OBJORGファンクションは、入力として、Oracleデータ・ディクショナリで定義されているOLAPのキューブまたはキューブ・ディメンション(論理OLAPオブジェクトとも呼ばれる)の名前をとり、そのキューブまたはキューブ・ディメンションが実装される下位レベルの物理的なアナリティック・ワークスペース・オブジェクトに関する情報を返します。
このファンクションは、OLAPのキューブまたはキューブ・ディメンションの名前ではなく、アナリティック・ワークスペース・オブジェクト名を必要とするOLAP DML文で使用してください。
パラメータ
有効なキーワードは、指定されたtop-level-objectまたはsub-objectの型によって異なります。詳細は次を参照してください。
表8-5「top-level-objectがキューブおよびsub-objectがディメンション計算モデルである場合のキーワード」
表8-7「top-level-objectがキューブ・ディメンションおよびsub-objectがベース属性である場合のキーワード」
表8-8「top-level-objectがキューブ・ディメンションおよびsub-objectがディメンション・レベルである場合のキーワード」
表8-9「top-level-objectがキューブ・ディメンションおよびsub-objectがディメンション計算モデルである場合のキーワード」
表8-3 top-level-objectがキューブである場合のキーワード
キーワード | 返される内容 |
---|---|
|
キューブのaggmap。(注意: このキーワードを指定すると、ファンクションは絶対にNAを返しません。) |
|
キューブに対してコンポジットが使用されている場合はコンポジットの名前、キューブのスパース性タイプがDENSEである場合やキューブがパーティション化されている場合はNA。(キーワード |
|
(プロパティ。)キューブのすべてのメジャーに対して使用されているDMLデータ型で、そのような単一のデータ型が存在しない場合(つまり、メジャーごとに異なるデータ型を使用している場合)はNA。 |
|
キーワード |
|
キューブのパーティションに対して使用されているコンポジットの名前を含む、 |
|
キューブのパーティションの名前を含むアナリティック・ワークスペース・ディメンション。キューブがパーティション化されていない場合はNA。 |
|
各キューブ・パーティションを対応するルート・ディメンション値に関連付ける、 |
|
各キューブ・パーティションを対応するアナリティック・ワークスペース・ディメンション値に関連付けるパーティション・テンプレート。キューブがパーティション化されていない場合はNA。 |
|
キューブに記憶域タイプが指定されている場合は、キューブのすべてのメジャーを格納する(指定されたタイプの)変数。記憶域タイプが指定されていない場合はNA。 |
|
(プロパティ。)キューブのスパース性タイプ。有効な値は、COMPRESSED、SPARSE、DENSEまたはSPARSE_GLOBALです。USER_CUBESおよびALL_CUBESビューのSPARSE_TYPE列に対応しています。 |
表8-4 top-level-objectがキューブおよびsub-objectがメジャーである場合のキーワード
キーワード | 返される内容 |
---|---|
|
キューブに対して |
|
メジャーがaggmapを持つ場合はメジャーのaggmapで、持たない場合はNAが返されます。(メジャーがaggmapを持たない場合は、キューブのaggmapが使用されることに注意してください。) |
表8-5 top-level-objectがキューブおよびsub-objectがディメンション計算モデルである場合のキーワード
キーワード | 返される内容 |
---|---|
|
キューブの一貫した解決の仕様において特定のレベルでの集計が指定されている場合は、そのレベルに属するディメンションの全メンバーを含む値セット。それ以外の場合はNA。 |
|
キューブが集計されるアナリティック・ワークスペース・ディメンションの全階層の名前を含む値セット。(このキーワードを指定すると、ファンクションは絶対にNAを返さないことに注意してください。) |
|
キューブのメジャーのうち少なくとも1つのメジャーに |
|
キューブ編成で事前計算の条件が指定されている場合は、その条件を満たすディメンションのメンバーすべてを含む値セットで、それ以外の場合はNA。(特に、キューブ編成で事前計算の割合が指定されている場合は、NAが返されます。) |
表8-6 top-level-objectがキューブ・ディメンションである場合のキーワード
キーワード | 返される内容 |
---|---|
|
(各階層内の)各ディメンション値を(その階層内の)親ディメンション値に関連付ける、 |
