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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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STDDEV

STDDEVファンクションは、式の値の標準偏差を計算するファンクションです。

STDDEVは、NASKIPオプションの影響を受けます。NASKIPがYESに設定されている場合(デフォルト)、STDDEVはNA値を無視し、非NA値の標準偏差を返します。NASKIPがNOに設定されている場合、計算に含まれる値にNAが1つでもあると、STDDEVはNAを返します。計算に含まれるすべてのデータ値がNAの場合には、NASKIPの設定にかかわらず、STDDEVはNAを返します。

戻り値

DECIMAL

構文

STDDEV(expression [dimensions])

パラメータ

expression

標準偏差を計算する対象の数式。

dimensions

結果のディメンション。デフォルトでは、STDDEVは単一の値を返します。結果に対し1つ以上のディメンションを指定すると、STDDEVは、指定されたディメンションに対して標準偏差を計算し、値の配列を返します。各ディメンションは、expressionのディメンションであるか、そのディメンションの1つと関連している必要があります。関連ディメンションの場合は、ディメンション名のかわりにリレーションの名前を指定でき、これによって、ディメンション間のリレーションが複数ある場合に使用するリレーションを選択できます。

使用上の注意

DWMQYディメンションによってディメンション化された式を使用するSTDDEVの使用

expressionがDAY、WEEK、MONTH、QUARTERまたはYEAR型のディメンションによりディメンション化されている場合は、関連dimensionとして、他のどのDAY、WEEK、MONTH、QUARTERまたはYEAR型のディメンションでも指定できます。Oracle OLAPでは、ディメンション間の暗黙的なリレーションを使用します。DAY、WEEK、MONTH、QUARTERまたはYEAR型の一方のディメンションから他方のディメンションへのマッピング(週から月など)を制御するには、2つのディメンション間のリレーションを明示的に定義し、STDDEVファンクションへのdimension引数としてリレーションの名前を指定します。

DAY、WEEK、MONTH、QUARTERおよびYEAR型の関連ディメンションの各期間では、Oracle OLAPは、ターゲット期間に終了するソース期間のデータ値の標準偏差を計算します。この方法は、どのディメンションがより上位の集計期間を保持しているかにかかわらず、適用されます。DAY、WEEK、MONTH、QUARTERおよびYEAR型の2つのディメンションの期間の間における、データの集計または割当て方法を制御するには、TCONVERTファンクションを使用できます。

例8-121 月間売上の標準偏差の計算

この例では、1996年の最初の3か月間に販売したテントの平均数と同時に、その平均から標準偏差を計算します。

LIMIT district TO ALL
LIMIT month TO 'Jan96' TO 'Mar96'
LIMIT product TO 'Tents'
REPORT HEADING 'Average' AVERAGE(units month) -
   HEADING 'Stddev'STDDEV(units months)

これらの文によって生成される出力は次のとおりです。

MONTH           Average     Stddev
-------------- ---------- ----------
Jan96              262.33      49.32
Feb96              247.83      57.37
Mar96              320.50      68.17