用すると、結果は常に同じです

HIDE

指定したシード式に従って入力テキスト式をエンコードすることを指定します。HIDEキーワードの動作は次のとおりです。

  • UNHIDEを指定することにより、エンコードした値を元の形式にデコードできます

  • 同じシード式および入力テキストを使用しても、結果は常に異なります

HIDEキーワードは、エンコードされた形式で値を格納する機能を備えていますが、実際に比較するのはエンコードされていない値です。

UNHIDE

元のシード式と組み合せて指定した場合、HIDEキーワードでエンコードした値が元の形式にデコードされます。「テキストのデコード」を参照してください。

TEXT

TEXTキーワードを指定すると、バイナリ・データがテキストに変換され、これによって戻り値がテキスト・データのみで構成されるようになります。TEXTキーワードを指定しなかった場合、OBSCUREの出力はバイナリ・データになります。「テキストのデコード」および「テキスト・データの生成」を参照してください。

seed-exp

入力テキスト式をエンコードする際にシード値として使用される単一行の大/小文字が区別されるテキスト式。

input-exp

OBSCUREによってエンコードまたはデコードされる単一行の大/小文字が区別されるテキスト式。

使用上の注意

テキストのデコード

OBSCURE(HIDE)とTEXTキーワードを組み合せて使用してテキスト式をエンコードした場合、その式を元の値にデコードするときにもOBSCURE(UNHIDE)とTEXTキーワードを組み合せて指定する必要があります。

例8-59 テキスト・データの生成

次の文は、TEXTキーワードを使用した例です。

DEFINE encoded_text VARIABLE TEXT
DEFINE unencoded_text VARIABLE TEXT
 
unencoded_text = 'max'
encoded_text = OBSCURE(HIDE TEXT 'XXXX' unencoded_text)
SHOW encoded_text

このSHOW文によって生成される出力は、次のとおりです。

c5WF/XfABuY

同じ文でもTEXTキーワードを指定しない場合、SHOW文からバイナリ出力が生成されます。