OBSCUREファンクションは、単一行のテキスト式をエンコードする2つの機能を備えています。使用する機能によっては、エンコードされた値を元の形式にリストアすることもできます。
注意: このファンクションは、単純なエンコードを実行します。セキュアな暗号化の使用方法や、その他のOracleのセキュリティ機能については、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。 |
戻り値
TEXT
注意: OBSCUREファンクションの戻り値は常にテキスト・データ型です。ただし、TEXTキーワードを指定しないかぎり、OBSCURE(HASH) およびOBSCURE(HIDE) によって返される実際の値はバイナリです。これらのエンコードされた値をテキストとして処理できるようにする(たとえば、テキスト・ファイルに格納する)には、TEXTキーワードを指定する必要があります。例8-59「テキスト・データの生成」を参照してください。 |
パラメータ
指定したシード式に従って入力テキスト式をエンコードすることを指定します。HASHキーワードの動作は次のとおりです。
エンコードした値は元の形式にリストアできません。
同じシード式および入力テキストを使用すると、結果は常に同じです。
指定したシード式に従って入力テキスト式をエンコードすることを指定します。HIDEキーワードの動作は次のとおりです。
UNHIDEを指定することにより、エンコードした値を元の形式にデコードできます。
同じシード式および入力テキストを使用しても、結果は常に異なります。
HIDEキーワードは、エンコードされた形式で値を格納する機能を備えていますが、実際に比較するのはエンコードされていない値です。
元のシード式と組み合せて指定した場合、HIDEキーワードでエンコードした値が元の形式にデコードされます。「テキストのデコード」を参照してください。
TEXTキーワードを指定すると、バイナリ・データがテキストに変換され、これによって戻り値がテキスト・データのみで構成されるようになります。TEXTキーワードを指定しなかった場合、OBSCUREの出力はバイナリ・データになります。「テキストのデコード」および「テキスト・データの生成」を参照してください。
入力テキスト式をエンコードする際にシード値として使用される単一行の大/小文字が区別されるテキスト式。
OBSCUREによってエンコードまたはデコードされる単一行の大/小文字が区別されるテキスト式。