EIFVERSIONオプションは、OLAP ServerまたはOracle OLAPの異なるリリース間でデータをコピーするときに、EXPORT(EIF)コマンドおよびIMPORT(EIF)コマンドとともに使用します。データのエクスポート元となるリリースのことをソースと呼びます。データのインポート先となるリリースのことをターゲットと呼びます。
EXPORTコマンドを使用してデータをEIFファイルにエクスポートする前に、EIFVERSIONオプションを使用してターゲットの内部リリースまたはビルド番号を指定します。その後、EXPORTを使用してデータをソースからEIFファイルにコピーすると、データのフォーマットはターゲットがインポート可能なフォーマットになります。通常、EIFファイルからデータをインポートする場合、EIFVERSIONで指定したEIFファイルのリリース番号より後のリリース番号を持つターゲットにインポートできます。ただし、EIFVERSIONの値をデフォルト(現行のプロセスのリリース番号)より低い値に設定し、以前のリリースでは処理できないデータをエクスポートしようとすると、エラーが発生します。たとえば、aggmapを以前のリリースのOLAP Server 6.2にエクスポートしようとすると、OLAP Server 6.2ではaggmapを処理できないため、エラーが発生します。
EVERSIONファンクションを使用すると、ターゲットの内部リリースやビルド番号を判別できます。
パラメータ
OLAP ServerまたはOracle OLAPプロセスの内部リリースまたはビルド番号。これは、データのインポート先にするターゲットのことです。
デフォルトでは、EIFVERSIONは現行のプロセスの内部リリースやビルド番号に設定されます。
例
例5-32 異なるリリース間でのエクスポートおよびインポート
この例では、Oracle OLAPからEIFファイルにデータをエクスポートし、次にOLAP Server 6.2でこのデータをインポートする場合のEIFVERSIONの使用方法を示します。
次の文(ターゲットのOLAP Server 6.2から発行)を実行すると、
SHOW EVERSION
次のリリース情報およびビルド情報が返されます。
Module Mgr, Version: 6.2.0.0.0, Build: 60232 OES Kernel, Version: 6.2.0.0.0, Build: 60232
次の文を実行すると、(60232より後のビルド番号を持つ)Oracle OLAPから、OLAP Server 6.2で読取り可能なEIFファイルにデータがエクスポートされます。
EIFVERSION = 60232 EXPORT ALL TO EIF FILE 'myeif.eif'