PAGINGオプションは、Oracle OLAPにおけるページ化される出力の生成を制御します。PAGINGをYES
に設定すると、DESCRIBE、REPORT、ROWコマンド、HEADING、SHOW、LISTNAMESなどの文からの出力がページ向け書式で生成されます。出力は、標準の上下マージンおよびヘッダーとともにページサイズに分けられて生成されます。様々なページング関連オプションを使用すると、各ページのサイズ、マージンのサイズおよびヘッダーを変更できます。
特に、ファイルに送信する出力を印刷する場合、ページングによってより見やすくできます。また、ページ化された出力をデフォルトの出力ファイルに送信することもできます。通常は、PAGINGオプションをレポート・プログラムの初期化セクションで設定し、レポートのページングをオンにします。
パラメータ
改ページ、上下マージンおよびページ・ヘッダー付きの出力を生成します。
(デフォルト)改ページ、上下マージンおよびページ・ヘッダーを含まない出力を生成します。各行が切れ目なく出力されます。
使用上の注意
ファイルに対するPAGINGの設定
ファイルに対してPAGINGを設定するには、最初にOUTFILE文でファイルの名前を指定して現行の出力ファイルにしてから、PAGINGを目的の値に設定します。新しい値は、リセットするまで、またはOUTFILE文を使用して、出力を送信する出力ファイルを別のファイルに変更するまで有効です。出力先を別の出力ファイルに変更すると、そのファイルに対してPAGINGはNO
のデフォルト値に戻ります。
PAGINGをデフォルトの出力ファイルに対して設定すると、出力をファイルに送信するOUTFILEコマンドが介在しているかどうかにかかわらず、新しい値はリセットするまで有効です。つまり、PAGINGの値はデフォルトの出力ファイルに対して自動的に保存されます。
ページング関連オプション
Oracle OLAPは、ページ長、ページ・ヘッダーおよび上下マージンに対してデフォルト値を使用します。これらの値を変更するには、PAGESIZE、PAGEPRG、TMARGIN、BMARGINの各オプションを設定します。PAGINGをYESに設定したときに有効になるこの他のページング・オプションには、LINENUM、LINELEFTおよびPAGENUMがあります。
現行の出力ファイルのPAGINGの値は、ページング関連オプションを使用するかどうかを決定します。ページング・オプションを有効にするには、現行の出力ファイルに対してPAGINGをYES
に設定する必要があります。
PAGINGのオン/オフの切替え
PAGINGのオン/オフを切り替えると、ページング・オプションに次の効果があります。
PAGINGをオン(YES)からオフ(NO)に切り替える場合
LINENUMオプションの値は出力行の生成数に応じて増加します。
LINELEFTオプションはPAGESIZEに設定されます。
PAGENUMオプションによるカウントは停止し、現行値が保持されます。
PAGINGをオフ(NO)からオン(YES)に切り替える場合
LINENUMが1
に設定され、現行ページの行数のカウントが開始されます。
LINELEFTによって、現行ページの残り行数のカウントが開始されます。
中断した箇所のページ番号からPAGENUMによるカウントが再開されます。
出力ファイルの変更
OUTFILE文を使用して出力をファイルに送信すると、ファイルに対するすべてのページング関連オプションがデフォルト値に設定されます。OUTFILE文とEOFキーワードを組み合せて使用して出力をデフォルトの出力ファイルにリダイレクトすると、ページング関連オプションの値は、デフォルトの出力ファイルに最後に保持された値になります。