|
各ディメンション値を |
|
各ディメンション値を |
|
アナリティック・ワークスペースのこの論理ディメンションに対応する物理的なディメンション。(このキーワードを指定すると、ファンクションは絶対にNAを返さないことに注意してください。) |
|
ソートに使用される(各言語の各ディメンション値に対する)整数を含む、 |
|
(各階層内の各レベルにおける)各ディメンション値を、(その階層内のそのレベルの)子孫となるディメンション値(存在する場合)に関連付ける、 |
|
(各階層内の)各ディメンション値を |
|
このディメンションに対するすべての階層を含むディメンション。(このキーワードを指定すると、ファンクションは絶対にNAを返さないことに注意してください。) |
|
その階層に属する( |
|
ソートに使用される(各言語の各階層内の各ディメンションの値に対する)整数を含む、 |
|
(その階層に含まれる)すべてのディメンション値を含む、 |
|
このディメンションに対するすべてのレベルを含むディメンション。(このキーワードを指定すると、ディメンションにレベルがない場合でも、ファンクションは絶対にNAを返さないことに注意してください。) |
|
各ディメンション値を |
|
(各階層内の)各ディメンション値を |
|
各ディメンション値を |
|
(各階層内の)各ディメンション値を(その階層内の)親ディメンション値に関連付ける、 |
|
(各階層内の各GIDに対する)各ディメンション値を(その階層内の同じGIDを持つ)子孫となるディメンション値(存在する場合)に関連付ける、 |
表8-7 top-level-objectがキューブ・ディメンションおよびsub-objectがベース属性である場合のキーワード
キーワード | 返される内容 |
---|---|
|
戻り値は、ディメンションが索引付けされているかどうかによって異なります。
(このキーワードを指定すると、ファンクションは絶対にNAを返さないことに注意してください。) |
|
属性が索引付けされている場合は、すべての属性値を格納するディメンション。それ以外の場合はNA。 |
|
属性が一意のキー属性である場合は、(各階層内の)各アナリティック・ワークスペース・ディメンション値を |
|
属性が一意のキー属性である場合(つまり、索引付けされている場合)は、各ディメンション値を |
top-level-objectで識別されるキューブまたはキューブ・ディメンションの所有者。この句を含めない場合、ファンクションは現行の所有者を使用します。
情報を要求するキューブまたはキューブ・ディメンションの名前を指定するテキスト式。
情報を要求する論理的なOLAPサブオブジェクト(存在する場合)の名前を指定するテキスト式。有効な値は、top-level-objectがキューブまたはキューブ・ディメンションのどちらであるかによって異なります。
top-level-objectがキューブである場合は、メジャーまたはディメンション性の名前を指定できます。
top-level-objectがキューブ・ディメンションである場合は、ベース属性、階層、ディメンション・レベルまたはディメンション計算モデルの名前を指定できます。
例
様々なキーワードを使用したOBJORGの使用例については、このマニュアル内に掲載されている次のOLAP DMLプログラムのサンプルで説明しています。
Dimキーワードを指定したOBJORGの使用例は、次のOLAP DMLプログラムのサンプルを参照してください。
例9-5「OLAPキューブ・ディメンションへのメンバーの追加」のADD_L1_2プログラム
例10-98「階層からのOLAPキューブ・ディメンション・メンバーの削除」のREMOVE_L2_1プログラム
例10-118「OLAPキューブの静的および動的モデルの作成」のSETUP_PRE_MODELおよびSETUP_POST_MODELプログラム
例10-169「OLAPキューブ・ディメンションの属性の更新」のADD_L1_2_DATESプログラム
Measureキーワードを指定したOBJORGの使用例は、例9-5「OLAPキューブ・ディメンションへのメンバーの追加」のADD_L1_2プログラムを参照してください。
Parentrelキーワードを指定したOBJORGの使用例は、例10-98「階層からのOLAPキューブ・ディメンション・メンバーの削除」のREMOVE_L2-1プログラムを参照してください。
Attributeキーワードを指定したOBJORGの使用例は、次のプログラムのサンプルを参照してください。
例10-118「OLAPキューブの静的および動的モデルの作成」のSETUP_POST_MODELプログラム
例10-169「OLAPキューブ・ディメンションの属性の更新」のADD_L1_2_DATESプログラム